71 / 116
第71話 パーティーのステータス
しおりを挟む
俺は先生や生徒に剣を教えたり、リツカと剣で打ち合って入学式までを過ごした。
入学式が終わり教室に入るとみんなに囲まれそうになった。
そこにリツカが入ってきた。
「入学式も終わった事だし、パーティーを組んでゲートに行こう」
リツカが俺の手を引いて教室から出た。
「きゅうと俺、リツカのパーティーか」
「メイとマナもいるよ」
「勉強は?」
「今期分は終わっているから、スマホでゲートに行く申請とパーティー結成の報告も済んでるよ」
「あれ? そういう話あったか? 初めて聞いたんだけど」
「初めて話したからね」
「ん?」
「一旦決めておかないとなかなか進まないからね。私が決めておいたよ」
「リツカって結構剛腕だよな」
「そうだね、他にも理由はあるよ」
「聞こうか」
「私とメイ、マナはよくパーティーに誘われるからその前にパーティーを組んでパーティー募集禁止のコメントを載せておけば安全になるよね?」
「皆アイドルみたいな感じだもんな」
「でも、もっと面倒なのはアキラだよ」
「ん?」
「入学式が終わって囲まれそうになっていたよね? 入学式が終わってからパーティー結成の勧誘が始まる所だったよ」
「何か言われても、きゅうが一緒にパーティーを組むから経験値が分散される話をすれば大丈夫だろ?」
「それでもアキラは勧誘されそうになってたよ」
「いやいや、3人ほど人気者じゃない」
「分かってないね。アキラは人気者だよ。ゲームストーリー変更とクラックのサイドストーリーの追加で人気が高まって更にアキラの人当たりが良い事で評判が上がっているからね。それに舞海先生を一瞬で倒したよね? 舞海先生の技量はかなり高いのに」
「倒してないけど」
「正確にはギブアップだよね? でも噂が大きくなって今じゃ舞海先生がアキラの弟子になったとか、一瞬で舞海先生が吹き飛んだとか色々噂が流れているよ」
「マジでか」
「後は、私とアキラはソウルランクCだよね?」
「あ、ソウルランクCが2人もいるパーティーに入るのはハードルが高い。それにきゅうもいる、きゅうも一緒にパーティーを組むと経験値が分散されるからその上でパーティー募集禁止のコメントを載せておけばほとんどの人がパーティーに入って来ようとしないだろうな」
幾重にもバリアを張って対策をしておく作戦か。
メイとマナが歩いてきた。
「やっと勉強が終わりました☆」
「やっと、やっと外に出られるわ」
「おっし! 行くか!」
4人で学校を出ようとすると舞海先生が走ってきた。
「ストップストップ!」
「舞海先生、どうしました?」
「今溢れ出しが起きているから今は行かないで欲しい」
みんなで一斉にスマホを取り出した。
「また4種のゲートからあふれ出しか」
「そしてまた西防壁が突破されてますよ」
「西高校の生徒にまた被害が出るわね」
「そうだ、今の内にステータス測定をしよう! 東高校なら無料で受けられるから! 特にアキラ君はぜひ受けて欲しい!」
「……そう言えば、受けていませんでした」
「皆で受けに行こう!」
【掲示板】
また第13ゲートの防壁西を突破されてる。
大丈夫だ、西高校生の肉壁がいるから。
肉壁って、もうたくさん死んだだろ?
1年生「俺達がいるんだよ!」
1年ごとに生贄が補充される。
生贄じゃない、自分の意思で飛び込んで死んでいるだけだ。
でもあいつらは危なくなれば我先に逃げるだろ?
説明しよう、これが13ゲート市西のマップな、赤く囲んだところが西高校で黄色く囲んだところが西高校生が住むアパート地帯だ。→コレ
うわあああ、街の西をゲートから守るように生徒のアパートと西高校がある、おかしくね?
明らかなる肉壁、折角補充された1年生も結構死ぬだろう。
大丈夫だ、後1年すればまた補充される。
西高校の生徒にはクズが多い、実際最近起きたテロのメンバーに西高校の生徒が多かった。
テロを抑える為に治安維持用の見回りが多く必要になるだろ?
そうなると治安維持に配置されたメンバー分モンスターの処理数が減る。
となれば国はこう考える。
国「あいつら死んでくれないかな? せや、肉壁にして間引きしよ」
考えすぎだろ、防壁の近くは土地が安いから学校や安いアパートやボロ家を建てやすい。
なるほど、土地が安いから金を持たない生徒用のアパートが建ち、高校が建つと、君の意見は分かった。
所でこの地図を見て欲しい。13ゲート市の航空写真だが、西高校だけじゃなく、北・東・南の高校を赤く、学生が住む寮やアパートを黄色くマーキングして置いた、みたまへ。→コレ
西高校だけ極端に防壁から近い位置に学校とアパートがある!
明らかなる肉壁!
うむ、お判りいただけただろうか?
そもそもだよ? 西防壁だけ壁の補修工事が終わらない、工事の完成が遅すぎる。
分かってないな、西高校の生徒が工事中の人間を銃で撃ったりするんだよ。
そして防壁のカメラで証拠をばっちり押さえられて普通に捕まっている。
自分で自分の首を絞めてないか?
その通りだ、それが西高校!
あいつらは失う物が無いからな、マジでクレイジーだ。
盗んだバイクで走り出すし、校舎の窓ガラスも割るような人間だ。
昔の日本かよ!
その通りだ! それが西高校!
実際には一部のヤバイ生徒が犯罪を犯して捕まって西高校生全員の首を絞めているのが現実だ。
西高校の生徒が工事の邪魔をする→防壁工事が遅れる→モンスターが西に溢れる→西高校の生徒が死ぬ
西高校の生徒が大人の冒険者に喧嘩を売る→大人の冒険者が西を嫌煙する→モンスターに数で押される→西高校の生徒が死ぬ
自業自得過ぎる!
もっと言うと西高校のやつらが死んで逃げ始めてから大人冒険者がモンスターを狩り始める、みんな慣れたもんよ。
ヤンキーじゃないのに才能が無くて西高校に入れられた生徒が可愛そうだな。
だから頑張って努力するしかない、努力して転入すれば人生が変わる。
入学式が終わり教室に入るとみんなに囲まれそうになった。
そこにリツカが入ってきた。
「入学式も終わった事だし、パーティーを組んでゲートに行こう」
リツカが俺の手を引いて教室から出た。
「きゅうと俺、リツカのパーティーか」
「メイとマナもいるよ」
「勉強は?」
「今期分は終わっているから、スマホでゲートに行く申請とパーティー結成の報告も済んでるよ」
「あれ? そういう話あったか? 初めて聞いたんだけど」
「初めて話したからね」
「ん?」
「一旦決めておかないとなかなか進まないからね。私が決めておいたよ」
「リツカって結構剛腕だよな」
「そうだね、他にも理由はあるよ」
「聞こうか」
「私とメイ、マナはよくパーティーに誘われるからその前にパーティーを組んでパーティー募集禁止のコメントを載せておけば安全になるよね?」
「皆アイドルみたいな感じだもんな」
「でも、もっと面倒なのはアキラだよ」
「ん?」
「入学式が終わって囲まれそうになっていたよね? 入学式が終わってからパーティー結成の勧誘が始まる所だったよ」
「何か言われても、きゅうが一緒にパーティーを組むから経験値が分散される話をすれば大丈夫だろ?」
「それでもアキラは勧誘されそうになってたよ」
「いやいや、3人ほど人気者じゃない」
「分かってないね。アキラは人気者だよ。ゲームストーリー変更とクラックのサイドストーリーの追加で人気が高まって更にアキラの人当たりが良い事で評判が上がっているからね。それに舞海先生を一瞬で倒したよね? 舞海先生の技量はかなり高いのに」
「倒してないけど」
「正確にはギブアップだよね? でも噂が大きくなって今じゃ舞海先生がアキラの弟子になったとか、一瞬で舞海先生が吹き飛んだとか色々噂が流れているよ」
「マジでか」
「後は、私とアキラはソウルランクCだよね?」
「あ、ソウルランクCが2人もいるパーティーに入るのはハードルが高い。それにきゅうもいる、きゅうも一緒にパーティーを組むと経験値が分散されるからその上でパーティー募集禁止のコメントを載せておけばほとんどの人がパーティーに入って来ようとしないだろうな」
幾重にもバリアを張って対策をしておく作戦か。
メイとマナが歩いてきた。
「やっと勉強が終わりました☆」
「やっと、やっと外に出られるわ」
「おっし! 行くか!」
4人で学校を出ようとすると舞海先生が走ってきた。
「ストップストップ!」
「舞海先生、どうしました?」
「今溢れ出しが起きているから今は行かないで欲しい」
みんなで一斉にスマホを取り出した。
「また4種のゲートからあふれ出しか」
「そしてまた西防壁が突破されてますよ」
「西高校の生徒にまた被害が出るわね」
「そうだ、今の内にステータス測定をしよう! 東高校なら無料で受けられるから! 特にアキラ君はぜひ受けて欲しい!」
「……そう言えば、受けていませんでした」
「皆で受けに行こう!」
【掲示板】
また第13ゲートの防壁西を突破されてる。
大丈夫だ、西高校生の肉壁がいるから。
肉壁って、もうたくさん死んだだろ?
1年生「俺達がいるんだよ!」
1年ごとに生贄が補充される。
生贄じゃない、自分の意思で飛び込んで死んでいるだけだ。
でもあいつらは危なくなれば我先に逃げるだろ?
説明しよう、これが13ゲート市西のマップな、赤く囲んだところが西高校で黄色く囲んだところが西高校生が住むアパート地帯だ。→コレ
うわあああ、街の西をゲートから守るように生徒のアパートと西高校がある、おかしくね?
明らかなる肉壁、折角補充された1年生も結構死ぬだろう。
大丈夫だ、後1年すればまた補充される。
西高校の生徒にはクズが多い、実際最近起きたテロのメンバーに西高校の生徒が多かった。
テロを抑える為に治安維持用の見回りが多く必要になるだろ?
そうなると治安維持に配置されたメンバー分モンスターの処理数が減る。
となれば国はこう考える。
国「あいつら死んでくれないかな? せや、肉壁にして間引きしよ」
考えすぎだろ、防壁の近くは土地が安いから学校や安いアパートやボロ家を建てやすい。
なるほど、土地が安いから金を持たない生徒用のアパートが建ち、高校が建つと、君の意見は分かった。
所でこの地図を見て欲しい。13ゲート市の航空写真だが、西高校だけじゃなく、北・東・南の高校を赤く、学生が住む寮やアパートを黄色くマーキングして置いた、みたまへ。→コレ
西高校だけ極端に防壁から近い位置に学校とアパートがある!
明らかなる肉壁!
うむ、お判りいただけただろうか?
そもそもだよ? 西防壁だけ壁の補修工事が終わらない、工事の完成が遅すぎる。
分かってないな、西高校の生徒が工事中の人間を銃で撃ったりするんだよ。
そして防壁のカメラで証拠をばっちり押さえられて普通に捕まっている。
自分で自分の首を絞めてないか?
その通りだ、それが西高校!
あいつらは失う物が無いからな、マジでクレイジーだ。
盗んだバイクで走り出すし、校舎の窓ガラスも割るような人間だ。
昔の日本かよ!
その通りだ! それが西高校!
実際には一部のヤバイ生徒が犯罪を犯して捕まって西高校生全員の首を絞めているのが現実だ。
西高校の生徒が工事の邪魔をする→防壁工事が遅れる→モンスターが西に溢れる→西高校の生徒が死ぬ
西高校の生徒が大人の冒険者に喧嘩を売る→大人の冒険者が西を嫌煙する→モンスターに数で押される→西高校の生徒が死ぬ
自業自得過ぎる!
もっと言うと西高校のやつらが死んで逃げ始めてから大人冒険者がモンスターを狩り始める、みんな慣れたもんよ。
ヤンキーじゃないのに才能が無くて西高校に入れられた生徒が可愛そうだな。
だから頑張って努力するしかない、努力して転入すれば人生が変わる。
20
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
転生したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる