NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~

ぐうのすけ

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第125話

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【王国歴1000年春の月56日】

 朝食の為、食堂に行くがいつもより人が少ない。
 トレインクエストで強い者はそっちに行ったからか。
 カムイもファルナもエリスもシスターちゃんもみんな参加……ヒメだ。

 ヒメも不参加か。
 俺はヒメに話しかける。

「ヒメ、おはよう」
「ハヤト君、おはよぅ」

 ヒメはまたパンを口に詰め込んですぐに居なくなった。
 まるでリスのようにほほを膨らませて、小動物のように見える。

 食事を終えて講義に向かうと兵士が慌てて入って来る。

「防壁の外から大量の魔物が接近しています!学園生の皆さんも討伐に参加してください!」
「魔物の種類と数は?」
「テクニカルチキン・マジックブル・アタックボア・スピードラビットです!数は、最低でも1000!」

「大した数じゃないか」
「それが、ボスクラスや中ボスクラスが多いのです」

 あれ?みんなは?もう向かっているのか?
 俺は皆の後を追うように防壁に向かった。

 国の境目には防壁が張り巡らされ、魔物の侵入を阻んでいる。
 
 俺はヒメを見つけて話しかけた。

「カムイやファルナ達はいつトレインクエストから帰って来るんだ?」
「3日は帰らないよ」

 こういう事が起きないようにする為のトレインクエストだけど、起きてしまったか。
 ヒメは緊急時以外まともに受け答えをしてくれないのか?
 
 今国の外にもダンジョンの中にも魔物の脅威が溢れている。
 そして人の脅威もある。
 皆は頑張って魔物を狩っているけどそれでも足りない。

 まるでもぐらたたきのように問題が発生する。

「攻撃魔法を使える方!それと銃や弓を使える方は防壁の上に上ってください!」

 俺は防壁の上に上ろうとした。

「ハヤトさんはこっちですよ!」

 最近クエストを案内してくれた女性兵士が門の近くに手招きする。

「魔物を見たいんだ!見たらすぐ戻る!」

 俺は防壁に登った。

 確かに、ボスと中ボスが多い。
 10体中1体がボスと中ボスか。
 1000を超える獣が防壁に走って来る。

 迫力があるな。

「攻撃用意!撃て!」

 兵士の合図と同時に攻撃が始まる。
 弓や銃を撃つ者もいたが、最も印象的なのは魔導士だ。

「カースウォー!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!」
「カースウォー!アイス!アイス!アイス!アイス!」
「カースウォー!ウインド!ウインド!ウインド!ウインド!」

 ほとんどの者がカースウォー&攻撃魔法を使っている。

 カースウォーは効果が低くなり、継続時間が短くなった分、必要MPが50から20に変更された事で魔導士にとっては使いやすくなったのだ。
 マジックブルも、こちらに魔法を撃ってくるが、防壁に隠れながら上から攻撃出来るこちらの方が有利だ。

 魔物に魔法攻撃が撃ち込まれ、轟音と土煙を上げる。

「倒せたかな?」
「当てた手ごたえはあったよ」
「油断しないで!魔力ポーションを飲んで備えてください!」

 轟音と土煙が止むと、魔物が走って迫って来る。

 皆が慌てて魔力ポーションを飲むが、魔法攻撃で魔物を止めることは出来ないだろう。
 俺はすぐに下に戻る。

 ドゴン!ドゴン!ドゴン!

 門にひびが入った。

 門が破壊されていき、隙間からアタックボアの顔が見えた。

 グオオオオオオオオオオ!

 ボスの雄たけびで兵が委縮する。

 俺は歩いて前に出た。
 このままでは負ける。
 主力の者はトレインクエストに出かけている。
 心理的に追い詰められればこちらが一気に崩れて魔物に殺される。

 今の魔物は女性でも普通に殺すらしい。

 防壁上の魔導士部隊は魔力ポーションを使い切り、MP不足になりつつある。
 下にいる戦士もほとんどの者はこうした命がけの戦いに慣れていない。
 流れを変える必要がある。

 刀を突き刺そうとすると、結界に阻まれた。

『結界の解除を推奨します』

 女神の結界を解除しないと攻撃出来ないからか!
 俺は素早く結界を解除しようとした。

『結界を解除すれば、魔物の攻撃を解除出来ません』

 俺は迷わず結界を解除した。

 俺は連続で門の隙間から刀を突き刺してボスを倒す。

 レベルアップの声を無視して刀を突きさし魔物を倒し続けた。
 だが、門がミシミシと音を立て、そして破壊されると、魔物が中になだれ込んできた。

「あああ!門が破壊されました!」
 
 ボスと中ボスが多い!
 

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