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第88話 戦いの成果

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 起きるといい匂いがした。

 食事が振舞われた。

 食事が終わるとエルフ全員が俺に謝る。

「危ない目に合わせてすいませんでした」
「皆で話し合って、早くオークを殺したかったんです。でも、こんな目に合わせてしまいました」
「これからはユウタさんの部下として、ご希望であれば、夜のお供に私を使ってくれて構いません」

「協力関係成立、でいいのか?」
「「はい」」

「もし良ければ、王都に来て見ないか? 気に入ったら住んでもらうよう王と話をしてみる」
「いいんですか?」

「エルフの里が燃えただろ? もしかしたらこういうのには慣れているのかもしれないけど、今はモンスターの動きが活発になっているから孤立するのは危ないと思う」
「「お供します」」

「まずは森を出よう」

 エルフ全員がついて来た。
 みんな身軽でスタミナがある。
 これなら楽に進めるだろう。


 森を出て草原に入ると馬車を出した。

「疲れたらこれに乗って欲しい」

 馬車は体力が無い者だけじゃなく、子供のおもちゃになっているが気にせず進もう。


 休憩をしながら話をする。

「ユウタ、大臣や王様の言った通りだったわね」
「ん?」
「ユウタならうまく行くって言ってたでしょ?」

「あったな。でも、皆がいたおかげだ。セリアも、サーラも、アリーチェにも世話になっている」
「浮かない顔をしていますね?」
「成長のカードを使っておけばよかった」

「タイミングが難しいですわよね」
「そうなんだよ、きつい時に使った方が良いけど、5分で戦闘が終わったり、倒せそうに見えて戦いが長引いたりする」
「戦いは不確定要素の塊ですから、予想は難しいですよ」

「ステータスを見たいですわ。きっと、アリーチェはわたくしを超えていますわね」
「せーので見せあいましょう」
「「せーの」」



 ユウタ・男・15才
 ジョブ:★遊び人・商人
 体力:  322→333
 魔力:  390→438
 速力:  321→332
 器用:  431→441
 幸運:  555→600
 スキル:ステッキレベル10、曲芸レベル10、おさわりレベル10、ギャンブルレベル10、ゴーレムレベル6、馬車レベル6→8、アイテムボックスレベル6→7
 固有スキル:成長のカード、ダイスレイン、ミサイルナイフ、マジックハンド

 セリア・女・16才
 ジョブ:賢者
 体力: 110→112
 魔力: 341→345
 速力: 111→118
 器用: 103→105
 幸運: 140→145
 スキル:全属性魔法レベル10
 固有スキル:マジックヒール

 サーラ・女・18才
 ジョブ:スカウト
 体力:   84→96
 魔力:   60→78
 速力: 160→163
 器用: 113→119
 幸運: 100→105
 スキル:斥候術レベル9、回し蹴りレベル8、狙撃レベル7
 固有スキル:魔眼

 アリーチェ・女・15才
 ジョブ:戦士
 体力:172→221
 魔力:  59→121
 速力:170→196
 器用:103→129
 幸運:  22→  39  
 スキル:戦士の心レベル8、残像剣レベル7→8
 固有スキル:巫女


「やっぱりですわ。アリーチェはわたくしを超えていますわね」
「私もセリアみたいにオール100越えにしたいわ」
「次はわたくしに成長のカードを使って欲しいですわ」
「もう少し上げたいわ」
「大丈夫ですわ、アリーチェなら学園を卒業して普通に生活していれば幸運値は100以上に上がりますわ」

「それなんだけど、試したいことがあって。もう一回アリーチェに使いたい。その後はサーラにするか、考えさせてほしい」
「私は無いんですか?」

「セリアはもう強いじゃない」
「自分に使う可能性もあるぞ」
「ユウタは能力値が伸びても、まだ伸びますね」
「天才ですわね」
「そんな事は無いと思うけど、思っていたより伸びた。転生者得点かもな」

「そろそろ休憩は終わりにしますよ!」

 俺達はまた歩き出した。


【ジョーカー視点】

 オークの拠点が全滅している!
 5つ全部!

 ここにはデュークがいたはずだ。
 奴は準エースの力を持っていた。
 殺された?
 場所を移動した?
 何があった?

 斥候が戻って来た。

「ジョーカー様、エルフの里が燃えてなくなっています」
「向こうに戦いの痕跡がありました」
「僕が直接見て回る」

 オークの拠点5つと、戦闘地点をすべて回った。

 アタックダイスと同じような爆発の後。
 遊び人のナイフスキルと同じ傷跡。
 サイクロンの後、セリアか。

 間違いない、奴らだ!
 遊び人ユウタが動いた!

 やってくれたな!
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