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第103話
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【王国歴1000年春の月8日】
俺は色々な試練を受けた。
その1つが、遅れて転生する事だった。
俺は春の月1日ではなく、8日に転生した。
光がやみ、目を開けると、そこには庭園が広がっていた。
俺は学生服を着ており、今まで装備していた紋章がすべてカードに戻った。
ハイブリッドのジョブは錬金術師が作った紋章カードを装備出来ないと直感で分かった。
ゲーム開始と同じ場所か。
ここは学園の庭園だ。
能力値は弱くなっているけど、体の調子がいい。
本当に生まれ変わった気分だ。
周りには人だかりが出来ていた。
俺の転生の時をヒメが知らせてくれたんだろう。
ファルナ・エリス・シスターちゃん・ヒメ、そしてファルナ騎士団もいた。
でも、アオイだけはいなかった。
俺の肩を見る。
トレイン娘と魂を融合したきゅうがいた。
俺は泣いていた。
ヒメが俺に抱きつく。
「泣かないで!私も出来る事はするから!」
「違うんだ、嬉しいだけなんだ」
きゅうを育てる事で、トレイン娘は復活する。
きゅうを育てるにはスキルを取得すればいい。
他にも試練は受けたが、俺はレベルを上げてスキルを取得すればいいんだ。
そして、肩にはきゅうがいる。確かにいるんだ!
俺は泣きながら笑った。
「は、はははははははは!上げてやる!何年かかってもスキルを取ってやる!全部取ってトレイン娘を蘇らせる!はははははははは!」
簡単だ。
何年かかってもいいんだ。
ただ戦ってスキルを取ればいいだけだ。
それだけでいい。
俺は希望を感じてステータスを開いた。
皆が話しかけて来ようとしたが、ステータスを見ずにはいられない。
ハヤト 男
レベル:1
ステータスポイント:10
スキルポイント:5
ジョブ:ハイブリッド
体力:0
魔力:0
敏捷:0
技量:0
魅力:0
スキル・攻の紋章LV0・防の紋章LV0・銃の紋章LV0・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
ステータスの仕組みは色々変わっている。
まず固有スキルが消滅した。
これにより、転移者もこの世界の人間も平等に強くなれるようになった。
そして魅力の値を上げる事ですべての回復力が増加するようになり、技量アップによる耐性増加量は増えた。
その代わり、HPアップや耐性アップなどの超人体関連の基本スキルが消滅した。
俺が前回わずか一カ月で強くなれた理由は固有スキルと、超人体スキルだった。
でも、両方使うことが出来ない。
今回はレベル上げに苦戦するだろう。
更に名声値が消滅したのも大きい。
名声値を上げる事で、騎士になって上級スキルを覚えたり、イベントを進めることが出来たが、そのルール自体が変わったのだろう。
名声が消えた分、レベルアップによる能力の上昇はしやすくなったか。
……転移者への優遇も、ゲーム知識も使えなくなった。
更にトレイン娘を復活させるための試練として俺のジョブはハイブリッドになった。
10枠あるスキルの内8枠はハイブリッドのスキルで埋められ、更に1枠はきゅうで埋められた。
これもトレイン娘を復活させるための試練だ。
スキル枠は1つしか余っていない。
きゅうは何の効果も及ぼさないし、ハイブリッドのスキルはLV0なので、スキルポイントを消費してスキルLVを1以上に上げないと効果が出ない。
ハイブリッドの運用サンプルのような役割を与えられている。
俺はハイブリッドスキルを上げつつレベルを上げる道に絞られている。
ファルナが俺に声をかける。
「ハヤト、ハイブリッドのジョブについて、教えて欲しいのですわ。今世界の法則が変化し、情報を集めているのですわ」
「分かった。俺もハイブリッドの情報を知りたい。他のハイブリッドと情報共有がしたいんだ」
「いませんわ」
「ん?」
「ハイブリッドのジョブはまだ1人も確認されていないのですわ。今ハイブリッドのジョブはハヤトだけですのよ」
「マジでか!」
「剣士だったものは自動的に戦士になりましたわ。斥候も戦士になりましたの。闇魔導士・聖魔導士・4元魔導士は自動的に魔導士になったのですわ」
そういう事か、ハイブリッドは新しいジョブだ。
自動的にハイブリッドになる者はいないか。
ハイブリッドになる可能性があるのは勇者だけだけど、勇者だったアサヒは戦士を選んだ。
「今多くの者がハヤトに注目していますのよ」
「え?俺弱いけど?」
「説明が必要ですわね。今、この世界の者は期間限定で1回だけクラスチェンジができるのですわ。聖魔導士の儀式スキルが消滅し、レベルリセットやジョブチェンジの仕組み自体が変わったのですわ」
「ハイブリッドの能力を俺を見て見極めた上で、1回だけ出来るクラスチェンジを使いたいのか」
「その通りですわ」
ハイブリッドである俺の能力を見極めて、どのジョブを選ぶか決める者が多いのか?
