いつの間にか異世界転移してイケメンに囲まれていましたが頑張って生きていきます。

アメショもどき

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第2章 街に出てみよう

52話EXTRA 命令

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 さて、ドラゴニュート5兄弟へのご褒美もツヴァイくんでおしまいだ。

 みんなと一層仲良くなれたのは間違いないけど……なんか想定外の仲の良くなり方になってしまった。

 まあ僕的には嬉しい誤算なのでなにも問題ない。

 ただ、みんなそれぞれこれからどうするかで課題ができたのも確かだ。

 それはまた後にして今はツヴァイくんに集中しよう。

 ツヴァイくんへのご褒美に入る前にご褒美の済んだ4人が先に休ませてもらうと退室していった。

 3人それぞれ嬉しそうだったり、恥ずかしそうだったりしている中、フィーアくんだけが自分はなにもありませんでしたよという風にスンッとしてたのがおかしかった。

 今は3人は自室に帰って、今日の警護担当のノインくんがドアの横に立っているはずだ。


 
 4人が出ていった後、ツヴァイくんが寝室に入るやいなや頭を下げてきた。

「今日は、ワレワレのためニお時間をいただきマシテありがとうございマシタ。
 弟タチにとってモ一生忘れられナイ日となったでショウ」

 そのまま寝室のドアのところから一歩も中に入ってこない。

「ツヴァイのご褒美はなにがいい?」

「イイエっ!ワレがお館サマから褒美ヲ頂戴するナド恐れ多いことデス。
 弟タチに良くしてクダさっているだけでワレは満足でございマス」

「兄弟みんなへのご褒美なんだからツヴァイも遠慮しなくていいんだよ」

「イエ、そのお気持ちダケでワレは十分にございマス。
 どうぞ、本日はお館サマもお疲れでショウしお早くお休みになってくだサイ」

 いくら言っても遠慮してしまうツヴァイくん。

 これはドライくんの言ったとおりだなぁ。



 ――――――



 ドライくんのご褒美タイムが終わる前、身支度をしている時に言われた。

「ツヴァイ兄サマは自分に厳しい方ナノでご褒美と言ってモなにも望もうとしないと思いマス」

 あー、たしかにツヴァイくん真面目だもんなぁ。

 弟さんの面倒を見ないとって気負ってたり、自分を追い詰めちゃう所あるからなぁ。

「真面目なのは兄サマらしいデスが、あそこマデ頭が固いと弟としては心配デス。
 ワタシも人のことは言えマセンが、小さい頃カラ武張った話題ばかりの中デ生きてきマシタから、そっち方面ハ全く疎いんデス」

 確かにツヴァイくんは甘え方もなんて言うか『可愛らしい』からなぁ。

「兄サマの場合許嫁もいたのデそれも枷とナッテいるのかもしれマセン」

「えっ!?ツヴァイ、許嫁とかいたのっ!?」

 ツヴァイくんそんな事、一切言ってなかったのに。

 家族の捜索はイヴァンさんに頼んでいるけど、許嫁さんとか知らなかったから多分入ってないぞっ!?

「兄サマも一応、先代お館サマの第2子デスから。
 と言ってモ、相手はギリネルグ族族長の娘デスから実質的に婚約ハ破棄されているようなものデス」

 ギリネルグ族と言えば、ツヴァイくんたちを裏切った一族か。

 そりゃ、たしかに婚約も無効だな。

 それなら、許嫁さんの心配をする必要はなくなるけど……。

「あの……そもそもツヴァイが男に……と言うか、僕にその気がないとか……」

「フッ……」

 鼻で笑われた。

「あそこマデ見え見えナ兄サマデスから。それはありえないデス。
 本人ハ隠せている気でイルのが弟としてハもはや恥ずかしいレベルデス」

 そ、そこまで言わなくても。

 でも、たしかにツヴァイくんはすごい分かりやすいからなぁ。

「というコトで、兄サマはなにかグダグダ言うでショウが折角の機会ナノで無理矢理なんとかシテいただければと思っていマス。
 ……モチロンお館サマがお嫌でなければデスが」

「うん、分かったよ」

 もちろん僕はお嫌どころか、かっこいいツヴァイくんのことは大好きだ。

 僕もなんとなくそうじゃないかなーとは思ってたし、弟さん公認となったからには一歩踏み出してみよう。

「兄サマのアトにはワレワレのことモご一考いただけると嬉しいデス」

 ズイッと一歩迫ってくるドライくん。

 ちょっと潤んでる目でジッと見つめられた。

 えっと、あの、その……はい。



 ――――――



 なんか余分なところまで思い出しちゃったけど、そんな感じでドライくんからツヴァイくんのこと頼まれていたのだ。

 さすがドライくん、見立通りグダグダ言い出したので無理矢理行こう。

「じゃ、ツヴァイへのご褒美はこれで終わりってことでいいんだね?」

「ハイ。
 後ノ時間はごゆるりトお休みいただけレバと思いマス」

 表情ひとつ変えずにそう言う割には、1歩部屋の中に入ってきちゃってる。

 もう終わりなのが寂しくて仕方ないんだと思う。

「じゃ、これでツヴァイのご褒美タイムは終了」

 終了の合図とばかりに、パンっとひとつ手を叩く。

「あっ……」
 
 その音を聞いて思わずと言った風に寂しそうな声を漏らすツヴァイくん。

 僕と一緒にいられる時間が終わったと思って、とうとう表情にも寂しさが隠せなくなっちゃってるツヴァイくんがすごい可愛い。

 ベッドに腰を掛けて、ドアのところで寝室から出るに出られないでいるツヴァイくんに声をかける。
 
「じゃ、ご褒美タイムの終わったツヴァイに命令。
 ここに来て座りなさい」

 僕の隣をポンポンと叩く。

「エッ?そ、それハ……ソンナ恐れ多イ……」

「これは命令だよ?
 ツヴァイは僕の命令が聞けないの?」

 まだまごまごしているツヴァイくんにもうひと押しすると、オロオロしながらも僕の隣りに座ってくれた。

「ア、アノッ、このようニお館サマのお側ニ座らせていただき、恐悦至極にございマスっ!」

 ツヴァイくんはガチガチにかしこまってしまってる。

「ツヴァイ、2人っきりのときは僕のことなんて呼ぶんだっけ?」

 っていっても、はじめにこのお屋敷に来たとき以来呼んでくれたことないけど。

 とりあえず呼び方から雰囲気を変えていこう。

「エッ……ア、アノ……に、兄サマ……」

 まあ、ツヴァイくんとは年変わんないみたいだけどね。

「そうそう。
 兄様はツヴァイとイチャイチャしたいのでもっとべったりくっついてくることを命じます」

「エッ!?イ、イチャイチャって……」

 すごい驚いた、思いもよらぬこと言われたって顔をしているツヴァイくん。

 あれ、そこまで驚かなくても。

 え?ツヴァイくん僕に嫌われてるとか思ってないよね?

「デ、デモ、ワレはドラゴニュートで男デスよ?」

 お、おおう、なんか久しぶりにすごいまっとうなこと言われた気がした。

 自分で言って自分で傷ついてちょっと涙目になっているのがすごく愛おしい。
 
 ツヴァイくんは本当にうちでは珍しい常識人だなぁ。

 でも、ごめん。

 多分僕このお屋敷で1番の常識知らずなんだ。
 
「僕はツヴァイがドラゴニュートで男でもイチャイチャしたいと思ってるよ?」

 僕の言葉を聞いたツヴァイくんは、恥ずかしそうに小さくなってモジモジしたあと、少しだけこっちに寄ってきた。

「もっと」

「モ、モットでスカ?」

 ウンウンと頷くと、今度はもうちょっと大胆に近くに寄ってきてくれる。

「もっと」

「コ、コレ以上ではくっついちゃいマス」

「うん、くっついて来なって言ってるんだよ」

 ツヴァイくんアワアワしだしてしまった。

 仕方ないのでツヴァイくんの肩を抱いて、無理矢理こっちに体を傾かせる。

 もたれかかってくるツヴァイくんの低い体温が心地良い。

「くっつくの嫌?」

 問いかけると、ツヴァイくんはブンブンと首を横に振る。

「大好きデスっ!」

 そ、そんなにか。

 突然大声を出したツヴァイくんに少し驚いた。

「……デ、デモ、ワレはドラゴニュートで……」

 でも、すぐしょんぼりしだしてしまう。

「うん、ツヴァイくんはすごいかっこいいドラゴニュートだ」

 そう言って、肩に回した手で優しくツヴァイくんのゴツゴツした鱗を撫でる。

 しばらく黙ってそうしていると、ツヴァイくんの体からだんだん力が抜けてきて寄りかかる重さが増してくる。

「アノ……」

「ん?」

 僕の肩に頭を乗せたままつぶやくツヴァイくん。

「本当は兄サマにギュッとシテほしかったデス」

 恥ずかしそうに言うツヴァイくんがすごい可愛い。

「そっかー……えいっ!」

 僕に寄りかかって気を抜いていたツヴァイくんの不意をついて、ベッドに引き倒す。

「に、兄サマっ!?」

 そして、そのままギュウウウーっ!と力いっぱいツヴァイくんを抱きしめる。

「アァ……」

 ツヴァイくんは肺から追い出されたみたいな気持ちよさそうな吐息を漏らしたあと、身動きひとつせずに僕に抱きしめられている。

「ツヴァイも手を回して抱きついてごらん」

「エッ……デモ……」

「いいからいいから」

 眼の前のツヴァイくんの顔に笑いかけると、恐る恐るといった感じでツヴァイくんが腕に力を入れてくる。

「ね?こっちのほうが気持ちいいでしょ?」

「ハ、ハイ、お館サマの体が柔らかクテすごい気持チイイ」

 ツヴァイくんに力いっぱい抱きしめられると、ゴツゴツした筋肉が体に押し付けられてきてこれはこれで気持ちいい。

 そうやって夢中で抱き合っていたら、すぐに触れ合える距離で僕を見つめていたツヴァイくんが、そっと目を閉じた。

 こ、これは。

 ツヴァイくんの人間とはちょっと趣が違うけど、凛々しく整った顔を見て思わずゴクリと喉を鳴らしてしまう。

 いいんだよね?

 というか、こんな完全なキス待ちをほうっておくほうが失礼だ。

 ゆっくりと顔を寄せていって唇を合わせる。

 ツヴァイくんの唇は少しひんやりしてたけどすごい柔らかかった。

 もっと深くツヴァイくんと繋がり合いたいとは思うけど、なんかプルプル可愛く震えてるし今日のキスはここまでにしておこう。

 名残を惜しみながらゆっくりと唇を離すと、ツヴァイくんも目を開けて恥ずかしそうに微笑んで顔を隠すようにギュッと抱きついてきた。

「お館サマ、お慕いしておりマス」

「うん、僕もツヴァイくんのこと大好きだよ」

 ツヴァイくんの告白に僕の素直な気持ちを返すと、感極まったようにツヴァイくんが体を擦り付けてくる。

 ただ、なんか全身ギュウウっと密着しているのに腰だけがなんか引けてる。

 ははーん。

「ツヴァイくん勃っちゃった?」

 僕に指摘されて恥ずかしそうに目を伏せるツヴァイくん。

「大丈夫、僕も気持ちよくって勃っちゃってるから」

 そう言うとツヴァイくんの腰を引き寄せて硬くなってるペニス同士を少し擦り合わせる。

 ツヴァイくんはびっくりした顔をしたあと、恥ずかしさと嬉しさの入り混じった顔で笑った。

「このままちょっとだけエッチな事しちゃう?」

 本当のエッチはツヴァイくんにはまだ早いかもだけど、触りあいっこくらいなら出来るんじゃないかなっ!?

 もうツヴァイくんが可愛くって僕の辛抱が限界ですっ!

 鼻息を荒くする僕だったけど、そんな僕にツヴァイくんは恥ずかしそうにこう言った。

「アノ……ワレ、シタことないデス……」

 なんですと?



 ツヴァイくんの衝撃の告白に僕の中で少し時が止まった。

 い、いや、したことないってセックスをだよな?

 ね、念の為聞いてみよう。
 
「えっと、もしかして、1人でしたことが?」

 僕の言葉にツヴァイくんは恥ずかしそうに頷く。

 まじかー。

 ツヴァイくん、僕と同い年だしてっきりそういう事はもう普通にやっているものと思ってた。

 そういえば、弟くんたちもそっちの方面の知識は薄そうだったなぁ。

 ……フィーアくん以外。

 武闘派な種族みたいだし、あんまりそういう話とかはしないもかもしれない。

「えっと、射精したことは?」

「……朝起きた時ニ出てイルことが何度カ」

 夢精だけかー。

 どうしたものかな?

 ……こ、これは、兄様が教えてあげる流れでは?

 ミゲルくんの時みたいに手取り足取り教えてあげる流れではっ!?

 なーんて。

「……兄サマ、ドウすればいいノカ教えてくだサイ」

 え?いいの?

「え?いいの?」

 思わず心の声がそのまま出てた。

 そんな僕に俯いたままコクリと頷くツヴァイくん。

 こ、これは嬉しいけど責任重大だ……。

「と、とりあえず、服を脱ごうか」

 おちつけー、おちつけー、僕

 絶対に変なことしたり言ったりしてトラウマ作っちゃだめだぞ。

 素直に脱ぎだすツヴァイくんと一緒に僕も服を脱ぎながら自分を落ち着かせる。

 とにかく今回は僕が気持ちよくなることよりツヴァイくんに色々教えることを優先するんひゃおっ!?

 なんか、ツヴァイくんにペニス握られた。

「な、なにを?」

「アッ!?す、すみまセンっ!
 兄サマのペニスだと思ったラ思ワズ……」

 い、意外とアグレッシヴなツヴァイくん。

「エット……まずハ舐めるんデスよね?」

 そう言うとツヴァイくんは僕のペニスに顔を寄せてくる。

「待って待って待って、落ち着いて。
 ツヴァイくんとりあえず落ち着こう」

 素直に止まってくれるツヴァイくん。

 キョトンとした顔してるけど、手は僕のペニスを握ってはなさない。

「えっと、それは誰が言ってたのかなぁ?」

「1番兄サマが教えてくれマシタ」

 いいいいいぃぃちばああああああんっ!!

 てめぇ弟にテキトーなこと吹き込んでるんじゃねえぞっ!!

 ここにいない1番さんに本気の殺意が湧く。

 ノインくんにも変なこと吹き込んでるし、なにやってるんだ。

 他の子達にもなんか変なこと吹き込んでないよな?

「待って待って待って、待たせて悪いけどもうちょっと待って」

 まだ見ぬ1番に殺意を燃やしてたらツヴァイくんがまた僕のペニスに顔を寄せてきてた。

 本当にエッチに積極的すぎる。
 
 嬉しいっ!

