いつの間にか異世界転移してイケメンに囲まれていましたが頑張って生きていきます。

アメショもどき

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第2章 街に出てみよう

43話 報告

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 夕食時、談話室のテーブルに僕の使用人たちが全員揃って座っている。

 ツヴァイくんたちは今日はまだ寝ててもいいって言ったんだけど、どうしても同席したいというのでお医者さんの許可を取って同席してもらった。

 お医者さんも驚くほど回復していたので、明日一日安静にしておけば普通に活動していいと言われた。

 激しい運動はもう少しの間控えるように言われたけれど。

 ということで、談話室のテーブルの片側に僕の使用人たちが並んで座ってる。

 ヴィンターさんとツヴァイくんのほぼ初対面2人が隣り合って座っていて少し心配だったけど、お互いに笑顔で会釈し合ってたし、それなりになんとかなっているようだ。

 テーブルの向かいにはミゲルくんと僕、ユニさんが並んで座って、ユニさんの斜め後ろにイヴァンさんが立っている。

 本来ならユニさんは上座のお誕生日席だけど、今日は紹介を兼ねてということで僕の隣りに座ってもらった。

 ミゲルくんには仕事があるので僕の横に座ってもらってるけど、他の家臣三人組は今回は全員で給仕係だ。
 
 ユニさんたちを除いて、僕の家臣と使用人たちだけで10人。

 なんか一気に大所帯だ。

「では、ユニさんに改めて紹介します。
 僕の使用人のヴィンターです」

 ヴィンターさんが席を立ってユニさんに恭しく一礼する。

 イヴァンさんやミゲルくんたちなんかとはちょっと違うけど、優雅な感じがして多分作法にかなった礼なんだと思う。

「そして、同じく使用人でベルザターク族のツヴァイとドライ、フィーア、ゼクスにノイン。
 見ての通りドラゴニュートです」

 ドラゴニュートという言葉の意味はこの集まりの前にイヴァンさんに聞いておいた。

 人間の言うリザードマンというのは『トカゲ人』という意味のいわば蔑称で、彼ら自身は自分たちのことをドラゴニュート、つまり『竜人』と称しているのだそうな。

 ということで、うちでは彼らはドラゴニュートである。

 ツヴァイくんたち兄弟が一斉に立って、一斉に礼をする。

 礼儀作法って感じじゃないけど、ビシッとした礼だった。

「そして、こちらがこの館の主人で僕のこ、恋人のモノケロス卿です」

 まだ人にユニさんを恋人って紹介するのは照れる。

「ハルの恋人で当家主人のユニです。
 私の後ろにいるのはイヴァン、当家の家令です」

 ツヴァイくんたちには僕が逐一通訳している。

「えっと、イヴァンさんはユニさんちの家臣になりますが、みんなが研修期間の間は実質的な上司になりますのでそのつもりでいてください」

「「「「「「はいっ!よろしくお願いしますっ!/マスっ!」」」」」」

 頭を下げる使用人たちと、軽く会釈を返すイヴァンさん。

 とりあえず、顔合わせの紹介はこんなところかな?

「あと重要なことですが」

 ユニさん?まだなんかあったっけ?

「イヴァンと貴方がたを除いたこの部屋の全員がハルの恋人です」

 ユニさんっ!?

 なに爆弾ぶち込んでるのっ!?

 ミゲルくんたちも頷かないのっ!

 ヴィンターさんがみんなの顔を見回してキョロキョロしてしまっている。

 「ほら、ハル。ドラゴニュートの方々が不思議そうな顔しているから早く通訳してください」

 ぐっ……ユニさんの言葉を通訳しない訳にはいかないし、当然ユニさんたちにも聞こえるから嘘をつくわけにもいかない。

 通訳したらキョロキョロしている人が6人になってしまった。

 なんかミゲルくんとムーサくんはドヤ顔してるし、メファートくんはすまし顔で、モレスくんは恥ずかしそうだ。

「みなさんもハルとそういう関係になりたかったら遠慮しなくていいですからね。
 ただし、独り占めしようとするのだけは許しません」

 ユニさんっ!!??

 ヴィンターさん真っ赤になって俯いちゃったからっ!

「ほら、ハル、通訳通訳」

「待って、さすがに今のはマズイって。
 まだ小さい子もいるんだし」

 まだ本当に小さい子もいるんだから教育によろしくない。

「分からないなら分からないでいいんですよ。
 どうせすぐに目にすることになるんだから変に隠しておくほうが問題でしょう」

 い、いや、それはできるだけ見られないように……難しいか。

 今も気をつけてはいるけど、身の回りの世話をしてもらってる以上どうしても……。

 そういう現場を誰かに見られてないのはアッキーとの時だけだ。

 アッキーはああ見えてそういう時間や場所の選定がかなり上手い。

 仕方ないので、ユニさんの言葉を通訳する。

 ツヴァイくんたちも全員恥ずかしそうに俯いちゃった。

 ほらっ!刺激強いんだってっ!

