いつの間にか異世界転移してイケメンに囲まれていましたが頑張って生きていきます。

アメショもどき

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第1章 異世界で暮らそう

3話 お引越し

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「どうです?アレク。これなら文句ないでしょう」
 
 ひとまずスマホを見終えたユニさんが勝ち誇ったように立ち上がり興奮冷めやらぬ様子で、椅子に座るアレクさんに迫る。

「たしかに。
 ニホン人であるかはともかく稀人であるのは間違いないようですね」
 
 たいしてアレクさんは相変わらず冷静だ。

「でしょうでしょう。
 では、ハルの身柄は我々が預かるということで異論はないですね?」

「はぇ?」
 
 また二人の言い合いが始まるのかと思って気を抜いて眺めていたらなんかこっちに飛んできた。

「そうですね。
 モノケロス家が身元引受人になることを条件に彼の身柄をお渡ししてもいいと思います」

「もちろんです!
 ハルの今後についてはユニコロメド・シヴ・リム・モノケロスの名において責任を持ちます」

「それでは書類を用意させるので少しお待ち下さい」
 
 二人の間で話がついたようで、アレクさんは席を立ち部屋から出ていく。
 
 部屋に残るのは喜色満面のユニさんと状況が分からず呆然とする僕。
 
 二人の話がわかるようでわからない。
 
 なに?身柄を預かるって僕はユニさんに貰われるの?
 
 異世界人という以外に僕にユニさんが執着するような特別な価値があるとは思えない。
 
 実験動物?実験動物なの?
 
 異世界人愛好家っぽい――かなりオブラートに包んで言ったつもりだ――ユニさんならありえなくない。

「あ、あの……」
 
 わからないことは聞くしかないと、嬉しさのあまりか軽く踊るようにステップを踏んでいるユニさんに声をかける。
 
 ユニさんの浮かれっぷりが少し怖い。

「はい?どうしましたか?ハル」
 
 僕が声をかけるとユニさんはすぐに踊りをやめて、またベッドの僕の隣に腰掛ける。
 
 ち、近い……。

「あ、あの、何がどうなったのか状況が分からなくて……」

「あれ?説明され……てても通じませんでしたよね。
 すみません、浮かれててそこまで考えが及びませんでした」
 
 浮かれてる自覚はあったんだ……。

 あれが通常運転でなくてよかった。

「えー、まず、ご自覚はあると思うのですがハル……様は身元不明の不審者として騎士詰め所、ここですね。
 ここの牢に投獄されていました」
 
 やっぱり投獄だったんだこれ……。
 
 軽くショックを受けたけど、色んな意味で不審者なのは自覚があったので黙ってうなずく。

「脱水状態を起こしていたのではじめは保護だったのですが、目を覚ましても言葉が通じないということで不審な外国人として投獄となったようです」
 
 まあそうだよなあ、という流れだ。
 
 むしろ倒れている僕を見つけて助けてくれた事だけでも感謝しかない。

「ただ、その際にハル様の着ていた着衣が見慣れぬものとはいえ明らかに庶民が手に入れられる品質ではなかったため、遠方の国の貴族ではないかという疑いが出て言語学を修めた私に確認のため声がかかったんです」
 
 着ていた着衣。つまり学校の制服だ。
 
 ありふれた詰め襟の制服だけど、制服の常で普通の服よりしっかりと作られている。
 
 まだ作って一ヶ月と新しいこともあって、いい服に見えたのだろう。
 
 実際にそこらの服より高いし。

「その後はハル様も知ってのとおりです。
 ハル様を稀人……異世界人だと認めさせて、私が身柄を得ました!」

 身柄を得たというところでまたテンションが上がってる。
 
 なんか、ゲットだぜっ!と言ってるように感じる。
 
 怖い。

「え、えと、もし、異世界人だと認められなかったらどうなっていたのでしょう?」

「確か、身元を保証するもののいない外国人は1年の強制労働の後に三等国民とされて釈放、だったと思います」
 
 ユニさんはあっさりいうけど、全く言葉の通じない場所でまともに労働が出来るとは思えない。
 
 もともと英語ですらまともに身に着けられない僕じゃ、そうやすやすとこちらの言葉を覚えられるとも思えないし。
 
 多分1年の強制労働を終えることもなく死んでたんだろうな。
 
 もし無事終えられたとしても、三等国民という言葉の響きからろくな未来が想像できない。

「ち、ちなみに三等国民というのは……?」

「準奴隷階級ですね」
 
 やっぱりあっさり言うユニさん。

「え、えっと、私はそれは免れたと思っていいんでしょうか?」

「もちろんですっ!私がゲットしましたからねっ!」
 
 もうはっきりゲットって言ってるし。
 
 まあ、でも、ユニさんに引き取ってもらえるなら準奴隷よりはマシな扱いをされるかもしれない。
 
 ペットは可愛がってくれそうな人だし。

「お救いいただきましたことに改めて感謝を申し上げます」

「いえいえ、ハル様のお力になれて私も嬉しいです」
 
 ユニさんの本性を垣間見てしまった今となってはこの鷹揚さがかえって怖い。
 
 一体ユニさんは僕をゲットしてどうする気なんだろう?

「それで、私はこれからユニ様のもとで何をすればよろしいのでしょうか?」
 
 ボールに詰め込みますとか言われないといいけど。

「まあまあ、今日はハル様もお疲れでしょうしその話はまた後日にでも」
 
 先延ばしにされた。怖い。

「それより、ハル様の体調がよろしければ、ひとまずここから私の屋敷……これからハル様に暮らしていただく部屋にお移りいただければと思うのですが。
 もしまだお辛いようでしたら、しばらくここで療養できるように設えさせます」

「いえ、ご迷惑をおかけすると思いますが、お屋敷に移させていただきたいと思います」
 
 まだ足はふらつくし、体は疲れ切っている。
 
 不思議とお腹が空いた気はしないけど、パン一つとスープ一杯しか食べていないから体力なんて戻ってないだろう。
 
 これから何をされるのかわからないし駄々をこねて時間を稼いでやろうかとも一瞬考えた。
 
 でも、後々のことを考えたらユニさんの気分を害さないように素直に従ったほうがいいだろう。

「良かった。ハル様をお連れするために馬車も呼んでありますのでご安心ください」
 
 ほら、ユニさんは連れ帰る気満々ですでに用意してるし。もう諦めよう。
 
 嬉しそうに無邪気に笑うユニさんはなんかとても可愛かった。

 

 ――――――

 
 
 引っ越しが決まったからには荷造りしないと。
 
 といっても、僕の荷物なんて学校指定のバッグひとつ分しかない。
 
 貴族疑惑があったせいか特に没収もされずベッドの脇においてあったそれを拾い上げたところでドアがノックされ、アレクさんが入ってきた。

「モノケロス卿、身柄引受書類の準備ができました。
 内容に同意くださるようなら署名をお願いします」

「分かりました」
 
 ユニさんはアレクさんの持ってきた書類に目を通すとひとつうなずいて、サインをする。
 
 僕には一切の説明がなかった。僕の話のはずなのに……。

 僕には人権なんてもう無いんだなぁとしみじみと痛感した。

「たしかに。
 今この時点よりハル様の身柄はモノケロス卿の管理下に置かれます。
 ここを立つのは明日以降になされますか?
 宿舎でよろしければすぐにご用意できますが」

「いえ、馬車が到着し次第すぐに立ちます」
 
 ユニさんの言葉を聞いたアレクさんが何故か僕の顔を見るので、慌ててうなずく。
 
 あれ?なんかため息つかれた。

「失礼ですが、ハル様の体調はまだ馬車に耐えられるとは思いません。
 せめてあと1日、宿舎で療養していってはいかがでしょう?」

「いえ、こちらの方で準備してありますのでそれは大丈夫です」

「しかし……」
 
 僕のことでなんか2人が揉めだした。
 
 僕のために争わないで!
 
 思わずつまらない冗談が思いつくくらい険悪な雰囲気になってきた。
 
 連れ帰ると言い張るユニさんと、大貴族(多分)相手に一歩も譲ろうとしないアレクさん。
 
 日本人の話のときは言い合っててもどこかなごやかだったのに、もはや揉め事一歩手前の雰囲気だ。

「あ、あの、僕なら大丈夫ですから……」

「大丈夫なわけがあるかっ!死にかけていたんだぞ!君はっ!!」
 
 語気が荒くなってきた2人に思わず口を挟んだらアレクさんに怒鳴られた。
 
 ……え?僕そんなにひどかったの?
 
 彷徨っている頃は何度か死を覚悟はしてたけど、目を覚ましてからはそこそこ元気だったのに、本当に死にかけていたとは……。
 
 アレクさんに怒鳴られたショックと、突きつけられた事実に呆然としてしまう。

「お願いです。せめてあと1日、ハル様を休ませてやってください」
 
 アレクさんがユニさんに向かって深々と腰を折る。
 
 それをしばらく見ていたユニさんはため息をつくと。

「アレク、あなたの気持ちはわかりました。
 でも、私もハル様に無理をさせようというわけじゃないのですよ。
 私の屋敷のほうが適切な療養ができると思いますし、移動に関しても負担にならないように準備をしています。
 それでも駄目ですか?」
 
 諭すような穏やかな口調で言うけど、アレクさんは頭を下げたままだ。
 
 それを見たユニさんは、さっきより大きく長いため息をつく。

「こうなった以上失礼を承知ではっきり申し上げますが、私としてはハル様をここに残して容態に変化があった際に騎士団に適切な対応が取れるかを心配しています」

「それは……」
 
 頭を上げてなにか言い返そうとしたアレクさんをユニさんが手で制す。

「私の屋敷なら容態の変化にすぐに対応できるように医師団を常駐させることができます。
 騎士団にハル様1人のためにそれ以上、あるいはせめてそれと同等の体制を整えることができますか?」

「……無理でしょう」

「再度いいますが、アレク、あなたがハル様を心配する気持ちはわかりますし、ありがたく思います。
 でも、ハル様には私の屋敷に移ってもらうのが一番なのですよ」

 それでもなにか言い返そうとするアレクさんを遮って口を挟む。

「……アレク様、見ず知らずの僕の事をそこまで考えてくれてありがとうございます」
 
 急に転がり込んで厄介しかかけてないのにここまで親身になって考えてくれてたとは。
 
 頭が上がらない。

 しかし、これ以上ユニさんに逆らってアレクさんが不興を買ってしまっては申し訳ない。
 
 実際に色々と僕のために準備を整えてくれるらしいユニさんにも頭が上がらないけど、それ以上に見返りに何を求められるかが怖い。
 
 本当に怖い。

「……せめて、馬車までは私に運ばさせてください」

「わかりました」
 
 再び頭を下げるアレクさんと鷹揚にうなずくユニさん。
 
 あれ?僕の意志は?

「それでは馬車がつき次第お呼びに参ります。
 それまではどうかご安静に」
 
 アレクさんは僕をベッドに寝かせ治すと、ドアから出ていく。
 
 それを見届けて、少ししてからユニさんがポツリと言った。

「アレクにはハル様と同じくらいの歳の妹がいたのですよ……」
 
 『いた』。過去形だった。

 
 
 ――――――


 
 それからしばらく、僕はアレクさんの妹さんのことにこれ以上触れていいのか迷って口を開けず、ユニさんもなんかしょんぼりした感じで2人揃って一言も喋らなかった。

「モノケロス卿、馬車が到着しましたよ」
 
 ドアを開けてアレクさんが入ってきてくれたおかげで重たかった空気も晴れた。

「そうですか。
 ハル様、よろしいですか?」

「はい。アレク様、お世話になりました。
 命を救っていただいた上に色々とお世話になりました。
 本当にありがとうございます」
 
 ベッドの上で身体を起こして深々とお辞儀をする。
 
 アレクさんにはいつかきちんとお礼をしたい。
 
 本当は今度きちんとお礼に来ますと約束したいところだけど、これから先そんな自由があるのかわからない。

「いいえ、これも任務のうちですので。
 では、ハル様失礼いたします」

「はぇ?」
 
 アレクさんが近寄ってきたと思ったら、なんかお姫様抱っこされた。

「では行きますか」

「はい、馬車は馬車留めではなく詰め所の出口に停めさせています」
 
 歩き出すユニさんと、それについていくアレクさん。
 
 ……そして、アレクさんにお姫様抱っこされた僕。
 
 すれ違う人達が奇異の目で見てくる。
 
 無理矢理振りほどいて降りたくなるけど、妹さんの話を聞いた後だとアレクさんのしたいようにさせてあげようって気持ちもある。
 
 すれ違った人たちに会うことももうないだろうし、恥ずかしいのは今だけだ、耐えよう……。
 
 
 