 じゃなくって、僕も落ち着け。

「とりあえず、僕のは舐めなくていいからさ」

 今日はツヴァイくんに色々教えることに集中しよう。

「エ?でも、舐めるト気持ちいいんデスよね?」

「うん」

 思わず正直に答えてしまった。

 それを聞くとペニスに顔を寄せてくるツヴァイくん。

「待ってってばっ!!」

 一応言えば止まってくれるんだけど、ツヴァイくんの舐めたい欲がすごすぎる。

「デモ……ワレは舐めたいデス」

 とうとうはっきり言われた。

 しかも、ジッと僕の目を見てはっきりと言われた。

 ……これは駄目なやつだ。

 もう説得できる気がしなくて素直に舐めてもらった。

 色々勘がいいのか初めてなのにすごい気持ちよかった。

 思わず口に出しちゃったけど、嬉しそうに全部飲んでくれた。

 もう、ツヴァイくん可愛い。

 大好き。



 さて、ツヴァイくんに色々教えるはずが、何故か僕が1発抜いてもらって仕切り直し。

 僕とツヴァイくん、2人全裸でベッドの上で座ってる。

 いつもならこういうときは向かい合っているけど、今回は横並びだ。

 横並びで座ったツヴァイくんが僕の肩に寄りかかっている。

 どう考えても、色々教えるには不向きな格好だけどツヴァイくんはこれが気に入ったらしい。

「イタっ」

 ツヴァイくんがまだ勃ったままの僕のペニスに手を伸ばしてきたので、叩き落とした。

 こういう関係になって初めて気づいたけど、ツヴァイくん素は結構我慢ができない子らしい。

 さっきっから僕の隙を見ては話の途中でも、キスしてきたりペニス触ったりしてくる。

 ……いや、まあ、考えてみればその片鱗は元々あったか。

 元々、ドラゴニュート族の第2王子みたいなものだったみたいだから、結構わがままに育ってるのかもしれない。

 普段の凛々しさと、こういうときのワガママさもギャップがあって可愛い。

「ということで、さっきツヴァイくんがしてくれたみたいに、ペニスを刺激して射精させてくれるのがフェラ。
 それを自分でやるのがオナニーです」

 とりあえず簡単に説明した僕にツヴァイくんが手を挙げる。

「デモ、兄サマ、自分で舐めるノハ難しいデス」

 ツヴァイくんの股間には僕と同じくらいのペニスが2本、元気にそそり立っている。

 元気にどころか、僕をフェラしてて興奮したのかもう粘液でヌラヌラだ。

 そんなペニスを見ながら言うツヴァイくん。

 たしかに自分で自分にフェラできる人もいるけど、なかなか稀だよなぁ。

「なので、普通は手で刺激します」

 言われて手を見つめるツヴァイくん。

 ただし自分のではなくて僕の手だ。

 触って欲しいんだろうなぁ。

 僕としては触るどころか舐めることだって挿れることだってかまわないけど、今回はオナニーの話だ。

「今回はツヴァイがオナニーできるようにって話だから、僕がするのは次のときね」

「ハイ」

 素直は素直なんだよなぁ。

「イタっ」

 また僕のペニスに伸びてきた手を叩き落とす。

 ただ、我慢が効かないというか欲望に忠実というか……。

 まあ、可愛いからいいけどさ。

「自分でできないと急にしたくなったときとか大変でしょ」

「我慢しマス」

 確かにツヴァイくんなら普通に我慢しそう。

 今までも我慢していたわけだしなぁ。

 そこまで考えて、思い違いに気づいた。

「あれ?もしかして、自分でしたくないの?」
 
 少しためらったあと小さく頷くツヴァイくん。

 まじか。

 考えてみればやけに消極的だったもんなぁ。

 僕のペニスに手を伸ばすのも、触りたいというのと同時に話をそらしたかったのかもしれない。

「えっと、無理にやらなくてもいいけど、なんか理由があるなら教えてほしいな」

 ツヴァイくんはちょっと迷った後に、恥ずかしそうに小さな声でいう。

「…………触るト痛いんデス」

 ……あー。

 確かにドライくんも言ってたけど、ドラゴニュートのペニスは見た目通り敏感らしいからなぁ。

 しかも、ツヴァイくんのはそんなドライくんのよりさらにきれいなピンク色をしてる。

 肌の色みたいな個人差なのかな?と思ってたけど、普通に剥きたての亀頭的な色なだけなのかもしれない。

 試しにちょっと触らせてもらったけど、指が触れただけで痛がってしまった。

 もしかしてと思って舐めてみたけど、ベロでもダメ。

「え、えっと、いつもはどうしてたの?」

「……収まるマデ瞑想していマシタ」

 それで、くっつきすぎると急に居なくなって帰ってこなくなっちゃってたのか。

 これは困ったぞ。

 まあ、そのうちペニスも刺激に慣れるとは思うけど、それまでそのままってわけにもなぁ。

 射精も知らない子供の頃ならともかく、すでに体は立派に大人なツヴァイくんには色々辛いだろう。

「あっ」

 どうしたものか考えてたら、あることが僕の頭に閃いた。

 でもなぁ、変な癖ついちゃったらなぁ。

 凛々しくてかっこいいのに、中身はすごい可愛いツヴァイくんの顔を見つめる。

 ツヴァイくんは不思議そうな顔で見つめ返してる。

 うん、変な癖ついたら僕が面倒見よう。

 またひとつ悪いことを考える僕だった。



「おやっ、お館サマっ!流石ニこの格好は恥ずかしいデスっ!」

 僕の指示通り四つん這いになって僕にお尻を向けるツヴァイくんが叫ぶように言ってる。

 恥ずかしくてこちらを向くことも出来ないみたいで、ずっと向こうを向いたままだ。

 太い尻尾は股間を隠すように足の間に入ってしまっている。

「はーい、大人しく尻尾上にあげようねー」

 そう言っても、ツヴァイくんは尻尾をあげるどころかさらに強く体に貼り付けてしまう。

「ツヴァイ、尻尾を上げて」

 仕方ないので、ちょっと強めに言ったらゆっくりとだけど尻尾を上げてくれた。

 人間と殆ど変わりのないように見えるアナルと、お尻越しにお腹に張り付くように反り返る2本のペニスが見える。

 玉々がないせいもあってなんか不思議な光景だ。

 とりあえずご挨拶、とツヴァイくんのアナルにチュッと口付けをする。

「なっ、なにヲしたんデスカっ!?
 汚いデスからそんなトコロ触らないデくだサイっ!」

 なにされてるのか分からなくて焦ってるツヴァイくんだけど、恥ずかしいのか決してこっちを向こうとはしない。

「ツヴァイくんならどこでも汚くなんてないから大丈夫だよ」

「ソ、ソンナことありマセひゃうっ!」

 ツヴァイくんのアナルにユニさんからもらっておくすりを塗りつけたら、ツヴァイくんが驚いた声を上げた。

「ナ、ナニを塗ったんデスかっ!?」

「アナルの滑りをよくするお薬だよ」

 ユニさん特製のアナルの筋肉を柔らかくして、痛みを鈍くするお薬だ。

 お薬自体がヌルヌルしててローションとしても優秀。

 念の為持っているように言われて渡されたんだけど、本当に役に立つときが来ようとは。

「ナッ!?兄サマ、そ、そんなノ塗ってどうするんデスかっ!?」

 あれ、そこから分かってなかったのか。

「あのね、男の場合アナルの中に気持ちよくなるスイッチがあって、そこを刺激すると気持ちよくなって射精しちゃうの」

「エッ!?」

 驚きすぎて、とうとう僕の方を覗き込んできたツヴァイくんと、肩越し目が合う。

「だから、男同士の場合アナルを使ってエッチするんだよ」

「エ、エッチというと……」

「そう、セックスのことだよ」

 それを聞いたツヴァイくんは恥ずかしそうに枕に顔を押し付けてしまった。

 それでも、今度はアナルを尻尾で隠したりはせずに、それどころがお尻がゆらゆらと揺れて誘っているようにすら見える。

「って言っても、まずはその練習を兼ねてアナルで気持ちよくなろうってだけだけどね。
 今から指挿れるから、痛かったら遠慮なく言うんだよ?」

 緊張したように硬くなっているツヴァイくんのすぼまりに薬を塗り込むようにくるくると指を這わせる。

 そのたびにツヴァイくんの体がビクビクと小さく震えてる。

「いくよー?
 痛かったら絶対に言うんだよ?命令だからね?」

 ツヴァイくんのアナルにゆっくりと人差し指を差し込んでいく。

 アナルは硬く閉まっていたけど、薬のお陰でヌルヌルとゆっくりと中に入っていく。

「……っ!……!!」

 ツヴァイくんが枕で声を押し殺してる。

「痛くない?大丈夫?」

 僕の声にツヴァイくんは枕に顔を押し付けたまま、ウンウンと頷いている。

 我慢しちゃう子だからちょっと心配だけど、ここは信じよう。

 ゆっくり差し込んでいくと、ツヴァイくんのアナルは無事人差し指1本を丸々飲み込んだ。

 ツヴァイくんの体内は皮膚のヒヤッとした質感からは想像できないくらい熱い。

 そして肉がみっちりと詰まっていて人差し指1本入れただけなのにキュキュッと締め付けてくる。

 入り口なんて締め付けがきつくて少し痛いくらいだ。

 ツヴァイくんの中が僕の指に慣れてきたところで、ゆっくりと引き抜いていく。

 指を抜こうとするとギチギチに締め付けてきているままなのにヌルヌルとすんなり抜ける。

 第一関節まで抜けたところでまたゆっくりと押し込んでいく。

 そうすると今度は、ヌルヌルとすんなり進んでいけるのに指全体がギチギチ締め付けられている。

 ……これ、入れたら絶対気持ちいい。

 入れたくて仕方なくって、人差し指をペニスに見立てて何度も入れたり抜いたりしてしまう。

「兄サマぁ……お尻……お尻変デス……」

 ツヴァイくんの声でハッと我に返る。

 夢中になりすぎた。

 どれくらい抽挿を繰り返していたんだろう?

