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【ヘイト視点】マスコミギルドの狂気
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ヘイトはマスコミギルドの新人研修を、2階から見物する。
2階の部屋はマジックミラーになっており、向こうからこちらは見えない。
最高級のワインとチーズ、そして椅子を用意され、座りながら様子を眺める。
アオールは新人社員に向かって力説する。
「大事な事から話す!この国の人間を敵に回すような記事は書くな!そこのお前、この意味が分かるか?」
アオールが新人の一人を指差した。
「わ、分かりません」
「そうか、答えは、そうする事で国民の敵意をマスコミが受け取ってしまうからだ」
1人の新人が首を傾げるとアオールはすぐにその新人を指差す。
「なんだ?疑問があれば言ってみろ!」
「はい、新聞ではいつもどこかの団体や個人を攻撃しています。その行為は国民を敵に回す事になりませんか?」
「うむ、いい疑問だ。答えは国民全体への批判は避けている。だが小さい団体や個人は攻撃しても影響はない。いや、むしろ国内に仮想敵を作る事で、我々マスコミギルドへの批判を避け、敵意をそこに集めることが出来る!弱い団体や個人はどんどん叩くべきだ!国民全体の大きい規模への批判や問題提起は絶対にするな!小さい団体などの弱い者は徹底的に叩け!」
新人が手を上げ、アオールが発言を許可する。
「しかし、それでは真実の記事を書けなくなるのではないですか?」
「その通りだ。真実を書けなくてもいい。真実を書いた場合マスコミギルドが危険に晒される。そうなれば我らは職を失い、今の特権を失っていく」
「しかし、それでは新聞の役割を果たせなくなります」
「それでいいのだ。真実を書いた記事を発行していた新聞社がどうなったか分かるか?」
「いえ」
「すべて潰れた。今の特権を維持したければ真実を書いてはいけない。この国の国民は嫉妬が強い!そして勉強もしない!投資すらする者が少数派だ!馬鹿とまともにやり合ってはいけない!奴らは真実も本質も見ず、常に悪者を探し、叩いて引きずり降ろそうとする」
「……分かりました」
「他に質問はあるか?無ければ次に行く……次はさっきの話と関係している。国の外と中に仮想敵を作る記事を書け!お前、今の外の仮想敵と中の仮想敵を答えてみろ!」
「国外の仮想敵はディアブロ王国の魔王で、国内の敵は勇者ブレイブと、日々の不祥事を起こした会社、個人と常に入れ替わります」
「その通りだ!お前は優秀だな。この国の馬鹿どもは自分では何も変えず、助けず、常に叩く対象を探している。ただ叩いて、人を不幸にし、すっきりするだけの者の声がでかい!叩く対象を提供してやるのが我々の仕事だ。そうする事でマスコミギルドは敵意を逸らしてきた」
「ですが、それでは国が良くならないのではないですか?ただ叩くだけ叩いて助けない。それではただの足の引っ張り合いでお互いに沈んでいくだけなのでは?」
「うむ、その通りだ。それでもいう通りにしろ!もし、人や団体を讃える記事を書いたらどうなると思う?」
「みんな幸せになるのでは?」
「はあ~。不正解だ!正解はマスコミギルドが叩かれるだ!そしてこのギルドが潰れ、新たな嘘の記事を書く者が実権を握る。それだけだ。真実の記事を書き、良い行いをした者を讃える記事を書こうものなら批判が殺到する。この国の馬鹿どもは真実を見ない!一番安全なのは常に行政や団体のやり方を批判しつつ国民にすり寄る記事を書き続ける。これが正解だ!」
多くの新人が良く分からないという顔をした。
「うむ、例を出そう。もし行政が老人の年金受給額を減らす決定をしたとしよう。その場合は老人の生活を苦しめる事を強調する批判記事を書け!」
「それは分かりますが、年金受給額を増やす決定をした場合は褒めればいいのでしょうか?」
「それは間違いだ。答えは財源はどうするのか、それと成長戦略を犠牲にして老人を助ける未来への不安。この2つを強調して政府を叩け」
「その時によって政策が変わると、新聞の記事に一貫性が無くなるのではないですか?」
「構わん!ヘイト記事に引っかかり批判だけを垂れ流す馬鹿は一貫性を見ない!馬鹿はただ叩く対象を探して国を沈めることしか考えない」
「批判だけで答えや解決策は要らないのですか?」
「答えや解決策は書くな。意見を書いた時点で批判の対象にさらされる。徹底して国民に寄り添うようにしつつ批判を続けろ!こんなことをしたら老人の生活が大変になる。政府は何をしているんだ!と、訴え続けろ。決してギルド側の意見は言わず矢面に立つな!」
アオールは水を飲み喉を潤す。
新人の顔を上から見ると、顔が曇る者、熱心に聞く者に分かれている。
ふ、皮肉なものだな。
熱心に聞く自分の地位にしか興味の無いクズはマスコミギルドに向いている。
だが、顔が曇る善人はマスコミギルドに圧倒的に向かない。
ワインとチーズを堪能しながらメイドに伝える。
「ステーキを持ってきてくれ。2枚だ」
メイドが礼をして下がる。
アオールがまた話を再開する。
「何か勘違いしている者がいるようだ。我々マスコミギルドはレベルの低い馬鹿に合わせた記事を書いているだけだ。問題の根本はこの国の国民が馬鹿な事だ!馬鹿には馬鹿向けの記事を書くしかない!」
「しかし、真実の記事を書き続ければ、この国の国民のレベルが上がるのではないですか?」
「それは違う。その意味を知るにはこの国の正義について語る必要がある。この国の正義は悪を叩く事だ。そこに問題がある」
「何が問題なのでしょう?普通の事では?」
「それだ!それが普通だと思うその文化が問題なのだ!では聞くが、この国で問題を抱えている会社や人間はこの国の何割いると思う?」
「どちらも3割くらいでしょうか?」
「不正解だ!答えは100%どこでも誰にでも問題がある。何故なら我らは人間で誰でも欠陥や短所を持っている。助ければ伸びる者や団体でも叩いて叩いて沈める。それがこの国の国民性なのだ。悪を叩くおかげで賄賂などの不正が少ないメリットはある。だが不正が少なくとも、助けて伸ばす者は圧倒的に不足している。この国は正義の名のもとに権力者や有名人を沈め、自分も沈んでいくクズの声がでかい!」
アオールが新人の顔を見回す。
「まだ分からないようだな。例えば隣国のアーサー王国を例に取ってみよう。彼らの正義は力を持つ者はその力を発揮し、皆を助けるべきであるという正義を持っている。彼らは金を稼げば寄付をし、投資に回す。そして経済をどんどん発展させ、発展させたものへの尊敬の念が強い。戦いが得意なら他の者を育てるか、皆の為に魔物を狩る。そして多くの尊敬を集めていく」
「つまり、デイブックの正義は悪く言えば失敗した者や金持ち、権力者を引きずり下ろす足の引っ張り合いが正義で、寄付をした者や投資をした者さえ批判して引きずり下ろす。そして経済も何もかも成長せず一緒に落ちていくのだ。対してアーサー王国の正義は上から皆を引き上げる事だ。寄付やボランティア、投資を積極的に行い、行動した者への尊敬の念が強く、そして失敗に寛容でもある。その結果、才ある者のやる気を保ち続ける」
「ですが、アーサーよりデイブックの方が繫栄しています」
「それは規模の問題が大きい。デイブックの人口は80万、アーサーの人口はたった10万だ。もし、人口の割合が逆だったら、アーサー王国は超大国になるだろう」
ヘイトはステーキを飲み込んだ後、ワインで喉を潤しながら笑う。
正確にはデイブックは何度もアーサー王国に魔物を押し付けている。
それが無ければ人口15万以上にはなっていただろう。
隣国は生かさず殺さず。
それがこの国にとって都合がいいのだ。
「いいか、最後にもう一度言う!弱い者をいじめる記事を書き続け、皆の敵意をマスコミギルドから弱い者に逸らせ!徹底的に弱い者をいじめろ!国の政策には常に批判する記事を書き、常に国民に寄り添う体で批判のみを常時垂れ流せ!」
「その、この国は大丈夫でしょうか?何十年も停滞が続いています」
「大丈夫だ!我らが上に居られれば我らマスコミギルドは豊かなままだ!国の多くの者が貧乏になっているが、我らは新聞の広告費や新聞料金だけでなく、企業や個人から献金の形で金を吸い上げる仕組みが出来上がっている!この国の声だけデカい無能の馬鹿が居る限り我らは安泰だ!真の悪は我らではない!我らの記事を真に受け、変えようとしない国民どもだ!!」
アオールは両手を広げ、まるで悪魔のように笑う。
ふ、アオールは傀儡としては優秀だ。
この研修で何割の新人が辞めるか?
例年通りなら半分以下になるだろう。
確かにこの国は投資も寄付もしない。
しているのがバレると何故か叩く者が出てくる不思議な国だ。
優秀な金持ちは口を紡ぎ、貧乏なふりをして一生を終えるか、隣国に逃げ出す。
だから金持ちになるノウハウが皆に伝わらない。
私はこの国が沈んだ場合に備えて他国に土地や資産を移動させている。
国民が馬鹿な限り我らは安泰、か。
少なくとも国民同士の足の引っ張り合いでは、マスコミギルドは圧倒的に優位にいる。
ヘイトは最高級の赤ワインのグラスを眺める。
グラスには自身の顔が反射して写り、邪悪な笑みを浮かべていた。
2階の部屋はマジックミラーになっており、向こうからこちらは見えない。
最高級のワインとチーズ、そして椅子を用意され、座りながら様子を眺める。
アオールは新人社員に向かって力説する。
「大事な事から話す!この国の人間を敵に回すような記事は書くな!そこのお前、この意味が分かるか?」
アオールが新人の一人を指差した。
「わ、分かりません」
「そうか、答えは、そうする事で国民の敵意をマスコミが受け取ってしまうからだ」
1人の新人が首を傾げるとアオールはすぐにその新人を指差す。
「なんだ?疑問があれば言ってみろ!」
「はい、新聞ではいつもどこかの団体や個人を攻撃しています。その行為は国民を敵に回す事になりませんか?」
「うむ、いい疑問だ。答えは国民全体への批判は避けている。だが小さい団体や個人は攻撃しても影響はない。いや、むしろ国内に仮想敵を作る事で、我々マスコミギルドへの批判を避け、敵意をそこに集めることが出来る!弱い団体や個人はどんどん叩くべきだ!国民全体の大きい規模への批判や問題提起は絶対にするな!小さい団体などの弱い者は徹底的に叩け!」
新人が手を上げ、アオールが発言を許可する。
「しかし、それでは真実の記事を書けなくなるのではないですか?」
「その通りだ。真実を書けなくてもいい。真実を書いた場合マスコミギルドが危険に晒される。そうなれば我らは職を失い、今の特権を失っていく」
「しかし、それでは新聞の役割を果たせなくなります」
「それでいいのだ。真実を書いた記事を発行していた新聞社がどうなったか分かるか?」
「いえ」
「すべて潰れた。今の特権を維持したければ真実を書いてはいけない。この国の国民は嫉妬が強い!そして勉強もしない!投資すらする者が少数派だ!馬鹿とまともにやり合ってはいけない!奴らは真実も本質も見ず、常に悪者を探し、叩いて引きずり降ろそうとする」
「……分かりました」
「他に質問はあるか?無ければ次に行く……次はさっきの話と関係している。国の外と中に仮想敵を作る記事を書け!お前、今の外の仮想敵と中の仮想敵を答えてみろ!」
「国外の仮想敵はディアブロ王国の魔王で、国内の敵は勇者ブレイブと、日々の不祥事を起こした会社、個人と常に入れ替わります」
「その通りだ!お前は優秀だな。この国の馬鹿どもは自分では何も変えず、助けず、常に叩く対象を探している。ただ叩いて、人を不幸にし、すっきりするだけの者の声がでかい!叩く対象を提供してやるのが我々の仕事だ。そうする事でマスコミギルドは敵意を逸らしてきた」
「ですが、それでは国が良くならないのではないですか?ただ叩くだけ叩いて助けない。それではただの足の引っ張り合いでお互いに沈んでいくだけなのでは?」
「うむ、その通りだ。それでもいう通りにしろ!もし、人や団体を讃える記事を書いたらどうなると思う?」
「みんな幸せになるのでは?」
「はあ~。不正解だ!正解はマスコミギルドが叩かれるだ!そしてこのギルドが潰れ、新たな嘘の記事を書く者が実権を握る。それだけだ。真実の記事を書き、良い行いをした者を讃える記事を書こうものなら批判が殺到する。この国の馬鹿どもは真実を見ない!一番安全なのは常に行政や団体のやり方を批判しつつ国民にすり寄る記事を書き続ける。これが正解だ!」
多くの新人が良く分からないという顔をした。
「うむ、例を出そう。もし行政が老人の年金受給額を減らす決定をしたとしよう。その場合は老人の生活を苦しめる事を強調する批判記事を書け!」
「それは分かりますが、年金受給額を増やす決定をした場合は褒めればいいのでしょうか?」
「それは間違いだ。答えは財源はどうするのか、それと成長戦略を犠牲にして老人を助ける未来への不安。この2つを強調して政府を叩け」
「その時によって政策が変わると、新聞の記事に一貫性が無くなるのではないですか?」
「構わん!ヘイト記事に引っかかり批判だけを垂れ流す馬鹿は一貫性を見ない!馬鹿はただ叩く対象を探して国を沈めることしか考えない」
「批判だけで答えや解決策は要らないのですか?」
「答えや解決策は書くな。意見を書いた時点で批判の対象にさらされる。徹底して国民に寄り添うようにしつつ批判を続けろ!こんなことをしたら老人の生活が大変になる。政府は何をしているんだ!と、訴え続けろ。決してギルド側の意見は言わず矢面に立つな!」
