ゲーム序盤で死ぬモブ炎使いに転生したので、主人公に先回りしてイベントをクリアしたらヒロインが俺について来た

ぐうのすけ

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第76話

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「南の島からドラゴンが飛んできただよ!!」

 村人が叫びながら村に走ってきた。
 その男は普段漁をしており、南の海岸で仕事をしている。

 俺はすぐに父さんに作って貰った装備に着替えて南に向かった。

 ギャオオオオオオオオオオ!!

 体長5メートルほどのドラゴンが大きな翼で空を滑空しながら兵士に狙いを定めた。
 大きい個体ではないが、大きな雄たけびとあの迫力で兵士の動きは悪くなった。
 そして急降下しながら兵士に狙いを定めて炎を吐き出す。

 俺は走って兵士の前に立つ。

「ファイアシールド!」

 ファイアシールドは炎に強い。
 ドラゴンの炎に何とか耐える事が出来た。

「ギリギリ耐えられたか!」

『ファイアシールドのLVが91から93に上がりました』

 ドラゴンは俺を狙って炎を吐き出す。
 今度はより近距離に近づいてブレスを放つ事で俺を確実に殺す気だ!

「ファイアシールド!」

『ファイアシールドのLVが93から95に上がりました』

『ファイアシールドのLVが95から96に上がりました』

「はあ、はあ、どうした!もう打ち止めか!エクスファイア!」

 エクスファイアを直撃させるが、炎耐性を持っている為かダメージがいまいちのようだ。

『エクスファイアのLVが85から90に上がりました』

 だが、翼を燃やす!
 ドラゴンを地面に縛り付ける!
 島に戻って仲間を呼ばれたらまずい!

『エクスファイア!エクスファイア!』

 ドラゴンが飛び上がろうとした瞬間にエクスファイアをお見舞いした。
 ドラゴンの翼に穴が開く。

『エクスファイアのLVが90から93に上がりました』

『エクスファイアのLVが93から95に上がりました』

 その瞬間に頭を狙ってジャンプしてメイスで殴る。
 ドラゴンの頭が地面につくと、俺は何度もメイスでドラゴンを殴った。

 ドラゴンは何度も頭を揺さぶられ、身動きが取れなくなった。
 俺は何度もメイスで頭を殴ってドラゴンを攻撃する。

 ドラゴンがお金とドロップアイテムを吐き出した。

『レベルが85から86に上がりました』

 兵士が歓声を上げる。

「ゲットがドラゴンをソロで倒したぞおお!」
「ゲット様は俺達の英雄だ!」
「おら皆に知らせてくるだよ!」

 俺は、皆を安心させる為メイスを掲げて言った。

「はあ、はあ、はあ、はあ、ドラゴンは討伐した!」

 だが、内心恐怖を感じていた。
 もし、レベルが高く、もっと大きいドラゴンが襲ってきたら倒せるだろうか?
 次殺されるのは、俺の方かもしれない。

 俺は村に帰ってすぐに緊急会議を開き、南の島を調査する事に決めた。
 3日間調査の準備を進める。


 
 ◇



【南の島】

 俺・アリシア・エステル・クレアの4人だけで船に乗って南の島にやってきた。

 エムル?置いてきたに決まっている!

 到着する前に島を見て気づいた。

「スライム多くね?しかもでかくね?」
「恐らくですが、天敵がいないのですわ。ドラゴンはスライムを食べないのでしょう」

「岩場地帯で資源の木も無く、炎に弱くてレベルの高そうなスライムが大量にいるのか」
「良いと思いますわ。エクスファイアとファイアシールドの出番ですわね。ですが油断は禁物ですわ。スライムのレベルは高いのですわ」

 エステルは俺の考えを先読みして言った。

 俺は陸地に着くと、船をストレージにしまってからスライムに近づく。
 1000を超えるスライムが目の前にいる。
 スライムが俺に近づいてきた。

「エクスファイア!」

 スライムが焼かれてお金とドロップ品に変わっていった。

『エクスファイアのLVが95から96に上がりました』

『レベルが86から87に上がりました』

「ファイアシールド!」
 
 俺の円盾の前に大きな盾が発生する。
 俺はファイアシールドを前に構えて突撃した。

 スライムがファイアシールドの突撃を受けてお金に変わっていく。
 俺に突撃してくるスライムがファイアシールドに焼かれて倒されていく。

『ファイアシールドのLVが96から97に上がりました』

 俺は何度もファイアシールドとエクスファイアを使って、スライムを倒した。
 倒し損ねたスライムはクレアとアリシアがどんどん倒していく。

 その日はスライム狩りをして過ごした。



 夜になると、岩場を炎魔法で焼いて地面を平らにならす。

 その上に小さな家をストレージから出してそこで休む。

「今日はお疲れ様ですわ」
「皆も疲れただろ?」
「いい運動になったにゃあ」
「明日はもっと狩りましょう」

「食事の用意をするにゃあ」
「お風呂の用意をしてきます!」

 アリシアは大きめ鍋にお湯を沸かしつつ、大きめのフライパンでニンニク、唐辛子を弱火で炒め、ベーコンを多めに入れる。
 アリシアは本当にベーコンが好きだよな。
 今も食事のようにフライパンからベーコンをつまんで食べている。

 ベーコンとニンニクのいい匂いがすると、キノコを入れる。
 クレアはキノコがが好きなのだ。
 野菜を多めに入れて、小さな団子を親指で潰したようなすいとんのような麺をゆでていく。
 あれ、もちもちしてて旨いんだよなあ。
 細い麵より好きだ。

 フライパンが音を立ててベーコンと野菜の香りが広がると、ゆで汁をフライパンに入れてゆで汁にうまみを移していく。
 そして、ゆでたパスタをフライパンに入れてからめると、テーブルの中心に置いた。
 素早くサラダをちぎって、切り、それも大きい器のままテーブルの中心に置いた。
 皿で好きな分を盛って食べるスタイルだ。

 4人揃って椅子に座り、食事を始める。
 クレアはキノコを多めに取り、アリシアはベーコンの塊を即座に自分の皿に盛っていた。
 エステルは行儀よく、上品な食べ方をしている。
 


 全員が満足して食事を終えた。

「次は風呂か。俺は最後でいいぞ」

 そう言った瞬間にエステル・アリシア・クレアが顔を見合わせた。

「わたくしは、まだ1回しかシテいませんわ」
「私もにゃあ。みんな1回だけにゃあ」

「ゲット、ここには4人しかいません。ここ1年以上村の為にゲットはずっと働いてきました。ですが、夜はやることがありませんよね?」
「……そうだな」

「夜は一緒に寝るにゃあ」
 
 アリシアはストレートに言った。

「ゲット、わたくし達は家族ですわ。男性と女性が簡単に仲良くなる方法はあるのですわ」
「一緒にお風呂に入るにゃあ。4人同時に入れるにゃあ」

 よ、よよよよよ、4人同時だと!
 い、いにしえの、伝説のあの!
 あれなやつだ!

 俺は混乱していた。

 アリシアが服を脱ぎだすと、エステルとクレアも覚悟を決めたように服を脱いでいく。

 俺は4人でお風呂に入り、4人で寝た。


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