いつの間にか異世界転移してイケメンに囲まれていましたが頑張って生きていきます。

アメショもどき

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第2章 街に出てみよう

55話 レポート

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 くすぐったさが落ち着くまでどれくらいかかったか分からない。

 何十分も続いてたのか、それともほんの数秒の話だったのか。

 強烈すぎるくすぐったさに時間の感覚が曖昧だ。

 笑いが収まった後も、ぐったりしちゃって立ち上がることが出来ない。

 笑わせる拷問があるって意味がよく分かった。

 これ、死ねる。

「だ、大丈夫ですか?ハル?」

 僕を抱きとめてくれていたユニさんが心配そうに僕の顔を覗き込んでくる。

 顔に殴られたような赤い跡があるのは、笑い転げてた僕がやってしまったのかもしれない。

「な、なんとか。
 ごめんね、痛くない?」

 赤くなっている部分を手で撫でる。

 痕になったりしないといいけど。

「大丈夫ですよ、ちょっと当たっただけですから。
 それより、本当に大丈夫ですか?」

「うん、もうなんともないから大丈夫。
 暴れすぎてちょっと力抜けてるけど、そのうち立てるようになると思う」

 あのくすぐったさはなんだったんだってくらいもうなんにも感じない。

 僕の様子を見ていたユニさんが、ホッと安堵のため息をつく。

「師匠、これはどういうことですか?」

 珍しくユニさんがアッキーに詰問口調だった。

 アッキーはアッキーで珍しく真剣な顔で考え込んでいる。

「……これは推測でしかないが……」

 そう前置きを置いてから、アッキーが語り始める。

「我々エルフは、肉体自体が物質半分魔力半分の半魔力体だ」

 あー、なんかそんなことをアッキーが言ってた記憶がある。

 アッキーやたらと軽いし、色々と人間と違う所あるのはそういう事だったのか。

「その為、我々は魔力回路に自分の魔力体も組み込んで構築するように呪文を作っている。
 それによって膨大な魔力をコントロールしやすくし、複雑な魔力回路を構築しやすくしている。
 しかし、魔力体のない人間が同じように我々用の魔力回路を構築しようとすると、今のように体がくすぐったさを感じるのかもしれん」

「なるほど。簡単な魔法とはいえ回路構築が必要ないと聞いて不思議だったんですが、そういうことですか」

「えーっと、つまり?」

「ハルは、くすぐったいの我慢しないと魔法使えんと思う」

 無理。

 あれ我慢とか絶対無理っ!

