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第1話 悪役憑依
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俺には才能が無い、俺の魂は、壊れている。
一生このままだとそう思って人生を諦めかけていた。
あの時までは。
俺、稲生アキラは高さ20メートルもある防壁を見上げた。
12月の朝は薄暗く吐いた息が少し白い。
防壁は円状にモンスターが来るあの場所を囲んでいる。
パーティーメンバーの3人で防壁の階段を上る。
防壁に門や扉は無い。
すぐにモンスターに壊されるためだ。
「くうううん!」
てちてちと犬が近づいてくると兄さんが言った。
「犬か、アキラ、餌をあげるといい」
兄さんの名は稲生気道。
長身でメガネをかけ。白く輝く髪をポニーテールで結った姿はちょんまげを思わせる。
痩せ気味ではあるが背が高い。
くたびれた制服とボロボロの脇差を腰に差していて黒い瞳と黒縁メガネがその真面目さを際立たせている。
サムライを連想させる兄さんは高校3年生でパーティーのリーダーだ。
「あげる。ちょっと待ってて」
「あ、私もあげます」
奉仕メイ《ホウシメイ》が俺の横でしゅばっと手を挙げた。
メイは少し背が小さく童顔で動きや話し方で優しさが伝わってくる。
黒髪セミロングの右半分を赤、左半分を青色に染め、ゴスロリの黒いメイド服と派手なメイクをし、真っ黒なハイヒールのロングブーツを常に履いており、一見ファンキーに見える。
第13ゲート西高校は治安が悪い。
ここまでしないと危ないのだ。
パンをちぎって与えた。
「わーしゃしゃしゃ、いい子ですね☆」
「よしよし」
餌をあげ終わると犬が俺達から距離を取って見送る。
人が乗れる大きさのドローンに3人で乗った。
防壁内への出入りはドローンで行う。
「ドローン、移動」
兄さんの声でドローンが浮かび上がり、防壁の内側に掘られた池を超えて地面に着地した。
防壁は城を逆向きにしたような構造になっている。
モンスターを池で止めて防壁で止めて出さない構造になっている。
3人で降りるとドローンが防壁に戻っていく。
丸く囲われた防壁の中央を見ると、第13ゲートが見える。
ゲートは直径20メートルの円状に光り輝き、中に入るとモンスターのいる異空間が広がっている。
3人で1キロ先のゲートに向かって歩く。
「あれ? なんか光ってないか?」
「ゲートはいつも光ってますよ☆」
「いや、そうじゃなくて、空が光って、光がこっちに来る!」
「何も、ありませんね」
「私も、何も見えない」
輝く光が俺めがけて飛び込んできた。
光が俺にぶつかると意識がぼやけていく。
「あ、が!」
「アキラ! 大丈夫か!」
「ちょっとちょっと! アキラ!」
2人の叫び声と共に、俺は、意識を失っていった。
◇
「う、ここは?」
「病院だ」
「兄さん、メイも、心配をかけた」
窓を見ると暗く、カーテンがかけられていた。
「いい、それよりも大丈夫か?」
「大丈夫だけど、病院代が」
「いいんだ。大事な弟を見て貰えるなら安い」
「でも、今月も生活がきついんだよね? もっと頑張ってモンスターを倒さないとお金が」
起き上がろうとすると兄さんが俺の肩を掴んだ。
10才の頃に両親が死んで、俺はその時から2才上の兄さんに育ててもらっている。
兄さんに負担をかけたくない。
「寝ていろ」
「でも!」
「寝ていろ、大丈夫だ」
「……うん」
「アキラ、自信を持て、お前は素晴らしいんだから」
この言葉は兄さんの口癖だ。
挫けそうな時、嫌になりそうな時、兄さんはこの言葉を言ってくれた。
兄さんのおかげで今の俺がいる。
「体調は悪くないか?」
兄さんが俺を真っすぐ見つめた。
今嘘を言っても見破られるだろう。
「……喉が、渇いた」
兄さんはガタンと立ち上がり水を取りに行った。
「キドウ、走らないでください」
「きああああああい!」
