21 / 36
【翌日】
9
しおりを挟む
「あ、ごめんなさい。話を巻き戻しますが」
桃香はふと、先の虎丸のセリフで引っかかった事柄があったのを思い出す。せっかくだから、昔話のついでに尋ねてみようと思った。ずっと気になっていたことでもあるので、いい機会だ。
「虎丸さんて、おいくつなんですか? わたし、てっきり十代かと……でも、大学の受験」
披露してくれたエピソードが、今年に起きたことだとは思えない。二人が出会ってまだ一ヶ月にも満たないなんて、そんなはずはないだろう。一年前の出来事だとしても、虎丸はもう成人している計算になる。
「あぁ」
虎丸は不満げな声を出した。
「いつも若く見られるんですよね。僕、もう二十五ですよ」
「二十五歳!」
さすがに驚いた。虎丸の少年チックな顔つきなら、高校生って言われたとしても、たぶん疑わない。それなのに、まさか自分と二つしか違わないとは。
「あ、ごめんなさい。あんまり嬉しくないですよね」
桃香はすぐさま謝る。
女性なら、若いと言われて喜ぶ人は多いだろう。男性でも、嫌な気持ちになる人ばかりではないと思うけど、屈辱的に捉えられてしまう人もいる。
「いいんですよ、慣れてますから。生まれつきの顔面が幼いんで、これは僕のさだめなのです。それより桃ちゃん、またそうやってすぐ謝る」
笑って自虐混じりに返してくれていた虎丸だけど、後半で叱るような表情と口調になる。
「あ、ごめんなさい」
「ほらまた」
指摘されて、また謝りそうになって、桃香は慌てて口元を押さえた。
「しおらしさが可愛くはありますけどね。桃ちゃんは自分を卑下しすぎなんです。そんな必要ないのに」
「うん、そうだ。虎丸の『桃ちゃん』にはあいかわらず腹立つが、言うことはもっとも」
日下も同意する。
「でも」
「でもじゃねぇの。いじめられていたから? んなの、桃香ちゃんに原因がねぇことは、今の桃香ちゃんを見てたらわかる。桃香ちゃんはちゃんと、その、素敵だから。大丈夫」
そんなことない、と言いたくなる桃香でも、真っ赤な顔で言ってくれる日下の気持ちを思うと、口を閉じるしかない。
それに、本当は、全部納得できるわけではないにしろ、そうやって言ってくれる人が一人でもいることは、素直に嬉しい。例え他の誰もがそう思ってくれないとしても、日下一人がそう信じてくれているのなら、桃香にとってそれこそが重要だと思えた。
「その癖、徐々に直していきましょうね!」
自分よりずっと歳が下の子に言われたのなら、それでも、反抗する気持ちがちょっとは湧いたかもしれない。でも、そこまで変わらないと判明した虎丸に言われると、素直に聞き入れるどころか、こうべを垂れてしまう桃香だ。
その反面、かなり救われる。
徐々に。そののんびりさが許されるほど、自分はこの空気感の中に、好きなだけいていい存在なのだと言われているようで。
未来にこんな日がくるのだと、中学生の自分のところに行って教えてあげたい。
「しかし師匠、やるじゃないですか。女性の扱いがなってないなぁと呆れていましたが、さっきのセリフはすごくカッコよかったですよ」
「恋人に使う言葉じゃない、とか言っていたくせによ」
日下は悪態をついてみせるけど、やはりまんざらではなさそうだ。
「これからも大事なことは、ああやってちゃんと面と向かって言ってあげてくださいね」
「お前に言われるまでもねぇ」
どっちが師匠で弟子なのかわからないような、二人のやり取りがおかしくて、桃香はクスクスと笑みを漏らしてしまう。
「カッコいいついでに、アレ、渡したらどうですか?」
「ぅあ、そだ!」
日下は新しいシュークリームに手を伸ばしかけたけど、虎丸に促されて、箱の横に置かれたウェットティッシュに目的を変える。急いで指先をぬぐって立ち上がると、足をもつれさせるようにして、バタバタと作業用デスクへ向かう。何かを取りにいったようだ。
「アレ?」
「師匠が今朝元気がなかった、本当の理由です」
虎丸は意味深に目配せしてくるけど、意味がわからない。首をかしげる桃香のところに、向かった時の慌ただしさのまま、日下はものの数秒で戻ってきた。
「こ、これ」
床に正座して差し出してきた手の指の先には、イヤリングが揺れていた。
主張の強いピンクに、淡く優しい印象のピンク。大小様々なサイズのクリアカラーのビーズ。カットが複雑なのか、蛍光灯と窓の外からの太陽光を反射して、きらびやかに輝いている。繊細なテグスは縦に長く三本、光はそこかしこに散りばめられてきらめいていた。
それは、まるで砂浜に打ち寄せる透明な波の先端に、風で運ばれてきた桃の花びらが漂っているかのよう。
「きれい……」
桃香は、日下の指がつまむそれをしげしげと眺めて、感嘆のため息をついた。
日下の手作りであることは疑いようがなく、彼のハンドメイドの腕はやっぱり本物だ、と改めて感心してしまう。
「桃香ちゃん、耳たぶきれいなままだから、イヤリングのほうがいいと思って」
「わたしに、ですか?」
自分のために用意されたのだと知って、桃香は驚いて目線を上げる。その先で出会うはずの日下の目線は、照れているのか指先にばかり注がれていて、ぶつかり合わない。
「うん。桃香ちゃんをイメージして作ってみた。一晩で一から考えて作ったから、そこまで凝った仕上がりじゃなくて悪ぃんだけど」
「師匠ってば、桃ちゃんと気まずくなってモヤモヤして眠れなくて、朝までずっとそれを作っていたんですって」
虎丸が笑いながら説明する。
「え、そんな」
「別に、それが大きな理由じゃねぇよ。完徹なんて、商品を作ってたら珍しいことじゃねぇし。気にしなくて大丈夫」
受け取れと、日下がイヤリングを前へ前へと差し出すから、桃香はしかたなく両方の手のひらを広げる。
受け止めたそれは軽く優しい感触で、まるで羽毛のようだと思った。フラミンゴの羽根には触れたことがないけど、こんなふうに柔らかいだろうか。
「こんな素敵なイヤリング……あ、ならわたし、お金払います」
「いいんだって。こう言うとなんだけど、あまり金かかってねぇし」
「材料費の問題じゃありません。界士くんの労力がかかっています」
自分にはゼロから物を創り出す才能がない。だからこそ、その大変さがわかる。いくらくらい支払えば釣り合うだろう。
ハンドメイドのフリマサイトで、日下の作品はどれも千円前後で販売されていた。倍以上の値段をつける出品者も多い中、はっきり言って破格だ。
クオリティーは素人が作ったものとは思えない高さで、しかも今回は、自分のために寝る時間を割いて仕上げてくれたのだ。サイトで提示されている金額と同程度では、申し訳なさすぎる。
仕事用のトートバッグとは違うハンドバッグを探り、財布を取り出そうとするけど、片手だからもたついてしまう。そもそも財布の中に、現金がいくら入っていただろうか。
「本当にいいんだって。遅れたけど、誕生日プレゼントのつもりだから」
「それなら、なおさら、ありがとうの一言だけでは済ませられません」
二つ折りの財布を掴んだ桃香の手首を、日下の熱い手のひらが押さえた。反射的に顔を上げた桃香に、日下は真剣な眼差しで言う。
「オレが贈りたいの。桃香ちゃんがこの世に生まれてきてくれたことが、オレはすげぇ嬉しくて、オレが祝いたいんだよ」
桃香はふと、先の虎丸のセリフで引っかかった事柄があったのを思い出す。せっかくだから、昔話のついでに尋ねてみようと思った。ずっと気になっていたことでもあるので、いい機会だ。
「虎丸さんて、おいくつなんですか? わたし、てっきり十代かと……でも、大学の受験」
披露してくれたエピソードが、今年に起きたことだとは思えない。二人が出会ってまだ一ヶ月にも満たないなんて、そんなはずはないだろう。一年前の出来事だとしても、虎丸はもう成人している計算になる。
「あぁ」
虎丸は不満げな声を出した。
「いつも若く見られるんですよね。僕、もう二十五ですよ」
「二十五歳!」
さすがに驚いた。虎丸の少年チックな顔つきなら、高校生って言われたとしても、たぶん疑わない。それなのに、まさか自分と二つしか違わないとは。
「あ、ごめんなさい。あんまり嬉しくないですよね」
桃香はすぐさま謝る。
女性なら、若いと言われて喜ぶ人は多いだろう。男性でも、嫌な気持ちになる人ばかりではないと思うけど、屈辱的に捉えられてしまう人もいる。
「いいんですよ、慣れてますから。生まれつきの顔面が幼いんで、これは僕のさだめなのです。それより桃ちゃん、またそうやってすぐ謝る」
笑って自虐混じりに返してくれていた虎丸だけど、後半で叱るような表情と口調になる。
「あ、ごめんなさい」
「ほらまた」
指摘されて、また謝りそうになって、桃香は慌てて口元を押さえた。
「しおらしさが可愛くはありますけどね。桃ちゃんは自分を卑下しすぎなんです。そんな必要ないのに」
「うん、そうだ。虎丸の『桃ちゃん』にはあいかわらず腹立つが、言うことはもっとも」
日下も同意する。
「でも」
「でもじゃねぇの。いじめられていたから? んなの、桃香ちゃんに原因がねぇことは、今の桃香ちゃんを見てたらわかる。桃香ちゃんはちゃんと、その、素敵だから。大丈夫」
そんなことない、と言いたくなる桃香でも、真っ赤な顔で言ってくれる日下の気持ちを思うと、口を閉じるしかない。
それに、本当は、全部納得できるわけではないにしろ、そうやって言ってくれる人が一人でもいることは、素直に嬉しい。例え他の誰もがそう思ってくれないとしても、日下一人がそう信じてくれているのなら、桃香にとってそれこそが重要だと思えた。
「その癖、徐々に直していきましょうね!」
自分よりずっと歳が下の子に言われたのなら、それでも、反抗する気持ちがちょっとは湧いたかもしれない。でも、そこまで変わらないと判明した虎丸に言われると、素直に聞き入れるどころか、こうべを垂れてしまう桃香だ。
その反面、かなり救われる。
徐々に。そののんびりさが許されるほど、自分はこの空気感の中に、好きなだけいていい存在なのだと言われているようで。
未来にこんな日がくるのだと、中学生の自分のところに行って教えてあげたい。
「しかし師匠、やるじゃないですか。女性の扱いがなってないなぁと呆れていましたが、さっきのセリフはすごくカッコよかったですよ」
「恋人に使う言葉じゃない、とか言っていたくせによ」
日下は悪態をついてみせるけど、やはりまんざらではなさそうだ。
「これからも大事なことは、ああやってちゃんと面と向かって言ってあげてくださいね」
「お前に言われるまでもねぇ」
どっちが師匠で弟子なのかわからないような、二人のやり取りがおかしくて、桃香はクスクスと笑みを漏らしてしまう。
「カッコいいついでに、アレ、渡したらどうですか?」
「ぅあ、そだ!」
日下は新しいシュークリームに手を伸ばしかけたけど、虎丸に促されて、箱の横に置かれたウェットティッシュに目的を変える。急いで指先をぬぐって立ち上がると、足をもつれさせるようにして、バタバタと作業用デスクへ向かう。何かを取りにいったようだ。
「アレ?」
「師匠が今朝元気がなかった、本当の理由です」
虎丸は意味深に目配せしてくるけど、意味がわからない。首をかしげる桃香のところに、向かった時の慌ただしさのまま、日下はものの数秒で戻ってきた。
「こ、これ」
床に正座して差し出してきた手の指の先には、イヤリングが揺れていた。
主張の強いピンクに、淡く優しい印象のピンク。大小様々なサイズのクリアカラーのビーズ。カットが複雑なのか、蛍光灯と窓の外からの太陽光を反射して、きらびやかに輝いている。繊細なテグスは縦に長く三本、光はそこかしこに散りばめられてきらめいていた。
それは、まるで砂浜に打ち寄せる透明な波の先端に、風で運ばれてきた桃の花びらが漂っているかのよう。
「きれい……」
桃香は、日下の指がつまむそれをしげしげと眺めて、感嘆のため息をついた。
日下の手作りであることは疑いようがなく、彼のハンドメイドの腕はやっぱり本物だ、と改めて感心してしまう。
