30 / 80
第30話
しおりを挟む
俺は後退して女性の後ろに回った。
「すまない、今から血を吸う、痛いと思うけど我慢してくれ」
誘導係と回復係が叫ぶ。
「「早く吸って下さい!」」
俺が車に座ると女性が俺に座った。
左腕で女性の肩を抱いて右手で目隠しをする。
「すまない」
カナタ『早く吸って下さい!早くしてください!』
女性の首筋に噛みつくと女性が声を上げながらお尻を浮かせた。
そして弓のように体をしならせて俺の腕にしがみついた。
血を吸うと女性は更に声を上げて白かった肌の血色がよくなり赤みを帯びていく。
吸血が終わると女性が誘導係に引っ張られて素早く首に回復魔魔法がかけられる。
「コウモリ!コウモリ!コウモリ!コウモリ!」
コウモリが魔物に向かって飛んでいく。
「次、早くカゲオ君に座って!」
次の女性が俺に座った。
「すまない」
血を吸うたびに女性に薬物を飲ませて狂わせるような罪悪感が沸き上がる。
1度でも血を吸ってしまったら、もう俺の吸血を忘れられなくなるだろう。
ホノカとソフィアでそれが分かった。
それと同時に女性の声で興奮する自分もいる。
気持ちの整理がつかない。
『いちいち謝るな!どんどん吸ってくれ』
『カゲオ、魔法を使う時以外喋るな!速くコウモリを出さないとユウヤが消耗する!』
次の女性に噛みつくと同じように声を上げながら弓のように体がそった。
俺はコウモリを使い、女性の血を吸う。
これを何度も繰り返した。
そして俺の乗った車は上へ上へと進んでいく。
徐々に魔物に押されているのだ。
これは想定内でダンジョンの外に後退しつつコウモリで攻撃を続ける。
女性の血を吸う事で何度でも魔法が使える。
俺のレベルは上がっていった。
そして車はダンジョンの1階に上がった。
道が狭くなり、ジャイアントオーガが入って来ることが出来なくなる。
ゴブリンとオーガがダンジョンの出口を目指す。
カナタ『カゲオ君!今がチャンスです!たくさん血を吸ってたくさん倒しましょう!勇者チームは今の内に下がって休んでください!』
ユウヤたちが後ろに下がっていった。
俺は頷きながら女性の血を吸い続けた。
コウモリの杭は強化され、ゴブリンを5体一気に貫いた。
スキルは使えば使うほど、工夫すればするほど威力が増していくのだ。
車から降りてダンジョンの外に出るとたくさんの冒険者と自衛官が待ち受けていた。
「来たぞ!戦闘用意だ!」
俺はダンジョンの入り口にコウモリを放ち続け、撃ち漏らしをみんなが仕留める。
いくら血を吸っても腹が膨れない。
吸った血が魔力に変わっている感じがする。
『おお!見事に魔物を抑え込んでいる!行けるぞ!』
『抑え込むどころか押している。余裕じゃね?』
だが、変化が訪れた。
ジャイアントオーガがダンジョンから溢れてきたのだ。
『ああ、壁を壊しながら道を作ったんだ!』
『まずい!あいつらは体力が高い!カゲオのコウモリと相性が悪い!』
ジャイアントオーガを刀で斬り倒したくなる。
カナタ『カゲオ君、ダメです!コウモリと吸血を続けてください!』
勇者チームが中心になってジャイアントオークを倒していく。
だが、更に変化があった。
奴が現れた。
13体の鬼が現れた。
そして少し遅れて本体が、オロチギリが現れた。
額には2本の角が生えており、肌が赤い。
犬歯がとがっており刀を持っていた。
そして13体の鬼はオロチギリと同じ姿をしており、少し黒い見た目をしていた。
「我が来た!ツワモノはどこだ!」
オロチギリはユウヤを見た。
ユウヤが一番強い、そう判断したのか!
13体の分身体とオロチギリがユウヤに向かう。
「そうはさせない!」
「私達も勇者チームよ!」
勇者チーム30人とオロチギリを含む14体が戦いを開始した。
これによりジャイアントオークが散らばっていき、マスコミが狙われ始めた。
俺は雑魚を倒し続ける。
血を吸いながら思った。
そうか、さっきまで俺は余裕があった、だから女性に気を使う余裕があった。
女性の肩を掴んで引き寄せて強引に血を吸う。
女性が狂ってもいい、今はユウヤの命がかかっている。
勇者チームが劣勢だ。
他の冒険者や自衛官ではジャイアントオーガを止めきれない。
それが分かった。
「カゲオ君、後50人吸えば終わりよ!」
俺は立ち上がって女性の血を吸っていく。
そしてコウモリを飛ばして雑魚を倒す。
「最後の一人!」
俺は血を吸ってコウモリを撃ちだした。
「ソフィア!ホノカ!女性を避難させてくれ!」
「わかったよ!」
「任せて!」
俺はオロチギリの元へ走りながら刀を抜いた。
「すまない、今から血を吸う、痛いと思うけど我慢してくれ」
誘導係と回復係が叫ぶ。
「「早く吸って下さい!」」
俺が車に座ると女性が俺に座った。
左腕で女性の肩を抱いて右手で目隠しをする。
「すまない」
カナタ『早く吸って下さい!早くしてください!』
女性の首筋に噛みつくと女性が声を上げながらお尻を浮かせた。
そして弓のように体をしならせて俺の腕にしがみついた。
血を吸うと女性は更に声を上げて白かった肌の血色がよくなり赤みを帯びていく。
吸血が終わると女性が誘導係に引っ張られて素早く首に回復魔魔法がかけられる。
「コウモリ!コウモリ!コウモリ!コウモリ!」
コウモリが魔物に向かって飛んでいく。
「次、早くカゲオ君に座って!」
次の女性が俺に座った。
「すまない」
血を吸うたびに女性に薬物を飲ませて狂わせるような罪悪感が沸き上がる。
1度でも血を吸ってしまったら、もう俺の吸血を忘れられなくなるだろう。
ホノカとソフィアでそれが分かった。
それと同時に女性の声で興奮する自分もいる。
気持ちの整理がつかない。
『いちいち謝るな!どんどん吸ってくれ』
『カゲオ、魔法を使う時以外喋るな!速くコウモリを出さないとユウヤが消耗する!』
次の女性に噛みつくと同じように声を上げながら弓のように体がそった。
俺はコウモリを使い、女性の血を吸う。
これを何度も繰り返した。
そして俺の乗った車は上へ上へと進んでいく。
徐々に魔物に押されているのだ。
これは想定内でダンジョンの外に後退しつつコウモリで攻撃を続ける。
女性の血を吸う事で何度でも魔法が使える。
俺のレベルは上がっていった。
そして車はダンジョンの1階に上がった。
道が狭くなり、ジャイアントオーガが入って来ることが出来なくなる。
ゴブリンとオーガがダンジョンの出口を目指す。
カナタ『カゲオ君!今がチャンスです!たくさん血を吸ってたくさん倒しましょう!勇者チームは今の内に下がって休んでください!』
ユウヤたちが後ろに下がっていった。
俺は頷きながら女性の血を吸い続けた。
コウモリの杭は強化され、ゴブリンを5体一気に貫いた。
スキルは使えば使うほど、工夫すればするほど威力が増していくのだ。
車から降りてダンジョンの外に出るとたくさんの冒険者と自衛官が待ち受けていた。
「来たぞ!戦闘用意だ!」
俺はダンジョンの入り口にコウモリを放ち続け、撃ち漏らしをみんなが仕留める。
いくら血を吸っても腹が膨れない。
吸った血が魔力に変わっている感じがする。
『おお!見事に魔物を抑え込んでいる!行けるぞ!』
『抑え込むどころか押している。余裕じゃね?』
だが、変化が訪れた。
ジャイアントオーガがダンジョンから溢れてきたのだ。
『ああ、壁を壊しながら道を作ったんだ!』
『まずい!あいつらは体力が高い!カゲオのコウモリと相性が悪い!』
ジャイアントオーガを刀で斬り倒したくなる。
カナタ『カゲオ君、ダメです!コウモリと吸血を続けてください!』
勇者チームが中心になってジャイアントオークを倒していく。
だが、更に変化があった。
奴が現れた。
13体の鬼が現れた。
そして少し遅れて本体が、オロチギリが現れた。
額には2本の角が生えており、肌が赤い。
犬歯がとがっており刀を持っていた。
そして13体の鬼はオロチギリと同じ姿をしており、少し黒い見た目をしていた。
「我が来た!ツワモノはどこだ!」
オロチギリはユウヤを見た。
ユウヤが一番強い、そう判断したのか!
13体の分身体とオロチギリがユウヤに向かう。
「そうはさせない!」
「私達も勇者チームよ!」
勇者チーム30人とオロチギリを含む14体が戦いを開始した。
これによりジャイアントオークが散らばっていき、マスコミが狙われ始めた。
俺は雑魚を倒し続ける。
血を吸いながら思った。
そうか、さっきまで俺は余裕があった、だから女性に気を使う余裕があった。
女性の肩を掴んで引き寄せて強引に血を吸う。
女性が狂ってもいい、今はユウヤの命がかかっている。
勇者チームが劣勢だ。
他の冒険者や自衛官ではジャイアントオーガを止めきれない。
それが分かった。
「カゲオ君、後50人吸えば終わりよ!」
俺は立ち上がって女性の血を吸っていく。
そしてコウモリを飛ばして雑魚を倒す。
「最後の一人!」
俺は血を吸ってコウモリを撃ちだした。
「ソフィア!ホノカ!女性を避難させてくれ!」
「わかったよ!」
「任せて!」
俺はオロチギリの元へ走りながら刀を抜いた。
0
お気に入りに追加
447
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)
@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」
このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。
「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。
男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。
「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。
青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。
ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。
「カクヨム」さんが先行投稿になります。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
転生したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる