転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた

ぐうのすけ

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第91話 献血要員

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「罪人の血を吸わせる方向で考えるのはどうでしょうか?」
「健康的な男の罪人は鉱山に送っている。少しは出せるが数が足りない」

 バンパイアは男の血を吸いたがる。
 民は血を流す事になれていないのとバンパイアは怖がられている。
 罪人の血を吸わせる方向に行くが、罪人が足りない。

「罪人が足りないなら増やせば、盗賊狩りはどうでしょうか?」

 大臣が紙を出した。

「エルフの斥候で盗賊のアジトを7カ所、人数も掴んでいます」

 多くて100人か。
 一か所だけ元Bランク冒険者が3人、ここ以外なら普通に潰せる。

「あれ? やる事は決まってました?」
「考えてはいたが、ユウタなら何か他の案が出るかと思ってな」

「一時的になら、お金と血を交換するとかありますけど、お金が無くなります。血を流す事に慣れていない民は血を吸われるのを怖がるでしょうし、罪人以外思いつきません」

「私も同じ考えだ」
「僕が行けばいいですか?」
「頼む」
「何人か、いえ、たくさん殺してしまうかもしれません」
「構わん。多少強引でも打てる手はすべて打っておきたい。今は時間が無い」

「捕まえて馬車にのせて兵士に突き出すだけでいいですか?」
「それで頼む」
「僕とサーラ、後はエルフのスカウトを30人つけてください。基本僕とサーラで気絶させます。逃げたら僕の責任でエルフに矢で撃って貰います」

「すぐに集める。頼んだぞ」


「と、言うわけで30人の盗賊団がいるアジトの近くに来た」
「わたくしとユウタで中に入って無力化ですわね?」

 一見大きめの農家の家に見える。
 でも、ここには地下室があり30人が潜んでいる。

「ユウタさん、終わったら打ち上げはありますか?」
「無い」
「やっぱりサーラさんとスルんですか?」
「静かに、エルフのみんなはもうちょっと離れて潜んでいてくれ」

「行きますわよ」
「分かった」

 サーラが飛び込むと回し蹴りで玄関を破壊し、また回し蹴りで1人を倒した。

「敵だあああああ!」
「敵は2人だ! みんなに知らせろ!」

 サーラが上、俺は地下室に向かい、目につく人をステッキで気絶させていった。

 上から破裂音が聞こえた。
 何の音か分からないが、今は目の前にいる盗賊を気絶させる!

 15人を気絶させて上に戻るとサーラが上の全員を倒していた。

「やられましたわ。花火を上げられました。敵が、集まってきますわ」


 俺達は急いで外に出たが盗賊たちが集まって来た。

「あれは! ガイム、マッシャー、アルテガの元Bランク冒険者ですわ!」

 3人の男が前に出た。
 3人とも鬼の2本角のような兜を被っている。
 日本の戦国甲冑を着ている。
 刀を2本持っているガイムが声を荒げた。

「罠に掛けようとしたようだが、罠にかかったのはお前らだ!」

 先端が平らな金棒を持ったマッシャーが金棒を突き出した。

「この金棒でミンチにしてやるよ!」

 アルテガは無言で杖を構えた。

 ガイムが怒鳴って刀2本を抜いた。

「マッシャー! アルテガ! ダッシュストレートクラッシュを仕掛けるぞ!」

 3人が1列に並んだ。


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