「桃香ちゃん、耳たぶきれいなままだから、イヤリングのほうがいいと思って」
「わたしに、ですか?」
自分のために用意されたのだと知って、桃香は驚いて目線を上げる。その先で出会うはずの日下の目線は、照れているのか指先にばかり注がれていて、ぶつかり合わない。
「うん。桃香ちゃんをイメージして作ってみた。一晩で一から考えて作ったから、そこまで凝った仕上がりじゃなくて悪ぃんだけど」
「師匠ってば、桃ちゃんと気まずくなってモヤモヤして眠れなくて、朝までずっとそれを作っていたんですって」
虎丸が笑いながら説明する。
「え、そんな」
「別に、それが大きな理由じゃねぇよ。完徹なんて、商品を作ってたら珍しいことじゃねぇし。気にしなくて大丈夫」
受け取れと、日下がイヤリングを前へ前へと差し出すから、桃香はしかたなく両方の手のひらを広げる。
受け止めたそれは軽く優しい感触で、まるで羽毛のようだと思った。フラミンゴの羽根には触れたことがないけど、こんなふうに柔らかいだろうか。
「こんな素敵なイヤリング……あ、ならわたし、お金払います」
「いいんだって。こう言うとなんだけど、あまり金かかってねぇし」
「材料費の問題じゃありません。界士くんの労力がかかっています」
自分にはゼロから物を創り出す才能がない。だからこそ、その大変さがわかる。いくらくらい支払えば釣り合うだろう。
ハンドメイドのフリマサイトで、日下の作品はどれも千円前後で販売されていた。倍以上の値段をつける出品者も多い中、はっきり言って破格だ。
クオリティーは素人が作ったものとは思えない高さで、しかも今回は、自分のために寝る時間を割いて仕上げてくれたのだ。サイトで提示されている金額と同程度では、申し訳なさすぎる。
仕事用のトートバッグとは違うハンドバッグを探り、財布を取り出そうとするけど、片手だからもたついてしまう。そもそも財布の中に、現金がいくら入っていただろうか。
「本当にいいんだって。遅れたけど、誕生日プレゼントのつもりだから」
「それなら、なおさら、ありがとうの一言だけでは済ませられません」
二つ折りの財布を掴んだ桃香の手首を、日下の熱い手のひらが押さえた。反射的に顔を上げた桃香に、日下は真剣な眼差しで言う。
「オレが贈りたいの。桃香ちゃんがこの世に生まれてきてくれたことが、オレはすげぇ嬉しくて、オレが祝いたいんだよ」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
別れてくれない夫は、私を愛していない
abang
恋愛
「私と別れて下さい」
「嫌だ、君と別れる気はない」
誕生パーティー、結婚記念日、大切な約束の日まで……
彼の大切な幼馴染の「セレン」はいつも彼を連れ去ってしまう。
「ごめん、セレンが怪我をしたらしい」
「セレンが熱が出たと……」
そんなに大切ならば、彼女を妻にすれば良かったのでは?
ふと過ぎったその考えに私の妻としての限界に気付いた。
その日から始まる、私を愛さない夫と愛してるからこそ限界な妻の離婚攻防戦。
「あなた、お願いだから別れて頂戴」
「絶対に、別れない」
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。
木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。
そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。
ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。
そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。
こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる