2 / 116
第2話 ソウルアップ
しおりを挟む
看護師さんに怒られた後3人で顔を寄せ合って話をした。
メイの見た目は癖がある。
俺はボロボロで八分丈の制服を着て病院に運ばれた。
ヤンキーグループだと思われ目をつけられてしまった。
「それで? 頭に響く声について話して欲しい」
「言っていたのは、そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは! 喜べ! 魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ! っ幻聴が聞こえた」
『幻聴ではない、証拠を見せてやる』
「幻聴ではない、証拠を見せてやるって言ってる」
「聞いてみましょう」
『そうだ、ソウルランクとソウルスキルを開示しろ。それが証拠だ』
「そうだ、ソウルランクとソウルスキルを開示しろ。それが証拠だって言ってる」
「開示しましょう」
「開示してくれ」
俺はスキルとソウルランクを開示した。
ソウルランクF→E
ソウルスキル:#$%&→修復中
ソウルランクはゲームのレベルのようなものだ。
上から順にソウルランクS→ソウルランクAと続き最低ランクはFだ。
FランクからEランクに進化していた。
ちなみに兄さんとメイもEランクで俺だけがFランクだった。
ソウルスキルはその人の個性を表すスキルだ。
通常ソウルスキルを覚えていない場合『????』で表示されるが俺のソウルスキルは、魂が壊れていた。
だが今は修復中となっている。
スキルは、異空間に物を収納したり火を起こしたりする生活魔法は大体の人が使える。
それ以外で頑張って覚えられたのは剣術と闇魔法のサモンモンスターだけだったが新たに2つも取得できた。
最低のソウルランクと壊れたソウルスキル、俺は、才能が無かった。
「きああああああい! あぎらああ、よがったあああ! うああああああああああん!」
兄さんが号泣した。
俺は即座に兄さんの口を押えた。
「げふん! げふん!」
同室の病人がわざとらしく咳ばらいをした。
病院にはヤバイ冒険者が多い。
けがをしても普通なら回復アイテムや魔法ですぐに治すがそれが出来ない人が病院に集まってくる事が多いのだ。
最悪殴られる。
「兄さん、一旦部屋を出よう」
「廊下に出ましょう」
3人で廊下に出た。
「アキラ、良かったなあ」
「う、うん、兄さん、そんなに泣かないでくれ」
『お前の魂は欠けていた。その半分は俺の魂だ』
「お前の魂は欠けていた。その半分は俺の魂だ、だって」
「おおお! それなら今はソウルアップで成長痛ですね、栄養失調はソウルアップの影響!」
「念願のソウルアップ! 俺おかしくなってないよな!」
「大丈夫です。ちゃんとソウルアップしてます☆」
ソウルアップをすると能力値が急激に上がり体が痛くなる。
そして喉が渇いてお腹が空くのだ。
「所で、頭に響く声に名前はあるんですか?」
『俺の名前はクラック・クラウドだ』
「俺の名前はクラック・クラウドだって言ってる」
「えええええええええ! ゲームの悪役貴族と同じ名前ですよ!」
メイがやっているゲームキャラと俺の見た目が似ているらしい。
そしてメイやメイの友達もゲームキャラのモデルをやっているのだとか。
「病院では静かにしてください!」
看護師さんに怒られた。
「「すいません」」
『話が進まん。ここを出ろ』
「話が進まん。ここを出ろ。だって」
「一旦外に出る」
「確かに、外に出ましょうか」
外のベンチに座って話を続けた。
『ゲームに俺が出ているのか?』
「ゲームに俺が出ているのか? だって」
「出ていますよ。私と私の友達もゲームキャラと似た見た目をしています」
俺はゲームをやった事が無いが、俺の見た目はクラックと似ていて髪と瞳の色から、剣を装備しているのもそっくりらしい。
違うのは服装くらいだ。
『体の主導権を俺に渡してくれ』
「は?」
『話が進まん。俺に主導権を渡せ』
「メイ、ゲームでメイのキャラと悪役貴族は敵だったのか?」
『おい、話を聞け、無視をするな』
メイの見た目がゲームキャラと同じだと言った瞬間に体の主導権を渡せと言ってきた。
嫌な予感がする。
「クラックは私に似たキャラ達にすぐやられるストーリーです」
「そうか、クラックが体の主導権を渡せと言っているけど危険だな」
『何もしない』
「何もしないと言われても信頼できない。それにどうすれば主導権を渡せるかもわからない」
『俺に主導権を渡すと認めれば行けるはずだ』
「主導権は渡せない。ゲームとはいえもし万が一があったら嫌だ」
「明日【ファンタジーソウル】をプレイしましょう。アキラとクラック君にゲームをやって貰えれば何か分かると思いますよ?」
「今日は休もう。クラックと話をしてゆっくり休む」
「それが良いだろう」
その後解散して病室に戻りクラックと話をしたがクラックは『お前は混乱している。1つずつ進めるしかないか』と言った後何も言ってこなくなった。
静寂が訪れ、まぶたが重くなっていく。
そうか、俺は、ソウルアップをしたから、眠く、今日は色々な事が、あった……
強くなれなかった俺が、ソウルアップ……
メイの見た目は癖がある。
俺はボロボロで八分丈の制服を着て病院に運ばれた。
ヤンキーグループだと思われ目をつけられてしまった。
「それで? 頭に響く声について話して欲しい」
「言っていたのは、そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは! 喜べ! 魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ! っ幻聴が聞こえた」
『幻聴ではない、証拠を見せてやる』
「幻聴ではない、証拠を見せてやるって言ってる」
「聞いてみましょう」
『そうだ、ソウルランクとソウルスキルを開示しろ。それが証拠だ』
「そうだ、ソウルランクとソウルスキルを開示しろ。それが証拠だって言ってる」
「開示しましょう」
「開示してくれ」
俺はスキルとソウルランクを開示した。
ソウルランクF→E
ソウルスキル:#$%&→修復中
ソウルランクはゲームのレベルのようなものだ。
上から順にソウルランクS→ソウルランクAと続き最低ランクはFだ。
FランクからEランクに進化していた。
ちなみに兄さんとメイもEランクで俺だけがFランクだった。
ソウルスキルはその人の個性を表すスキルだ。
通常ソウルスキルを覚えていない場合『????』で表示されるが俺のソウルスキルは、魂が壊れていた。
だが今は修復中となっている。
スキルは、異空間に物を収納したり火を起こしたりする生活魔法は大体の人が使える。
それ以外で頑張って覚えられたのは剣術と闇魔法のサモンモンスターだけだったが新たに2つも取得できた。
最低のソウルランクと壊れたソウルスキル、俺は、才能が無かった。
「きああああああい! あぎらああ、よがったあああ! うああああああああああん!」
兄さんが号泣した。
俺は即座に兄さんの口を押えた。
「げふん! げふん!」
同室の病人がわざとらしく咳ばらいをした。
病院にはヤバイ冒険者が多い。
けがをしても普通なら回復アイテムや魔法ですぐに治すがそれが出来ない人が病院に集まってくる事が多いのだ。
最悪殴られる。
「兄さん、一旦部屋を出よう」
「廊下に出ましょう」
3人で廊下に出た。
「アキラ、良かったなあ」
「う、うん、兄さん、そんなに泣かないでくれ」
『お前の魂は欠けていた。その半分は俺の魂だ』
「お前の魂は欠けていた。その半分は俺の魂だ、だって」
「おおお! それなら今はソウルアップで成長痛ですね、栄養失調はソウルアップの影響!」
「念願のソウルアップ! 俺おかしくなってないよな!」
「大丈夫です。ちゃんとソウルアップしてます☆」
ソウルアップをすると能力値が急激に上がり体が痛くなる。
そして喉が渇いてお腹が空くのだ。
「所で、頭に響く声に名前はあるんですか?」
『俺の名前はクラック・クラウドだ』
「俺の名前はクラック・クラウドだって言ってる」
「えええええええええ! ゲームの悪役貴族と同じ名前ですよ!」
メイがやっているゲームキャラと俺の見た目が似ているらしい。
そしてメイやメイの友達もゲームキャラのモデルをやっているのだとか。
「病院では静かにしてください!」
看護師さんに怒られた。
「「すいません」」
『話が進まん。ここを出ろ』
「話が進まん。ここを出ろ。だって」
「一旦外に出る」
「確かに、外に出ましょうか」
外のベンチに座って話を続けた。
『ゲームに俺が出ているのか?』
「ゲームに俺が出ているのか? だって」
「出ていますよ。私と私の友達もゲームキャラと似た見た目をしています」
俺はゲームをやった事が無いが、俺の見た目はクラックと似ていて髪と瞳の色から、剣を装備しているのもそっくりらしい。
違うのは服装くらいだ。
『体の主導権を俺に渡してくれ』
「は?」
『話が進まん。俺に主導権を渡せ』
「メイ、ゲームでメイのキャラと悪役貴族は敵だったのか?」
『おい、話を聞け、無視をするな』
メイの見た目がゲームキャラと同じだと言った瞬間に体の主導権を渡せと言ってきた。
嫌な予感がする。
「クラックは私に似たキャラ達にすぐやられるストーリーです」
「そうか、クラックが体の主導権を渡せと言っているけど危険だな」
『何もしない』
「何もしないと言われても信頼できない。それにどうすれば主導権を渡せるかもわからない」
『俺に主導権を渡すと認めれば行けるはずだ』
「主導権は渡せない。ゲームとはいえもし万が一があったら嫌だ」
「明日【ファンタジーソウル】をプレイしましょう。アキラとクラック君にゲームをやって貰えれば何か分かると思いますよ?」
「今日は休もう。クラックと話をしてゆっくり休む」
「それが良いだろう」
その後解散して病室に戻りクラックと話をしたがクラックは『お前は混乱している。1つずつ進めるしかないか』と言った後何も言ってこなくなった。
静寂が訪れ、まぶたが重くなっていく。
そうか、俺は、ソウルアップをしたから、眠く、今日は色々な事が、あった……
強くなれなかった俺が、ソウルアップ……
1
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる