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第114話 ダイスにかける

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「ルールか、ダイス勝負でいいよな?」
「構いませんわ」
「当たりが出たら、俺はサーラを好きにする、興奮したら何でもするぞ」

「ええ、構いませんわ。外れの場合はわたくしを1日手伝うでどうでしょう?」
「分かった。目が6つある内の辺りは1つだけか?」
「ルールを追加してもいいですわよ」

「当たり以外にもう1つ入れたい。ダイスを追加で6回振る権利だ」
「……6回振る権利が何度も出れば、無限にわたくしが負け続ける可能性もありますわね」
「ダイスを追加で6回振るのは1回だけ、こういう感じでどうだろう?」

 1の目:サーラを1日手伝う
 2の目:サーラを1日手伝う
 3の目:サーラを1日手伝う
 4の目:朝までサーラを自由にする
 5の目:サーラを1日手伝う
 6の目:ダイスを6回追加で振る。1回出たらサーラを1日手伝うに変わる

「最大で6回わたくしを手伝うが出てしまえば、王都に帰るのが遅くなりますわ。すべての時間を半日にした方が良いかと」
「確かにそうだな。サーラを自由にする、も、何回出ても半日にしようか」
「日の出までが半日、日の出から日が落ちるまでで半日ですわね?」
「そうしよう……これでいかがでしょうか?」

 1の目:サーラを半日手伝う
 2の目:サーラを半日手伝う
 3の目:サーラを半日手伝う
 4の目:半日サーラを自由にする
 5の目:サーラを半日手伝う
 6の目:ダイスを6回追加で振る。1回出たらサーラを半日手伝うに変わる

「いいと思いますわ」
「ダイス! 振るぞ。4か6が出て欲しい」
「どうぞ」

 ダイスを振った。

 ダイスが踊って動きが止まっていく。

「6の目が出た!」
「さすがユウタですわね」
「次を振るぞ。次は4だ!」

 4の目以外は半日サーラを手伝うだ。

 ダイスが踊り2の目を出した。

「わたくしを半日手伝う、ですわね」
「く、次だ!」

 俺は3回連続で負けた。

「後、3回か。はあ、はあ、喉が渇いてきた」
「水がありますわよ」
「ごくごく、ありがとう」

 ダイスを振った。

「4の目! 4の目だ!」
「ふふふ、負けてしまいましたわね」
「次だ。おりゃ! また4の目! 次も振るぞ……また4の目だ」

 奇跡が起きた!

「ユウタは1.5日わたくしを手伝い、1.5日わたくしを自由に出来ますわね」

 俺はサーラを抱きしめた。

「サーラ」
「……はい」
「滅茶苦茶にするから」

 俺はサーラの服を脱がせた。
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