 ベッドのシーツがツヴァイくんから出た粘液でグチョグチョになってる。

 ツヴァイくんは決定的な刺激が与えられないせいで、焦らされてもはや苦しそうにすら見える。

「ご、ごめんっ!すぐにイカせてあげるからね」

 いじっている間にツヴァイくん……ドラゴニュートにも弱点があることは分かってるので、そこを重点的に押し撫でる。

「アアッ!そこ変デスっ♡兄サマっ♡そこ押されるトペニスが変になりマスっ♡」

 苦しそうだったツヴァイくんの顔がとたんに快感に蕩けだす。

「変じゃなくって、それは気持ちいいんだよ。
 もっと気持ちよくなるとイッちゃって射精しちゃうから遠慮しないで出しなね」

「コレッ♡これが気持ちいいんデスねっ♡♡兄サマの指気持ちいいデスっ♡♡
 アアッ♡ペニス変デスっ♡ペニス気持ちいいデスっ♡♡兄サマの指ガ気持ちよくってペニスイッちゃいマスっ♡♡♡」

 ツヴァイくんの2本のペニスが粘液をビュルビュルと撒き散らしながら大きく首を降っている。

「イクッ♡イキマスっ♡♡兄サマにイカせてもらいマスっ♡♡♡んんんんんんんーっ♡♡♡♡♡」

 首を振りながら真っ白な精液をベッドに撒き散らすツヴァイくんのペニス。

 それと同時に僕の指から精液を搾り取ろうとするように蠕動するツヴァイくんのアナル。

 ……突っ込みたい。

 ツヴァイくんのアナルにペニスをツッコんで気持ちいい肉を味わいながら射精したい。

 もう我慢できない。

 衝動のままベッドの上を移動すると、ぐったりしているツヴァイくんの角を持って顔を持ち上げる。

「ごめんっ!ツヴァイくんごめんっ!」

 そうして、角をつかんだままツヴァイくんの口にいきり立ったペニスを突っ込むと思いっきり腰をふる。

「んぼっ!……じゅぼっ!……ごぼっ!」

 ツヴァイくんの口から苦しそうな音が聞こえてくる。

 そんな音すら今の僕には快感に変わってしまう。

「ごめんっ!ツヴァイくんのお口気持ちいいよっ♡ごめんねっ♡勝手にお口犯してごめんねっ♡」

「……じゅるっ!……じゅぼっ!……じゅぱっ!」

 口から聞こえてくる水音がリズミカルになってきた。

 気づけば角は掴んでいるだけで、口はツヴァイくんが自分で動かしていた。

「ああっ♡ツヴァイくんのベロが絡まるのぉっ♡♡イクっイクっ♡♡イックうううううぅぅっっ♡♡♡」

 僕のペニスから大量の精液がツヴァイくんの口の中にドクンドクンと流れ込んでいく。

「ツヴァイくん♡吸っちゃ駄目ぇっ♡止まんなくなっちゃうからダメェ♡♡」

 射精しているペニスにもっともっととツヴァイくんが吸い付いてくる。

 そのせいで長い、長い射精になってしまった。

 射精が終わってペニスの中に残った精液まで吸い付くされて、ようやくツヴァイくんの吸い付きが終わった。

 ペニスがツヴァイくんの口から開放されて、支えを失った僕はベッドの上にへたり込んでしまう。

「兄サマ、お情けありがトウございマシタ♡」

 そんな僕に向かって、ツヴァイくんはとっても嬉しそうな満面の笑顔を浮かべるのだった。



 その後は、まだお互いペニスは勃っていたけど、そっちには触らずにひたすらベタベタチュッチュッといちゃいちゃしまくった。

 気分が我慢ができないくらいアガってきちゃったらツヴァイくんはアナルで、僕はツヴァイくんのお口で射精した。

 そしてまた気分が高まってくるまでひたすらイチャイチャし合ってた。

「兄サマ、ワレは幸せデス」

「僕も幸せだよ、ツヴァイ」

 疲れ切った頃に2人でそう言い合って眠りについた。

 うん、幸せで楽しい夜でございました。



 ――――――



 結局ツヴァイくんがオナニーできないっていう件が解決出来てなかったのには2人とも朝起きるまで気づかなかった。

 とりあえずチンチンに触れるようになるまでは、定期的に僕が抜いてあげて、緊急時にも僕に相談しに来るように言った。

 ……その日のお昼休みにはもう緊急の呼び出しがあった。

 少しは我慢していただきたい。

 僕のことを考えるだけで勃っちゃって大変だったらしい。

 恥ずかしそうにしているツヴァイくんが可愛かった。
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スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

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kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

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