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港の魔物狩り
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魔王の元に戻ると、魔王の目が充血しており、俺を見た瞬間大きく息を吸って大きく吐いた。
「ウイン、次やるのは海路の開拓だ!遥か昔に放棄された港町を再生し、海路による人の往来と交易を可能にして欲しい。責任者はエムルだ。エムルには港に常駐して指揮を執ってもらう。もうエムルをしばらくここに連れてこないでくれ!エムルを港町に縛り付けたい!」
魔王の本音がダダ洩れだ。
確かに海路の開拓は大事だ。
あの地域は今、未開地になっていたはず。
「オガを鍛えつつエムルの面倒を見てしばらくエムルがここに戻ってこないようにすればいいのか?」
「その通りだ。しばらく時間が欲しい。心のゆとりを取り戻すまでしばし待て。ここ数日は一日に3時間も眠れていないのだ」
「それは、大変だったな」
エムルが遠くから走って来る。
「ウインーーーーーー!」
俺に抱きついてこようとするエムルを床に投げつけてうつぶせに寝かせてエムルの頭を床にゴリゴリと押し付ける。
「エムル!やってくれたな!」
「はあ!はあ!流石だよ!素晴らしいよ!その動き!その射殺すような目!最高だよ!」
「エムル黙れ!すぐに出発する。魔物をある程度買ったら物資の補給をお願いしたい」
「そ!そんなあ!せっかく帰ってきただよ!出発が早すぎるだ!」
「オガ、訓練は長くなる。少し軽めのメニューに変える。大丈夫だ!」
「信頼できねーだよ!ウインの軽めは軽めじゃねーだ!」
「私は、魔王様のお手伝いが残っています。すぐ仕事を始めます」
そう言ってセイラはエムルから素早く離れる。
俺は騒がしいみんなを連れて海路の開拓に向かった。
「スケルトンが多い!」
俺はスケルトンの魔物をどんどん倒していく。
「人里を離れると魔物だらけね!」
「たくさん倒してレベルをあげますわ!」
ルナとベリーもスケルトンを倒していく。
「おごおおお!」
オガにスケルトンをなすりつけるのも忘れない。
「この調子ならすぐにオガのレベルが100を超えるね。僕は嬉しいよ!」
そう言いながらスケルトンを燃やしていく。
スケルトンを全滅させるが、中々に魔物の数が多い。
「これは、港に着くまでに時間がかかりそうだ。それに道が無い」
「そうだね、港を使っていたのは遥か昔だよ。道は作り直す事になるだろうね」
「一旦港まで進むか」
「そうだね。港の様子をチェックする必要もあるよ」
「しかし、ディアブロ王国は食用に出来ない魔物が多いよな」
「そうですわね、ですが、海路が完成すればお魚も獲れますわ」
「魚、居るのか?岩場が多くて気候も寒いんだろ?」
「いるよ。過去の文献は調べてあるのさ!カニもいるよ。だから、海路開拓の重要度は高いんだ」
「まずは港にたどり着くことが目標だな」
俺達は港町を目指しながらスケルトンを狩った。
◇
「港町にたどり着いたけど、廃墟だな」
家を見ると屋根が無く、建物の横壁の後が残っている。
海が近い為か風が強く、建物の風化が激しいのだろう。
それよりもカシャカシャと音がする。
万を超えるスケルトンの集団がいた。
周囲にも多くの魔物がいる。
「これは、たくさんレベル上げが出来そうですわね!」
ルナは戦士になってから急速にレベルを上げている。
攻撃力がアップし、ステータスが一気に上がった。
戦士のレベルをカンストするのもすぐだろう。
オガももう少しでレベル100になる。
オガは臆病ではあるがレアジョブ持ちで元々強い。
このまま行けばすぐにディアブロ王国の中心を担う人物になるだろう。
「なあ、港の建物って使わないよな?炎の上級魔法で焼いてしまおう」
「僕も同じことを考えていたんだ。どうせ更地にするんだ。食べられないスケルトンなら魔法で一気に倒しても問題無いのさ」
俺とエムルは目で合図した。
「フレア!」
「フレア!」
炎の上級魔法が港町の廃墟に居るスケルトンを襲う。
轟音で周りに居たスケルトンが集まって来る。
「全滅させてやる!」
俺達はさらに闘い、港町にキャンプハウスを設置して拠点にした。
後続からは簡易的な道路を造る工兵と錬金術師が道を作り、物資の輸送部隊が建設資材や補給物資を運ぶ。
オガがダウンして魔王のいる首都に帰っていき、ルナは過労で寝込んだ。
俺は魔物を狩った後、キャンプハウスで区画整理された場所に家を建て、それが落ち着くと大型船を作り、最低限の港整備を行った。
「ウイン、次やるのは海路の開拓だ!遥か昔に放棄された港町を再生し、海路による人の往来と交易を可能にして欲しい。責任者はエムルだ。エムルには港に常駐して指揮を執ってもらう。もうエムルをしばらくここに連れてこないでくれ!エムルを港町に縛り付けたい!」
魔王の本音がダダ洩れだ。
確かに海路の開拓は大事だ。
あの地域は今、未開地になっていたはず。
「オガを鍛えつつエムルの面倒を見てしばらくエムルがここに戻ってこないようにすればいいのか?」
「その通りだ。しばらく時間が欲しい。心のゆとりを取り戻すまでしばし待て。ここ数日は一日に3時間も眠れていないのだ」
「それは、大変だったな」
エムルが遠くから走って来る。
「ウインーーーーーー!」
俺に抱きついてこようとするエムルを床に投げつけてうつぶせに寝かせてエムルの頭を床にゴリゴリと押し付ける。
「エムル!やってくれたな!」
「はあ!はあ!流石だよ!素晴らしいよ!その動き!その射殺すような目!最高だよ!」
「エムル黙れ!すぐに出発する。魔物をある程度買ったら物資の補給をお願いしたい」
「そ!そんなあ!せっかく帰ってきただよ!出発が早すぎるだ!」
「オガ、訓練は長くなる。少し軽めのメニューに変える。大丈夫だ!」
「信頼できねーだよ!ウインの軽めは軽めじゃねーだ!」
「私は、魔王様のお手伝いが残っています。すぐ仕事を始めます」
そう言ってセイラはエムルから素早く離れる。
俺は騒がしいみんなを連れて海路の開拓に向かった。
「スケルトンが多い!」
俺はスケルトンの魔物をどんどん倒していく。
「人里を離れると魔物だらけね!」
「たくさん倒してレベルをあげますわ!」
ルナとベリーもスケルトンを倒していく。
「おごおおお!」
オガにスケルトンをなすりつけるのも忘れない。
「この調子ならすぐにオガのレベルが100を超えるね。僕は嬉しいよ!」
そう言いながらスケルトンを燃やしていく。
スケルトンを全滅させるが、中々に魔物の数が多い。
「これは、港に着くまでに時間がかかりそうだ。それに道が無い」
「そうだね、港を使っていたのは遥か昔だよ。道は作り直す事になるだろうね」
「一旦港まで進むか」
「そうだね。港の様子をチェックする必要もあるよ」
「しかし、ディアブロ王国は食用に出来ない魔物が多いよな」
「そうですわね、ですが、海路が完成すればお魚も獲れますわ」
「魚、居るのか?岩場が多くて気候も寒いんだろ?」
「いるよ。過去の文献は調べてあるのさ!カニもいるよ。だから、海路開拓の重要度は高いんだ」
「まずは港にたどり着くことが目標だな」
俺達は港町を目指しながらスケルトンを狩った。
◇
「港町にたどり着いたけど、廃墟だな」
家を見ると屋根が無く、建物の横壁の後が残っている。
海が近い為か風が強く、建物の風化が激しいのだろう。
それよりもカシャカシャと音がする。
万を超えるスケルトンの集団がいた。
周囲にも多くの魔物がいる。
「これは、たくさんレベル上げが出来そうですわね!」
ルナは戦士になってから急速にレベルを上げている。
攻撃力がアップし、ステータスが一気に上がった。
戦士のレベルをカンストするのもすぐだろう。
オガももう少しでレベル100になる。
オガは臆病ではあるがレアジョブ持ちで元々強い。
このまま行けばすぐにディアブロ王国の中心を担う人物になるだろう。
「なあ、港の建物って使わないよな?炎の上級魔法で焼いてしまおう」
「僕も同じことを考えていたんだ。どうせ更地にするんだ。食べられないスケルトンなら魔法で一気に倒しても問題無いのさ」
俺とエムルは目で合図した。
「フレア!」
「フレア!」
炎の上級魔法が港町の廃墟に居るスケルトンを襲う。
轟音で周りに居たスケルトンが集まって来る。
「全滅させてやる!」
俺達はさらに闘い、港町にキャンプハウスを設置して拠点にした。
後続からは簡易的な道路を造る工兵と錬金術師が道を作り、物資の輸送部隊が建設資材や補給物資を運ぶ。
オガがダウンして魔王のいる首都に帰っていき、ルナは過労で寝込んだ。
俺は魔物を狩った後、キャンプハウスで区画整理された場所に家を建て、それが落ち着くと大型船を作り、最低限の港整備を行った。
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