83 / 116
第83話 オーブ
しおりを挟む
焚火をしながら食事を摂る。
「時間を無駄にして悪かったわよ」
『俺も銃について熱く語ってしまった』
「何も言ってないだろ。悪いと思っていない。俺も撃ってみたいな」
「いいわよ、はい」
マナがハンドガンを手渡した。
俺は皆から離れてリツカのマネをして構える。
『悪くない構えだ。後はトリガーを引く瞬間に微量の魔力で魔法弾が旋回しながらまっすぐ前に飛ぶイメージをしつつ撃ちだせばいい』
「こう、か?」
パン!
弾が横にずれて飛んでいった。
『慣れが必要だ。最初はみんなうまく行かない。慣れれば命中精度も威力も上がる』
「おおお! 私もやります☆」
パン!
「あー駄目ですね。狙いが逸れます」
「私にも貸して欲しい」
「私もやるわ」
兄さんとライカさんも銃を撃つが威力以前に狙いが逸れる。
「う~む、ガンナーも大変なのだな」
『ガンナーは遠くまで撃てるメリットがある分戦士や魔法使いに比べて威力に欠ける。出来るだけ弱点を狙い、魔法弾を無駄にしないように少ない手数で仕留める必要がある。だが魔法弾のコストをモンスターの魔石で回収できるようになれば楽しくなってくる』
「ガンナーに憧れがあったけど、隣の芝生は青く見える、か」
『俺からすればリスクを取って前に出る戦士は凄いと思うし、範囲攻撃が得意な魔法使いは頼もしい存在だ。万能はありえない』
「そっかー。どれもメリットとデメリットがあるか。授業では習っていたけど、改めてそれを実感した」
「食べ終わりました! 次に行きましょう☆」
「そうだな」
みんなで扉を通り、一本道を進んだ。
「また同じ大部屋です!」
「次は赤いオーブと扉か」
みんなが構えた。
「オーブに触るぞ!」
赤いオーブに触ると大きな魔法陣が発生した。
「まさか☆」
「10メートル級のイノシシだ」
俺と兄さんで10メートル級を倒すと扉が開いた。
オーブを見つめる。
『アキラが何か考えているぞ』
『また触りたそうに見える』
『触る以外の選択肢はない。一応2回目の検証も欲しいぜ』
『ワイなら触らないけど、見ている分には2回目も触って欲しい』
「もう一回触りたい。考えがある」
「分かった」
キュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュイン!
魔法をチャージしたままオーブをタッチした。
そして魔法陣に向かう。
発生した10メートル級の牛に急接近した。
「ディフェンスダウン! おりゃああああああああああああああああああ!」
ディフェンスダウンと連撃で一気に10メートル級を倒した。
『スティールソード&ディフェンスダウンチャージからのラッシュか』
『10メートル級が出てくるって分かればやるよね』
『アキラが楽しそうだ』
「ここはいい! 流行るぞ!」
『流行らないから!』
『ここまでたどり着く前に死ねるわ!』
『でも、アキラならここに住めそう』
『アキラはどこででも生きていけそうだよな』
きゅうが俺を引っ張った。
「きゅう! きゅう!」
『可愛い』
『きゅうが必死で皆を導こうとしている』
『きゅうが導こうとしている』
「先に進みましょう☆」
「……分かった」
先に進むと今度は青いオーブがあった。
「またか」
『楽しくなって来たぞ』
『先には絶対に何かあるだろ』
『それで何も無かったら嫌だよな』
『早くオーブに触ろうぜ』
みんなが構え、俺がオーブに触る。
「お! これは!」
「アキラ! 光ってますよ!」
「これは大丈夫だ、体力や魔力が回復していく」
『回復ポイントか!』
『この後ボスか! ボスなのか!』
『みんなで回復だ』
メイがオーブに触る。
「おお! 気持ちいいです。体が軽くなっていきます」
「きゅうはここに連れて来たかったのか?」
「きゅう」
きゅうが門の前に立った。
『先に行けとおっしゃっています』
『回復が終わったらすぐに行こうぜ』
『次はラスボスだろ!』
『目が離せないわ』
俺達は先に進んだ。
「時間を無駄にして悪かったわよ」
『俺も銃について熱く語ってしまった』
「何も言ってないだろ。悪いと思っていない。俺も撃ってみたいな」
「いいわよ、はい」
マナがハンドガンを手渡した。
俺は皆から離れてリツカのマネをして構える。
『悪くない構えだ。後はトリガーを引く瞬間に微量の魔力で魔法弾が旋回しながらまっすぐ前に飛ぶイメージをしつつ撃ちだせばいい』
「こう、か?」
パン!
弾が横にずれて飛んでいった。
『慣れが必要だ。最初はみんなうまく行かない。慣れれば命中精度も威力も上がる』
「おおお! 私もやります☆」
パン!
「あー駄目ですね。狙いが逸れます」
「私にも貸して欲しい」
「私もやるわ」
兄さんとライカさんも銃を撃つが威力以前に狙いが逸れる。
「う~む、ガンナーも大変なのだな」
『ガンナーは遠くまで撃てるメリットがある分戦士や魔法使いに比べて威力に欠ける。出来るだけ弱点を狙い、魔法弾を無駄にしないように少ない手数で仕留める必要がある。だが魔法弾のコストをモンスターの魔石で回収できるようになれば楽しくなってくる』
「ガンナーに憧れがあったけど、隣の芝生は青く見える、か」
『俺からすればリスクを取って前に出る戦士は凄いと思うし、範囲攻撃が得意な魔法使いは頼もしい存在だ。万能はありえない』
「そっかー。どれもメリットとデメリットがあるか。授業では習っていたけど、改めてそれを実感した」
「食べ終わりました! 次に行きましょう☆」
「そうだな」
みんなで扉を通り、一本道を進んだ。
「また同じ大部屋です!」
「次は赤いオーブと扉か」
みんなが構えた。
「オーブに触るぞ!」
赤いオーブに触ると大きな魔法陣が発生した。
「まさか☆」
「10メートル級のイノシシだ」
俺と兄さんで10メートル級を倒すと扉が開いた。
オーブを見つめる。
『アキラが何か考えているぞ』
『また触りたそうに見える』
『触る以外の選択肢はない。一応2回目の検証も欲しいぜ』
『ワイなら触らないけど、見ている分には2回目も触って欲しい』
「もう一回触りたい。考えがある」
「分かった」
キュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュイン!
魔法をチャージしたままオーブをタッチした。
そして魔法陣に向かう。
発生した10メートル級の牛に急接近した。
「ディフェンスダウン! おりゃああああああああああああああああああ!」
ディフェンスダウンと連撃で一気に10メートル級を倒した。
『スティールソード&ディフェンスダウンチャージからのラッシュか』
『10メートル級が出てくるって分かればやるよね』
『アキラが楽しそうだ』
「ここはいい! 流行るぞ!」
『流行らないから!』
『ここまでたどり着く前に死ねるわ!』
『でも、アキラならここに住めそう』
『アキラはどこででも生きていけそうだよな』
きゅうが俺を引っ張った。
「きゅう! きゅう!」
『可愛い』
『きゅうが必死で皆を導こうとしている』
『きゅうが導こうとしている』
「先に進みましょう☆」
「……分かった」
先に進むと今度は青いオーブがあった。
「またか」
『楽しくなって来たぞ』
『先には絶対に何かあるだろ』
『それで何も無かったら嫌だよな』
『早くオーブに触ろうぜ』
みんなが構え、俺がオーブに触る。
「お! これは!」
「アキラ! 光ってますよ!」
「これは大丈夫だ、体力や魔力が回復していく」
『回復ポイントか!』
『この後ボスか! ボスなのか!』
『みんなで回復だ』
メイがオーブに触る。
「おお! 気持ちいいです。体が軽くなっていきます」
「きゅうはここに連れて来たかったのか?」
「きゅう」
きゅうが門の前に立った。
『先に行けとおっしゃっています』
『回復が終わったらすぐに行こうぜ』
『次はラスボスだろ!』
『目が離せないわ』
俺達は先に進んだ。
20
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる