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第53話 剛腕の末に
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【ジョーカー視点】
「アソビニン、ユウタカ。アレハマズイネ~」
「そうだな。だが、悪いのはロックショットだ」
「ソウダネ~」
「ジョーカーを見て、マスター状態の遊び人が強い事は予想できる。だがあいつは油断した。ユウタがあのカードを使った時点で撤退しても良かった」
「イウコトヲキカナイ。ジブンヲタカクミツモル。バカノトクチョウダネ~」
「そうだな。俺は指揮をジョーカーに任せるように言った。最初にロックガトリングを全発ばら撒くようにも言った。だが聞かなかった。その上で共闘を途中で破棄した。あいつは仲間を殺し過ぎだ。始末するか?」
「イラナイネ~。ボクノヨソウダト、イマゴロタブン……」
「まあいい、あのお方に報告だ」
「ロックショットハブカニビコウサセテイルカラ、ホウコクハソノアトダ」
「何か考えがあるか」
「ホウコクハイチドニシタイダケダ」
「ジョーカーの奇策は分からないが、報告は任せる」
「マ、カセナサイ」
「ジョーカーは俺より頭がいい。俺は休む」
「ゴッズオハ、ロックショットヨリアタマガイイ。ジャアネ~」
2人のエースは別れて行った。
【ロックショット視点】
「な、なんだこのナイフは!」
3本のナイフがハエのように飛び回る。
杖を振っても回避され、何度もチクチクと攻撃を続ける。
「なぜ刺さっても消えない!ムウウウン!」
ナイフを1本破壊した。
だが残った2本が何度も俺を刺す。
俺はナイフと格闘した。
◇
「ぐえええええい!はあ、はあ、ぜえ、はあ、やっと、やっとナイフを全部、ぜえ、はあ、壊した。チクチクチクチクとハエのようにむかつく!」
全身血だらけだ。
息が切れてめまいがする。
もう魔力は残っていない。
俺は地べたに寝ころんだ。
「ぜえ、はあ、お前ら!ポーションを持ってこい!それと水、後食い物だ!ぜえ、はあ、」
部下共が俺を囲んだ。
「ぜえ、はあ、聞こえんのか!ポーション!水!食い物だ!」
「……ポーションは全部使った」
「仲間が、たくさん死んだ」
「お前のせいで仲間が死んだ」
「何を……言っている」
ゴブリンが俺にナイフを突き立てた。
「ぐあ!」
更に囲まれた駒どもから槍、剣、斧、様々な武器で攻撃を受けた。
「ぐああああ!やめ!血が!血があああああ!」
俺は何度も、何度も何度も何度も攻撃を受けた。
弱い駒の攻撃を受け、じわじわと血が流れる。
腕も手も、足も、動かなくなっていく。
俺の意識が無くなっていく。
「やっと、死ぬか」
「ああ、終わった」
残ったゴブリンが安堵する。
ガサガサ!
「だ、誰だ」
スカウトのゴブリンが現れた。
「安心してくれ。ジョーカー様の所に来い。ジョーカー様なら俺達を駒のように使ったりはしない」
「だが」
「俺達はロックショットを」
「ジョーカー様はロックショットを良く思っていない。お前らの状況は分かっている。悪いようにはしない。逆に手下以外には厳しい。手下になれ」
ゴブリンが顔を見合わせた。
「……行くか」
「ああ、手下になる」
ゴブリンが去って行った。
俺の意識が、きえ、る。
【ユウタ視点】
「……というわけですわ」
「ほっとした。しかし」
「ユウタ、なんですの?」
「いや、ロックショットは、バカでよかったと思って」
その瞬間にみんなが笑った。
あとがき
魔物の表記がモンスターに変わってたりします。
魔物=モンスターなので気にせず楽しんで欲しいです。
全部修正すると執筆作業が止まる為統一はしない予定です。
ではまた!
「アソビニン、ユウタカ。アレハマズイネ~」
「そうだな。だが、悪いのはロックショットだ」
「ソウダネ~」
「ジョーカーを見て、マスター状態の遊び人が強い事は予想できる。だがあいつは油断した。ユウタがあのカードを使った時点で撤退しても良かった」
「イウコトヲキカナイ。ジブンヲタカクミツモル。バカノトクチョウダネ~」
「そうだな。俺は指揮をジョーカーに任せるように言った。最初にロックガトリングを全発ばら撒くようにも言った。だが聞かなかった。その上で共闘を途中で破棄した。あいつは仲間を殺し過ぎだ。始末するか?」
「イラナイネ~。ボクノヨソウダト、イマゴロタブン……」
「まあいい、あのお方に報告だ」
「ロックショットハブカニビコウサセテイルカラ、ホウコクハソノアトダ」
「何か考えがあるか」
「ホウコクハイチドニシタイダケダ」
「ジョーカーの奇策は分からないが、報告は任せる」
「マ、カセナサイ」
「ジョーカーは俺より頭がいい。俺は休む」
「ゴッズオハ、ロックショットヨリアタマガイイ。ジャアネ~」
2人のエースは別れて行った。
【ロックショット視点】
「な、なんだこのナイフは!」
3本のナイフがハエのように飛び回る。
杖を振っても回避され、何度もチクチクと攻撃を続ける。
「なぜ刺さっても消えない!ムウウウン!」
ナイフを1本破壊した。
だが残った2本が何度も俺を刺す。
俺はナイフと格闘した。
◇
「ぐえええええい!はあ、はあ、ぜえ、はあ、やっと、やっとナイフを全部、ぜえ、はあ、壊した。チクチクチクチクとハエのようにむかつく!」
全身血だらけだ。
息が切れてめまいがする。
もう魔力は残っていない。
俺は地べたに寝ころんだ。
「ぜえ、はあ、お前ら!ポーションを持ってこい!それと水、後食い物だ!ぜえ、はあ、」
部下共が俺を囲んだ。
「ぜえ、はあ、聞こえんのか!ポーション!水!食い物だ!」
「……ポーションは全部使った」
「仲間が、たくさん死んだ」
「お前のせいで仲間が死んだ」
「何を……言っている」
ゴブリンが俺にナイフを突き立てた。
「ぐあ!」
更に囲まれた駒どもから槍、剣、斧、様々な武器で攻撃を受けた。
「ぐああああ!やめ!血が!血があああああ!」
俺は何度も、何度も何度も何度も攻撃を受けた。
弱い駒の攻撃を受け、じわじわと血が流れる。
腕も手も、足も、動かなくなっていく。
俺の意識が無くなっていく。
「やっと、死ぬか」
「ああ、終わった」
残ったゴブリンが安堵する。
ガサガサ!
「だ、誰だ」
スカウトのゴブリンが現れた。
「安心してくれ。ジョーカー様の所に来い。ジョーカー様なら俺達を駒のように使ったりはしない」
「だが」
「俺達はロックショットを」
「ジョーカー様はロックショットを良く思っていない。お前らの状況は分かっている。悪いようにはしない。逆に手下以外には厳しい。手下になれ」
ゴブリンが顔を見合わせた。
「……行くか」
「ああ、手下になる」
ゴブリンが去って行った。
俺の意識が、きえ、る。
【ユウタ視点】
「……というわけですわ」
「ほっとした。しかし」
「ユウタ、なんですの?」
「いや、ロックショットは、バカでよかったと思って」
その瞬間にみんなが笑った。
あとがき
魔物の表記がモンスターに変わってたりします。
魔物=モンスターなので気にせず楽しんで欲しいです。
全部修正すると執筆作業が止まる為統一はしない予定です。
ではまた!
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