 詰め所を出るとそこら中に金細工の施された大きな馬車が2台停まっていた。
 
 馬車には馬が2頭繋がっていて、あ、馬いるんだ?って思った。
 
 多分馬の獣人だと思うユニさん的にどんな感じなんだろう?

「アレク、こちらの2台目がハル様の馬車です」
 
 ユニさんの導きに従って後ろの馬車の方に行くと、馬車のそばにいた人がうやうやしく扉を開けてくれた。

「……なんだこりゃ」
 
 開いた扉の中を見たアレクさんがなんか小さくうめいてる。
 
 なんだろうと思って馬車の中を覗き込むと……なんか、クッションだらけだった。
 
 しかもどういう改造をしたのか見る限り馬車の中は真っ平らになっていた。
 
 そこにクッションが敷き詰められてる。

「どうです?これなら、寝たまま移動できるでしょう?」
 
 アレクさんと僕、二人してポカーンとしてたらユニさんが得意げに言ってきた。
 
 確かに寝たまま移動できそうだけど、思い切ったことやったなあ……。

「内装をすべて剥がすなんて……もうこの馬車は使い物になりませんよ。
 修理にいくらかかるんですか?これ」
 
 アレクさんが呆れた声を上げる。
 
 思った以上に思い切ったことやってた。

「ふふーん、私の本気具合がわかりましたか?
 さあ、ハル様を馬車の中に降ろしてください」
 
 軽くため息を吐いたアレクさんに優しくクッションの上に降ろされる。
 
 沈む沈む、羽毛だこれ。

「アレク様、本当に色々とありがとうございました」
 
 羽毛のクッションに溺れかけながらなんとかアレクさんにお礼を言う。

「ハル様がご壮健であられるように祈っています」

「アレク様もご壮健で」
 
 アレクさんと別れの挨拶を交わしてたらユニさんがクッションの中に乗り込んできてドアを閉める。
 
 え?一緒なの?
 
 座るとこないけど、この馬車。
 
 どうするんだろう?と思っていたら、ユニさんは横になる僕のすぐ横に寝っ転がった。
 
 ……そうするんだ。
 
 ユニさんがクッションの海から腕を伸ばして馬車の壁をノックすると、きしむ音を立てて馬車が動き出した。

「さあ、これからしばらくかかりますから、ハル様は寝ててください」
 
 クッションに埋まってて外が見えないけど、ほとんど揺れない感じからかなりゆっくり走ってると思う。
 
 ユニさんのお屋敷がどこにあるのか分からないけど、これでは確かにしばらくかかりそうだ。

「えっと、ユニ様はなぜこの馬車に?」
 
 てっきり、前の改造してない馬車に乗るのかと思ってた。

「え?ハル様の様子を見ている者が必要ですから」
 
 そういうのって普通使用人の人がやるんじゃないの?

「さあ、前の馬車には医師も乗ってますから安心して寝ていてください」
 
 ユニさんはそう言って穏やかな笑顔で僕のことを見てる。
 
 視線とたまに漏れ出る押し殺した笑い声が気になって仕方ない。
 
 ……いや、寝れないって、これ。
 
 僕の顔を嬉しそうに見つめるユニさんの視線が恥ずかしくて目を閉じて寝たふりをしてみたけど、そうしたら今度は押し殺しきれずに漏れ出てる笑い声が気になって眠れなくなった。
 
 なんか、ぐふっ、ぐふふって笑ってるし、神々しいまでの美形だったユニさんの面影なんてもはやない。
 
 寝ている――フリの――僕になにかしてこないか戦々恐々としている僕を乗せて馬車はゆっくりゆっくりと進んでいく。
 
 もういっそのこと、体に負担がかかってもいいから超特急で走らせてくれないだろうか?
 
 心の底からそう願う。
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