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10話 童貞

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 夕食は直哉の作ってくれたハンバーグだった。

 しかも、僕の好物ランキング3位の上に目玉焼きが乗ってて中にチーズが入ってるやつだ。

 味もファミレス並……いや、むしろ直哉の作ってくれたやつのほうが美味しかったくらいだ。

 凄い凄い言いながら食べてたら、直哉は照れたように『練習すればだれでも出来る』って言ってた。

 正直、僕は練習したってこんなの作れる気がしない。

 やっぱり、直哉は自慢の弟だ。

 美味しいご飯を直哉に食べさせてもらって、食後の時間を2人でまったりベッタリして過ごして。

 監禁加害者と被害者であることを見逃せば幸せな時間を過ごしているうちにいつの間にか寝る時間が近づいてきた。

 今日も体を拭いてもらう時間だけど……今日は一体何をされるんだろう……。
 
 ちょっと胸がドキドキする。

 もちろん嫌なドキドキじゃない。

 ちょっと恥ずかしさと期待が混じったエッチなドキドキだ。



 ――――――



 いつものようにお風呂に入りに行った直哉が、あっという間に戻ってくる。

 お風呂に入っている間くらい1人で大丈夫だから、ゆっくりお湯に浸かってきてほしい。

 12月も半ばを過ぎて本格的に冬に入っているんだし、風邪ひかないかにーちゃん心配です。

 そんな僕の気持ちも知らずに、直哉がパタパタと早足で戻ってくる音が聞こえる。

「うー、さみかったぁ」

 納戸に入ってきた直哉が、開口一番にそう言った。

「だから、ゆっくり温まってこいって言ってるのに」

「にーちゃんと一緒に温まるからいいんだよ」

 毎回温まってくるように言っているのに、この件に関しては直哉は本当に頑なだ。

「風邪ひいたらどうすんの?
 にーちゃん監禁されたままじゃ看病とか出来ないよ?」

「はいはい、分かった分かった。
 気をつける気をつける」

 絶対分かってない。

 まだ小言を続けようとする僕を無視して、直哉が僕の手枷を外そうとする。

 逆らって言う事聞くまで小言を続けてやろうかと少し思うけど、ケンカしてまで言うことでもないかと思い直して素直に後ろを向いて腕を差し出す。

 手慣れた手付きで包帯を外してくれると、久しぶりに手が自由になった。

 なんやかんや、開放感が凄い。

「はい、にーちゃん、ばんざーい」

 手をプラプラとさせてコリを解していると、直哉からいつもの指示が出る。

 言われたとおりに素直に手をあげて、上着を脱がしてもらう。

 そして、上着を脱がした直哉は、僕の頭を洗ったあと、包帯と上着を持ってお湯の入った風呂桶の方に歩いていく。

「あれ?直哉、手は縛んないの?」

 今日、お昼から下半身スッポンポンだった僕は、上着を脱いだ今、もうすでに全裸だ。

 あとは、手を縛り直して終わりのはずなんだけど、直哉は縛るための包帯を持ったまま離れていってしまった。

 忘れてる……というわけではないと思うんだけど?

「ああ、今日は縛るのは無しな。
 その代わり、これだ」

 そう言って、着替えの入っている袋からなにか黒い布を取り出す。

「ええっと……黒い布にしか見えないんだけど……それで縛るの?」

 包帯となにか違うんだろうか?

「これは目隠しだ」

 目隠し?

 顔に『はてな』マークの浮かんでいる僕に構うことなく、直哉は僕の後ろに回って僕の顔に目隠しを付ける。

 なるほど、黒い布で視界が完全に塞がれて、たしかに目隠しだ。

 されて分かったけど、視界が塞がれると抵抗のしようがないな。

 殴ろうとしても――そもそもしないけど――どこにいるか分からないし、逃げようにも足を踏み出すのすら怖い。

 まあ、手が自由になってるんだし自分で外せば良いんだけど、僕はそんな事するつもりはないし、直哉もそれは分かっているんだろう。

 直哉が何を考えているのかは相変わらずいまいち分からないけど、僕としては手の自由が効くのでこっちのほうがずっと良い。

 ……いや、直哉の姿が見えないのは嫌だな。

 やっぱり体を拭く間だけにしてほしい。

「よし、にーちゃん、見えてねーよな?」

「うん、全然」

 目隠しを縛り終えた直哉が確認してくるから、素直に応えた。

 顔の前でなにかが動く気配だけはするから手を振ってるかなんかなんだろうけど、まったく見えない。

「よし。
 それじゃ、拭くからなー」

 そう言って、直哉が丁寧に僕の全身をくまなく拭いていく。

 そして、最後に僕のチンコを念入りに拭く。

 優しく丁寧に拭かれるので思わず勃起してしまう。

 恥ずかしさと同時に、期待が湧き上がってくるけど……。

 直哉は勃起した僕のチンコになにもすることなく、ただ丁寧に拭き続けて……そのまま拭き終わってしまう。

 えっと……あれ?

 今日はなにもなし?

 目は見えないけど、僕の体を拭き終わった直哉が離れていく気配がする。

 思わず見えない目で後を追ってしまうけど、直哉は僕になにも言わないまま離れていく。

 なんだろう?なにか怒ってしまったんだろうか?

 体を拭いてくれている時も無言ではあったけど、丁寧で怒っているような雰囲気はなかったけど……。

 直哉の様子が見れなくて不安に思っている僕をよそに、直哉の去って行った方でなにか衣擦れの音がする。

 なんの音だろう?

 耳を澄ませていると、すぐに衣擦れは止んで、代わりに直哉がまた近づいてくる気配がする。

「直哉?」

 呼びかけるけど、返事はない。

 その代わり、抱きしめられた。

 清拭が終わったまま呆然と立ち尽くしていた僕を直哉が力いっぱい抱きしめる。

 僕の素肌に直哉の引き締まった体が押し付けられて気持ちいい。

 両手を少しさまよわせるけど、縛られてないってことは好きにして良いんだって思うことにして僕も直哉の体に腕を回して抱きしめ返す。

 抱きしめた直哉の体は、素肌に当たる感触で分かっていたけど、全裸だった。

 直哉の顔が近づいてくるのが気配でわかる。

 もちろん拒むことなく少し顔を上げて待ち構える。

 本当なら僕の方からも迎え入れたいところたけど、目が見えなくて直哉の顔がどこにあるのかはっきり分からないから諦めるしか無い。

 大人しく待っていると僕の唇に直哉の唇が触れた。

 これなら大丈夫と僕の方からさらに強く唇を押し付ける。

 お返しとばかりに、舌が僕の中に入ってきた。

 直哉の味が僕の口の中に広がる。

 腕に力を入れてさらに直哉と密着しようとする。

 直哉の勃起したチンコが僕の勃起したチンコに押し付けられて気持ちいい。

 兄弟2人全裸で抱きしめあって舌を絡め合い勃起チンコを押し付け合う。

 どう考えたって異常だけど、まあ誰も咎める人はいないしいいだろう。

 思う存分直哉の味を楽しみ、僕の味を楽しんでもらったところで直哉が唇を離した。

「……にーちゃん、そのまま横になって」

 若干緊張した感じの直哉の声に従って、ベットマットに敷かれた布団に横たわる。

 とうとうこの時が来てしまった。

 いつかはこう言うことになるんだろうなぁ、とは思ってたけどまさかこんなに早くだとは。

 ……実は思わなくはなかった。

 確かに監禁生活は3日目だし、こう言う関係になったのは昨日からだ。

 だけど、もう直哉とは長年兄弟をやってきて、だいたいのことは分かってる。

 直哉がそうしたいと言うなら、受け入れてもいいと思うくらいの下地はとっくに出来ていた。

 ……ただ、僕なんにも準備できてないけど良いのかな?

 詳しくは知らないけど、男同士の場合って色々準備大変なんじゃないの?

 直哉を受け入れることには不安はないけど、この行為自体には不安がいっぱいだ。

「あの……直哉……」

「ん?なんだ?にーちゃん」

 直哉の声は優しくて、少しホッとした。

「あの……僕初めてなので優しくお願いします……」

「ぶっ……」

 なんか吹き出された。

 し、仕方ないだろっ!?

 こっちは処女どころか童貞なんで、こう言う経験皆無なんだからっ!

 相手が直哉じゃなければ耐えられないくらい怖いんだよっ!

「ははっ、ああ、優しくする。
 絶対、約束する」

 楽しそうに笑ったあと、優しく……本当に優しくキスをしてくれる。

 うん……なんか、大丈夫な気がしてきた。

 単純だな、僕。

 まあ、覚悟は決まった。

 あとは受け入れるだけだ。

「えっと、僕はどうすれば良いのかな?」

 覚悟は決まったけど、なにをやっていいかまったく知識はなかったので直哉に聞くしか無い。

「じゃ、まずはディルド咥えて」

「ディルド?」

 なんだそれ。

「え?にーちゃん、ディルド知らない?」

 直哉は少し驚いてるけど、実際知らなかったから素直に頷く。

「マジかー。
 ダチとかとのエロ話で……ってにーちゃん、ダチいないからなぁ」

 お恥ずかしい話だけど、直哉の言う通りなので言い返すことも出来ない。

 む、昔はいたんだからな。

「え?じゃ、オナホも知らねぇ?」

「ああ、そっちは知ってる」

 エロ漫画で出てきた。

「よかった、流石ににーちゃんでも知ってたか。
 ディルドはオナホと一緒でオナニーの時に……だけとは限らないけど、エッチん時に使うチンコの形したおもちゃだよ」

 あー、それもエロ漫画にあった気がするなぁ。

 あれがディルドか。

 なるほど、あれを使って『準備』しようっていうのか。

 たしかに、直哉のおっきいからいきなりは怖い。

「てことで、にーちゃんが一つ賢くなったところで。
 咥えて」

 そう言って、僕に近寄ってくると僕の首と背中に枕と布団を置いて角度を調整すると、唇になにかを押し当てた。

 ぷにっと柔らかくてあったかいけど……これがディルド?

 少し違和感を感じるけど、直哉の言う通りに素直に口を開けてディルドを咥え込む。

 僕が口を開けたのを見て直哉が、その太くて長い『ディルド』をゆっくりと口の中に押し込んでいく。

 んー?これって……。

 口の中にある『ディルド』の先っぽに舌を絡める。

 パンパンに張ってツルツルした亀頭が舐めてて楽しい。

 そのまま亀頭の下の段差、カリを舐めると『ディルド』が勝手に震えた。

「……っ……」

 直哉が出かけた声を押し殺したのが分かる。

 これ、普通に直哉のチンコだよね?

 まだ舐め慣れたとはいえないけど、それだけに舐めた覚えがある形だ。

 なにより、先っぽの穴から直哉の味がする液体が溢れてきてるし。

 念のためと思って、そのまま奥まで『ディルド』を咥え込む。

 全部飲み込みきると、鼻先にさわさわと柔らかい茂みが触れた。

 シャンプーの臭いと、微かに直哉の匂いがする。

 やっぱり、おもちゃなんかじゃなくって直哉だ、これ。

 気配を探ってみれば僕の顔の前にまたがっている気もするし、間違いない。

「に、にーちゃん、ディルドもっと舐めて唾つけて」

 直哉が何を考えているのか不思議だけど、まあ今は指示に従おう。

 奥まで咥えたまま『ディルド』を舐め回す。

 『ディルド』全体を唾まみれにしたら、舌を絡めながら首を振って刺激する。

 『ディルド』が射精したら直哉はどんな言い訳するんだろう?

 気持ちよさそうに脈打つ『ディルド』を舐めなからそんな悪戯心が浮かんだ。

「……んっ♡…………っ♡…………ぅっ♡♡」

 直哉の押し殺した声も切羽詰まってきているように感じる。

 ラストスパート……と思ったところで、口から『ディルド』が抜かれた。

「に、にーちゃん、もうオッケー。
 ありがとう」

 ここまでらしい。

 『ディルド』は射精してくれないか。

 残念。

 もう口が直哉の精液を飲む気になっていたので、結構本気で残念。

 お預けされて残念がっていると、直哉が僕の下半身の方に移動した。

 い、いよいよなのかな?

