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第20話 登校
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俺はレッドスライムを倒した後、ヨバイの村周辺にいるモンスターを倒しまくった。
ボロボロになった服は処分してユキナが作ってくれた服を貰った。
戦闘用の制服と見た目は同じだが、性能はかなり上がっている。
ヨウカとユキナは余裕でイエロースライムを倒せるようになり、卒業に必要な日数を稼ぐため高校に登校する事にした。
そもそも高校を卒業する必要があるか迷った。
その末、後少し登校するだけで出席日数はクリアできる。
なら、念のため卒業だけはしておこうと決めたのだ。
それとこっちで色々と情報を収集したり、酒を買っておきたい用事もあった。
異界から出て高校に向かう。
立ち入り禁止のガードを飛び越えて道を歩く。
高校に入るとみんなが声をかけて来た。
「優也!大丈夫だったか!」
「大丈夫だ」
「……雰囲気が変わったな」
「遭難したからかもな」
「何だろう?凄味を感じる」
「笑っていてるけど目は笑っていないやくざの組長みたいだ」
「修羅ってるな」
「修羅ってるってなんだよ?」
ガタン!
扉を見ると幼馴染の東山あかりがいた。
「お兄ちゃん!やっと見つけた!」
俺に近づいて手を握った。
「ヒール!」
俺の体が光に包まれた。
「ケガとか無いからな」
正確にはケガはヨウカとユキナのおかげで治っている。
「おまじない、的な?」
「そっか」
「東山!ホームルームを始める!教室に戻れ!」
先生が教室に入って来た。
「またね」
あかりは小刻みに手を振って教室を出て行った。
「仙道、元気そうだな。安心したぞ」
「はい、元気です!!」
俺は大げさに大きな声で言った。
その瞬間に笑いが起きた。
でも、よく見ると教室の机は少なくなっていた。
A市の評判は微妙に悪い。
異界が発生した後、街が政策に力を入れる事で他の地域から住民を奪い合う平和な戦争が起きている。
鬼道が俺を睨んでいた。
あいつは自分中心じゃないのが嫌なんだろうな。
俺は鬼道を無視しつつ、のんびり教室で過ごした。
「資源が無く、輸入に頼っていた日本だが、電力は魔石が、資源は異界から補えるようになった」
先生の授業が平和だ。
石油製品の代わりにスライムゼリーが代用され、畜産の代わりにモンスターの肉を食べるようになった。
科学に変わり錬金術により生活の質は保たれている。
「モンスターパレードによって多くの人命が失われ、多大な被害を受けたが、その副産物として医療・介護・年金・限界集落問題は解消された」
限界集落に住んでいるとモンスターに殺されるし、動けない老人や寝たきりの者が多く犠牲になった。
人は減ったけど、日本の失われた30年は終わり、一人当たりの豊かさは上昇した。
先生の授業を聞きながら座っていると思う。
平和だな。
次は実技か。
モンスターパレードの影響があるからスライム討伐だろうな。
俺はスライムを殴り倒した。
「「おおおおお!」」
「仙道!強くなったな!」
「遭難効果か!」
「そうなんですってか?」
「「……」」
「次も倒す」
「仙道!俺のボケを拾ってくれよ!」
「やっとモンスターを倒せるようになったんだ。もう少し頑張りたい」
俺は力を抜きつつ言った。
ニュースでスキル枠が増えるケースがいくつも取り上げられた。
俺は、遭難した事でスキルが増え、パンチとショット、セイバーが使えるようになった事を言ってある。
他のスキルについては言っていない。
鬼道が機嫌が悪そうに言った。
「パンチのスキルはリーチが短くて使う機会が無い。10メートルしか飛ばないショットは役に立たない。劣化ガンナーだ。セイバーは武器があればいらないスキルだ。俺は剣術と剛力、バリア魔法を使える」
鬼道は批判と自慢話しかしない。
変わらないな。
いや、鬼道を見るみんなの目が変わった。
鬼道、前より嫌われているな。
どんどん嫌われてくれて構わない。
俺は助けないし、庇う事も無い。
鬼道はそのままでいて貰って構わない。
倒したスライムのドロップ品を回収して収納魔法で回収した。
「おお!仙道の収納魔法が早くなってないか?」
収納魔法は発動まで時間がかかる。
普通10秒以上かかる発動を俺は1秒ほどで済ませた。
「生活魔法は、使って長いからな。慣れてきた」
「生活魔法は戦闘力が高くならない無駄スキルだ」
鬼道がまた何か言っているがスルーした。
反応せず無視だ無視。
俺は鬼道の話をスルーし続けてスライムを倒した。
鬼道が来たら距離を取り、決して近づかない。
足を引っかけて来たり、邪魔者扱いされたり、批判が飛んでくるからだ。
学校が終わると俺は走って異界の魔法陣に入った。
「今日も走るか」
俺はバリア魔法を足に発生させて空を走る。
バリア魔法をカタパルトの要領で俺の足を押す。
タイミングよくバリアを蹴る事で一気に速度を上げ、それを高速で繰り返す。
今まででは考えられない速度で移動できるようになった。
スライムが28体!