「そんなああああぁぁぁぁぁっ!!」

 僕の絶望の叫びは、アッキーの結界に阻まれて響き渡ることはなかった。



――――――



 僕、結局魔法使えない。

 アッキーが僕用に魔力体を使わない呪文を作ってくれるって言ってたけど、『どれくらいかかりそう?』って聞いたら目をそらされた。

「ってことで、今日はぬか喜びでしたっ!」

 話しているうちにあのときの脱力感を思い出してしまって、テーブルに突っ伏す。

 夕食の給仕をしてくれていたヴィンターさんがそんな僕の頭を優しく撫でてくれる。

 結局、横領問題が終わった後も僕のお世話はヴィンターさんが1人で引き受けてくれることになった。

 なんでも、これを期にミゲルくんたちは本格的に『家臣』としての仕事を始めるらしい。

 まだ大人と言うには早いんだからそんな無理しなくてもと思ったんだけど、本人たちがやりたがっていたので僕としては止められない。

 今は、昼も夜もなくイヴァンさんをはじめとしたユニさんの家臣さんたちに仕事を教わっているところらしい。

 僕のところに顔をだすときは疲れ切った顔をしているので全力で甘やかしている。

 ということで、僕の日常生活の世話はヴィンターさん一人に押し付けられることになってしまった。

 極力、手間がかからないようにしているけど、ヴィンターさんが色々とやりたがるのでなんか大変そうに見える。

 本人は楽しいと言ってくれているけど、休みもない状態だし、追加の使用人さん探さないとなぁ。

 一応、マリーナさんにはもう唾を付けていて、僕の屋敷ができたら引き抜く事になっている。

 もともとイヴァンさんからもそういう話がマリーナさんに行っていたらしいからそこは問題ないんだけど、マリーナさん女の子だからなぁ。

 僕の身の回りの世話をやってもらう訳にはいかないらしい。

 なんていうか、僕の場合は女の子のほうが色々といいんじゃない?って言ってみたけど、そういう話じゃないらしい。

 何より、僕はともかくマリーナさんが嫌か。

 ということで、追加の使用人を探すのは急務だ。

 ……なんかヴィンターさんは僕との時間が減るからいや、とか言ってるけど急務ったら急務なのだ。

 確かに一緒の時間は減るけど、お休みの日があればゆっくりと、ほら、ねえ?

 急務なのだ。



 ――――――



 今日は夕食後にユニさんが遊びに来ることになっていたけど、急遽中止になった。

 神殿に提出する僕に関するレポートをなんとかでっち上げるらしい。

 本当は今日の魔力測定の話を適当に書いて、『要継続調査』とかで出すつもりだったらしいけど、僕の魔力がエルフの魔力と確定してしまった以上一切書くわけにはいかなくなった、とユニさんは言ってた。

 表向きは『詳細不明のため、他の調査方法の確立待ち』で調査終了とするらしい。

 実際には『コピー』能力のことも未だによく分かっていないのでゆっくりと調査していくことになっている。

 あとは、僕の『魔力放出』の件か。

 とりあえず今日の事でエルフの人たちが僕の側にいるとなんか気持ちいいと感じるのは、僕から出てるのがエルフの魔力だからという推測がたったとアッキーが言ってた。

 なぜ魔力が出ているかについては魔力体がないから膨大な魔力を保持し続けられないんじゃないかと言っていたけど、これも継続調査だ。

 まあどちらにせよレポートにはかけないので、表向きは調査終了だ。

 ということで、レポートのネタが無くなっちゃったので無理矢理でっち上げてるってわけだ。

 どうするか考えるだけでげっそりとしていたから、後で差し入れでも持っていこうかな?

 かえって邪魔になっちゃうかな?

 とりあえずイヴァンさんに聞いてみよう。



 結局、あのあとユニさんに差し入れをして、ちょっとイチャイチャして帰ってきた。

 やる気が出たと言ってたから、良かったんだと思う。

 次の日も1日ユニさんはレポートを作っていて、更に次の日の今日、ユニさんは出来上がったレポートを持って朝から神殿に行っている。
 
 問題がなければお昼までには戻れるって言ってた。
 
 それまでの間僕は暇。

 ということで、ユニさんが神殿に行っている間、僕はヴィンターさんと一緒にアッキーにこの国の文字を教わっている。

 やっぱり、この世界で暮らしていくために、何よりユニさんの助けになるためには文字が読めることは大切だと思う。

 そう思った僕は、ちょっと前からアッキーにこっそりと文字を教わっている。

 なんでこっそりかというと、ユニさんやイヴァンさんに相談したら大事になるのが目に見えているからだ。

 絶対にユニさんやイヴァンさんが先生になってくれるとか、きちんとした先生を雇うとか迷惑をかける事になるに決まってる。

 ということで、暇人のアッキーに頼んでみたら貸し10個で引き受けてくれた。

 その貸しはその場で返済した。

 

 ――――――



 僕が教わるならと、ついでにヴィンターさんも教えてもらえばいいのでは、と思ったんだけど、アッキーから待ったがかかった。

「こやつのような、我々の意思を一方的に伝えることはできるが、こやつ自身が広めることは出来ないという存在はなかなか貴重だぞ?」

「……えっと、どういう事?」

 伝えられるけど広められない、どういうことかも、どう貴重なのかもいまいち分からない。

 ヴィンターさんは苦笑はしているけど、不思議そうな顔はしていないからアッキーの言っている意味がわかっているみたいだ。

 1人不思議顔の僕にアッキーが細かく説明してくれる。

「例えばだ、こやつがなにかお前の秘密を握ってしまったとする。
 しかし、知っての通りこやつは言葉を話せなければ文字も書けんから誰にもその秘密を漏らすことは出来ない」

 あー、なるほど、それはたしかに。

 ヴィンターさんとの意思疎通はイエス・ノー方式だから、細かい情報とか伝えたりするのは苦手だもんなぁ。

 僕は最近になってようやく顔色や仕草なんかからなにを言いたいか分かるようになってきたけど、他の人はそうはいかないようだし。

 たしかに秘密を知られて困ることのない人なのか。

「それでいて、こちらの意思はきちんと伝えられる。
 これが立場のある人間にとってどれだけ便利で貴重な存在か、何となく分かるであろ?」

 なるほどなぁ。

 ヴィンターさんは喋れないだけで言葉がわからないわけじゃないから、こちらの意志はなんの問題もなく伝えられる。

 つまり、公にしづらい相談とかもし放題ってことか。

 そのうえこの上なく有能だし。

 たしかに、立場のある人間には便利な人かもなぁ、ヴィンターさん。

 少し前なら『僕には立場なんてないから』と思ってたけど、今は少しはヴィンターさんやミゲルくんたちの主だって言う自覚が芽生えてきたからね。

 自分で言うのもなんだけど。

 それに、ユニさんやスレイくんなんかとの付き合いもあるし、今後言えないこととかも増えてくるかもしれない。

 確かにそうなってきたときにヴィンターさんみたいな人は大事かもしれないけど……。

「でも、それって、ヴィンターさんが文字覚えても漏らすはずないし変わんないよね?」

「ま、そのとおりだな。
 こやつの資質は信用を得るためには貴重かもしれんが、こやつを信じ切ってるお前には関係ないことだな」

 だよね。

 僕はもうヴィンターさんを信じることにしてるんだから、別に文字を書けようが書けまいが関係ない。

 僕らの話を聞いていたヴィンターさんは、ちょっと心配そうにオロオロしてる。

「大丈夫だよ、ヴィンター。
 文字を書けても僕がヴィンターを信じていることにはなんの変わりもないから。
 それより、僕はヴィンターと話ができるようになる方が嬉しいな」

 ヴィンターの手を取ってそう言うと、ヴィンターさんは少しびっくりした顔をしたあとニッコリと笑った。

「ということで、アッキー先生。
 僕とヴィンター、二人に文字を教えてくださいっ!」

 元気良く頭を下げる僕の横で、ヴィンターさんもアッキーに頭を下げる。

「うむ、よかろう」

 そんな僕たちにアッキーは鷹揚に頷いてくれるのだった。



 それ以来、時間が空いたときにはちょっとずつ文字を教えてもらっている。

 ツヴァイくんたちも誘ってみたんだけど、僕テーマの話でだんだん会話ができるようになってきているので、このまま会話の方を習っていきたいと言っていた。

 アッキー曰く、平民で文字を読める人は少ないしその必要もないらしいから無理に誘うのは止めといた。

 そのうち文字も習ってくれたらヴィンターさんとも話せていい感じになると思う。

 ということで、今のところアッキー先生の国語の授業を受けているのは僕とヴィンターさんの2人だけだ。

 ヴィンターさんはここでもやっぱり優秀で、あっという間に文字とある程度の文法は覚えてしまって、今は語彙を増やしているところだ。

 たまに覚えた文字で僕に短い手紙をくれるけど、僕のほうがさっぱり読めない。

 アッキーに読んでもらおうと思ったら、『読めるかそんな甘ったるいもん』と言われた。

 仕方ないので自力で読もうと頑張っているけど、まだ文字すら覚えきれていない。

 文字が模様にしか見えないんです……。

 泣きそう。

 

 ――――――



 朝出かけるときユニさんは『お昼までには戻る』って言ってたけど……。
 
 もう僕はお昼を食べてしまってそろそろお茶の時間だ。

 ユニさんが言ってたのはあくまで『問題がなければ』お昼には戻る、だ。

 これは……ダメだったやつだな。

 ユニさんの冥福を祈ろう。



 結局ユニさんが帰ってきたのはそろそろ夕食時って時間だった。

 帰ってきたユニさんは着替えもせずに談話室のソファに座ってた僕にダイブしてきた。

 『もう神殿行きたくない』とか言ってたからさんざん絞られたっぽい。

 今は僕の股間に顔を埋めて回復中だ。

 しばらくこのまま休ませてあげたいけど、イヴァンさんとヴィンターさんがしてくれてる夕食の準備がそろそろ終わりそうだ。

 美味しそうな匂いが部屋中に漂ってきてる。

 匂いを嗅いだせいか、ユニさんのお腹がぐうーとなった。

「……そういえば私今日昼ごはん食べてません……」

 股間に顔を押し付けたままくぐもった声で言うユニさん。

 くぐもっててよく分からないけど、ちょっと泣きそうにも聞こえる。

 な、なかなかに壮絶な1日だったようだ。

「じゃ、とりあえずご飯食べよっか」

 僕の腰にしがみついてたユニさんを起こすと、手を引いてテーブルに向かう。

 なんか子供のお世話しているみたいだ。

 いつも通り隣り合って座るけど、今日はユニさんが僕にべったりくっついてきてる。

 帰ってからの様子からしても今日は本当にきつかったみたいだ。

 不可抗力なことが重なったとは言えレポート全然やってない状態だったからなぁ。

 そうとう叱られたかなんかしたのかもしれない。

 今日は極力甘やかせてあげるとしよう。



 あーんまで要求してきたユニさんはちょっと調子に乗っていると思う。

 まあ頑張ってきたみたいだしやってあげたけどさぁ。

 ヴィンターさんが微笑ましげに見守っていたのが恥ずかしかった。

「いくら何でもあそこまでガミガミ言うことないと思いませんか?
 絶対、単なる枢機卿の爺のストレス発散ですよ」

 食事中から食事が終わっても愚痴が止まらないユニさん。

 枢機卿の爺というのはユニさんの上司に当たる神学部の偉い人らしい。

 今日は1日ずっとその人に怒られて、雑用の手伝いをさせられてたんだそうな。

「それは大変だったね。
 はい、あーん」

 とりあえず疲れたときには甘いものと、食後のお茶受けとして出てた焼き菓子をユニさんの口に放り込む。

「……ふむ、美味しいですね、これ。
 ヨハンナが作ってくれたことのないものですが、これは新作ですか?」

「ヴィンターが作ったんだよ。
 美味しいよね」

 ヴィンターさんの故郷のお菓子だそうで、クッキーみたいな焼き菓子だ。

 ヴィンターさんは本当に家事全般万能だ。

 美味しいって言われてヴィンターさんは照れてる。

「ほぉ、ヴィンターやりますね。
 ハル、もういっこください」

「はい、あーん」

 口を開けているユニさんに焼菓子を放り込む。

 なんか餌付けしている気分だ。

 ついでに僕も1個食べよう。

 うん、美味しい。

 ついでに紅茶をひとくち。

 うん、こっちも美味しい。

「イヴァンさんのお茶も相変わらず美味しいです」

 イヴァンさんは、紅茶にはこだわりがあるらしく、いるときは紅茶だけは誰にも譲ってくれない。

 今日もイヴァンさんおすすめの茶葉でイヴァンさんがいれてくれたけど、相変わらず美味しい。

 その日の気候とかその人の体調とかで色々変えるんだそうだ。

 ユニさんも紅茶をひとくち飲んでため息をつく。

「ふぅ……愚痴るだけ愚痴って少し落ち着きました」

「それは良かった。
 まあ、でも、それだけこってり絞られたんだし、ひとまずはレポートなんとかなったんでしょ?」

「そうですね、レポートの方はなんとかなりました」

 良かった。

 怒られるだけ怒られて、レポート再提出とかになってたら目も当てられない。

「ただ、ハルにちょっと協力をしてもらわないといけないことになりまして……」

 申し訳無さそうに言うユニさん。

 僕の協力?
 
「えっと、僕にできることなら何でもするけど……」

 一体なんだろう?
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