 ユニさんはいい笑顔で親指を立ててた。

 この世界にもサムズアップってあるんだって思った。



 ユニさんの爆弾発言で図らずも場の空気がほぐれたところでミゲルくんの報告に移ろう。

 もしかしてユニさんは使用人たちが緊張しているのに気づいてあんなことを言ったのかもしれない。

 ちょっと爆弾発言すぎるとは思うけど。

「では、午後にヴィンターの仕事ぶりを一通り見させていただいた結果ですが、率直に言って優秀です」

 ミゲルくんの言葉にヴィンターさんは照れたように俯く。

「一通り王国と隣国で違いがある所の手直しもいたしましたので、明日から一線で働かせていただいて問題ありません」

 一応自分でも一通りのことは出来るって言ってたけど、ミゲルくんにそこまで言わせるとは。

 すごいなヴィンターさん。

 そう思ってヴィンターさんを見てたら、目があって照れ笑いされた。

「えっと、それじゃ、昼間に話したミゲルたちの手があくまでは僕の世話はヴィンターがやるって案は?」

「断腸の思いですが実行に移すのになんの問題もありません」

 合間合間のじゃれ合いすら無くなる家臣たちがすごい落ち込んだ顔している。

 えっと……なんとかいちゃつける時間作るからさ。

「あの件が終わったら特別休暇を取れるようにハルとイヴァンと話ししますから」

 ユニさんも申し訳無さそうにしている。

「ユニさんもこう言ってくれてるし、絶対に埋め合わせはするからさ」

「「「「承知いたしました」」」」

 ごめんね、頼りにしています。

「では、明日の朝、私が引き継ぎを行い次第ヴィンターに引き継ぎます」

 ミゲルくんの言葉にしっかりと頷くヴィンターさん。

 2人共、よろしくおねがいします。
 


「次はツヴァイたちのことだね」

 これは僕からの報告だ。

「とりあえずツヴァイたちには警備や力仕事の面で働いてもらおうと思う。
 ということで、イヴァンさんには最低限の礼儀作法とかそういう面の研修をお願いしたいんですが、そんな感じでも大丈夫でしょうか?」

 掃除とかの家事関係はやったことないって話だったからなー。

 そのうち本人たちの方からやってみたいって子が出てくるかもしれないけど、とりあえずは得意なことからやってもらおう。

「承知いたしました。
 警備のものは必ず必要になりますので、それで問題ないかと存じます」

「ありがとうございます」

 あとは必要なこととかはイヴァンさんに任せておけば大丈夫だろう。

「ただ、昼間に話したとおり、イヴァンさんはモノケロス家の方の仕事で今忙しいのでみんなの研修はそれが落ち着いてからになるからそのつもりでね」

 僕の言葉に頷くツヴァイくんたち。

「お待たせしてしまい、申し訳ありません」

 ツヴァイくんたちに頭を下げるイヴァンさん。

 ツヴァイくんたちは驚いた顔しているし、ユニさんたちは不思議そうな顔しているからイヴァンさんはドラゴニュート語で言ったのかな?

 ペンダントつけてるとそこら辺は分からないな。

「イエ、ワレラこそお手間をおかけシテ申し訳ナイ。
 ワレラ兄弟を代表シ、謝罪と感謝ヲ」

 ツヴァイくんがイヴァンさんに頭を下げると、弟くんたちがそれに続いた。

「えっと、あとは、研修が始まるまでの間は鍛錬をしていたいらしいんだけど、武器を貸してもらうことは出来るかな?」

「うーん、刃を潰したもので良ければ大丈夫だと思います」

 ユニさんは少し考えたあとそう言った。

「刃を潰した武器なら大丈夫らしいけど、ツヴァイたちはそれでいい?」

「ハイ、かまいまセン」

「それでいいって言うから、今度希望の武器をリストアップしてユニさんに渡すね」

 きちんとした武器は僕が用意する感じかな?

 それともユニさんちだし武器を持ってちゃまずいかなぁ?

 今度ユニさんと相談してみよう。


 
 夕食が終わって食後のティータイム。

 ヴィンターさんはミゲルくんたちと身振り手振りで談笑してるけど、ツヴァイくんたちは僕の周りに集まってしまっている。

 やっぱり言葉が通じないからなぁ……。

 今度ユニさんにこっそり相談してみよう。

「まだお仕事の方って大分かかりそうなんだよね?」

 まあ、まずはユニさんの手を空けるところからだ。

「そうですね。
 ミゲルたちがこちらに専念してくれることになったので大分短縮は出来るでしょうが、まだまだ時間はかかりそうです」

 苦笑しながら言うユニさん。

 やっぱりかぁ。

「あのさ、僕も数字とお金関係だけなら文字読めるようになったからさ。
 なにか手伝えることないかな?」

 いい加減僕だけゴロゴロしているのは申し訳なくなってきた。

 あのアッキーですら今日は手伝ってたっていうんだし。

「実は前に数字の勉強してるって聞いたときからそう言ってくれるんじゃないかって思って準備してました。
 明日の午前から手伝ってもらってもいいですか?」

「うんっ!もちろんだよ」

 これで僕も少しでもユニさんの力になれるかもしれない。
 
「でも、わざわざ僕に仕事を作ってくれてるんなら遠慮なく言ってね?
 大人しくしてるから」

「心配しなくて大丈夫ですよ。
 本当に猫の手も借りたいくらい忙しいので、ハルが手を貸してくれて助かります」

 靄は出ていない、本心みたいだ。

 これで不安なく手伝える。

「ただ、明日は念のため仕事の様子を見させてもらいますからね?
 もし、まだ難しそうだったら、申し訳ないですけど勉強し直してきてもらいます」

「うんっ!
 アッキーにしっかり教えてもらったから自信はあるよっ!」

 遊びじゃなくって、お仕事なんだからそれくらい当然だ。

 頑張らないとっ!

 って、あれ?ユニさんが微妙な顔してる。

「あれ?どうしたの?
 やっぱり僕が手伝うのは不安?」

「ああ、いや、それは全くありません。
 そうじゃないんですが……」

 なんかいいづらそうにしているけど、なんなんだろう。

「えっと、この際なのではっきり聞いちゃいますが、その『アッキー』って何なんですか?
 いえ、師匠の事なのはわかるんですが……なんで『アッキー』なのかな?って」

「名前をもじって『アッキー』なだけだよ?」

 あれ?アキサダで『アッキー』ってそんなに分かりづらいかな?

「名前……ですか?ああっ!言わなくていいですっ!言わないでくださいっ!」

 『アキサダでアッキーだよ』って口を開きかけた僕をユニさんがものすごく慌てた様子で制止する。

 なんだろう?

「絶対に言わなくていいんですけど、ハルは師匠から名前を聞いたってことですか?」

「え?うん、この間教えてもらったよ。
 なんかまずかった?」

 僕を置いてきぼりにしたままユニさんはイヴァンさんとなんか深刻そうに話をしてる。

「まさか魔名でしょうか?」

「さすがに仮名だとは思われますが、あの方の考えることはわかりませんので一応説明はされたほうがよろしいかと存じます」

 まな?

 魔力関係のマナとは多分違う話だよね?

 はてな顔の僕にユニさんが説明してくれる。

「エルフ族などの魔力の親和性の極めて高い種族は、生まれながらに自らの魔力に刻まれた名前を持っています。
 それを『魔名』というのですが、それを知ったものはその魔名を持つ相手を意のままにできると言われています」

 なるほど、ファンタジー物でたまにそういう設定出てくるな。

 って、なるほどそういうことか。

「僕が教えてもらった名前が魔名かもしれないってこと?」

「いえ、いくら何でもそんなことはないと思います」

 だよねー。

「でも、仮名でももしかしたら魔名の手がかりになるのかもしれませんし、絶対に誰にも言わないでくださいね。
 私やイヴァンにもです。
 私達も仮名ですら知りませんから」

 お、おおう、そんな重要な仮名教えてくれてたのか。

 なんか無理に言わせちゃったようなもんだし、少し申し訳ないことしちゃったかな。

 そういやアッキーも絶対に誰にも言うなって言ってたし、今度あったときに謝っておこう。


 
「ええと、なんか怖いので話を変えさせてください。
 というか、こちらからも報告があります」

 なんだろう?と一瞬思って、思い当たることがあった。

「あの子の居場所が分かったの?」

 ユニさんが改まって報告してくることって言ったら、スリの子のことくらいしか心当たりがない。
 
「その通りなんですが、ちょっと面倒なことになっていまして……」

 眉をしかめながらそういうユニさん。

 なんか不穏な感じだな。

「とりあえず所在も把握して、無事も、今は犯罪に関わっていないことも確認しています。
 ただ、今ハルに知らせる訳にはいかない状況なものでもう少し時間をもらえないでしょうか?」

 僕に知らせられない状況?

 なんなんだろう?

「えっと、無事は無事なんだよね?」

「はい、それは間違いありません」

 うーん……なんなんだろう?

 流石にもやもやするなぁ。

 でも、ユニさんがこういうってことは本当に言えないことなんだろう。

「えっと、この件でユニさんの仕事に負担がかかるとかは?」

 結局のところこれは僕のワガママでしかないんだから、ユニさんの仕事に影響を出すのはダメだと思う。

「ああ、動いているのは事務処理とは別系統の者たちなのでそっちの心配は無いですよ」

 うん、靄は出てないな。

「それなら分かった。
 僕が知って良くなったら教えてね?」

「もちろんです。
 今のところどちらかと言えばいい方向の話なので安心してください」

 なんかずいぶん含みのある言い方で気になるけど……ユニさんを信じよう。

 まだ名前も知らない彼に会える日を願う。
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