 思わず生唾を飲んでしまう。

 そのまま直哉は僕の足の間に身体を入れると、チンコを僕の玉々に押し付けてくる。

 ほんのちょっと痛いけど、直哉の張り詰めた亀頭がプニプニして気持ちいい。

 そのまま亀頭で僕のチンコを辿っていって……最後は亀頭と亀頭でキスをした。

 柔らかくてすべすべしたもの同士が押しつぶされて、擦れて思わずチンコが跳ねてしまう。

 そのままチンコ同士を擦りつけてくる。

「な、直哉?」

 気持ちいいんだけど、思ってた行為と違って思わず見えない目で直哉の方を見てしまう。

「にーちゃんは、そのままジッとしてて」

 真剣な声でそう言ってくるし、ここは素直に従っておこう。

 もしかしたら、僕の早合点で今日はそこまで進む気はないのかもしれない。

「……んっ♡にーちゃん♡……にーちゃんのチンコ♡……にーちゃんのでっかいチンコ♡」

 直哉も楽しそうにしているし、まあ良いか。

「あんっ♡直哉の♡直哉の擦れて気持ちいいよっ♡」

 それに僕も凄い気持ちいいし。

 だんだん精液がチンコの根本に溜まってくるのがわかる。

「ああっ♡にーちゃんっ♡にーちゃんっ♡♡イクッ♡♡にーちゃんッッッ♡♡♡」

 と思ったら、擦り合っていた直哉のチンコが大きく震えて熱い精液が吹き出した。

「ううっ♡にーちゃん……♡にーちゃん……♡♡」

 直哉はビクビクとチンコを脈動させたまま、溢れ出る精液を僕のチンコに塗り込むように擦り付けてる。

 精液でヌルヌルになったチンコ同士が擦れあって……どんどん快感が高まっていく。

「んんっ♡直哉っ♡僕もっ♡僕もそろそろっ♡♡」

 限界が近いことを訴えたら……直哉のチンコが離れていってしまった。

「え?直哉?」

 昇りつめかけていたのに急に快感が途絶えて軽く呆然としてしまった。

「にーちゃん、もうちょい、もうちょい我慢してな」

 あくまで優しい……もしかすると今までで一番優しい声音だけど、ずいぶんと酷なことを言う。

 お預けプレイだろうか?

 直哉がそう言うのやりたいならにーちゃん頑張るけど……結構つらいです。

 直哉は辛そうにしている僕をそっちのけでなにかをいじっているみたいで、クチュクチュとヌメった水音が聞こえる。

 なにをやっているんだろう?

 気配を探ってみるけど、目が見えないとなにも分からない。

 僕のすぐ横に座っているっぽいことしか分からない。

 不思議に思ったのもつかの間、水音が止むと直哉はまた僕に近寄ってくる。

「に、にーちゃん……こ、これからオナホ使うから」

 やけに緊張した声で言う直哉。

 オナホ?

 ああ、あれでいかせてくれるのか。

 昼間童貞イジりしてたし、またイジられるのかな?

 そんなことを考えている僕のチンコを直哉が握って、角度を調整すると先っぽに暖かく濡れて柔らかいものが押し付けられた。

 これがオナホか。

 チンコを押し当てているだけですごく気持ちいい。

「い、入れるからな?」

「え?あ、うん」

 直哉がやけに真剣な声で確認してくるから、マヌケな返事になってしまった。

 なにをそんなに緊張してるんだろう?

「い、行くぞ……」

 自分を鼓舞するように一言言うと、僕のチンコが温かい……ううん、熱いものに包まれていく。

 入り口のところはちょっとキツかったけど、中は柔らかくヌメったものがチンコに絡んできてすごく気持ちいい。

「な、直哉、オナホって凄い気持ちいいね」

 思わず恥ずかしい感想を口に出してしまった。

「そ、そっか、それは、よ、よかった」

 直哉は嬉しそうにいうけど、ちょっと切羽詰まったような感じだ。

「そ、それじゃ動かすぞ」

「う、うん、よろしく」

 僕の返事に合わせて、オナホが上下に動き出す。

 熱いオナホの中が僕のチンコをニュルニュルと舐めしゃぶって腰が蕩けそうだ。

 オナホがあまりに気持ちよくて、根本まで入らないのが残念に思う。

 サイズの問題だろうか?今度もっと大きいの用意してもらえないかな。

「に、にーちゃん……オ、オナホの……んっ……感想はどうだ?」

 か、感想?