当然倒す!
バリア移動に慣れるため近接攻撃だけで戦う。
今は自分の周りにイメージ通りにバリア魔法を作り出す練習をしている。
一番難しいのが空を走る事だ。
スライムを高速で倒し、地面に落下しようとするドロップを掴んで空に投げた。
スライムを全滅させると、収納魔法を使って穴を発生させる。
空に投げたドロップアイテムが穴に落ちて収納が完了するとまた高速移動でヨバイの村を目指す。
俺はダンジョン内にあるヨバイの村から毎日学校に通っている。
今はバリア魔法の練習をしつつモンスターを倒している。
こうして俺は学校生活を続けた。
あと少しで卒業か。
鬼道勇也が気色悪い笑みを浮かべて俺に近づいてきた。
「卒業前の試合で俺と戦え」
「いいぞ」
何こいつ?
俺がビビると思ったのか?
卒業試合でぼこぼこにしてやるよ。
何か嫌な事があって、俺をぼこぼこにして気分を晴らしをしたいらしい。
顔を見れば分かるんだ。
鬼道は俺を痛い目に合わせてスカッとしたい、そう思っている。
なら俺は鬼道を痛い目に合わせてスカッとするか。
1発で気絶出来ると思うなよ。
学校に来てよかった。
最後にやり返せる!
ボロボロになった服は処分してユキナが作ってくれた服を貰った。
戦闘用の制服と見た目は同じだが、性能はかなり上がっている。
ヨウカとユキナは余裕でイエロースライムを倒せるようになり、卒業に必要な日数を稼ぐため高校に登校する事にした。
そもそも高校を卒業する必要があるか迷った。
その末、後少し登校するだけで出席日数はクリアできる。
なら、念のため卒業だけはしておこうと決めたのだ。
それとこっちで色々と情報を収集したり、酒を買っておきたい用事もあった。
異界から出て高校に向かう。
立ち入り禁止のガードを飛び越えて道を歩く。
高校に入るとみんなが声をかけて来た。
「優也!大丈夫だったか!」
「大丈夫だ」
「……雰囲気が変わったな」
「遭難したからかもな」
「何だろう?凄味を感じる」
「笑っていてるけど目は笑っていないやくざの組長みたいだ」
「修羅ってるな」
「修羅ってるってなんだよ?」
ガタン!
扉を見ると幼馴染の東山あかりがいた。
「お兄ちゃん!やっと見つけた!」
俺に近づいて手を握った。
「ヒール!」
俺の体が光に包まれた。
「ケガとか無いからな」
正確にはケガはヨウカとユキナのおかげで治っている。
「おまじない、的な?」
「そっか」
「東山!ホームルームを始める!教室に戻れ!」
先生が教室に入って来た。
「またね」
あかりは小刻みに手を振って教室を出て行った。
「仙道、元気そうだな。安心したぞ」
「はい、元気です!!」
俺は大げさに大きな声で言った。
その瞬間に笑いが起きた。
でも、よく見ると教室の机は少なくなっていた。
A市の評判は微妙に悪い。
異界が発生した後、街が政策に力を入れる事で他の地域から住民を奪い合う平和な戦争が起きている。
鬼道が俺を睨んでいた。
あいつは自分中心じゃないのが嫌なんだろうな。
俺は鬼道を無視しつつ、のんびり教室で過ごした。
「資源が無く、輸入に頼っていた日本だが、電力は魔石が、資源は異界から補えるようになった」
先生の授業が平和だ。
石油製品の代わりにスライムゼリーが代用され、畜産の代わりにモンスターの肉を食べるようになった。
科学に変わり錬金術により生活の質は保たれている。
「モンスターパレードによって多くの人命が失われ、多大な被害を受けたが、その副産物として医療・介護・年金・限界集落問題は解消された」
限界集落に住んでいるとモンスターに殺されるし、動けない老人や寝たきりの者が多く犠牲になった。
人は減ったけど、日本の失われた30年は終わり、一人当たりの豊かさは上昇した。
先生の授業を聞きながら座っていると思う。
平和だな。
次は実技か。
モンスターパレードの影響があるからスライム討伐だろうな。
俺はスライムを殴り倒した。
「「おおおおお!」」
「仙道!強くなったな!」
「遭難効果か!」
「そうなんですってか?」
「「……」」
「次も倒す」
「仙道!俺のボケを拾ってくれよ!」
「やっとモンスターを倒せるようになったんだ。もう少し頑張りたい」
俺は力を抜きつつ言った。
ニュースでスキル枠が増えるケースがいくつも取り上げられた。
俺は、遭難した事でスキルが増え、パンチとショット、セイバーが使えるようになった事を言ってある。
他のスキルについては言っていない。
鬼道が機嫌が悪そうに言った。
「パンチのスキルはリーチが短くて使う機会が無い。10メートルしか飛ばないショットは役に立たない。劣化ガンナーだ。セイバーは武器があればいらないスキルだ。俺は剣術と剛力、バリア魔法を使える」
鬼道は批判と自慢話しかしない。
変わらないな。
いや、鬼道を見るみんなの目が変わった。
鬼道、前より嫌われているな。
どんどん嫌われてくれて構わない。
俺は助けないし、庇う事も無い。
鬼道はそのままでいて貰って構わない。
倒したスライムのドロップ品を回収して収納魔法で回収した。
「おお!仙道の収納魔法が早くなってないか?」
収納魔法は発動まで時間がかかる。
普通10秒以上かかる発動を俺は1秒ほどで済ませた。
「生活魔法は、使って長いからな。慣れてきた」
「生活魔法は戦闘力が高くならない無駄スキルだ」
鬼道がまた何か言っているがスルーした。
反応せず無視だ無視。
俺は鬼道の話をスルーし続けてスライムを倒した。
鬼道が来たら距離を取り、決して近づかない。
足を引っかけて来たり、邪魔者扱いされたり、批判が飛んでくるからだ。
学校が終わると俺は走って異界の魔法陣に入った。
「今日も走るか」
俺はバリア魔法を足に発生させて空を走る。
バリア魔法をカタパルトの要領で俺の足を押す。
タイミングよくバリアを蹴る事で一気に速度を上げ、それを高速で繰り返す。
今まででは考えられない速度で移動できるようになった。
スライムが28体!
当然倒す!
バリア移動に慣れるため近接攻撃だけで戦う。
今は自分の周りにイメージ通りにバリア魔法を作り出す練習をしている。
一番難しいのが空を走る事だ。
スライムを高速で倒し、地面に落下しようとするドロップを掴んで空に投げた。
スライムを全滅させると、収納魔法を使って穴を発生させる。
空に投げたドロップアイテムが穴に落ちて収納が完了するとまた高速移動でヨバイの村を目指す。
俺はダンジョン内にあるヨバイの村から毎日学校に通っている。
今はバリア魔法の練習をしつつモンスターを倒している。
こうして俺は学校生活を続けた。
あと少しで卒業か。
鬼道勇也が気色悪い笑みを浮かべて俺に近づいてきた。
「卒業前の試合で俺と戦え」
「いいぞ」
何こいつ?
俺がビビると思ったのか?
卒業試合でぼこぼこにしてやるよ。
何か嫌な事があって、俺をぼこぼこにして気分を晴らしをしたいらしい。
顔を見れば分かるんだ。
鬼道は俺を痛い目に合わせてスカッとしたい、そう思っている。
なら俺は鬼道を痛い目に合わせてスカッとするか。
1発で気絶出来ると思うなよ。
学校に来てよかった。
最後にやり返せる!
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