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第124話
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休日は寝て起きて食事を摂り、カートリッジの紋章をで魔力弾丸を作って過ごした。
最近みんなは新兵教育の為に皆休日でも働いている。
ヒメも駆り出されて働いているらしい。
皆と少しでも話をしようと思っていたけど、うまくいかないもんだな。
……そうだ、カムイと話をしてみよう。
俺はカムイの部屋に向かった。
コンコン!
「空いている」
入ると、魔女ヒロインと忍者ヒロインがカムイの腕に絡みついていた。
「あ、すまない。大した用は無いから帰る」
俺は扉を閉めた。
カムイが部屋から出てくる。
「気を、使わなくていい。丁度俺も、話をしたいと、思っていた」
「そうか、最近魔物狩りはどうなんだ?」
「今、エクスファックを狩っている」
おう、先に進んでいるな。
今エクスファックと闘えば、俺は勝てないだろう。
「まだまだ道は険しいようだな。いつそうなれるか分からない」
「今新兵の訓練が落ち着き、トレインクエストを、行う事になっている。出発は、明日だ」
「あー、ホバークラフトみたいに浮く列車に乗って国の周りを移動して魔物をおびき寄せて一網打尽にする奴か」
魔女ヒロインがフェロモンポーションを被って外に出て魔物をおびき寄せるんだったな。
カムイたちエースは先の危機を潰そうとしている。
「そうだ、やはり、知っているのか」
「ああ、さっき隣に居た魔導士がフェロモンポーションを被るんだろ」
「……知っているのか」
自分たちのエロシーンとかがゲームとして発売されてるって知ったら嫌だよな。
「ハヤトは、どういうクエストを、受けていたんだ?」
露骨に話を逸らした!
「俺は、ガードスライムを狩って、アサシンゴブリンを狩って、ガードオークの野営地を潰していた」
「ダンジョンの外でも、大活躍している」
「大きなことは何も出来ていない」
俺が進めているのは低ランクのクエストだ。
「どのクエストも、大事だ。放置すれば、魔物が、成長してしまう」
カムイは気を使っているんだろう。
でも、低ランククエでも、やらないよりはやった方がマシだとは思う。
「話は変わるけど今、魔導士が多すぎて、魔物がそれを対策するように進化している気がする」
「俺も、そう思う。新兵も、魔導士が、多いらしい。それに、教会も、魔導士が多い」
「教会は元々魔導士が多いけど、そういえばギルド長を決める件ってどうなったんだ?」
「4人居る候補の中で、1人は暗殺され、敗者復活戦の方法で、揉めている」
教会ギルド長か。
候補者は全員癖が強くて一筋縄じゃ行かないように見えた。
暗殺は普通にするし、次の勝負方法でも揉める。
こうやって内輪もめしている内に魔物狩りが遅れ皆が不幸になっていく。
「ん?エクスファックはいないから魔物狩りとかでいいんじゃないか?なんで揉めるのか分からない」
「ファルナは、盗賊ギルドと、暗殺ギルドの取り締まりも、得点に入れたいと、言っているが、教会側は、反対している」
「あー。もしかして、盗賊ギルドを潰そうとして、ミスって犯罪者じゃない人間が死んだら教会の評判が落ちるから、リスクを取りたくないのか?」
「そうだと、思う」
「一番力を持っている教会が動かないで、ファルナ側が動くとなれば被害が多くなる。そして、ミスがあれば執拗に責めたてて来そうだな。自分では責任を取らずに人のミスを責めるのが教会だ」
「何か、良い手は無いか?盗賊ギルドや、暗殺ギルドは、襲撃をかけたが、多くの者に逃げられた」
「教会側は、自分が損をする事はひたすら避けて、人のせいにするからなあ。俺ならバレないように教会の資産がある場所の情報を盗賊ギルドや暗殺ギルドに流して教会と犯罪者を敵対させるけど、ファルナが認めないだろうな」
「そうだな」
「なら、こっちで盗賊ギルドや暗殺ギルドと対応する事になる。
犯罪者は治安維持の兵がいなくなれば暴れ出すと思う。
偽情報を流して犯罪を起こさせた瞬間に奇襲をかけるのが効果的だと思うけど、引っかかってくれるか分からないし、犠牲者が出るかもしれない」
「倒すには、リスクが、必要か」
「そうなる、ファルナもそれが分かっているから、魔物を優先して狩っているんだろう。大分話がそれてしまったな。明日はトレインクエストだろう?ゆっくり休んでくれ」
「まだ、話は出来る」
「カムイがゆっくり休めず何かあったらと考えてしまう。俺が落ち着かないんだ」
「そうか、また、後で話をしよう」
俺はカムイと別れた。
明日は学園の登校日だけど、強い者はトレインクエストに参加する。
俺は最近ダンジョンではなく、下水や国の外で魔物を狩って思ったことがある。
国周辺は、魔物の勢いが増している。
ゲームの時より明らかに魔物が多いのだ。
カムイがトレインクエストに行くのはそう言った理由もあるんだろう。
最近みんなは新兵教育の為に皆休日でも働いている。
ヒメも駆り出されて働いているらしい。
皆と少しでも話をしようと思っていたけど、うまくいかないもんだな。
……そうだ、カムイと話をしてみよう。
俺はカムイの部屋に向かった。
コンコン!
「空いている」
入ると、魔女ヒロインと忍者ヒロインがカムイの腕に絡みついていた。
「あ、すまない。大した用は無いから帰る」
俺は扉を閉めた。
カムイが部屋から出てくる。
「気を、使わなくていい。丁度俺も、話をしたいと、思っていた」
「そうか、最近魔物狩りはどうなんだ?」
「今、エクスファックを狩っている」
おう、先に進んでいるな。
今エクスファックと闘えば、俺は勝てないだろう。
「まだまだ道は険しいようだな。いつそうなれるか分からない」
「今新兵の訓練が落ち着き、トレインクエストを、行う事になっている。出発は、明日だ」
「あー、ホバークラフトみたいに浮く列車に乗って国の周りを移動して魔物をおびき寄せて一網打尽にする奴か」
魔女ヒロインがフェロモンポーションを被って外に出て魔物をおびき寄せるんだったな。
カムイたちエースは先の危機を潰そうとしている。
「そうだ、やはり、知っているのか」
「ああ、さっき隣に居た魔導士がフェロモンポーションを被るんだろ」
「……知っているのか」
自分たちのエロシーンとかがゲームとして発売されてるって知ったら嫌だよな。
「ハヤトは、どういうクエストを、受けていたんだ?」
露骨に話を逸らした!
「俺は、ガードスライムを狩って、アサシンゴブリンを狩って、ガードオークの野営地を潰していた」
「ダンジョンの外でも、大活躍している」
「大きなことは何も出来ていない」
俺が進めているのは低ランクのクエストだ。
「どのクエストも、大事だ。放置すれば、魔物が、成長してしまう」
カムイは気を使っているんだろう。
でも、低ランククエでも、やらないよりはやった方がマシだとは思う。
「話は変わるけど今、魔導士が多すぎて、魔物がそれを対策するように進化している気がする」
「俺も、そう思う。新兵も、魔導士が、多いらしい。それに、教会も、魔導士が多い」
「教会は元々魔導士が多いけど、そういえばギルド長を決める件ってどうなったんだ?」
「4人居る候補の中で、1人は暗殺され、敗者復活戦の方法で、揉めている」
教会ギルド長か。
候補者は全員癖が強くて一筋縄じゃ行かないように見えた。
暗殺は普通にするし、次の勝負方法でも揉める。
こうやって内輪もめしている内に魔物狩りが遅れ皆が不幸になっていく。
「ん?エクスファックはいないから魔物狩りとかでいいんじゃないか?なんで揉めるのか分からない」
「ファルナは、盗賊ギルドと、暗殺ギルドの取り締まりも、得点に入れたいと、言っているが、教会側は、反対している」
「あー。もしかして、盗賊ギルドを潰そうとして、ミスって犯罪者じゃない人間が死んだら教会の評判が落ちるから、リスクを取りたくないのか?」
「そうだと、思う」
「一番力を持っている教会が動かないで、ファルナ側が動くとなれば被害が多くなる。そして、ミスがあれば執拗に責めたてて来そうだな。自分では責任を取らずに人のミスを責めるのが教会だ」
「何か、良い手は無いか?盗賊ギルドや、暗殺ギルドは、襲撃をかけたが、多くの者に逃げられた」
「教会側は、自分が損をする事はひたすら避けて、人のせいにするからなあ。俺ならバレないように教会の資産がある場所の情報を盗賊ギルドや暗殺ギルドに流して教会と犯罪者を敵対させるけど、ファルナが認めないだろうな」
「そうだな」
「なら、こっちで盗賊ギルドや暗殺ギルドと対応する事になる。
犯罪者は治安維持の兵がいなくなれば暴れ出すと思う。
偽情報を流して犯罪を起こさせた瞬間に奇襲をかけるのが効果的だと思うけど、引っかかってくれるか分からないし、犠牲者が出るかもしれない」
「倒すには、リスクが、必要か」
「そうなる、ファルナもそれが分かっているから、魔物を優先して狩っているんだろう。大分話がそれてしまったな。明日はトレインクエストだろう?ゆっくり休んでくれ」
「まだ、話は出来る」
「カムイがゆっくり休めず何かあったらと考えてしまう。俺が落ち着かないんだ」
「そうか、また、後で話をしよう」
俺はカムイと別れた。
明日は学園の登校日だけど、強い者はトレインクエストに参加する。
俺は最近ダンジョンではなく、下水や国の外で魔物を狩って思ったことがある。
国周辺は、魔物の勢いが増している。
ゲームの時より明らかに魔物が多いのだ。
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