「大きな声も駄目ですよ、もう……本当に大丈夫ですか?」
「心配するほどじゃない」
「病院で調べて貰ったら、栄養失調みたいですよ」
「兄さんに貰ったパンを犬にあげたからか」
「ちょっとちぎってあげたくらいじゃ倒れないですよ」
俺がもっと強ければたくさん食べられた。
小さい頃に父さんと母さんが死んでから、兄さんが俺を育ててくれた。
毎日道場でバイトをして、俺を育ててくれた。
俺がいなければ兄さんはもっとモンスターを倒して強くなっていただろう。
兄さんは俺と違って戦いの才能がある。
俺がいなければ兄さんはたくさんモンスターを倒してお金を稼げた。
俺がいなければ脇差じゃなく、もっと長い刀を装備していただろう。
兄さんのおかげで道場に通えた。
兄さんに剣も制服も買って貰った。
兄さんは何度もゲートについて来てくれてパーティーを組んでくれた。
弱い俺に合わせながらだ。
兄さんは俺の世話をする為に時間を使ってくれた。
兄さんには頭が上がらない。
兄さんの役に立ちたい。
力をつけようと努力してきた。
でも、いつまで経っても強くなれなかった。
俺には才能が無い、俺の魂は壊れている。
兄さんが水を持って来てくれて、俺は水を飲み干した。
「もっと飲めるか?」
「キドウ、走っちゃ駄目ですよ」
「もっと飲めるか?」
「うん」
兄さんは速足で水を取りに行った。
『そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは! 喜べ! 魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ!』
「え? 声が聞こえる。頭に変な声が聞こえる」
ガタン!
「……キドウ! アキラが大変です!」
「ちょ! メイ! 病院では静かに!」
「アキラ! 大丈夫か!」
ガタガタ!
ガヤガヤ!
その後病院の職員に3人揃って怒られた。
あとがき
ノクターンでも連載中です。
悪魔に転生した俺は契約とダンジョンでヒロインを堕とす~勝ってヒロインとセックスすればレベルが上がり更に勝つセックススパイラル~
https://novel18.syosetu.com/n1062ip/
もし良ければ覗いてみて欲しいです。
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あの時までは。
俺、稲生アキラは高さ20メートルもある防壁を見上げた。
12月の朝は薄暗く吐いた息が少し白い。
防壁は円状にモンスターが来るあの場所を囲んでいる。
パーティーメンバーの3人で防壁の階段を上る。
防壁に門や扉は無い。
すぐにモンスターに壊されるためだ。
「くうううん!」
てちてちと犬が近づいてくると兄さんが言った。
「犬か、アキラ、餌をあげるといい」
兄さんの名は稲生気道。
長身でメガネをかけ。白く輝く髪をポニーテールで結った姿はちょんまげを思わせる。
痩せ気味ではあるが背が高い。
くたびれた制服とボロボロの脇差を腰に差していて黒い瞳と黒縁メガネがその真面目さを際立たせている。
サムライを連想させる兄さんは高校3年生でパーティーのリーダーだ。
「あげる。ちょっと待ってて」
「あ、私もあげます」
奉仕メイ《ホウシメイ》が俺の横でしゅばっと手を挙げた。
メイは少し背が小さく童顔で動きや話し方で優しさが伝わってくる。
黒髪セミロングの右半分を赤、左半分を青色に染め、ゴスロリの黒いメイド服と派手なメイクをし、真っ黒なハイヒールのロングブーツを常に履いており、一見ファンキーに見える。
第13ゲート西高校は治安が悪い。
ここまでしないと危ないのだ。
パンをちぎって与えた。
「わーしゃしゃしゃ、いい子ですね☆」
「よしよし」
餌をあげ終わると犬が俺達から距離を取って見送る。
人が乗れる大きさのドローンに3人で乗った。
防壁内への出入りはドローンで行う。
「ドローン、移動」
兄さんの声でドローンが浮かび上がり、防壁の内側に掘られた池を超えて地面に着地した。
