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第171話
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俺はファルナが横で眠る横顔を見た後、ステータスを確認した。
ハヤト 男
レベル:300【30UP!】
ステータスポイント:0
スキルポイント:1445【150UP!】
ジョブ:ハイブリッド
体力:600
魔力:600【100UP!】
敏捷:600
技量:600【100UP!】
魅力:600【100UP!】
スキル・ハイブリッドの紋章LV10・ハイブリッド魔法LV10・感知LV10・カウンターLV10・ステップLV10・瞑想LV10・★未来を掴む者
ハイブリット武装
★刀・極:600(攻撃モーション+80%・対象に連続ヒットする事で攻撃力が上昇、最大+80%の攻撃力)
ツインハンドガン:100(20/20発・一発ヒットにつき、対象の防御力を1%減少。最大10%。効果時間は最後にヒットさせてから技量秒)
ミリタリージャケット:400
回復弾丸:4/4発(武具の耐久力とハンドガンの弾数を回復する)
★超強化弾丸:1/1発(武具の攻撃力・防御力を技量と同じ秒数倍にした上で、ハイリジェネとシャドーファントムを発動する。効果時間は技量値×2秒)
状態異常や弱点を突くような攻撃を受ける事が最近多い。
そこも考えて均等に能力値を上げた。
今まではセイコウコウボウやカムイがいたから目立たなかったけど状況が変わってきたように思う。
日本一高い山は皆が答えられるけど、2番目に高い山を多くの人が答える事が出来ない。
それと同じで俺は2人の大きな存在のおかげで自分の力を発揮する事が出来ていたのだ。
だが、次は俺がマークされる可能性がある。
カインのカプセルを大量に破壊した事でレベルは簡単に上がり、カムイとレベルが追い付いている。
コンコン!
ドアを開けるとアオイが入って来る。
「そろそろ会議を始めたいのだけれど、ファルナは寝ているようね」
ファルナがガバっと起き上がる。
「す、すぐに行きますわ!」
「ふふ、いいのよ。お昼過ぎに始めましょう」
アオイがファルナを見て即決する。
「そ、そのようにお願いしますわ」
「いいのよ。私が段取りをしておくわ。もっとゆっくりして良いのよ。まだ早朝なのだから」
バタン!
アオイが居なくなり、ファルナを見るとしきりに髪をいじっていた。
「朝食にしよう」
「そうですわね」
ファルナは王でも自分で身支度をする。
身支度と言っても髪をセットして顔を洗うだけなのだが、ファルナは少し慌てていた。
【会議室】
会議室にアオイ・ファルナが集まる。
「カムイは、まだ眠っているのか?」
「ええ、カムイパーティーの意識はまだ戻らないわ。戻ったとしてもしばらく戦闘は無理だと思うわ」
しばらく、か。
そのしばらくが致命的だ。
「セイコウコウボウは命を失い、カムイパーティーは戦闘不能か。アサヒ達が気になる」
「今からその話をするわね。今の脅威は東のアサヒ・北のファング・西のドリルね」
そう言ってアオイは話を始めた。
東のアサヒ・北のファング・西のドリル、3人はそう呼ばれている。
そしてアオイの能力で、色々な事が分かっている。
3人について分かっているのはつぎの3点だ。
・魔石を食べる事で能力が上がっていくこと
・能力は生まれ変わったように変容していること
・完全に成長する事で邪神と同クラスの力を得ること
東・北・西方向からは魔物がやってこなくなった点を考えると、3人は魔物の魔石を食らい急速に力をつけている。
しかもアサヒの分身体がここを定期的に見張っているらしく、今東のアサヒ・北のファング・西のドリルのどこかに攻め込めば、その隙に違う方向から国に攻め込まれる危険があり、遠征に行けない状態だ。
もっと言えばファングもアサヒの分身体ほどではないがたまに遠くから様子を見に来るらしい。
最悪、3体が同時に攻めこんでくる可能性もある。
そしてカムイパーティーは眠り続けている。
こちらは最強のセイコウコウボウとを失い、カムイは眠り続けている。
対してアサヒ達は急速に力をつけている。
今の状況は良くない。
「エクスファックとダミーファックはどうなった?もう、真・エクスファックとかエクスファック改にはうんざりしている」
「断定はできないのだけれど、恐らくもう出てこないわね。魔物の変容でエクスファックとダミーファックがダンジョンから居なくなった点、そしてハヤトがカプセルに入った魔物を倒した点、カインをちらっと見たのだけれど、カプセルのスキルを持っている点やカインの性格を考えると、前回の戦いですべてを使い尽くしたと考えられるわね」
カインはレベルが高い割に弱かった。
これはカプセルのスキルによる魔物生産能力に特化していたからなのかもしれない。
更にカプセルを破壊し、カインを倒したことで奴らの生産能力はもう無くなったのだろう。
それとカインの行動パターンはファルナ第一だ。
ファルナを手に入れる為にすべてを攻めと自分の守りに使うだろう。
つまり潜んでいるエクスファックなどは居ないと考えられる。
「教会騎士団は力を失い、アサシンギルドと盗賊ギルドも力を失いましたわ。周囲の魔物狩りはアサヒ・ファング・ドリルがやっていると考える事も出来ますわね。更にダンジョンの魔物はハヤトが効率よく上の階まで狩り、増えるまで時間がかかりますわ」