ジョブは今の所4種類だ。
この決断がのちの人生に影響を及ぼす。
皆慎重になるのは分かる。
「今の能力をみんなに共有して欲しいのですわ」
「ステータスを開示しよう」
俺は今いる者全員にステータスを開示した。
「見ても、分かりませんわね」
「スキルと能力値を振りたい」
「そうですわね。振ってみないと始まりませんわ」
俺はファルナに案内されて、学園内の訓練場に移動した。
みんながぞろぞろとついてくる。
俺は座ってポイントの振り分けを考える。
スキルポイントが5ポイントでステータスポイントが10ポイントなのは変わらないか。
恐らくレベルアップでも同じ分のポイントが貰えるだろう。
ハイブリッドのイメージは女神から貰ったけど、詳細はスキルを取得しないと分からない。
まずはスキルをLV1で取れるだけ取得しよう。
後は、能力値に各1ポイントは振る必要がある。
決まっている部分までは振る。
それから残りのポイントをどう振るか考える。
ハヤト 男
レベル:1
ステータスポイント:5
スキルポイント:2
ジョブ:ハイブリッド
体力:1
魔力:1
敏捷:1
技量:1
魅力:1
スキル・攻の紋章LV1・防の紋章LV1・銃の紋章LV1・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
スキルを取れない!
攻の紋章と防の紋章をもっと上げないと他のスキルを取得できないだと!
なんか、スキルツリーのようなシステムだな。
『近接武器をイメージしてください』
「ん?」
『防具をイメージをしてください』
「え?」
『銃をイメージをしてください』
「ちょ!ちょっと!」
「……どうしましたの?」
「武器と防具のイメージが必要みたいだ」
「そうですのね」
落ち着け、俺!
まず近接武器は刀だ。
そして、銃はハンドガンをイメージする。
防具……俺は現代兵士のイメージが浮かんだ。
オリーブ色の軍服……M-65のミリタリージャケット、ジーパン、そして、現代兵士が履いているバトルブーツだ。
『服を脱いでください』
「服を脱ぐ必要があるんだ」
今まで黙っていたシスターちゃんが言った。
「脱ぐのです!」
「ここで脱ぐのは良くないんじゃないか?」
「女神はハイブリッドのジョブを皆に伝える為にハヤトをハイブリッドにしたのです!すぐここで脱ぐのです!」
「俺はそれでもいいんだけどな」
俺は服を脱いですぐに防具をまとった。
そして刀を出現させて消し、その後に銃を出現させた。
『初期設定が完了しました』
ステータスが変化したのか?
ハヤト 男
レベル:1
ステータスポイント:5
スキルポイント:2
ジョブ:ハイブリッド
体力:1
魔力:1
敏捷:1
技量:1
魅力:1
スキル・攻の紋章LV1・防の紋章LV1・銃の紋章LV1・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
武器 刀:30 ハンドガン:10(10発) 防具 ミリタリージャケット:20
防具はジーパンとバトルブーツもあるけど省略されてる。
だんだん分かってきた。
ハイブリッドはショップで売っている紋章装備を装備出来ない代わりに自分にだけ使える紋章装備をスキルで取得していくのか。
「エリス、頼みがある。解除されたカードを預かっていて欲しい。特にストレージには一杯アイテムが入っている。カードの魔力が無くなると一気にアイテムが溢れてしまう」
「分かったよ」
紋章錬金術師が作った紋章装備は装備出来ないし、ストレージなどの紋章も装備出来ない。
武具を強くするにはスキルで紋章装備を強化するしかない。
直感的にそれが分かった。
輪廻装備が使えれば攻撃力400と防御力300だけど、それより弱くね?
それに武器の攻撃力を上げるにはスキルポイントを消費してLVを上げる必要がある。
でも、弱いけど、俺はハイブリッドのジョブを嫌いになれない。
俺に、俺の性格に合っている気がする。
人に頼まなくてもいいし、コツコツ自分で動けばいい分気は楽か。
人に物を頼むのが苦手だから、内向的な俺には合っている……弱いけどね。
今までは優遇されたチュートリアルだったんだ。
きゅうのLVを上げるだけで40レベル分の能力値を得られたし、超人体でレベル60相当の能力値を得られた。
時間さえ取れればチートだ。
ここからはゲームと同じ時間が始まる。
俺は、希望を抱いて空を見上げる。
春に変わった暖かい風が気持ちいい。
俺は色々な試練を受けた。
その1つが、遅れて転生する事だった。
俺は春の月1日ではなく、8日に転生した。
光がやみ、目を開けると、そこには庭園が広がっていた。
俺は学生服を着ており、今まで装備していた紋章がすべてカードに戻った。
ハイブリッドのジョブは錬金術師が作った紋章カードを装備出来ないと直感で分かった。
ゲーム開始と同じ場所か。
ここは学園の庭園だ。
能力値は弱くなっているけど、体の調子がいい。
本当に生まれ変わった気分だ。
周りには人だかりが出来ていた。
俺の転生の時をヒメが知らせてくれたんだろう。
ファルナ・エリス・シスターちゃん・ヒメ、そしてファルナ騎士団もいた。
でも、アオイだけはいなかった。
俺の肩を見る。
トレイン娘と魂を融合したきゅうがいた。
俺は泣いていた。
ヒメが俺に抱きつく。
「泣かないで!私も出来る事はするから!」
「違うんだ、嬉しいだけなんだ」
きゅうを育てる事で、トレイン娘は復活する。
きゅうを育てるにはスキルを取得すればいい。
他にも試練は受けたが、俺はレベルを上げてスキルを取得すればいいんだ。
そして、肩にはきゅうがいる。確かにいるんだ!
俺は泣きながら笑った。
「は、はははははははは!上げてやる!何年かかってもスキルを取ってやる!全部取ってトレイン娘を蘇らせる!はははははははは!」
簡単だ。
何年かかってもいいんだ。
ただ戦ってスキルを取ればいいだけだ。
それだけでいい。
俺は希望を感じてステータスを開いた。
皆が話しかけて来ようとしたが、ステータスを見ずにはいられない。
ハヤト 男
レベル:1
ステータスポイント:10
スキルポイント:5
ジョブ:ハイブリッド
体力:0
魔力:0
敏捷:0
技量:0
魅力:0
スキル・攻の紋章LV0・防の紋章LV0・銃の紋章LV0・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
ステータスの仕組みは色々変わっている。
まず固有スキルが消滅した。
これにより、転移者もこの世界の人間も平等に強くなれるようになった。
そして魅力の値を上げる事ですべての回復力が増加するようになり、技量アップによる耐性増加量は増えた。
その代わり、HPアップや耐性アップなどの超人体関連の基本スキルが消滅した。
俺が前回わずか一カ月で強くなれた理由は固有スキルと、超人体スキルだった。
でも、両方使うことが出来ない。
今回はレベル上げに苦戦するだろう。
更に名声値が消滅したのも大きい。
名声値を上げる事で、騎士になって上級スキルを覚えたり、イベントを進めることが出来たが、そのルール自体が変わったのだろう。
名声が消えた分、レベルアップによる能力の上昇はしやすくなったか。
……転移者への優遇も、ゲーム知識も使えなくなった。
更にトレイン娘を復活させるための試練として俺のジョブはハイブリッドになった。
10枠あるスキルの内8枠はハイブリッドのスキルで埋められ、更に1枠はきゅうで埋められた。
これもトレイン娘を復活させるための試練だ。
スキル枠は1つしか余っていない。
きゅうは何の効果も及ぼさないし、ハイブリッドのスキルはLV0なので、スキルポイントを消費してスキルLVを1以上に上げないと効果が出ない。
ハイブリッドの運用サンプルのような役割を与えられている。
俺はハイブリッドスキルを上げつつレベルを上げる道に絞られている。
ファルナが俺に声をかける。
「ハヤト、ハイブリッドのジョブについて、教えて欲しいのですわ。今世界の法則が変化し、情報を集めているのですわ」
「分かった。俺もハイブリッドの情報を知りたい。他のハイブリッドと情報共有がしたいんだ」
「いませんわ」
「ん?」
「ハイブリッドのジョブはまだ1人も確認されていないのですわ。今ハイブリッドのジョブはハヤトだけですのよ」
「マジでか!」
「剣士だったものは自動的に戦士になりましたわ。斥候も戦士になりましたの。闇魔導士・聖魔導士・4元魔導士は自動的に魔導士になったのですわ」
そういう事か、ハイブリッドは新しいジョブだ。
自動的にハイブリッドになる者はいないか。
ハイブリッドになる可能性があるのは勇者だけだけど、勇者だったアサヒは戦士を選んだ。
「今多くの者がハヤトに注目していますのよ」
「え?俺弱いけど?」
「説明が必要ですわね。今、この世界の者は期間限定で1回だけクラスチェンジができるのですわ。聖魔導士の儀式スキルが消滅し、レベルリセットやジョブチェンジの仕組み自体が変わったのですわ」
「ハイブリッドの能力を俺を見て見極めた上で、1回だけ出来るクラスチェンジを使いたいのか」
「その通りですわ」
ハイブリッドである俺の能力を見極めて、どのジョブを選ぶか決める者が多いのか?
