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第84話 新ルートの意味
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先に進むと門と白いオーブがあった。
「気を引き締めて行こう」
「チャージするわ。合図してからタッチして頂戴」
「俺もチャージする!」
「私も!」
キュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュイン!
「いいわよ!」
「準備OK!」
『ラスボスが来るぞ!』
『緊張するな、目が離せない』
『手に汗が出てきたわ』
オーブをタッチした。
魔法陣が無数に現れウサギの群れが現れた。
「あ、れ? 最初と同じか?」
バチバチバチバチ!
「今はただモンスターを倒す事に集中しなさい!」
みんなでモンスターを全滅させた。
「見てくれ! ドロップ品にカードがある!」
「回復のカードね。100体くらい倒して、5枚、ドロップ率5%……」
「いや、まだ分からない。あと何回かタッチしてみないと分からない」
『アキラが回復のカードを集める気だ』
『高く売れるからな』
『アキラが回復のカードを暴落させる未来が見える』
「きゅ! きゅう! きゅうううう!」
きゅうが飛びながら俺を引っ張った。
「こらこら、服が伸びるだろ」
「きゅうが必死です。先に進みましょう☆」
「そうよ、きゅうの様子がいつもと違うわ」
「そうだね、先に何があるのかドキドキするよ」
「……そうだな。うん。きゅう、奥に行くから大丈夫だ」
きゅうを撫でるとおとなしくなった。
みんなで奥に進む。
「道がいつもより長いな」
「何かあるよ。楽しみだね」
「落とし穴だったりしてな」
「そこは、アキラの斥候術があるから大丈夫だよ」
「あ、奥が光っています☆」
光に向かって歩くと、3つの武器が光を浴びながら置かれていた。
先端の宝石が七色に輝く杖
持ち手から鞘までが真っ白な刀
そして剣の根元に4つの宝石が埋め込まれた灰色の剣
何故か、懐かしい気持ちになった。
俺は、灰色の剣を手に取った。
剣の、記憶が流れ込んでくる。
そうか、この記憶は、1万年前の記憶だ。
俺とクラックの魂が割れる前の、前世の記憶。
1万年前、魔法文明が発達していた。
ゲートからワープする事で一瞬で移動出来るほどの発達。
今のゲートはその時の面影か。
俺は、俺の前世はエクス。
沢山いる勇者パーティーの1人だった。
3人と妖精のパーティー。
3人の中で俺は最弱だった。
兄であり、パーティーのリーダーでもある勇者ワイド、刀の使い手。
そして兄の恋人で賢者のリリス。
2人は今の兄さんとライカさんにとてもよく似ていた。
そして祝福の妖精きゅう
これは今のきゅうと何も変わらない。
でも今と違い飛ぶことが出来ない為、頑張って後ろをついてくる。
そして俺は暗黒騎士だ。
光魔法の才能を持っていてもいつまで経っても闇魔法しか使えない、それが俺だ。
当時争っていた竜族のブレスに俺は吹き飛ばされた。
「ぐああああああ!」
賢者リリスが魔法で竜族を足止めし、勇者ワイドが刀で竜族を切り刻んだ。
戦いには勝った。
でも、強敵との戦いでは、いつも2人が活躍していて、俺は足手まといだった。
どんなに練習しても光魔法を使えない。
魔法ではリリスより弱く、剣では兄さんに適わない。
俺は剣も魔法も中途半端だ。
「はあ、はあ、また、兄さんに迷惑を……」
「自信を持て、お前は素晴らしいんだから」
俺は、強くなることが出来なかった。
それが苦しくて人生を諦めかけていた。
そうか、俺は前世でも変わらない。
前世でも人生を諦めかけていたのか。
ある日、
予言者によって1000の救世主、その1人に選ばれた。
使いの男が言った。
「エクス様の魂を砕くことで、1万年後の未来に良い結果をもたらす可能性が高いと、そう予言者は言いました」
兄のワイドが激怒して男の胸倉を掴んだ。
「そんなに長く生き残りたいならお前らも戦えばいい!」
「げほ、げほ、はあ、はあ、これは予言者のお言葉なのです」
「関係ない! イクス、受ける必要は無い! 魂を砕かれた人間は死ぬ! 魂砕きは人殺しと何も変わらない!」
「いいえ、イクス様はこのお話を受けします」
「ふざけるなよ!」
「ぐ、が、予言のこと、ば、です」
「兄さん、そんなに強く掴んだら殺してしまう」
「む、」
兄さんが男を離すと俺は言った。
「魂砕きを受ける」
「な! 死ぬだけだ! 1万年先のどうなるか分からない未来の為に犠牲になる必要は無い!」
俺は魂砕きを受け入れた。
人を助けたいとかそういう理由ではない。
生まれ変われば楽になれる気がした。
違う自分になればもっといい人生を送れる気がした。
兄さんとリリスに守られて戦うのが嫌だ。
足手まといになっているのに何も変えられない。
頑張っているのに結果が出ない。
やれることを全部試して分かった。
俺には才能が無いのだと。
俺は皆の説得を無視して魂砕きの儀式を進めた。
12人の魔法使いが並ぶ。
「イクス様、お別れの言葉はよろしかったのですか?」
「いいんだ。もう足手まといにはなりたくない」
「……そのような事はありません。あなたは強い」
「俺はそうは思わない。始めてくれ」
「分かりました」
「生まれ変わったら、兄さんや、リリスの、役に立てる人間に、もっと才能が欲しい」
魂の縁は続く。
生まれ変わっても兄さんやリリスと出会って、そして今度は頼れる俺に生まれ変わりたい。
12人の魔法使いが哀れむような顔を向けた。
俺はこの後どうなるか知っている。
きゅう、来ないでくれ。
「きゅう!」
きゅうが走ってきた。
そして俺の前に立ちふさがった。
やめろ!
苦しい思いをするだけだ!
痛い思いをするだけだ!
「どきなさい、痛い思いをするだけです」
魔法使いが苦しそうに言った。
「きゅう! きゅう!」
「どくのです!!」
「きゅう! きゅう!」
「くう、サンダー!」
バチバチバチバチ!
きゅうに雷撃が降り注ぐ。
「き、きゅう! きゅう!」
それでもきゅうは震えながら立ち上がった。
「これ以上撃たせるな! 私にこれ以上撃たせるな! サンダー! パラライズ!」
きゅうが痙攣して倒れた。
「き、きゅう、きゅ、う」
「はあ、はあ、連れて行きなさい」
魔法使いが泣きながら言った。
「今からあなたを弱らせます。サンダー用意!」
「「サンダー用意!」」
「きゅうを大事にしてくれ」
「ええ、分かっています」
「「サンダー!」」
バチバチバチバチ!
「ぐがああああああああああああああ!」
「まだ、まだ足りません。2発目用意!」
「「サンダー!」」
バチバチバチバチ!
「ぐがああああああああああああああ!」
「あなたの魂を、砕き、砕きます」
「嫌な役をさせてしまったな」
「くう、行きます! 魂砕き用意!」
「「魂砕き用意!」」
魔法使いの男が手を振り下ろした。
「「魂砕き!」」
俺の意識が無くなっていく。
不思議と痛みはない。
これが死か。
兄さんやリリス、魂の縁で、また巡り会いたい。
今度は才能があって、兄さんを守れる、俺になって、また……
「気を引き締めて行こう」
「チャージするわ。合図してからタッチして頂戴」
「俺もチャージする!」
「私も!」
キュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュイン!
「いいわよ!」
「準備OK!」
『ラスボスが来るぞ!』
『緊張するな、目が離せない』
『手に汗が出てきたわ』
オーブをタッチした。
魔法陣が無数に現れウサギの群れが現れた。
「あ、れ? 最初と同じか?」
バチバチバチバチ!
「今はただモンスターを倒す事に集中しなさい!」
みんなでモンスターを全滅させた。
「見てくれ! ドロップ品にカードがある!」
「回復のカードね。100体くらい倒して、5枚、ドロップ率5%……」
「いや、まだ分からない。あと何回かタッチしてみないと分からない」
『アキラが回復のカードを集める気だ』
『高く売れるからな』
『アキラが回復のカードを暴落させる未来が見える』
「きゅ! きゅう! きゅうううう!」
きゅうが飛びながら俺を引っ張った。
「こらこら、服が伸びるだろ」
「きゅうが必死です。先に進みましょう☆」
「そうよ、きゅうの様子がいつもと違うわ」
「そうだね、先に何があるのかドキドキするよ」
「……そうだな。うん。きゅう、奥に行くから大丈夫だ」
きゅうを撫でるとおとなしくなった。
みんなで奥に進む。
「道がいつもより長いな」
「何かあるよ。楽しみだね」
「落とし穴だったりしてな」
「そこは、アキラの斥候術があるから大丈夫だよ」
「あ、奥が光っています☆」
光に向かって歩くと、3つの武器が光を浴びながら置かれていた。
先端の宝石が七色に輝く杖
持ち手から鞘までが真っ白な刀
そして剣の根元に4つの宝石が埋め込まれた灰色の剣
何故か、懐かしい気持ちになった。
俺は、灰色の剣を手に取った。
剣の、記憶が流れ込んでくる。
そうか、この記憶は、1万年前の記憶だ。
俺とクラックの魂が割れる前の、前世の記憶。
1万年前、魔法文明が発達していた。
ゲートからワープする事で一瞬で移動出来るほどの発達。
今のゲートはその時の面影か。
俺は、俺の前世はエクス。
沢山いる勇者パーティーの1人だった。
3人と妖精のパーティー。
3人の中で俺は最弱だった。
兄であり、パーティーのリーダーでもある勇者ワイド、刀の使い手。
そして兄の恋人で賢者のリリス。
2人は今の兄さんとライカさんにとてもよく似ていた。
そして祝福の妖精きゅう
これは今のきゅうと何も変わらない。
でも今と違い飛ぶことが出来ない為、頑張って後ろをついてくる。
そして俺は暗黒騎士だ。
光魔法の才能を持っていてもいつまで経っても闇魔法しか使えない、それが俺だ。
当時争っていた竜族のブレスに俺は吹き飛ばされた。
「ぐああああああ!」
賢者リリスが魔法で竜族を足止めし、勇者ワイドが刀で竜族を切り刻んだ。
戦いには勝った。
でも、強敵との戦いでは、いつも2人が活躍していて、俺は足手まといだった。
どんなに練習しても光魔法を使えない。
魔法ではリリスより弱く、剣では兄さんに適わない。
俺は剣も魔法も中途半端だ。
「はあ、はあ、また、兄さんに迷惑を……」
「自信を持て、お前は素晴らしいんだから」
俺は、強くなることが出来なかった。
それが苦しくて人生を諦めかけていた。
そうか、俺は前世でも変わらない。
前世でも人生を諦めかけていたのか。
ある日、
予言者によって1000の救世主、その1人に選ばれた。
使いの男が言った。
「エクス様の魂を砕くことで、1万年後の未来に良い結果をもたらす可能性が高いと、そう予言者は言いました」
兄のワイドが激怒して男の胸倉を掴んだ。
「そんなに長く生き残りたいならお前らも戦えばいい!」
「げほ、げほ、はあ、はあ、これは予言者のお言葉なのです」
「関係ない! イクス、受ける必要は無い! 魂を砕かれた人間は死ぬ! 魂砕きは人殺しと何も変わらない!」
「いいえ、イクス様はこのお話を受けします」
「ふざけるなよ!」
「ぐ、が、予言のこと、ば、です」
「兄さん、そんなに強く掴んだら殺してしまう」
「む、」
兄さんが男を離すと俺は言った。
「魂砕きを受ける」
「な! 死ぬだけだ! 1万年先のどうなるか分からない未来の為に犠牲になる必要は無い!」
俺は魂砕きを受け入れた。
人を助けたいとかそういう理由ではない。
生まれ変われば楽になれる気がした。
違う自分になればもっといい人生を送れる気がした。
兄さんとリリスに守られて戦うのが嫌だ。
足手まといになっているのに何も変えられない。
頑張っているのに結果が出ない。
やれることを全部試して分かった。
俺には才能が無いのだと。
俺は皆の説得を無視して魂砕きの儀式を進めた。
12人の魔法使いが並ぶ。
「イクス様、お別れの言葉はよろしかったのですか?」
「いいんだ。もう足手まといにはなりたくない」
「……そのような事はありません。あなたは強い」
「俺はそうは思わない。始めてくれ」
「分かりました」
「生まれ変わったら、兄さんや、リリスの、役に立てる人間に、もっと才能が欲しい」
魂の縁は続く。
生まれ変わっても兄さんやリリスと出会って、そして今度は頼れる俺に生まれ変わりたい。
12人の魔法使いが哀れむような顔を向けた。
俺はこの後どうなるか知っている。
きゅう、来ないでくれ。
「きゅう!」
きゅうが走ってきた。
そして俺の前に立ちふさがった。
やめろ!
苦しい思いをするだけだ!
痛い思いをするだけだ!
「どきなさい、痛い思いをするだけです」
魔法使いが苦しそうに言った。
「きゅう! きゅう!」
「どくのです!!」
「きゅう! きゅう!」
「くう、サンダー!」
バチバチバチバチ!
きゅうに雷撃が降り注ぐ。
「き、きゅう! きゅう!」
それでもきゅうは震えながら立ち上がった。
「これ以上撃たせるな! 私にこれ以上撃たせるな! サンダー! パラライズ!」
きゅうが痙攣して倒れた。
「き、きゅう、きゅ、う」
「はあ、はあ、連れて行きなさい」
魔法使いが泣きながら言った。
「今からあなたを弱らせます。サンダー用意!」
「「サンダー用意!」」
「きゅうを大事にしてくれ」
「ええ、分かっています」
「「サンダー!」」
バチバチバチバチ!
「ぐがああああああああああああああ!」
「まだ、まだ足りません。2発目用意!」
「「サンダー!」」
バチバチバチバチ!
「ぐがああああああああああああああ!」
「あなたの魂を、砕き、砕きます」
「嫌な役をさせてしまったな」
「くう、行きます! 魂砕き用意!」
「「魂砕き用意!」」
魔法使いの男が手を振り下ろした。
「「魂砕き!」」
俺の意識が無くなっていく。
不思議と痛みはない。
これが死か。
兄さんやリリス、魂の縁で、また巡り会いたい。
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