いつの間にか異世界転移してイケメンに囲まれていましたが頑張って生きていきます。

アメショもどき

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第2章 街に出てみよう

57話 解読

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 人の日記を盗み見ることになるのか。

 まあ、たしかに昔の人の日記って良い資料になるらしいからなぁ。

 日本史や世界史なんかでも著名人の日記が資料として載ってたりした。

 新三郎さんには申し訳ないけれど、読ませていただこう。

「わかったよ。
 でも、前にも言ったかもだけど、僕からしても昔すぎるものだからほとんど読めないかもしれないけど……。
 その時はごめんね」

 なんせ古文書って言ったら専門の研究者がいるレベルのものだからなぁ。

 教科書に乗ってるような昔の文書も、蛇がのたくったような草書?のものが多いし僕にどれだけ読めるやら。

「ええ、それで構いません。
 ニホン語についてはシンザブロウの残した書物の他になにも資料がなくて、解読がほとんど進んでないんですよ。
 少しでも読めるだけで大いに研究が進みます」

 見慣れない文字って模様にしか見えないからなぁ。

 僕なんかはアッキーっていう先生がいるからまだましだけど、教えてくれる人のいないユニさんたちはどれだけ大変だったことか。

「それで……まずなんですが、ハルがそう言うってことはやはりこれはニホン語でよろしいのですね?」

 そこから半信半疑だったのか。

「そうだね、これは僕も普通に読めるし日本語で間違いないと思うよ。
 新三郎さんが記したって書いてあるから、ユニさんの言う通り日記帳みたいなものなのかもね」

「えっ!?ちょ、ちょっと待ってください。
 表紙に書いてあるのはシンザブロウの名前なのですか?
 日記帳の新しい三冊目というような意味ではなく?」

 なんかすごい驚いているユニさん。

 名前がどうしてそうなる……と一瞬思ったけど、『記』と『新』と『三』か。

 意味だけでも当たりがつけられてるのすごいな、異世界人。

「そ、そうなると、今までの解読結果の殆どが間違っていたことに……」

「ああ、それは間違っているというか、間違っていないというか……。
 新三郎さんって、日本語では『新しい』『数字の三』……郎はなんだっけな、『男の人』だったかな?
 まあそういう意味の名前なんだよ」

 なんて言ったっけこういうの……そうだ、表意文字だ。

 ちなみに、この国の文字は表音文字だね。

「なるほど、シンザブロウという音ばかり伝わっていましたが、そのような意味がある名前だとは。
 では、ここにはシンザブロウのフルネームが書いてあったりしますか?」

「一応書いてあるのは、鈴木新三郎だね。
 日本語は姓名の順番だから、こっち風に言うとシンザブロウ・スズキかな」

「おお、まさかフルネームも判明するとは。
 今回の書物の他にこの文字が出てくる書物が4巻あって共通性が研究課題のひとつとなっていたのですが、名前でしたか」

 感心したというようにうなずいているユニさん。

 ユニさんが喜んでいると、役に立てたみたいで僕も嬉しい。

 この調子でどんどん読んでいこう。



 張り切ってページをめくった僕だけど、めくった瞬間挫折した。

 表紙こそしっかりした文字で書かれていたけど、めくった先では蛇がのたくっていた。

「どうですっ!?どうです、ハルっ!?
 こっちもスラスラ読めちゃったりしますっ!?」

 僕を見てくるユニさんの期待に輝く視線が痛い。

 天井を一度見上げたあと、もう一度日記に目を落とす。

 やっぱり、蛇がのたくっている。

 隣のユニさんは、ちゅーるを取り出したときのタマみたいな顔で僕を見てる。

 いたたまれない。

「いやぁ、同僚の中にはこれは文字じゃなくって蛇がのたくったんじゃないか?って言う人もいて、1度大喧嘩になったことがあるんですよ。
 これで、『文字だって言うなら読んでみろよ』といったあいつに言い返してやることが出来ますよ」

 実にいたたまれない。

 降参する前にもうひとあがきと、もう一度、蛇ののたうちあとを見る。

 ジーっと見る……。

 だんだんユニさんの視線がションボリしたものに変わってきているのに焦りながら、ひたすら見る。

 ……ん?あれは……『里』かな?

 ああ、『里』だな、これ。

「大丈夫っ!とりあえずごく一部だけど、読めるよっ!」

 僕の言葉を聞いたユニさんの顔が、パアアアッと明るくなる。

「本当ですかっ!?」

「本当本当っ!
 まずこれは『里』でしょ、うーん……集落とか故郷とかって感じの意味かな?
 それから、こっちは『国』、王国とか隣国とかそういう国だね」

 文としては読めないけれど、見慣れてくると読み取れる文字はいくつかある。

 紙全体を見回して読める文字を拾い上げてユニさんに説明していく。

 『里』、『国』、『父』、『文』、『生』、『姉』……。

 読める漢字は飛ばし飛ばしにしかなくて到底文にはならない。

 『母』、『願』、『妻』、『里』、『帰』、『会』……。

 崩れた字は僕には難しすぎてほとんど読めていない。

 『娘』、『母』、『会』、『願』、『娘』、『悲』……。

 最後の方になると同じような漢字が何度も出てきていた。

 『娘』、『妻』、『願』、『帰』、『父』、『母』、『姉』、『悲』、『死』、『独』、『父』、『母』、『母』、『姉』、『妻』、『帰』、『妻』、『娘』、『帰』、『娘』、『娘』、『願』……。

 不勉強すぎる僕には、最後まで『楽しい』とか『嬉しい』とかそういう難しい漢字は見つけられなかった。



 一通り日記を読み終わったところでそろそろお昼の時間だったので、一旦休憩となった。

 今日のご飯は、ヴィンターさん特製のサンドイッチだ。

 読書用テーブルの、資料の乗っていないところに移動した僕たちの前に美味しそうなサンドイッチが並ぶ。

 イヴァンさんのいれてくれた紅茶の良い匂いも鼻をくすぐって、実に食欲を誘ってくる。

 とりあえず、サンドイッチをひとくち。

 うん、焼いた鳥肉と新鮮な葉野菜にヴィンターさん特製のソースが絡まって実に美味しい。

 あまりの美味しさにひとつ一気に食べてしまった。

 ここでイヴァンさんのいれてくれた紅茶をひとくち。

 うん、こっちも美味しい。

 スッキリとした紅茶の香りがこってり気味だってサンドイッチの後味をきれいに流してくれる。

 これではすぐに次のサンドイッチが食べたくなってしまう。

 はっはっはっはっはっはっ!

 いやぁ。

 テンション上がんねぇ……。

「大丈夫ですか?ハル?
 無理はしないでくださいね」

 美味しいもの食べてテンションあげようと思ったけど、大失敗だ。

 テンション落ち込みすぎてて、ユニさんにも心配されてしまった。

「いやぁ、ごめんねユニさん。
 流石にちょっと身につまされる所があって」

 結局、新三郎さんの残した日記?はほとんど解読できていない。

 読めた漢字を元にこれからどんな文だったのか当たりをつけていくんだそうだ。

 それでも、読めた漢字を拾い上げるだけでも800年前にこちらの世界に転移してきてしまった日本人が、なにを考え、なにを願っていたのかは分かる気がした。

「ねぇ、ユニさん」

 新三郎さんのことを考えると、どうしても気分が落ち込んでいく。

 こういうときはとことんまで落ち込んでしまおう。

 そう思って、口を開いた。
 
「なんですか?ハル」
 
 ユニさんも僕の気持ちがわかっているのか、口調がすごい優しい。

「ねぇ……」

 とことんまで落ち込んでしまおう、そう思ったあとでも口に出すのに勇気がいる。

 でも、僕も向き合うにはいい機会だと思った。

「ねぇ、新三郎さんは日本に帰れたのかな?」

「それは……」

 僕が思い切ってした問いを聞いてユニさんは言葉に詰まってしまう。

 もうそれで答えは分かったようなものだとけど、はっきりと答えを知りたい。

 いい加減、知らなければいけないと思った。

「大丈夫……じゃないかもしれないけど、聞きたい。
 ……ううん、聞いておかないといけないと思うんだ。
 今聞いておかないと、次聞こうと思うのがいつになるかわかんないし……」

 なんせ一番最初に確認しなきゃいけない話題なのに今まで避け続けてた意気地なしの僕だ。

 ここで聞いておかないと下手すると一生聞けないままかもしれない。
 
「……正確な記録は残っていません。
 ただ、シンザブロウが暮らしたという地域には、彼がこの世界で生を終えたという伝承が残っています」

「……日本に戻る方法とかの伝承とかは?」

 聞いてしまった。

 これでもう、後戻りはできない。

「…………ありません。
 ニホン以外にも異邦人の伝承はいくつか残っていますが、どれもこの国に来ることはあっても帰っていったという伝承はひとつもありません」

 ……まあ、予想はしてたけどねぇ。

 やっぱり、聞きたくはなかったなぁ……。

「シンザブロウの晩年頃に書かれたとされるその書物に、もしかしたらなにかその手がかりが書かれているのではないかと危惧していましたが、ハルが解読してくれた箇所を読み解くだけでも幸いそういうこともないようです」

 たしかに、帰る方法が見つかっていたのならあんな悲哀だけが綴られた日記にはならないだろう。

 それは分かる。

 でも、『危惧』?『幸い』?

「え?なに?もしかしてユニさんは帰る方法が見つからなくてよかったって思ってるの?」

 ユニさんがなにを言っているのか分からない。

「……………………はい」

 こちらを見ないで俯いたまま、小さく肯定するユニさん。

 その口からは少しの靄も出ていない。

「なんでっ!?なんでそんな酷いことをっ!?
 僕がどんな気持ちか分からないのっ!?」

 なんでこいつは僕にそんな酷いことを言うんだ?

 こいつは僕の味方じゃなかったのかっ!?

 そんな感情が抑えられずに、俯いたまま顔を見せないユニさんに捲し立ててしまった。

「だって!!
 ……だって、帰る方法見つかったら……見つかったら帰っちゃうじゃないですか、ハル……」

 ユニさんが泣いてた。

 久しぶりに見るユニさんの泣き顔は鼻水まで垂らした、きったない子供の泣き顔だった。

 そりゃねぇ。

 帰る方法が見つかったら帰りますよ。

 お父さんお母さんには会いたいし。

 夏樹のことは可愛がりたいし。

 もう結構な年のタマが元気かも心配だ。

 初恋の幼なじみの顔は見たいし、友達とも遊びたい。

 帰れるんなら帰りたい。

 …………でも、今更ユニさんと離れたくないなぁ。

 ミゲルくんとも一緒にいたいし、ムーサくんも、メファートくんも、モレスくんも可愛い。

 アッキーやミッくんとももっといっぱい話ししたい。

 ヴィンターさんはエロいし。

 ツヴァイくんはもっと甘やかしたいし、ドライくん、フィーアくん、ゼクスくん、ノインくんとももっと一緒に遊びたい。

 スレイくんなんか、まだ会ったばかりで全然遊び足りない。

 僕を睨みつけたまま泣いているユニさんの頭を引き寄せて抱きしめる。

「なんか、いい感じに行ったり来たりできたらいいのにねぇ」

 そしたら、家族の顔を見たくなったら帰って、満足したらこっちに戻ってくるとか贅沢なことが出来るのに。

「嫌です」

 お、おおう、ここでまさかの『嫌です』が来るとは。
 
「え、ええぇー……。
 結構夢のような妥協案だと思うけど?」

 ユニさんは僕を絶対に離すまいというように体中で力いっぱい抱きついてくる。

「ハルのいない世界なんて1秒たりともいたくありません」

 相変わらず表に出さないだけで、すんごい重い子だな、ユニさん。

「まあ、うん、言われてみると、僕もユニさんいないと嫌だなぁ。
 一緒に行き来できるならいいのにね?」

「それなら許してあげます」

 なんか許された。

 僕が帰るのはユニさんの許可制のようなので、これはもう諦めるしかない。

 仕方ないから、この世界で生きる覚悟を決めようか。



 ――――――



 いつの間にやらイヴァンさんが居なくなっていた書庫で、僕とユニさん2人無言でサンドイッチを食べている。

 無言と言っても気まずさはない。

 それどころか、ユニさんが僕に椅子をくっつけてベッタリと肩に寄りかかりながら食べているので、なんか空気はフワフワしてる。

 隙を見つけてはユニさんがチュッチュッしてくるのでもはや空気はピンク色に近い。

 むしろ、フワフワピンクで気まずいまである。

「し、新三郎さんさ」

 浮ついた空気を少しでも落ち着けようとお仕事の話題を振ってみる。

 このままじゃ、午後の作業は寝室でやることになる。

「なんやかんや、こっちの世界で幸せに暮らしたとかないかな?
 こっちの世界で奥さんとか子供さんとかが出来たとか」

 一縷の望みをかけて明るく考えてみる。

 自分で言ってなんだけど、そう考えれば『妻』や『娘』なんかの文字も辻褄が合う。

 こっちの世界で妻や娘ができたから、父や母に会わせたい、とかそういう日記だった可能性はないだろうか?

 僕の言葉を聞いたユニさんは、一瞬硬直して僕から体を離す。

 まとった雰囲気はすんごい暗い。

 そうですか、そんな明るい晩年はありませんでしたか、新三郎さん。

 口を開くかどうか迷っている様子のユニさん。

 いえーい、聞っきたっくねー♪

「シンザブロウについてはいつも一人寂しげに見えたという記録が残っています。
 幾度となく国の危機を救い、英雄といえる存在でしたが、言葉も通じず触れがたいものという扱いだったようです」

 言葉の壁ばかりはどうしてもなぁ。

 ユニさんとツヴァイくんみたいに積極的にコミュニケーションを取っていればなんとかなったのかもしれないけど、新三郎さんはそういう性格ではなかったのかもしれない。

 転移してすぐにユニさんと出会えて、言葉が通じるようになった僕は本当に幸運だったんだと思う。

「今回の日記を含めて、シンザブロウが残した記録はすべて散逸してしまっていますし、墓所の場所もわかっていません。
 そのことから、シンザブロウには子孫や親しい人間は居なかったと考えられています」

「そっかぁ……」

 子供か、せめて友人でもいれば遺品はある程度残っているだろうし、お墓も言い伝えくらい残っているだろう。

 それが一切なかったということは、新三郎さん本当に孤独だったんだなぁ。

 一体どういう人だったんだろう。

 僕も新三郎さんに興味が出てきたな。

 いや、興味とは違う。

 僕は新三郎さんがどういう人生を生きたか、それを知らなきゃいけないと思った。

 唯一の同郷の者として。

「いつか、新三郎さんのお墓参りしたいね」

 これが僕のこの世界でやりたいこと2つ目だ。

 1つ目?

 もちろん、『僕の恋人たちと幸せになる』に決まってる。
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