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第78話 奴の対処
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「一番の問題は木材不足、次が鉄鉱石不足です」
「鉱山が気になりました」
「木材不足ではなくてか?」
「はい、鉱山のゴーレムを倒して鉄鉱石を僕が運べば、鉄鉱石の物流と余分に配置している兵を削減できると思います。その兵士で違う部分を改善出来れば、流れが少し変わる気がします。その兵士が木を切ってもいいわけですし」
「レオ、鉱山のゴーレムを倒せば、兵はどの程度持って来られる?」
「鉄鉱石の運搬を無くし、ゴーレムがいない、と考えれば、約100の兵士を別任務に就かせることが出来るかと」
「悪く、無いか」
「待ってください。ユウタ、ゴーレムは固い。ユウタのステッキと相性が悪いぜ」
「セリア・サーラ・アリーチェを借りたいです。僕が倒さなくてもいいですよ」
「ユウタ、3人はユウタのパーティーだ。今後確認はしなくていい」
「ありがとうございます。鉱山に行ってみますね」
「分かった。頼む」
「実際に鉱山を見てみたいです。それと向こうに受け渡したい物資があれば届けますし、他の問題を見つけたら出来る事があるかもしれません」
「希望が見えてきましたな」
「物資は食料を自分で調達して現地で売ってほしい。現場を見て物流の判断は任せる」
「わかりました」
「すぐに向かって欲しいが、その前にユウタ」
「はい?」
「冒険者ランクを上げていないな?」
「そう、ですね」
「ギルドから手続きをするように要請が来ている。ついでにアリーチェも冒険者登録をしておくのだ。今すぐ行ってきてくれ。いったん会議は休憩だ、食後に会議を再開する」
俺達はギルドに向かった。
「ユウタさんはBランク、アリーチェさんはFランクからスタートです」
今まで貯めていた魔石の納品とゴブリンキング防衛のクエストが後処理でギルド依頼扱いになっていたようで俺のランクは一気にBランクに上がった。
俺:Bランク
セリア:Aランク
サーラ:Bランク
アリーチェ:Fランク
サーラはBランクになっていた。
「ユウタさんとアリーチェさんはその気になればすぐランクを上げられますよ。頑張ってください」
「ありがとうございます」
「頑張るわ」
みんなで食事を摂った。
「アリーチェ、冒険者になって良かったのか?」
「いいわ、その気になればいつでも兵士団には入れるし、冒険者ランクを上げておけば待遇が良くなるのよ」
「アリーチェならBランクまではすぐですよ」
「私もすぐ皆に追いつくわ!」
「その前に学園の卒業があるけどな」
「勉強さえ終われば……」
「しばらく忙しくなるかもしれない、勉強はしばらく難しいかもしれないな」
「食事も終わりましたし、王城に戻りましょう」
会議が再開された。
大臣がすっと手を挙げた。
「おさわりじじいを、どうしますか?」
一気にテンションが下がった。
連続で会議を続けた上でおさわりじじいの案件を出されていたら心が折れていたのかもしれない。
「奴が、いたか」
「はい、ステータスは優秀で、死ぬ心配はありませんが、兵士の労力を無駄に使わせる害虫的な側面があります」
「しぶとい奴め」
王が顔を歪めながら小さな声で言った。
手を焼いてきたのだろう。
「おさわりじじいが今望んでいる事はありますか?」
「そうですなあ、ユウタパーティーの3人におさわりし、あわよくば、と考えてます」
3人が反射的に体をガードした。
「それと、娼館に最近は言ったお気に入りの娘を予約しようとしてうまく行っていないようです」
「ふん、おさわりじじいには信頼が無いのだ!」
王はおさわりじじいが本当に嫌いらしい。
「ここに金貨1000枚があります」
俺はテーブルに金貨1000枚を出した。
「王か、大臣でも良いのですが、娼館のお気に入り娘をこれで説得できませんか?おさわりじじいに餌をちらつかせてモンスターを狩らせたいです。ロレンツさんが同じ方法でおさわりじじいを封印していました」
その瞬間に大臣の目が光った。
「おもしろいですなあ! 交渉は私にお任せください!」
「大臣に頼もう。だがユウタ、金貨1000枚も使って良いのか?」
「はい、おさわりじじいは性欲でしか動きませんし、ここまでしなければ封印できません。邪魔なのでモンスターでも狩っていて貰いましょう。本当に手に負えないので」
「所で、もし余った金貨はどうされますか?」
「大臣のものです。うまく交渉をして欲しいです」
「いいですなあ! あのおさわりじじいは強敵、しかしだからこそやりがいがあります! 話は以上ですかな」
「うむ、特にない」
「では、行ってきます」
「頼んだぞ」
俺達は王都を出た。
「鉱山が気になりました」
「木材不足ではなくてか?」
「はい、鉱山のゴーレムを倒して鉄鉱石を僕が運べば、鉄鉱石の物流と余分に配置している兵を削減できると思います。その兵士で違う部分を改善出来れば、流れが少し変わる気がします。その兵士が木を切ってもいいわけですし」
「レオ、鉱山のゴーレムを倒せば、兵はどの程度持って来られる?」
「鉄鉱石の運搬を無くし、ゴーレムがいない、と考えれば、約100の兵士を別任務に就かせることが出来るかと」
「悪く、無いか」
「待ってください。ユウタ、ゴーレムは固い。ユウタのステッキと相性が悪いぜ」
「セリア・サーラ・アリーチェを借りたいです。僕が倒さなくてもいいですよ」
「ユウタ、3人はユウタのパーティーだ。今後確認はしなくていい」
「ありがとうございます。鉱山に行ってみますね」
「分かった。頼む」
「実際に鉱山を見てみたいです。それと向こうに受け渡したい物資があれば届けますし、他の問題を見つけたら出来る事があるかもしれません」
「希望が見えてきましたな」
「物資は食料を自分で調達して現地で売ってほしい。現場を見て物流の判断は任せる」
「わかりました」
「すぐに向かって欲しいが、その前にユウタ」
「はい?」
「冒険者ランクを上げていないな?」
「そう、ですね」
「ギルドから手続きをするように要請が来ている。ついでにアリーチェも冒険者登録をしておくのだ。今すぐ行ってきてくれ。いったん会議は休憩だ、食後に会議を再開する」
俺達はギルドに向かった。
「ユウタさんはBランク、アリーチェさんはFランクからスタートです」
今まで貯めていた魔石の納品とゴブリンキング防衛のクエストが後処理でギルド依頼扱いになっていたようで俺のランクは一気にBランクに上がった。
俺:Bランク
セリア:Aランク
サーラ:Bランク
アリーチェ:Fランク
サーラはBランクになっていた。
「ユウタさんとアリーチェさんはその気になればすぐランクを上げられますよ。頑張ってください」
「ありがとうございます」
「頑張るわ」
みんなで食事を摂った。
「アリーチェ、冒険者になって良かったのか?」
「いいわ、その気になればいつでも兵士団には入れるし、冒険者ランクを上げておけば待遇が良くなるのよ」
「アリーチェならBランクまではすぐですよ」
「私もすぐ皆に追いつくわ!」
「その前に学園の卒業があるけどな」
「勉強さえ終われば……」
「しばらく忙しくなるかもしれない、勉強はしばらく難しいかもしれないな」
「食事も終わりましたし、王城に戻りましょう」
会議が再開された。
大臣がすっと手を挙げた。
「おさわりじじいを、どうしますか?」
一気にテンションが下がった。
連続で会議を続けた上でおさわりじじいの案件を出されていたら心が折れていたのかもしれない。
「奴が、いたか」
「はい、ステータスは優秀で、死ぬ心配はありませんが、兵士の労力を無駄に使わせる害虫的な側面があります」
「しぶとい奴め」
王が顔を歪めながら小さな声で言った。
手を焼いてきたのだろう。
「おさわりじじいが今望んでいる事はありますか?」
「そうですなあ、ユウタパーティーの3人におさわりし、あわよくば、と考えてます」
3人が反射的に体をガードした。
「それと、娼館に最近は言ったお気に入りの娘を予約しようとしてうまく行っていないようです」
「ふん、おさわりじじいには信頼が無いのだ!」
王はおさわりじじいが本当に嫌いらしい。
「ここに金貨1000枚があります」
俺はテーブルに金貨1000枚を出した。
「王か、大臣でも良いのですが、娼館のお気に入り娘をこれで説得できませんか?おさわりじじいに餌をちらつかせてモンスターを狩らせたいです。ロレンツさんが同じ方法でおさわりじじいを封印していました」
その瞬間に大臣の目が光った。
「おもしろいですなあ! 交渉は私にお任せください!」
「大臣に頼もう。だがユウタ、金貨1000枚も使って良いのか?」
「はい、おさわりじじいは性欲でしか動きませんし、ここまでしなければ封印できません。邪魔なのでモンスターでも狩っていて貰いましょう。本当に手に負えないので」
「所で、もし余った金貨はどうされますか?」
「大臣のものです。うまく交渉をして欲しいです」
「いいですなあ! あのおさわりじじいは強敵、しかしだからこそやりがいがあります! 話は以上ですかな」
「うむ、特にない」
「では、行ってきます」
「頼んだぞ」
俺達は王都を出た。
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