防壁は城を逆向きにしたような構造になっている。
モンスターを池で止めて防壁で止めて出さない構造になっている。
3人で降りるとドローンが防壁に戻っていく。
丸く囲われた防壁の中央を見ると、第13ゲートが見える。
ゲートは直径20メートルの円状に光り輝き、中に入るとモンスターのいる異空間が広がっている。
3人で1キロ先のゲートに向かって歩く。
「あれ? なんか光ってないか?」
「ゲートはいつも光ってますよ☆」
「いや、そうじゃなくて、空が光って、光がこっちに来る!」
「何も、ありませんね」
「私も、何も見えない」
輝く光が俺めがけて飛び込んできた。
光が俺にぶつかると意識がぼやけていく。
「あ、が!」
「アキラ! 大丈夫か!」
「ちょっとちょっと! アキラ!」
2人の叫び声と共に、俺は、意識を失っていった。
◇
「う、ここは?」
「病院だ」
「兄さん、メイも、心配をかけた」
窓を見ると暗く、カーテンがかけられていた。
「いい、それよりも大丈夫か?」
「大丈夫だけど、病院代が」
「いいんだ。大事な弟を見て貰えるなら安い」
「でも、今月も生活がきついんだよね? もっと頑張ってモンスターを倒さないとお金が」
起き上がろうとすると兄さんが俺の肩を掴んだ。
10才の頃に両親が死んで、俺はその時から2才上の兄さんに育ててもらっている。
兄さんに負担をかけたくない。
「寝ていろ」
「でも!」
「寝ていろ、大丈夫だ」
「……うん」
「アキラ、自信を持て、お前は素晴らしいんだから」
この言葉は兄さんの口癖だ。
挫けそうな時、嫌になりそうな時、兄さんはこの言葉を言ってくれた。
兄さんのおかげで今の俺がいる。
「体調は悪くないか?」
兄さんが俺を真っすぐ見つめた。
今嘘を言っても見破られるだろう。
「……喉が、渇いた」
兄さんはガタンと立ち上がり水を取りに行った。
「キドウ、走らないでください」
「きああああああい!」
「大きな声も駄目ですよ、もう……本当に大丈夫ですか?」
「心配するほどじゃない」
「病院で調べて貰ったら、栄養失調みたいですよ」
「兄さんに貰ったパンを犬にあげたからか」
「ちょっとちぎってあげたくらいじゃ倒れないですよ」
俺がもっと強ければたくさん食べられた。
小さい頃に父さんと母さんが死んでから、兄さんが俺を育ててくれた。
毎日道場でバイトをして、俺を育ててくれた。
俺がいなければ兄さんはもっとモンスターを倒して強くなっていただろう。
兄さんは俺と違って戦いの才能がある。
俺がいなければ兄さんはたくさんモンスターを倒してお金を稼げた。
俺がいなければ脇差じゃなく、もっと長い刀を装備していただろう。
兄さんのおかげで道場に通えた。
兄さんに剣も制服も買って貰った。
兄さんは何度もゲートについて来てくれてパーティーを組んでくれた。
弱い俺に合わせながらだ。
兄さんは俺の世話をする為に時間を使ってくれた。
兄さんには頭が上がらない。
兄さんの役に立ちたい。
力をつけようと努力してきた。
でも、いつまで経っても強くなれなかった。
俺には才能が無い、俺の魂は壊れている。
兄さんが水を持って来てくれて、俺は水を飲み干した。
「もっと飲めるか?」
「キドウ、走っちゃ駄目ですよ」
「もっと飲めるか?」
「うん」
兄さんは速足で水を取りに行った。
『そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは! 喜べ! 魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ!』
「え? 声が聞こえる。頭に変な声が聞こえる」
ガタン!
「……キドウ! アキラが大変です!」
「ちょ! メイ! 病院では静かに!」
「アキラ! 大丈夫か!」
ガタガタ!
ガヤガヤ!
その後病院の職員に3人揃って怒られた。
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