いつの間にか異世界転移してイケメンに囲まれていましたが頑張って生きていきます。

アメショもどき

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第2章 街に出てみよう

41話 面接

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 ガタガタと馬車が走る。

 スピードはそんなに出していないんだけど思ったより揺れが酷い。

 行きにユニさんちの馬車に乗ってきた時はこんなに気にならなかったけど、今は特に揺れを気にしてしまっているからだろうか?

 それともこの馬車がそういう馬車なんだろうか?

 リザードマンさんたちは安らかな顔で寝たままだけど、たまに大きく揺れるたびに心配になってしまう。

「そう心配しなくとも大丈夫だぞ」

 今まで黙っていたアッキーが少し声を潜めて話しかけてくる。

 アレクさんに聞こえないようにしているみたいだ。

「ユニ坊のときと同じだ。
 リザードマンも我々エルフほどではないとは言え魔力への親和性の高い種族だからな。
 魔力枯渇とは違うが、余剰の魔力があればあるほど生命力の回復も早くなる」

 なるほど、僕の魔力を彼らも吸っているのか。

 それでアッキーはひとまとめで乗れる馬車にこだわってたのか。

 アレクさんを無理やり御者にした理由も合点がいった。

 あんまり大っぴらにできないもんね……って、隣で不思議そうな顔をしている子息(仮)さんはいいんだろうか?

 まあ、僕の奴隷だからってことなのかな?

 たしかに、僕のお世話とかしてもらってたら知られないでいられるとは思えないしなあ。

 アッキーが大丈夫と判断したんだから大丈夫なんだろう。

 同じ理由でリザードマンさんたちのことも少し気が楽になった。

 安心したら少し眠くなってきたな……。

 気が抜けたのかあくびが出てしまった。

「今日は気を張って疲れたろう。
 寝てしまうがいい」

「ごめん……そうさせてもらうね……」

 なんとかアッキーに返事をすると、重いまぶたに逆らわずに目を閉じた。



 ――――――



 結局、屋敷についてアッキーに起こされるまでぐっすり寝てしまった。

 起きたらなんか子息(仮)さんに膝枕されて頭を撫でられてた。

 恥ずかしい。

 屋敷についたあとはとりあえずリザードマンさんたちには僕のベッドで寝てもらうことになった。

 医務室にって話もあったんだけど、僕のベッドは5人で寝ても広々しているのは実証済みだし、僕の寝室は僕がいつもいるせいでマナが濃くなっているらしいので僕のベッドで寝てもらっている。

 主治医さんの診察では脱水症状はあるけどすでに命に別条はないそうだ。

 このまま明日くらいまで安静にしておけば目を覚ますだろうって言ってた。

 子息(仮)さんも色々消耗してたので、とりあえず談話室から続いてる使用人室にあるベッドで寝てもらってる。

 使用人室には仮設のベッドがふたつあって、その片方に子息(仮)さんが、もう片方に僕が寝させてもらうことにした。

 なんかミゲルくんが子息(仮)さんとのベッドの交換を執拗に言ってきたけど、流石によく知らない子たち3人と一緒に寝るのは気まずいだろうから現状維持ということで。

 友達3人の中に新入りが入るとか僕なら辛い。

 僕と一緒っていうのも申し訳ないけど、他に僕が寝るところがないので勘弁してほしい。

 どうしてもってことになったらソファで寝ようと思ってる。

 ユニさんの部屋に行ったら……この忙しい時期に、ほらその、ねえ?

 とりあえずまだ寝てるリザードマンさんたちに水を飲ませたあと、寝室付属のテーブルで無口な子息(仮)さんと夕食を取って、早いけど今日はもう寝ることにした。

 思ったより緊張して疲れてたみたいで、馬車で寝たのにまだまだ眠い。

 リザードマンさんたちもまだ目を覚まさないし、子息(仮)さんも緊張してるのか口を開いてくれないし、自己紹介とかは明日にさせてもらって、今日はベッドに潜り込む。

 おやすみなさい。



 ――――――



 体を揺すられて目を覚ます。

「ムーサおはよう」

 起こしてくれたムーサくんに寝ぼけ眼で挨拶をすると、ムーサくんが口に指を当ててシーッとやってる。

 ムーサくんが指差す方を見たら、子息(仮)さんがすごい寝相でまだ寝てた。

 うむ、なかなかの大物だ。

 起こさないように静かに使用人室を出て、寝室のテーブルで朝食を食べる。

 リザードマンさんたちはまだ目を覚ます様子はない。

 安らかな寝顔だし顔色もいい気がするので心配はいらなさそうだ。

 今日はユニさんたちもアッキーも来ていないようで一人の朝食だ。

「えっと、今日の予定は聞いてる?」

「はい。
 まず、本日もモノケロス卿がご多忙のため実験は中止ということでございます」

 そっか、まだ忙しいのか。

 せっかく数字も覚えたしなにか手伝えることがないか、後で聞いてみよう。

「また、我々4人は本日、朝の仕事が終わったあとは午後まで全員待機となっております」

「え?そうなの?どうかした?」

 待機というと半分休暇のようなものだ。

 彼らもユニさんの仕事の手伝いをしていたはずだけど、どうしたんだろう?

「スティグレッツ卿より、主さまと新しい使用人の面談に同席するようにとご助言いただいております」

 あー、そういうことか。

 確かに先輩として顔合わせしておいたほうがいいな。

「我々の代わりに本日はモノケロス卿のご恩師様が実務についてくださいっております」

 ユニさんの先生……?

「えっ!?アッキーが代わりに手伝ってくれてるの?」

 驚いている僕にムーサくんが頷く。

 うわぁ、あのアッキーが仕事手伝ってくれるとか……本当にアッキーには頭が上がらないな。

 今度は全力でサービスしよう。

「主さま、ミゲルたちの仕事が終わるまでまだ少々時間がございます」

 朝食を摂り終わった僕をムーサくんがちょっと恥ずかしそうに上目使いで見てくる。

 ここ最近はお仕事が忙しくてムーサくんもご無沙汰だったからなぁ。

 頑張ってるユニさんたちには申し訳ないけど、頑張ったムーサくんにご褒美だ。

 まあ、結局は僕がしたいだけなんだけどーねー。
 
「ベッドは埋まってるからチューだけね?」

 ムーサくんが恥ずかしそうにこくんと頷いて目を閉じる。

 リザードマンさんたちを起こさないように気をつけないと。



 ――――――



 ミゲルくんたちの朝の仕事が終わって、談話室に僕の使用人……いや、家臣4人が集まった。

 今回、使用人が増えるってことで4人は正式に家臣として取り立てることになった。

 といっても、別にまだ仕事や待遇が変わるわけではないんだけどね。

 それでもみんな嬉しそうだった。

 んで、今ミゲルくんたちはひとりツヤツヤしているムーサくんを睨みつけながら足を踏んづけたり肘で小突いたりしてる。

 それでもムーサくんはそんなのどこ吹く風でニコニコと無敵モードだ。

 僕の家臣たちは実に可愛い。

 とりあえずせっかくの家臣たちに亀裂が入ってはいけないので、一人ずつ手招きしてチューをする。

 本当は仕事中はダメなんだけど、今日だけは特別だよ?

 みんなご無沙汰だしね。

 実のところ僕もちょっと寂しかった。

 そのせいで軽いチューのつもりが、かなり熱のこもったものになってしまう。

 ガチャッ。

 最後のモレスくんとチューしているところで、使用人室のドアが開く音がした。

 思わずそちらをみると、子息(仮)さんと目が合ってしまった。

 慌ててモレスくんから離れようとするけど、モレスくんはガッチリと僕の頭をホールドして離してくれない。

「むーっ!むーっ!むううぅーっ!」

 必死で抵抗していると、子息(仮)さんはなにも言わずにそっとドアを締めて使用人室に戻っていってくれた。

「んはぁっ!モ、モレスっ!?」

 ようやく離してくれたもレスくんを問いただそうとする。

 見られてるの分かってただろうに、どういうつもりなんだっ!?

「ごめんなさい、主さま。
 ……知らない人に見られてると思ったら興奮しちゃって……」

 なんか興奮した潤んだ目をしているモレスくん。

 こいつやべぇ。

 ミゲルくんたち3人と僕の心がひとつになった瞬間だと思う。



 気を取り直して、とりあえず子息(仮)さんとの面接だ。

 談話室のテーブルに、僕を真ん中にして左右にミゲルくんたちが座っている。

 子息(仮)さんは僕の真正面だ。

 なんか顔を赤くして僕とモレスくんの顔を見比べてるけど、ぜひとも忘れていただきたい。

 モレスくんも真っ赤になってうつむいちゃうほど恥ずかしいならあんなコトするんじゃありませんっ!

 ……もう一度気を取り直そう。

「え、えっと、ではまずは名前と年齢を聞かせてもらえる?」

 ひと通り僕たちの自己紹介を済ませてから子息(カリ)さんにも自己紹介をしてもらう。

 なんかバイトの面接ってこんな感じかな?ってちょっと思った。

 だけど、子息(仮)さんは口を開いたり閉じたりするだけで名前を教えてくれない。

「………………?えっと、名前と年齢を……」

 子息(仮)さんは口を開きはするんだけど、オロオロするばかりだ。

 どうしたんだろうと思ってたら、隣りにいるミゲルくんが袖を引っ張って来たので、何か言おうとしている口に耳を寄せる。

「主さま、もしかしてこの人口がきけないんじゃ」

 そういえば、正式に家臣になってからミゲルくんたちの僕の呼び方が『ご主人さま』から『主さま』に変わった……って、え?

「え、口きけないの?」

 思わず口に出してしまったけど、子息(仮)さんは嬉しそうにコクコクと頷いてる。

 マジかぁ。

 奴隷商さんそんな事一言も言ってなかったじゃないか。

 いや、そういう所を見極めるのも取引のうちか、奴隷商さんを恨むのは筋違いだな。

 アッキーなんかはきっと分かってただろうから、これも勉強って思ってたんだろう。

 ……面白そうってだけの悪戯でないと信じたい。

 えっと、しかし、それじゃどうしよう。

 僕の話にうなずいたってことは耳は聞こえてるみたいだし……。

「えっと、文字は書ける?」

 フルフルと首を横に振る子息(仮)さん。

 マジかぁ、参ったな。

 これじゃ名前も聞けない。

「えっと、君の名前を知りたいんだけど……なんか方法ある?」

 子息(仮)さんは腕を組んで考え込んでしまう。

「なんかの物の名前だったりとか」

 フルフル。

 そっかぁ、お手上げだなぁ。

 どうしたものだろう、まさか自己紹介の時点でつまずくとは。

「仕事上の名前と割り切って主さまがつけてあげたらいかがでしょう?」

 ムーサくん、そういうわけにも……なんか子息(仮)さんはコクコクと嬉しそうに頷いてる。

 え?いいの?

「仕事上の呼び名をつけることはままあることですので。
 ひどい人では『おい』や『犬』なんて言う呼び名をつける主人もいます」

 そ、そうなんだ。

 とは言え、そんな名前にする訳にはいかないし……。

「どうしよう?どんな名前がいいかな?」

「ごしゅ……主さまが決めてあげてください」

 メファートくんがそう言うとミゲルくんたちも頷いてる。

 子息(仮)さんもなんか期待のこもった目で見ているし……。

 ネーミングセンスなんてないぞ、僕。

 えー、僕が春優、弟が夏樹だから秋……アッキーがいたな。

 秋の次でフユ……なんか違和感が……フユマサ?フユキ?ユキ?うーんユニさんとかぶる。

「あっ、それじゃ、ヴィンターでどうかな?」

 たしかどっかの言葉で冬のことだ。

 僕のネーミングセンスなんてこの程度だ、ごめん。

 でも、子息(仮)さんは嬉しそうにコクコクっ!と元気に頷いてくれてる。

「えっと、それじゃ、一応ヴィンターということで。
 もしなんか他にいいの思いついたら言ってね?」

 みんな頷いてくれる。

 絶対だよ?

「では、質問に戻ってヴィンターの年齢は?」

 指で年を示すヴィンターさん。

 僕より大人っぽいと思ってたけどやっぱりひとつ年上か。

「で、ここまで聞いておいてなんなんだけど、もう少し戦争の状況が落ち着いたら帰してあげるつもりだけど、家の場所とか分かる?」

 イヴァンさんの話だとヴィンターさんが捕まった辺りは今も激戦地らしいからもう少し経ってからじゃないと危なくて帰せない。

 とりあえず家の場所だけでも確認を、と思ったんだけど、ヴィンターさんが凄い勢いで首を横にブンブン振ってる。

 えっと?分からないってことかな?

「帰る場所が無いか帰りたくないのではないでしょうか」

 また耳元で囁いてくれるミゲルくん。

 ヴィンターさんにも聞こえてたのか、ブンブン首を縦に振っている。

「えっと一応確認なんだけど、帰る場所がないの?」

 コクコク頷いてる。

「帰りたくないの?」

 コクコクっ!と力強く頷いてる。

 うーん……事情は分からないけど、帰る場所はないしそれ以上に帰りたくないらしい。

 なんか嫌なことがあったんだろうなぁ。

 そういうことなら仕方ない。

「ここに残るということは奴隷になるってことだけど、それは分かってる?」

 ヴィンターさんは少し考えたあと、真剣な顔で頷いた。

 それなら仕方ないか。

「それじゃ、ヴィンターのことをモノケロス卿っていう立派な貴族様に紹介しようと思うけど……」

 そう言ったらヴィンターさんが凄い勢いで椅子を蹴って立ち上がった。

 僕の左右に座っていたミゲルくんとメファートくんが腰を上げて隠し持っていた短剣に手を伸ばす。

 それを見たヴィンターさんが慌てて椅子に座り直して、ペコペコと頭を下げて……俯きながら上目遣いで僕を指さした。

 えっと……。

「主さまがいいということかと」

 剣から手を離したミゲルくんが耳打ちをして、頬にチュッと軽くキスをして離れていく。

 なんで今キスした?ヴィンターさん真っ赤になってるじゃないか。

 でも、まあそういうことだよねぇ。

「えっと、うちはまだお屋敷もない吹けば飛ぶような家だよ?」

 正直にそう言うけど、ヴィンターさんは必死の表情でコクコクっ!と首を縦に振り続けてる。

 うーん、絶対ユニさんちのほうがお得だと思うけどなぁ。

「それなら、ヴィンターのことはうちで面倒見ます」

 パアアアッっと明るい顔になるヴィンターさん。

 まあ、本人が喜んでるんだからいいか。

「それじゃ、次はヴィンターの出来ることについて聞かせてもらおうと思います」

 もう完全に面接だなって思いながらヴィンターさんと話をするのだった。



 話を聞いた結果。

 ヴィンターさん有能っ!

 お屋敷勤めの経験もあって、礼儀作法はもちろん掃除洗濯調理、更には手習い程度だけど剣術まで一通り出来るらしい。

 喋れないし文字の読み書きもできないから交渉事は一切できないけど、それ以外はミゲルくんたちみたいなものだ。

 まだヴィンターさんの言葉だけなので実際の腕前は見てみてだけど、言葉通りならユニさんの手伝いに忙しいミゲルくんたちに代わって僕の世話を任せられるかもしれない。

 そんな話をしたらミゲルくんたちもみんな頷いていた。

 これは本当にいい出会いだったかもしれない。

 ヴィンターさんと細かい契約の話を詰めて、今日のところは面談は終了。

 とりあえず、使用人時代のミゲルくんたちと同じ条件ということになった。

 なんかヴィンターさんはしきりに遠慮してたけど、僕の家のことだから僕が決めていいのだ。

 一応事前にイヴァンさんにも確認しておいたけど、奴隷を使用人待遇で雇ってもあくまで内々のコスト面の事でしかないので特に問題はないらしい。

 ミゲルくんたちも『それでこそ』みたいな顔をしてくれているのでうちは甘々でいいのである。

 とりあえず、ヴィンターさんは午後に今日は待機任務のミゲルくんから仕事のことを教わることになった。

 その時に実際のスキルを見てくれるらしい。

 ミゲルくんはイヴァンさんお墨付きの優秀な子なので、任せて安心だろう。

 いや、僕の家臣はみんなイヴァンさんお墨付きなんだけどね。

 家臣が優秀でダメ主としては安心なのである。



 さて、リザードマンさんたちも目を覚ましたみたいだし、次はそっちの面接だ。
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