 正直に答えると恥ずかしいんだけど……まあ、直哉が聞きたがってるんだし答えよう。

「すごく熱くて、ニュルッとしてて、チンコ蕩けそうなくらい気持ちいいよ。
 入り口がキュッキュッ締め付けてくるのも気持ちいいし……もう最高」

「そ、そっか……」

 僕の答えを聞いた直哉も嬉しそうで、なぜか恥ずかしそうだ。

「そ、そんなに、気持ちいいんじゃ、も、もっと早くするな」

「うんっ、お願い」

 思わず即答してしまった。

 こんなゆっくりでも気持ちいいんだ、早く動かしたらもっと気持ちいいに違いない。

 きっと僕なんか瞬殺だ。

「な、中で出していいからな?
 オナホなんだから中でぜんぜん大丈夫だぞ」

 うん、後で洗うのくらい僕もやるよ。

 オナホの動きが早くなって、グジュグチュと重く濡れた音が納戸に広がる。

 予想通りだ、早く動かしてもらったら締め付けも強くなってさらに気持ちいい。

「ああっ♡直哉っ♡オナホ気持ちいいっ♡なんかゴリゴリしたところあって♡そこ特に良いっ♡♡」

 気づいたらオナホの中にゴリゴリ硬いところがあって、そこにチンコをこすりつけるのが凄い気持ちいい。

「こ、ここか?」

 直哉がオナホの動きを変えて、ゴリゴリに重点的に当ててくれる。

「ああっ♡♡そこっ♡そこっ♡♡チンコがゴリゴリして気持ちいいっ♡♡♡」

「そ、そっか……俺も……やばいかも……♡」

 直哉がなにか言ってるけど、申し訳ないけど聞いていられない。

 もうチンコは限界を超えて、あとは射精に向かっていくだけだ。

「直哉っ♡直哉っ♡オナホ凄い気持ちいいっ♡♡ゴリゴリイイっ♡♡♡もうイッちゃうっ♡♡♡イックううぅっ♡♡♡♡♡」

 僕の精液を飲みたいっていうように吸い付いてきたオナホにもう耐えることは出来ずに、溜まりに溜まった精液を解き放つ。

 熱く僕のチンコを包み込んでいるオナホの中にドピュドピュとチンコを何度も震わせて精液を注ぎ込み続ける。

 口の中とはまた違うみっちりと包まれる感触に射精中もしごかれ続けて、射精が止まらない。

「んんっ♡♡にーちゃんのが出てるっ♡♡♡熱いっ♡♡♡にーちゃんの熱くて俺もイクっ♡♡♡♡♡」

 直哉も僕に遅れて快感の声を上げて、ビュルビュルと僕の体に直哉の精液が降り注ぐ。

 それと同時にオナホがきつく僕のチンコを締め上げて……今まで真ん中辺りまでしか入らなかったのに、根本まで僕のチンコを飲み込んだ。

 僕の腰の上に柔らかく重たいものが乗っかってくる。

 …………えっと、これは?

 どう考えても僕の上に乗ってるのは、お尻っぽい感触なんだけど……。

「な、直哉……?
 なんか僕の上にお尻が乗ってる気がするんだけど……?」

「…………オ、オナホだよ」

「え?いや、でも……」

「オナホ」

 オ、オナホかぁ。

 最近のオナホはすごい本物っぽいなぁ……。

 いや、本物は知らない……いや、直哉の以外知らないけどさ。

 というか、むしろオナホの感触も知らないや、僕。

 『オナホ』の辺りに手を伸ばして、人間で言えばお尻に当たる部分を撫でる。

 すべすべで柔らかくて触ってて気持ちいい。

 そのままちょっと揉んでみる。

「んっ……」

 直哉がちょっと気持ち良さそうな声を上げて、まだ勃ったまま『オナホ』の中に入っているチンコがキュッと締め付けられた。

 最近のオナホは実に高性能だ。

「直哉、ちゅー」

 催促すると、直哉が体を預けてきて唇に柔らかいものが重なる。

 そのまま、喜びと気持ちよさと楽しさを伝えようと直哉を抱きしめて唇を貪った。

 直哉も僕の唇を貪り返してくれる。

 身動ぎするたびに精液で濡れたまだ固い直哉のチンコが、僕のお腹に押し付けられて気持ちいい。

「直哉、『オナホ』凄い気持ちよかったよ」

「そっか……それは良かった」

 少し照れてるみたいだ。

 かわいい照れ笑いを浮かべているのが目に見えるようで、強く抱きとめて引き寄せるともう一度唇を合わせた。

「にーちゃん、童貞、オナホで捨てちゃったな」

 からかうように言われて、ちょっと驚いた。

 そっか、僕もう童貞じゃないのか。

 まさか、直哉……ううん、『オナホ』に童貞を捧げることになるとは思わなかったなぁ。

 人生なにが起こるか分からない。

「直哉、今度は非童貞として『オナホ』使ってみたいな」

 直哉から一瞬驚いたような気配が伝わってくるけど、すぐに力いっぱい僕を抱きしめてくる。

 そしても耳元に口を寄せて囁いてくる。

「にーちゃんのえーろ」

 そして、ゆっくりと腰を動かしだした。

 こんなにエロい『オナホ』に言われたくないです。
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