アオールは水を飲み喉を潤す。
新人の顔を上から見ると、顔が曇る者、熱心に聞く者に分かれている。
ふ、皮肉なものだな。
熱心に聞く自分の地位にしか興味の無いクズはマスコミギルドに向いている。
だが、顔が曇る善人はマスコミギルドに圧倒的に向かない。
ワインとチーズを堪能しながらメイドに伝える。
「ステーキを持ってきてくれ。2枚だ」
メイドが礼をして下がる。
アオールがまた話を再開する。
「何か勘違いしている者がいるようだ。我々マスコミギルドはレベルの低い馬鹿に合わせた記事を書いているだけだ。問題の根本はこの国の国民が馬鹿な事だ!馬鹿には馬鹿向けの記事を書くしかない!」
「しかし、真実の記事を書き続ければ、この国の国民のレベルが上がるのではないですか?」
「それは違う。その意味を知るにはこの国の正義について語る必要がある。この国の正義は悪を叩く事だ。そこに問題がある」
「何が問題なのでしょう?普通の事では?」
「それだ!それが普通だと思うその文化が問題なのだ!では聞くが、この国で問題を抱えている会社や人間はこの国の何割いると思う?」
「どちらも3割くらいでしょうか?」
「不正解だ!答えは100%どこでも誰にでも問題がある。何故なら我らは人間で誰でも欠陥や短所を持っている。助ければ伸びる者や団体でも叩いて叩いて沈める。それがこの国の国民性なのだ。悪を叩くおかげで賄賂などの不正が少ないメリットはある。だが不正が少なくとも、助けて伸ばす者は圧倒的に不足している。この国は正義の名のもとに権力者や有名人を沈め、自分も沈んでいくクズの声がでかい!」
アオールが新人の顔を見回す。
「まだ分からないようだな。例えば隣国のアーサー王国を例に取ってみよう。彼らの正義は力を持つ者はその力を発揮し、皆を助けるべきであるという正義を持っている。彼らは金を稼げば寄付をし、投資に回す。そして経済をどんどん発展させ、発展させたものへの尊敬の念が強い。戦いが得意なら他の者を育てるか、皆の為に魔物を狩る。そして多くの尊敬を集めていく」
「つまり、デイブックの正義は悪く言えば失敗した者や金持ち、権力者を引きずり下ろす足の引っ張り合いが正義で、寄付をした者や投資をした者さえ批判して引きずり下ろす。そして経済も何もかも成長せず一緒に落ちていくのだ。対してアーサー王国の正義は上から皆を引き上げる事だ。寄付やボランティア、投資を積極的に行い、行動した者への尊敬の念が強く、そして失敗に寛容でもある。その結果、才ある者のやる気を保ち続ける」
「ですが、アーサーよりデイブックの方が繫栄しています」
「それは規模の問題が大きい。デイブックの人口は80万、アーサーの人口はたった10万だ。もし、人口の割合が逆だったら、アーサー王国は超大国になるだろう」
ヘイトはステーキを飲み込んだ後、ワインで喉を潤しながら笑う。
正確にはデイブックは何度もアーサー王国に魔物を押し付けている。
それが無ければ人口15万以上にはなっていただろう。
隣国は生かさず殺さず。
それがこの国にとって都合がいいのだ。
「いいか、最後にもう一度言う!弱い者をいじめる記事を書き続け、皆の敵意をマスコミギルドから弱い者に逸らせ!徹底的に弱い者をいじめろ!国の政策には常に批判する記事を書き、常に国民に寄り添う体で批判のみを常時垂れ流せ!」
「その、この国は大丈夫でしょうか?何十年も停滞が続いています」
「大丈夫だ!我らが上に居られれば我らマスコミギルドは豊かなままだ!国の多くの者が貧乏になっているが、我らは新聞の広告費や新聞料金だけでなく、企業や個人から献金の形で金を吸い上げる仕組みが出来上がっている!この国の声だけデカい無能の馬鹿が居る限り我らは安泰だ!真の悪は我らではない!我らの記事を真に受け、変えようとしない国民どもだ!!」
アオールは両手を広げ、まるで悪魔のように笑う。
ふ、アオールは傀儡としては優秀だ。
この研修で何割の新人が辞めるか?
例年通りなら半分以下になるだろう。
確かにこの国は投資も寄付もしない。
しているのがバレると何故か叩く者が出てくる不思議な国だ。
優秀な金持ちは口を紡ぎ、貧乏なふりをして一生を終えるか、隣国に逃げ出す。
だから金持ちになるノウハウが皆に伝わらない。
私はこの国が沈んだ場合に備えて他国に土地や資産を移動させている。
国民が馬鹿な限り我らは安泰、か。
少なくとも国民同士の足の引っ張り合いでは、マスコミギルドは圧倒的に優位にいる。
ヘイトは最高級の赤ワインのグラスを眺める。
グラスには自身の顔が反射して写り、邪悪な笑みを浮かべていた。
応援ありがとうございます!
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