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第11話
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「おお、何かありそうだ」
無数に続く赤い鳥居を何度もくぐり石畳を登る。
山の上に登ると平地があり、中央部に黒い宝箱のような建物があった。
俺の頭の中に美女のイメージが浮かぶ。
『助けて!』
「頭の中に、声が響いてきた」
『カゲオだけが聞こえているのか?』
『怖い怖い怖い!幽霊か!』
『ファントムがいるんだ。何があってもおかしくない』
『何が聞こえる?』
「何をすればいい?」
『黒い建物の中ににいるファントムを全部倒して!』
「黒い建物を開ければ無数のファントムが出てくるらしい」
『行け!カゲオ!』
『待て待て、よく考えろ、トップ冒険者か軍を派遣してからの方がよくね?』
『いや、貴重な戦力をレベルダウンで消耗差させるよりカゲオのゾンビアタックの方が効果的だ。カゲオはファントムキラーだ。問題無い』
俺は無言で扉を開けた。
『一切躊躇なく入った!』
『頭のねじが飛んでやがるぜ』
『上に判断を聞いても長い検討の末自己判断になるだろ?それか予言者の天気予報のような危険度何パーセントとかを提示されて終わりだ』
『こういう人柱の斬りこみ隊長は必要な犠牲なんだよ』
その瞬間に白く発光する無数のファントムが飛び出して来た。
「はははははははははは!お前らは経験値でしかないんだよ!ははははははは!」
俺は出てきたファントムを切り倒していく。
「「ギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
『まずい!レベルダウンだぞ!』
『カゲオに吸い込まれるように倒れて行く』
『まるでファントム掃除機だな』
『ファントムキラー爆誕!』
『おい!レベルが下がっていない。それどころか動きが早くなってないか?』
「レベルダウンは効かない!経験値ありがとう、ははははははははは!たくさん魔石が取れる、持って帰ろ」
『カゲオツええええええええ!』
『全耐性はレベルダウン耐性すら兼ねているのか』
『自爆攻撃をされているのに無視して魔石を集めている』
『ある意味英雄だわ。正攻法でこの数のファントムと戦えば多くの犠牲が出るだろう。勝てたとしても戦力ダウンで国の防衛力が落ちていたわ』
『さすが人柱カゲオだぜ!』
すべてのファントムが消えると、奥から大きいファントムが現れた。
バチバチバチバチ!ギュインギュインギュイン!ファンファンファンファン!
様々な状態異常を放って来るが効かない。
本来はボスクラスだと思う。
でも今は全耐性のおかげで雑魚と化している。
ファントムは強い、だが、全耐性の前では雑魚に成り下がる!
だってこいつら状態異常攻撃しか出来ないから!
「おりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
『うわあ、一方的に斬り刻んでいる』
『ボスファントムがいじめられてるみたいに見える』
『カゲオwwwwww容赦ねえええええええええええええええええええ!!!』
「お前の敗因、それは俺に出会った事だ。だが俺という存在に出会えたことはある意味幸福だったのかもしれない。この世界、俺という世界の広さを最後に知る事が出来たのだから」
『急にネタ発言を始めた』
『もう完全に遊んでるよな』
『すぐ調子に乗るんだから、好き』
『いいキャラしてるぜ』
俺はボスファントムを何度も斬り刻んで倒した。
大量の小さい魔石がじゃらじゃらと落ちてくる。
魔石を拾って建物の中に入ると、クリスタルの中に美女が閉じ込められていた。
クリスタルを一周して様子を見る。
桃色の髪はセミロングに切り揃えられ、頭から羊の角が生えている。
腰の下あたりから悪魔の尻尾が生えていた。
黒いタイツのような服を着ている。
いや、服よりも水着のようだ。
『これは、解放されるのか?ほおっておけばいいのか?』
『どう見てもサキュバスだ』
「……クリスタルを触って9レベル分を差し出すイメージを送ると解放出来る」
「……俺の魂の一部になって眷属に……なるらしい」
俺はクリスタルを触った。
「9レベル分持って行け!」
『迷いがねえ!』
『恐怖が無いのか?』
『さすがカゲオだぜ』
クリスタルが輝いて霧になった。
女性が俺に抱きついた。
いい匂いがする。
とても、柔らかい。
「ありがとお、少し、眠るね」
女性が俺に吸い込まれた。
「疲れたろう。俺も疲れたよ……。なんだか、とても眠いんだ」
『死亡フラグみたいなことを言ってる』
『疲れるのは分かる』
『ここで!ここで眠るのか!』
『ある意味怖くね?』
『まだ調子に乗ってる。やっぱり調子乗り顔だ』
俺は地面に寝転がりそのまま眠った。
『待て待て!ステータスを見せろって!』
『本当に眠った。眠りやがった』
『マナーモードを忘れてますよ』
『気持ちよさそうに寝てやがるぜ』
『癒されるわ』
『俺、最近悩んでたんだけどカゲオを見ていたら悩みが小さく感じてきた』
『出られなくなるとか考えないのな』
カゲオの配信は掲示板と化し、声とメッセージが流れ続けた。
無数に続く赤い鳥居を何度もくぐり石畳を登る。
山の上に登ると平地があり、中央部に黒い宝箱のような建物があった。
俺の頭の中に美女のイメージが浮かぶ。
『助けて!』
「頭の中に、声が響いてきた」
『カゲオだけが聞こえているのか?』
『怖い怖い怖い!幽霊か!』
『ファントムがいるんだ。何があってもおかしくない』
『何が聞こえる?』
「何をすればいい?」
『黒い建物の中ににいるファントムを全部倒して!』
「黒い建物を開ければ無数のファントムが出てくるらしい」
『行け!カゲオ!』
『待て待て、よく考えろ、トップ冒険者か軍を派遣してからの方がよくね?』
『いや、貴重な戦力をレベルダウンで消耗差させるよりカゲオのゾンビアタックの方が効果的だ。カゲオはファントムキラーだ。問題無い』
俺は無言で扉を開けた。
『一切躊躇なく入った!』
『頭のねじが飛んでやがるぜ』
『上に判断を聞いても長い検討の末自己判断になるだろ?それか予言者の天気予報のような危険度何パーセントとかを提示されて終わりだ』
『こういう人柱の斬りこみ隊長は必要な犠牲なんだよ』
その瞬間に白く発光する無数のファントムが飛び出して来た。
「はははははははははは!お前らは経験値でしかないんだよ!ははははははは!」
俺は出てきたファントムを切り倒していく。
「「ギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
『まずい!レベルダウンだぞ!』
『カゲオに吸い込まれるように倒れて行く』
『まるでファントム掃除機だな』
『ファントムキラー爆誕!』
『おい!レベルが下がっていない。それどころか動きが早くなってないか?』
「レベルダウンは効かない!経験値ありがとう、ははははははははは!たくさん魔石が取れる、持って帰ろ」
『カゲオツええええええええ!』
『全耐性はレベルダウン耐性すら兼ねているのか』
『自爆攻撃をされているのに無視して魔石を集めている』
『ある意味英雄だわ。正攻法でこの数のファントムと戦えば多くの犠牲が出るだろう。勝てたとしても戦力ダウンで国の防衛力が落ちていたわ』
『さすが人柱カゲオだぜ!』
すべてのファントムが消えると、奥から大きいファントムが現れた。
バチバチバチバチ!ギュインギュインギュイン!ファンファンファンファン!
様々な状態異常を放って来るが効かない。
本来はボスクラスだと思う。
でも今は全耐性のおかげで雑魚と化している。
ファントムは強い、だが、全耐性の前では雑魚に成り下がる!
だってこいつら状態異常攻撃しか出来ないから!
「おりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
『うわあ、一方的に斬り刻んでいる』
『ボスファントムがいじめられてるみたいに見える』
『カゲオwwwwww容赦ねえええええええええええええええええええ!!!』
「お前の敗因、それは俺に出会った事だ。だが俺という存在に出会えたことはある意味幸福だったのかもしれない。この世界、俺という世界の広さを最後に知る事が出来たのだから」
『急にネタ発言を始めた』
『もう完全に遊んでるよな』
『すぐ調子に乗るんだから、好き』
『いいキャラしてるぜ』
俺はボスファントムを何度も斬り刻んで倒した。
大量の小さい魔石がじゃらじゃらと落ちてくる。
魔石を拾って建物の中に入ると、クリスタルの中に美女が閉じ込められていた。
クリスタルを一周して様子を見る。
桃色の髪はセミロングに切り揃えられ、頭から羊の角が生えている。
腰の下あたりから悪魔の尻尾が生えていた。
黒いタイツのような服を着ている。
いや、服よりも水着のようだ。
『これは、解放されるのか?ほおっておけばいいのか?』
『どう見てもサキュバスだ』
「……クリスタルを触って9レベル分を差し出すイメージを送ると解放出来る」
「……俺の魂の一部になって眷属に……なるらしい」
俺はクリスタルを触った。
「9レベル分持って行け!」
『迷いがねえ!』
『恐怖が無いのか?』
『さすがカゲオだぜ』
クリスタルが輝いて霧になった。
女性が俺に抱きついた。
いい匂いがする。
とても、柔らかい。
「ありがとお、少し、眠るね」
女性が俺に吸い込まれた。
「疲れたろう。俺も疲れたよ……。なんだか、とても眠いんだ」
『死亡フラグみたいなことを言ってる』
『疲れるのは分かる』
『ここで!ここで眠るのか!』
『ある意味怖くね?』
『まだ調子に乗ってる。やっぱり調子乗り顔だ』
俺は地面に寝転がりそのまま眠った。
『待て待て!ステータスを見せろって!』
『本当に眠った。眠りやがった』
『マナーモードを忘れてますよ』
『気持ちよさそうに寝てやがるぜ』
『癒されるわ』
『俺、最近悩んでたんだけどカゲオを見ていたら悩みが小さく感じてきた』
『出られなくなるとか考えないのな』
カゲオの配信は掲示板と化し、声とメッセージが流れ続けた。
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