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第2話 ステータス
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アリーチェと言われた女性が両手両足を押さえられたままじたばたと暴れる。
「離して!殴らないから離しなさいよ!このままじゃ丸見えじゃない!」
全裸の女性たちが全裸のアリーチェさんの手足を抑える。
「す、すいません!すぐに出ていきます!」
俺は慌てて女湯から出ようとした。
「転生者様、そっちはトイレですよ!」
「出口はあっちです」
「あ、はい!し、失礼しました」
俺はクルシュタっと方向転換をして女湯から出た。
日本でこんなことをしたら社会的に終わる。
この世界では大丈夫なのか!?
女湯の外に出るとプレートアーマーをつけた兵士と身分の高そうな男が馬に乗って走って来た。
この場で斬り殺されるとかシャレにならないぞ。
身分の高そうな男が馬から降りた。
「私は食料都市マリンの領主、ロレンツだ。転生者殿、名前を教えてくれるかな?」
「僕、私はユウタです」
俺はロレントさんの話し方を真似て言った。
街の人間が集まって来た。
更に後ろからは女湯にいた女性が出て来た。
謝ろう。
俺はアリーチェに土下座した。
「アリーチェさん、さっきはすいませんでした!立派なそのお胸を揉んですいません!でもワザとじゃないんです!混乱していたんです!」
「も、もういいわよ!」
ちらっと顔を上げるとアリーチェが赤くなっていた。
周りにいた人が叫ぶ。
「ねえ!アリーチェが立派なのは胸だけ?」
「いえ!そんな事はありません!すいつくようなきれいな肌!整ったお顔!女性的な曲線美、すべてが立派でした」
「エマ、遊び人だからってふざけないでよ!」
「アリーチェが真っ赤!!」
「エマ!やめなさい!」
「うむ、ユウタ殿はアリーチェの近くで転生した、その認識であっているか?」
「は、はい、アリーチェさんの頭上に転生しました!!」
俺はだらだらと汗をかく。
ロレンツさんは兵士や女湯にいた女性と話し込んでいる。
俺は土下座をキープした。
「ユウタ殿、安心して欲しい。事故だったのだ」
ロレンツさんが苦笑しながら言うと俺は土下座を解除した。
「アリーチェ、今からユウタ殿の世話役兼護衛任務を命じる」
「え!私!?」
「そうだ、女神さまはアリーチェの近くにユウタ殿を転生させた。これには意味があるはずだ」
この世界で礼儀はそこまで堅苦しくないようだ。
「あ、あの、俺、そこまで役には立たないと思います」
「どういう事だ?」
「俺のジョブは遊び人です」
そう言った瞬間周りにいた人々が話し出した。
「遊び人ならアリーチェの上に落ちてもしょうがないよ」
「遊び人だからな」
「遊び人だからしょうがない」
「……遊び人か、う~む。ユウタ殿、これからやりたいことはあるかな?」
「それが、まずは体調を治したいです。体が重くて、体力がないような。寝れば治りますかね?」
「転生者は経験値ゼロ状態でこの世界に召喚される。体力を上げるには訓練が必要だ。本来であればここから少し遠い王都に出向き、王に挨拶に行くのが通例だが、遊び人となると……どうしたものか。多少訓練を積んでも外にいる魔物に殺されてしまう可能性もある」
「遊び人の転生者は珍しいんですか?」
「転生者自体が珍しい。更に転生者は勇者や賢者、剣聖などの特別なジョブを持っているのが普通なのだ。ユウタ殿の希望があれば、ある程度尊重されるのだが、うーむ、街道には魔物がいるのだ」
俺に護衛をつけて、もし俺が死んだら兵士に責任が行ったり、ロレンツさんが困るだろう。
今の俺は困る存在なんだろうな。
「何日か王への挨拶は後回しにしたいです。修行をして自分がどうなるか体感してみたいです。最低限の体力をつけないと色々問題もあるでしょうし」
「おお!そう言ってもらえると助かる。アリーチェ、後は頼んだぞ」
「了解!」
ロレンツさんが帰って行った。
「それじゃあ街を案内するわ。まずここが無料の温泉よ」
「無料なのか!凄い!」
「入る時は男湯にいる人に聞いて、次は私の家に行くわよ」
「ん?」
「寝る所が無いでしょ?私の家に泊めてあげるわ」
「アリーチェさんと同棲!同棲出来るのか!」
「2人だけで住むみたいに言わないで!お父さんとお母さんもいるわよ!」
「アリーチェさん、胸を揉んですいませんでした」
「胸の話はもういいわよ!」
「怒らないでくださいワザとじゃないんです」
「分かってるわよ!温泉の話は終わらせなさいよ!」
「はっはっは、仲が良くて結構、アリーチェ、後は頼んだ。給金には遠征手当を足しておく」
ロレンツさんは作り笑顔の後すっと帰って行った。
凄い危機回避能力だ。
俺はアリーチェさんに案内されながら家に向かった。
街は魔法技術によって元の世界の中世というより産業革命が起こった時代が一番近い。
家の庭が広く、田舎の町といった印象だ。
そして、アリーチェと普通に打ち解けた。
怒っていたというよりアリーチェは温泉の話が恥ずかしかったのか。
恥ずかしがっていて可愛い。
「きれいな街だな」
「元の世界は汚いの?」
「いや、汚くはないけど、人が多くてゴミゴミしている」
「そうなのね、あそこが家よ」
「デカいな、あ、胸じゃなくてな」
「その話はもうやめなさいよ!父さんと母さんは商人でたくさん働いてるから余裕があるのよ」
俺はその日、アリーチェの両親に温かく迎えられてベッドに眠った。
◇
【早朝】
「そう言えば、自分のステータスは見た?」
「ん?ステータス?」
「え?分からないの?」
元の世界とこの世界は常識が大分違うようだ。
「離して!殴らないから離しなさいよ!このままじゃ丸見えじゃない!」
全裸の女性たちが全裸のアリーチェさんの手足を抑える。
「す、すいません!すぐに出ていきます!」
俺は慌てて女湯から出ようとした。
「転生者様、そっちはトイレですよ!」
「出口はあっちです」
「あ、はい!し、失礼しました」
俺はクルシュタっと方向転換をして女湯から出た。
日本でこんなことをしたら社会的に終わる。
この世界では大丈夫なのか!?
女湯の外に出るとプレートアーマーをつけた兵士と身分の高そうな男が馬に乗って走って来た。
この場で斬り殺されるとかシャレにならないぞ。
身分の高そうな男が馬から降りた。
「私は食料都市マリンの領主、ロレンツだ。転生者殿、名前を教えてくれるかな?」
「僕、私はユウタです」
俺はロレントさんの話し方を真似て言った。
街の人間が集まって来た。
更に後ろからは女湯にいた女性が出て来た。
謝ろう。
俺はアリーチェに土下座した。
「アリーチェさん、さっきはすいませんでした!立派なそのお胸を揉んですいません!でもワザとじゃないんです!混乱していたんです!」
「も、もういいわよ!」
ちらっと顔を上げるとアリーチェが赤くなっていた。
周りにいた人が叫ぶ。
「ねえ!アリーチェが立派なのは胸だけ?」
「いえ!そんな事はありません!すいつくようなきれいな肌!整ったお顔!女性的な曲線美、すべてが立派でした」
「エマ、遊び人だからってふざけないでよ!」
「アリーチェが真っ赤!!」
「エマ!やめなさい!」
「うむ、ユウタ殿はアリーチェの近くで転生した、その認識であっているか?」
「は、はい、アリーチェさんの頭上に転生しました!!」
俺はだらだらと汗をかく。
ロレンツさんは兵士や女湯にいた女性と話し込んでいる。
俺は土下座をキープした。
「ユウタ殿、安心して欲しい。事故だったのだ」
ロレンツさんが苦笑しながら言うと俺は土下座を解除した。
「アリーチェ、今からユウタ殿の世話役兼護衛任務を命じる」
「え!私!?」
「そうだ、女神さまはアリーチェの近くにユウタ殿を転生させた。これには意味があるはずだ」
この世界で礼儀はそこまで堅苦しくないようだ。
「あ、あの、俺、そこまで役には立たないと思います」
「どういう事だ?」
「俺のジョブは遊び人です」
そう言った瞬間周りにいた人々が話し出した。
「遊び人ならアリーチェの上に落ちてもしょうがないよ」
「遊び人だからな」
「遊び人だからしょうがない」
「……遊び人か、う~む。ユウタ殿、これからやりたいことはあるかな?」
「それが、まずは体調を治したいです。体が重くて、体力がないような。寝れば治りますかね?」
「転生者は経験値ゼロ状態でこの世界に召喚される。体力を上げるには訓練が必要だ。本来であればここから少し遠い王都に出向き、王に挨拶に行くのが通例だが、遊び人となると……どうしたものか。多少訓練を積んでも外にいる魔物に殺されてしまう可能性もある」
「遊び人の転生者は珍しいんですか?」
「転生者自体が珍しい。更に転生者は勇者や賢者、剣聖などの特別なジョブを持っているのが普通なのだ。ユウタ殿の希望があれば、ある程度尊重されるのだが、うーむ、街道には魔物がいるのだ」
俺に護衛をつけて、もし俺が死んだら兵士に責任が行ったり、ロレンツさんが困るだろう。
今の俺は困る存在なんだろうな。
「何日か王への挨拶は後回しにしたいです。修行をして自分がどうなるか体感してみたいです。最低限の体力をつけないと色々問題もあるでしょうし」
「おお!そう言ってもらえると助かる。アリーチェ、後は頼んだぞ」
「了解!」
ロレンツさんが帰って行った。
「それじゃあ街を案内するわ。まずここが無料の温泉よ」
「無料なのか!凄い!」
「入る時は男湯にいる人に聞いて、次は私の家に行くわよ」
「ん?」
「寝る所が無いでしょ?私の家に泊めてあげるわ」
「アリーチェさんと同棲!同棲出来るのか!」
「2人だけで住むみたいに言わないで!お父さんとお母さんもいるわよ!」
「アリーチェさん、胸を揉んですいませんでした」
「胸の話はもういいわよ!」
「怒らないでくださいワザとじゃないんです」
「分かってるわよ!温泉の話は終わらせなさいよ!」
「はっはっは、仲が良くて結構、アリーチェ、後は頼んだ。給金には遠征手当を足しておく」
ロレンツさんは作り笑顔の後すっと帰って行った。
凄い危機回避能力だ。
俺はアリーチェさんに案内されながら家に向かった。
街は魔法技術によって元の世界の中世というより産業革命が起こった時代が一番近い。
家の庭が広く、田舎の町といった印象だ。
そして、アリーチェと普通に打ち解けた。
怒っていたというよりアリーチェは温泉の話が恥ずかしかったのか。
恥ずかしがっていて可愛い。
「きれいな街だな」
「元の世界は汚いの?」
「いや、汚くはないけど、人が多くてゴミゴミしている」
「そうなのね、あそこが家よ」
「デカいな、あ、胸じゃなくてな」
「その話はもうやめなさいよ!父さんと母さんは商人でたくさん働いてるから余裕があるのよ」
俺はその日、アリーチェの両親に温かく迎えられてベッドに眠った。
◇
【早朝】
「そう言えば、自分のステータスは見た?」
「ん?ステータス?」
「え?分からないの?」
元の世界とこの世界は常識が大分違うようだ。
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