ジョブは今の所4種類だ。
この決断がのちの人生に影響を及ぼす。
皆慎重になるのは分かる。
「今の能力をみんなに共有して欲しいのですわ」
「ステータスを開示しよう」
俺は今いる者全員にステータスを開示した。
「見ても、分かりませんわね」
「スキルと能力値を振りたい」
「そうですわね。振ってみないと始まりませんわ」
俺はファルナに案内されて、学園内の訓練場に移動した。
みんながぞろぞろとついてくる。
俺は座ってポイントの振り分けを考える。
スキルポイントが5ポイントでステータスポイントが10ポイントなのは変わらないか。
恐らくレベルアップでも同じ分のポイントが貰えるだろう。
ハイブリッドのイメージは女神から貰ったけど、詳細はスキルを取得しないと分からない。
まずはスキルをLV1で取れるだけ取得しよう。
後は、能力値に各1ポイントは振る必要がある。
決まっている部分までは振る。
それから残りのポイントをどう振るか考える。
ハヤト 男
レベル:1
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スキルポイント:2
ジョブ:ハイブリッド
体力:1
魔力:1
敏捷:1
技量:1
魅力:1
スキル・攻の紋章LV1・防の紋章LV1・銃の紋章LV1・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
スキルを取れない!
攻の紋章と防の紋章をもっと上げないと他のスキルを取得できないだと!
なんか、スキルツリーのようなシステムだな。
『近接武器をイメージしてください』
「ん?」
『防具をイメージをしてください』
「え?」
『銃をイメージをしてください』
「ちょ!ちょっと!」
「……どうしましたの?」
「武器と防具のイメージが必要みたいだ」
「そうですのね」
落ち着け、俺!
まず近接武器は刀だ。
そして、銃はハンドガンをイメージする。
防具……俺は現代兵士のイメージが浮かんだ。
オリーブ色の軍服……M-65のミリタリージャケット、ジーパン、そして、現代兵士が履いているバトルブーツだ。
『服を脱いでください』
「服を脱ぐ必要があるんだ」
今まで黙っていたシスターちゃんが言った。
「脱ぐのです!」
「ここで脱ぐのは良くないんじゃないか?」
「女神はハイブリッドのジョブを皆に伝える為にハヤトをハイブリッドにしたのです!すぐここで脱ぐのです!」
「俺はそれでもいいんだけどな」
俺は服を脱いですぐに防具をまとった。
そして刀を出現させて消し、その後に銃を出現させた。
『初期設定が完了しました』
ステータスが変化したのか?
ハヤト 男
レベル:1
ステータスポイント:5
スキルポイント:2
ジョブ:ハイブリッド
体力:1
魔力:1
敏捷:1
技量:1
魅力:1
スキル・攻の紋章LV1・防の紋章LV1・銃の紋章LV1・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
武器 刀:30 ハンドガン:10(10発) 防具 ミリタリージャケット:20
防具はジーパンとバトルブーツもあるけど省略されてる。
だんだん分かってきた。
ハイブリッドはショップで売っている紋章装備を装備出来ない代わりに自分にだけ使える紋章装備をスキルで取得していくのか。
「エリス、頼みがある。解除されたカードを預かっていて欲しい。特にストレージには一杯アイテムが入っている。カードの魔力が無くなると一気にアイテムが溢れてしまう」
「分かったよ」
紋章錬金術師が作った紋章装備は装備出来ないし、ストレージなどの紋章も装備出来ない。
武具を強くするにはスキルで紋章装備を強化するしかない。
直感的にそれが分かった。
輪廻装備が使えれば攻撃力400と防御力300だけど、それより弱くね?
それに武器の攻撃力を上げるにはスキルポイントを消費してLVを上げる必要がある。
でも、弱いけど、俺はハイブリッドのジョブを嫌いになれない。
俺に、俺の性格に合っている気がする。
人に頼まなくてもいいし、コツコツ自分で動けばいい分気は楽か。
人に物を頼むのが苦手だから、内向的な俺には合っている……弱いけどね。
今までは優遇されたチュートリアルだったんだ。
きゅうのLVを上げるだけで40レベル分の能力値を得られたし、超人体でレベル60相当の能力値を得られた。
時間さえ取れればチートだ。
ここからはゲームと同じ時間が始まる。
俺は、希望を抱いて空を見上げる。
春に変わった暖かい風が気持ちいい。
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