転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた

ぐうのすけ

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第104話 ジョーカーの狙い

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【ジョーカー視点】

 リザードマンが前に出て水の上を走った。
 リザードマンが池を突破して行ったことで魔法使いがひるんだ。

 レオナルドが剣でリザードマンを倒していく。
 乱戦になりつつある。

「アイスミスト!」

 更にその後ろからはブリーザの氷魔法で池の水を固めていく。

「ファイアボム!」

 セリアがブリーザを攻撃して魔法を中断させる。

「ボスのリザードマンを狙ってください!」

 ブリーザに集中して矢が放たれた。

「ヒール!」

 オーガスがブリーザを回復させて大楯で守る。

 水の上を走るリザードマン、ブリーザにオーガス。
 みんな目くらましに過ぎない。
 僕の目的はそこじゃない。

 僕は一旦後ろに下がる事でターゲットを他に押し付けた。
 そして他に目が言った瞬間にアイテムボックスを発動させつつ走った。

 池を飛び越えつつ岩を落としていった。

 ドシャアアア!

 池を大量の岩で埋め立てた。
 これで池を渡れるようになった。

 そして叫んだ!

「総員突撃いいいいい!」

 全軍が防壁を超え、坂を上り、池にばらまかれた岩を通って進軍しようとした。

「ファイアボム! ファイアボム! ファイアボム!」

 セリアが岩を攻撃して道を潰した。
 潰されてもいい。
 僕の目的は他にある。
 もう僕は池を飛び越えている。

「ゴブリンの笛!」

 僕はステッキを笛に変えて吹き鳴らした。
 この笛は、僕があらかじめ異空間に収納していた1000のゴブリンを召喚する固有スキルだ。

 僕を中心に巨大な魔法陣が発生してそこから1000のゴブリンが現れた。
 1000のゴブリンが兵士に襲い掛かった。
 1000のゴブリンが現れて敵が焦った隙に池に岩を流し込んでいく。
 リザードマン・ゴブリン・オークが池を突破して攻め込んだ。

「更に、黒い笛!」

 1人ではなく、周り全体に黒い笛を使った。
 複数を狙う為効果は落ちるが周りにいる敵の戦闘力を弱体させられる。

 僕の目的は乱戦だ。
 目的は果たした。

 ゴブリンの笛と埋めた池から軍団がなだれ込む。


「次はレオナルドを殺す」

 僕はレオナルドと向かい合った。

「そうか、ユウタはどこまで用意周到なんだ」
「何を言っている? ユウタはいない」
「そうだな。ワルブ! 来い!」

 オオカミ族のサングラスをかけた男が僕に殴りかかって来た。
 ギリギリのところで後ろに飛びながらステッキで衝撃を殺した。
 ワルブ、この男は、強い!

「ち! 防ぎやがったか! レオナルド! こいつで間違いないな! こいつを殺せば奴隷契約は解除される! 間違いないな!」
「不安ならここでもう一度儀式をしてもいい!」

「早くしろ! どうせすぐ殺して終わりなんだからよお!」
「ワルブがジョーカーを殺せば奴隷契約を解除する!」

「へ、へへへへ! 契約成立だ! ま、そういうこった! 死ねよジョーカー!」
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