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第26話 おさわり対決
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周りを見るとギャラリーが多い。
ピエールさんとエマさんは勝敗の賭けを始めている。
セリアが話しかけて来た。
「修行の成果は十分ですか?」
「いや、まだまだだし、それ以前に勝負のルールすら知らない」
「……分かりました。私からルールを説明しますね。お互いに武器を持つのは禁止です。私はユウタのおさわりを躱し続けユウタが倒れるか諦めれば私の勝ちです。ユウタが私におさわり出来ればユウタの勝ちです」
「ユウタが負ければおさわりじじいは一日ミノムシスモークの刑です」
「ミノムシスモーク?」
前も言ってたけどどういう刑だ?
「縄でぐるぐる巻きにされて木の枝に吊るされて、更に下から煙でいぶします」
「分かった」
おさわりじじい、一回いぶされて浄化された方が良いんじゃないか?
それでも変わらないとは思うけど。
「もし私が負けた場合、おさわりじじいが監修したあの装備を毎日身に着ける事になります」
セリアが指差した方向を見ると、装備がマネキンで飾られていた。
「質問なんだけど、おさわりってどこでもタッチすれば勝ちなのか?」
「ダメじゃ!尻か胸をガバっと1回強く揉む、もしくはスカートをめくりパンツがはっきりと見える!それかホールドするように抱きつく、これくらいしなければおさわりとは呼べん!」
おさわりじじいが自分から不利な条件を出している。
「では、始めましょうか」
「分かった」
「勝負開始じゃ!」
「参ったあああああああ!俺の負けだ!おさわりじじいをミノムシスモークにしてくれえええ!!!!」
「「えええええええええええええええええええええええ!!!」」
ピエールさんとエマさんが乱入して来た。
「そりゃ駄目だ!そりゃねえって!そりゃねえ!ねえって!ギャンブルにならねえだろうが!そんな終りは無いぜ!」
「そうよ!ユウタの勝ちに全部賭けてるんだから!」
「最初は負けたくないなーと思ったんですよ。でも、おさわりじじいは木に吊るされて煙でいぶされた方が良いと思うんです。その気持ちが勝ちました」
「ひゃっひゃっひゃ!始まり前のお約束は終わったようじゃな。では勝負を始めようかの!!」
「いやマジだ!」
「ねえって!そりゃねえって!」
「ダメダメダメ!それは駄目!」
「セリアも駄目だと思うだろ?」
「勝負をしましょう。お互いに負ける気で挑みはしないでしょう?」
「挑むなら負ける気では挑まないけど、でも、おさわりじじいのミノムシスモークは本当にやった方が良いと思う。一回煙で清めたい」
「気持ちは分かりますが勝負をしましょう」
俺は皆と揉めた。
◇
「分かった分かった。やるって!やるやる!!」
思ったより楽しみにしている人が多かったようだ。
周りを見ると食べ物を売っている売り子や賭けで盛り上がっていた。
ギャラリーも多い。
セリアがおさわりされるのを期待する人もいるんだろうな。
「勝負開始じゃあああ!」
俺はステッキを使えない。
セリアは杖を使えないが素手でも魔法を撃てる。
セリアが叫んだ。
「ウインドソード!」
風の斬撃が俺に迫る。
ピエールさんとエマさんは勝敗の賭けを始めている。
セリアが話しかけて来た。
「修行の成果は十分ですか?」
「いや、まだまだだし、それ以前に勝負のルールすら知らない」
「……分かりました。私からルールを説明しますね。お互いに武器を持つのは禁止です。私はユウタのおさわりを躱し続けユウタが倒れるか諦めれば私の勝ちです。ユウタが私におさわり出来ればユウタの勝ちです」
「ユウタが負ければおさわりじじいは一日ミノムシスモークの刑です」
「ミノムシスモーク?」
前も言ってたけどどういう刑だ?
「縄でぐるぐる巻きにされて木の枝に吊るされて、更に下から煙でいぶします」
「分かった」
おさわりじじい、一回いぶされて浄化された方が良いんじゃないか?
それでも変わらないとは思うけど。
「もし私が負けた場合、おさわりじじいが監修したあの装備を毎日身に着ける事になります」
セリアが指差した方向を見ると、装備がマネキンで飾られていた。
「質問なんだけど、おさわりってどこでもタッチすれば勝ちなのか?」
「ダメじゃ!尻か胸をガバっと1回強く揉む、もしくはスカートをめくりパンツがはっきりと見える!それかホールドするように抱きつく、これくらいしなければおさわりとは呼べん!」
おさわりじじいが自分から不利な条件を出している。
「では、始めましょうか」
「分かった」
「勝負開始じゃ!」
「参ったあああああああ!俺の負けだ!おさわりじじいをミノムシスモークにしてくれえええ!!!!」
「「えええええええええええええええええええええええ!!!」」
ピエールさんとエマさんが乱入して来た。
「そりゃ駄目だ!そりゃねえって!そりゃねえ!ねえって!ギャンブルにならねえだろうが!そんな終りは無いぜ!」
「そうよ!ユウタの勝ちに全部賭けてるんだから!」
「最初は負けたくないなーと思ったんですよ。でも、おさわりじじいは木に吊るされて煙でいぶされた方が良いと思うんです。その気持ちが勝ちました」
「ひゃっひゃっひゃ!始まり前のお約束は終わったようじゃな。では勝負を始めようかの!!」
「いやマジだ!」
「ねえって!そりゃねえって!」
「ダメダメダメ!それは駄目!」
「セリアも駄目だと思うだろ?」
「勝負をしましょう。お互いに負ける気で挑みはしないでしょう?」
「挑むなら負ける気では挑まないけど、でも、おさわりじじいのミノムシスモークは本当にやった方が良いと思う。一回煙で清めたい」
「気持ちは分かりますが勝負をしましょう」
俺は皆と揉めた。
◇
「分かった分かった。やるって!やるやる!!」
思ったより楽しみにしている人が多かったようだ。
周りを見ると食べ物を売っている売り子や賭けで盛り上がっていた。
ギャラリーも多い。
セリアがおさわりされるのを期待する人もいるんだろうな。
「勝負開始じゃあああ!」
俺はステッキを使えない。
セリアは杖を使えないが素手でも魔法を撃てる。
セリアが叫んだ。
「ウインドソード!」
風の斬撃が俺に迫る。
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