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第3章 学園に通おう
77話 借金
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まだ使用人さんの方を紹介してもらっていないけど、とりあえずバナくんの売買契約書を先にもらった。
一刻も早く重そうな手枷と足枷を外してあげたかった。
……それだけだったんだけど……。
手枷足枷が外れて自由になったバナくんの態度に戸惑いを隠せない。
バナくんは急に態度が悪く……なんてことはもちろん無い。
あ、いや、考えようによっては『態度』は悪い。
手足が自由になったバナくんは、両手両足を使って全身で僕に抱きついてきている。
まるで兎の獣人じゃなくってコアラの獣人みたいだ。
すごい幸せそうにほっぺたを僕に擦りつけているので引き剥がすのも忍びない。
しかし、これから使用人になってもらう奴隷さんを紹介してもらうっていうのにこの態度はどうなんだろう。
僕、向こうから断られたりしない?
「その時はその時かと思います。
主さまのあるがままの姿を見ていただいたほうがよろしいかと」
ムーサくんの言葉にツヴァイくんもウンウンと頷いている。
ほんと、ツヴァイくん人間の言葉わかるようになってきたね。
まあ、でも、たしかに下手に表向きだけ繕って後で失望されるよりはいいか。
「……ん?
いや、流石にこれがいつものあるがままの姿ってわけじゃないと思うけどっ!?」
常にこんなベタベタイチャイチャしているのが日常ってわけじゃない。
聞こえの悪いことを言う2人に必死に抗議するけど、2人でやれやれといった感じに笑い合っていて、僕と目を合わせてくれない。
え?いつもこんなじゃないよね?
――――――
なんか納得いかないけど、紹介してくれる奴隷さんの用意ができたらしいので抗議はまた後にしよう。
バナくんは結局コアラのままだ。
とりあえず、一般奴隷さんが着ている頭からかぶるだけのダボタボなワンピースみたいな服だけは着させてもらった。
……なんかバナくん本人に嫌がられたけど、無理言って着てもらった。
ちょっとぶーたれた顔して不満そうにしてたけど、頭なでてたら機嫌も治ったみたいだ。
小さい頃の弟を思い出して実に可愛い。
いや、それより、今は紹介してもらう奴隷さんに集中しないと。
頭を切り替えて、奴隷さんが入ってくるのを待つ。
「おにいちゃぁん」
バナくんは飽きてしまっているのか、甘えた声を上げて僕の首筋をカプカプ噛んでいる。
……これは強敵だ……。
じゃれ合っているうちにステージ?のドアが開き、屈強な従業員さんたちに連れられて2人の奴隷さんが入ってきた。
バナくんを見てて我慢ができなくなったのか、左右から僕の腕に抱きついていたムーサくんとツヴァイくんも離れてきちんと座り直してくれる。
バナくんはまだカプカプしているけど、もうこれは諦めよう。
せめて僕自身は真面目にやってるということを示すためにも、表情を引き締める。
キリッと厳しいご主人さまフェイスを作ったつもりだけど、向かいに座っている奴隷商さんが微笑まし気に見ているところを見ると失敗しているみたいだ。
ならもういつもの気の抜けた顔でいいや。
表情に気合を入れるのを止めて、真面目にステージ?の方を見る。
そこには、普通の奴隷さんの着る長いワンピースのような服――貫頭衣というらしい――を来た2人の男女がいた。
2人とも同じくらいの年齢に見えるけど、いくつくらいだろう?
これくらいの大人の人って年齢分かりづらいんだよなぁ。
お父さんよりだいぶ上だけど、お祖父ちゃんなんかよりは少し若くみえる。
5、60歳くらいだろうか?
2人ともヒューマン種の人で、男性の方は背筋のしっかりした痩身のおじさん。
女性の方はちょっと恰幅の良い、こちらも背筋のしっかりしたおばさんだ。
2人とも、奴隷さん用の粗末な貫頭衣を着て、髪も洗ったままの有り体に言ってみすぼらしい恰好なんだけど……。
なんて言うか、立ち姿がシュッとしてる。
姿形も年齢もぜんぜん違うのに、なぜかイヴァンさんを思い出した。
「この2人は、つい最近までとある貴族の下で奉公をしていた者たちでございます」
なるほど、それなら立ち姿がしっかりしているのも納得だ。
「子爵家の使用人として長年勤め、男性の方は家令を、女性は男性の妻で使用人頭を任されておりました」
ご夫婦なのか。
しかし、家令と言ったらイヴァンさんと同じ立場の人だ、使用人頭だってヨハンナさんと同じだし、なんでそんな立場の人が奴隷に?
「彼らになにがあったんでしょう?」
相当な事情がなければ奴隷になんかならないような人たちだと思うけど……。
「つい先日のことでございますが、彼らの仕えておりました子爵家が不祥事によりお取り潰しとなりまして……」
なるほど、『相当な事情』があったのか。
「しかし、仕えていた家がお取り潰しになったとはいえ、仕えていた人たちも奴隷になったりするものなんですか?」
この人達は経済奴隷だって話だから、借金のカタとかそういう話のはずだ。
まだこの世界の……と言うか、貴族の仕組みがよくわかってない僕にとっては、貴族の家はひとつの会社みたいな感じにしかとらえられていない。
そんな僕の感覚からすると、会社が潰れたからって社員まで借金を負うのはなんかピンとこない。
それとも、彼ら個人として借金があったとかなんだろうか?
そうなると、借金の内容次第では買うかどうか考えないとなぁ。
「さようでございますな。
普通の使用人でしたら主家がお取り潰しになったと言っても、それはあくまで主家の事情。
勤め先が急になくなり路頭に迷うということはあるかもしれませんが、すぐに当店の商品になるということはございません。
もちろん、個人的な借金があるなどという場合は別でございますが」
やっぱりそうだよね。
流石にお取り潰しイコール使用人たちに借金、とはならないよね。
「ということは、この人達には個人的な借金が?」
「さようでございますが、家令や使用人頭ともなりますと少々事情が異なりまして。
使用人とは言え彼らほどの立場になりますと、他の使用人や屋敷内のこと、場合によっては領地のことにいたるまで様々なことを差配する必要上、主の名ではなく彼ら自身の名で取り交わしている証文などもございまして」
「そんな事があるんですか?」
「はい。
もちろん基本的には主の決済を頂いたあとになるのでしょうが、緊急の要件で主の決済をいただけない場合や、いただくまでもないような少額の場合など、まま有ることのようでございます」
たしかにいちいち主に聞きに行っていられない時もあるか。
イヴァンさんなんかも、結構いろんなことを任されてるみたいだしなぁ。
「本来でしたら、もちろん後々主家の方から支払いがあるのですが、今回のように突然のお取り潰しなどとなりますとそれも間に合わずに彼ら自身の借金となってしまうのでございます」
それは……ついてないというかなんというか……。
しかし、貴族の家がお取り潰しになるとこういうことになるのか。
曲がりなりにも男爵としては身につまされる思いだ。
やっぱり、僕なんかが貴族やるなんて分不相応な気がするなぁ……。
まあ、その件はまたじっくり考えよう。
とりあえずは寮の使用人確保だ。
「それで、彼らのお値段はいくらになるのでしょうか?」
それだけの立場になった人なら有能なのは間違いないだろうし、値段も結構するんじゃ……。
「2人合わせて金貨50枚でございます」
「安っ!」
思わず声が出てしまった。
え、だって、一般的な一種奴隷さんが平均金貨50枚って聞いたから、一人頭その半分だよ?
さらにいえば、バナくんひとり分の値段だ。
流石になんか裏があるんじゃ……。
そういえば、『いわくつき』って話だったから、それか?
「もちろん、安いにはそれなりの理由がございます。
しかし、そちらの説明はあとのこととさせていただいて、まずは金貨50枚として商品の品定めをしてはいただけないでしょうか?」
そんな事を言う奴隷商さん。
やっぱり、『いわくつき』のせいで安くなっているらしい。
そして、それはそれとして2人の品定めをしろ、と。
意味が分からないけど、2人がどんな人か知らなきゃいけないのはどっちにしても同じこと。
ここは奴隷商さんに言葉通りにとりあえず話してみることにしよう。
一刻も早く重そうな手枷と足枷を外してあげたかった。
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手足が自由になったバナくんは、両手両足を使って全身で僕に抱きついてきている。
まるで兎の獣人じゃなくってコアラの獣人みたいだ。
すごい幸せそうにほっぺたを僕に擦りつけているので引き剥がすのも忍びない。
しかし、これから使用人になってもらう奴隷さんを紹介してもらうっていうのにこの態度はどうなんだろう。
僕、向こうから断られたりしない?
「その時はその時かと思います。
主さまのあるがままの姿を見ていただいたほうがよろしいかと」
ムーサくんの言葉にツヴァイくんもウンウンと頷いている。
ほんと、ツヴァイくん人間の言葉わかるようになってきたね。
まあ、でも、たしかに下手に表向きだけ繕って後で失望されるよりはいいか。
「……ん?
いや、流石にこれがいつものあるがままの姿ってわけじゃないと思うけどっ!?」
常にこんなベタベタイチャイチャしているのが日常ってわけじゃない。
聞こえの悪いことを言う2人に必死に抗議するけど、2人でやれやれといった感じに笑い合っていて、僕と目を合わせてくれない。
え?いつもこんなじゃないよね?
――――――
なんか納得いかないけど、紹介してくれる奴隷さんの用意ができたらしいので抗議はまた後にしよう。
バナくんは結局コアラのままだ。
とりあえず、一般奴隷さんが着ている頭からかぶるだけのダボタボなワンピースみたいな服だけは着させてもらった。
……なんかバナくん本人に嫌がられたけど、無理言って着てもらった。
ちょっとぶーたれた顔して不満そうにしてたけど、頭なでてたら機嫌も治ったみたいだ。
小さい頃の弟を思い出して実に可愛い。
いや、それより、今は紹介してもらう奴隷さんに集中しないと。
頭を切り替えて、奴隷さんが入ってくるのを待つ。
「おにいちゃぁん」
バナくんは飽きてしまっているのか、甘えた声を上げて僕の首筋をカプカプ噛んでいる。
……これは強敵だ……。
じゃれ合っているうちにステージ?のドアが開き、屈強な従業員さんたちに連れられて2人の奴隷さんが入ってきた。
バナくんを見てて我慢ができなくなったのか、左右から僕の腕に抱きついていたムーサくんとツヴァイくんも離れてきちんと座り直してくれる。
バナくんはまだカプカプしているけど、もうこれは諦めよう。
せめて僕自身は真面目にやってるということを示すためにも、表情を引き締める。
キリッと厳しいご主人さまフェイスを作ったつもりだけど、向かいに座っている奴隷商さんが微笑まし気に見ているところを見ると失敗しているみたいだ。
ならもういつもの気の抜けた顔でいいや。
表情に気合を入れるのを止めて、真面目にステージ?の方を見る。
そこには、普通の奴隷さんの着る長いワンピースのような服――貫頭衣というらしい――を来た2人の男女がいた。
2人とも同じくらいの年齢に見えるけど、いくつくらいだろう?
これくらいの大人の人って年齢分かりづらいんだよなぁ。
お父さんよりだいぶ上だけど、お祖父ちゃんなんかよりは少し若くみえる。
5、60歳くらいだろうか?
2人ともヒューマン種の人で、男性の方は背筋のしっかりした痩身のおじさん。
女性の方はちょっと恰幅の良い、こちらも背筋のしっかりしたおばさんだ。
2人とも、奴隷さん用の粗末な貫頭衣を着て、髪も洗ったままの有り体に言ってみすぼらしい恰好なんだけど……。
なんて言うか、立ち姿がシュッとしてる。
姿形も年齢もぜんぜん違うのに、なぜかイヴァンさんを思い出した。
「この2人は、つい最近までとある貴族の下で奉公をしていた者たちでございます」
なるほど、それなら立ち姿がしっかりしているのも納得だ。
「子爵家の使用人として長年勤め、男性の方は家令を、女性は男性の妻で使用人頭を任されておりました」
ご夫婦なのか。
しかし、家令と言ったらイヴァンさんと同じ立場の人だ、使用人頭だってヨハンナさんと同じだし、なんでそんな立場の人が奴隷に?
「彼らになにがあったんでしょう?」
相当な事情がなければ奴隷になんかならないような人たちだと思うけど……。
「つい先日のことでございますが、彼らの仕えておりました子爵家が不祥事によりお取り潰しとなりまして……」
なるほど、『相当な事情』があったのか。
「しかし、仕えていた家がお取り潰しになったとはいえ、仕えていた人たちも奴隷になったりするものなんですか?」
この人達は経済奴隷だって話だから、借金のカタとかそういう話のはずだ。
まだこの世界の……と言うか、貴族の仕組みがよくわかってない僕にとっては、貴族の家はひとつの会社みたいな感じにしかとらえられていない。
そんな僕の感覚からすると、会社が潰れたからって社員まで借金を負うのはなんかピンとこない。
それとも、彼ら個人として借金があったとかなんだろうか?
そうなると、借金の内容次第では買うかどうか考えないとなぁ。
「さようでございますな。
普通の使用人でしたら主家がお取り潰しになったと言っても、それはあくまで主家の事情。
勤め先が急になくなり路頭に迷うということはあるかもしれませんが、すぐに当店の商品になるということはございません。
もちろん、個人的な借金があるなどという場合は別でございますが」
やっぱりそうだよね。
流石にお取り潰しイコール使用人たちに借金、とはならないよね。
「ということは、この人達には個人的な借金が?」
「さようでございますが、家令や使用人頭ともなりますと少々事情が異なりまして。
使用人とは言え彼らほどの立場になりますと、他の使用人や屋敷内のこと、場合によっては領地のことにいたるまで様々なことを差配する必要上、主の名ではなく彼ら自身の名で取り交わしている証文などもございまして」
「そんな事があるんですか?」
「はい。
もちろん基本的には主の決済を頂いたあとになるのでしょうが、緊急の要件で主の決済をいただけない場合や、いただくまでもないような少額の場合など、まま有ることのようでございます」
たしかにいちいち主に聞きに行っていられない時もあるか。
イヴァンさんなんかも、結構いろんなことを任されてるみたいだしなぁ。
「本来でしたら、もちろん後々主家の方から支払いがあるのですが、今回のように突然のお取り潰しなどとなりますとそれも間に合わずに彼ら自身の借金となってしまうのでございます」
それは……ついてないというかなんというか……。
しかし、貴族の家がお取り潰しになるとこういうことになるのか。
曲がりなりにも男爵としては身につまされる思いだ。
やっぱり、僕なんかが貴族やるなんて分不相応な気がするなぁ……。
まあ、その件はまたじっくり考えよう。
とりあえずは寮の使用人確保だ。
「それで、彼らのお値段はいくらになるのでしょうか?」
それだけの立場になった人なら有能なのは間違いないだろうし、値段も結構するんじゃ……。
「2人合わせて金貨50枚でございます」
「安っ!」
思わず声が出てしまった。
え、だって、一般的な一種奴隷さんが平均金貨50枚って聞いたから、一人頭その半分だよ?
さらにいえば、バナくんひとり分の値段だ。
流石になんか裏があるんじゃ……。
そういえば、『いわくつき』って話だったから、それか?
「もちろん、安いにはそれなりの理由がございます。
しかし、そちらの説明はあとのこととさせていただいて、まずは金貨50枚として商品の品定めをしてはいただけないでしょうか?」
そんな事を言う奴隷商さん。
やっぱり、『いわくつき』のせいで安くなっているらしい。
そして、それはそれとして2人の品定めをしろ、と。
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