「そうね、残った敵は、東のアサヒ・北のファング・西のドリルになるわね」
ハヤト 男
レベル:300【30UP!】
ステータスポイント:0
スキルポイント:1445【150UP!】
ジョブ:ハイブリッド
体力:600
魔力:600【100UP!】
敏捷:600
技量:600【100UP!】
魅力:600【100UP!】
スキル・ハイブリッドの紋章LV10・ハイブリッド魔法LV10・感知LV10・カウンターLV10・ステップLV10・瞑想LV10・★未来を掴む者
ハイブリット武装
★刀・極:600(攻撃モーション+80%・対象に連続ヒットする事で攻撃力が上昇、最大+80%の攻撃力)
ツインハンドガン:100(20/20発・一発ヒットにつき、対象の防御力を1%減少。最大10%。効果時間は最後にヒットさせてから技量秒)
ミリタリージャケット:400
回復弾丸:4/4発(武具の耐久力とハンドガンの弾数を回復する)
★超強化弾丸:1/1発(武具の攻撃力・防御力を技量と同じ秒数倍にした上で、ハイリジェネとシャドーファントムを発動する。効果時間は技量値×2秒)
状態異常や弱点を突くような攻撃を受ける事が最近多い。
そこも考えて均等に能力値を上げた。
今まではセイコウコウボウやカムイがいたから目立たなかったけど状況が変わってきたように思う。
日本一高い山は皆が答えられるけど、2番目に高い山を多くの人が答える事が出来ない。
それと同じで俺は2人の大きな存在のおかげで自分の力を発揮する事が出来ていたのだ。
だが、次は俺がマークされる可能性がある。
カインのカプセルを大量に破壊した事でレベルは簡単に上がり、カムイとレベルが追い付いている。
コンコン!
ドアを開けるとアオイが入って来る。
「そろそろ会議を始めたいのだけれど、ファルナは寝ているようね」
ファルナがガバっと起き上がる。
「す、すぐに行きますわ!」
「ふふ、いいのよ。お昼過ぎに始めましょう」
アオイがファルナを見て即決する。
「そ、そのようにお願いしますわ」
「いいのよ。私が段取りをしておくわ。もっとゆっくりして良いのよ。まだ早朝なのだから」
バタン!
アオイが居なくなり、ファルナを見るとしきりに髪をいじっていた。
「朝食にしよう」
「そうですわね」
ファルナは王でも自分で身支度をする。
身支度と言っても髪をセットして顔を洗うだけなのだが、ファルナは少し慌てていた。
【会議室】
会議室にアオイ・ファルナが集まる。
「カムイは、まだ眠っているのか?」
「ええ、カムイパーティーの意識はまだ戻らないわ。戻ったとしてもしばらく戦闘は無理だと思うわ」
しばらく、か。
そのしばらくが致命的だ。
「セイコウコウボウは命を失い、カムイパーティーは戦闘不能か。アサヒ達が気になる」
「今からその話をするわね。今の脅威は東のアサヒ・北のファング・西のドリルね」
そう言ってアオイは話を始めた。
東のアサヒ・北のファング・西のドリル、3人はそう呼ばれている。
そしてアオイの能力で、色々な事が分かっている。
3人について分かっているのはつぎの3点だ。
・魔石を食べる事で能力が上がっていくこと
・能力は生まれ変わったように変容していること
・完全に成長する事で邪神と同クラスの力を得ること
東・北・西方向からは魔物がやってこなくなった点を考えると、3人は魔物の魔石を食らい急速に力をつけている。
しかもアサヒの分身体がここを定期的に見張っているらしく、今東のアサヒ・北のファング・西のドリルのどこかに攻め込めば、その隙に違う方向から国に攻め込まれる危険があり、遠征に行けない状態だ。
もっと言えばファングもアサヒの分身体ほどではないがたまに遠くから様子を見に来るらしい。
最悪、3体が同時に攻めこんでくる可能性もある。
そしてカムイパーティーは眠り続けている。
こちらは最強のセイコウコウボウとを失い、カムイは眠り続けている。
対してアサヒ達は急速に力をつけている。
今の状況は良くない。
「エクスファックとダミーファックはどうなった?もう、真・エクスファックとかエクスファック改にはうんざりしている」
「断定はできないのだけれど、恐らくもう出てこないわね。魔物の変容でエクスファックとダミーファックがダンジョンから居なくなった点、そしてハヤトがカプセルに入った魔物を倒した点、カインをちらっと見たのだけれど、カプセルのスキルを持っている点やカインの性格を考えると、前回の戦いですべてを使い尽くしたと考えられるわね」
カインはレベルが高い割に弱かった。
これはカプセルのスキルによる魔物生産能力に特化していたからなのかもしれない。
更にカプセルを破壊し、カインを倒したことで奴らの生産能力はもう無くなったのだろう。
それとカインの行動パターンはファルナ第一だ。
ファルナを手に入れる為にすべてを攻めと自分の守りに使うだろう。
つまり潜んでいるエクスファックなどは居ないと考えられる。
「教会騎士団は力を失い、アサシンギルドと盗賊ギルドも力を失いましたわ。周囲の魔物狩りはアサヒ・ファング・ドリルがやっていると考える事も出来ますわね。更にダンジョンの魔物はハヤトが効率よく上の階まで狩り、増えるまで時間がかかりますわ」
「そうね、残った敵は、東のアサヒ・北のファング・西のドリルになるわね」
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