16 / 85
テイカーの失敗続き④
しおりを挟む
「ハルトは不合格だ!」
ブラック学園の入学試験会議、そこでテイカーは高らかに宣言した。
他の職員から見ればハルトは明らかに合格だ。
ハルトが不合格ならそのハルトに腕を切り落とされたテイカーも不合格のはずである。
腕を切り落とされても治療を受け元通りになるといつもの傲慢なテイカーに戻っていた。
ほぼすべての職員は黙ったが、一人の新人教師は意を決して発言する。
「ハルト君は優秀です。もう一度考え直してはいただけませんか?」
テイカーは机に置かれた資料を新人教師に投げつける。
「おい!この領地の統治者は誰だ?」
今にも殺しそうな顔で新人教師を睨みつける。
「て、テイカー・ブラック様です。」
「お前は俺に意見できるほど偉いのか?」
「いえ、違います。」
これ以上発言したら殺される。
職員全員が下を向く。
「今回は許してやる。次からは黙れよ!」
「・・・はい。」
こうして、ハルトはブラック学園の入学試験に落ちた。
だが、これにより、優秀な教師の離職率が高くなる。
テイカーは王に呼び出されていた。
王からのペナルティーは一切考えず、期待に胸を膨らませる。
これで俺は4つ星から5つ星貴族か。
ふ、優秀な俺にやっと王が気付いたか。
俺に任せておけばすべてうまく行く。
周りの無能どもに足を引っ張られてきたがようやく俺が正当に評価される時が来た!
謁見の間ににこにこしながら入ってくるテイカーを見て、王は深くため息をつく。
先代のブラック家当主は立派な男であった。
なぜこんな息子が生まれたのか不思議でならない。
王は入学試験の経緯。
ブラック家傘下貴族の相次ぐ星返上と少しずつ逃げ出す領民について把握していた。
一つだけ気になることがあった。
「ブラック学園の入学試験を受けたハルトは合格したのか?」
「いえ、不合格です。」
テイカーは笑顔で答える。
王はまた深いため息をつく。
「ハルトは優秀な筆記試験の結果を出し、しかも貴様の腕を簡単に切り落とせるほどの実力者と聞いている。不合格の理由を聞きたい。」
「ハルトは卑怯な方法を使いました。」
こいつは何を言っているのだ?現場にいた者の報告でも、鑑定による報告でも、ハルトとテイカーの実力差は明白だ。
「それは決闘の時の話か?」
「はい!」
「それは具体的にどのような卑怯な手を使ったのだ?」
「それは分かりませんが、卑怯な手を使ったに違いありません。」
「分からないという事は、次もう一度決闘をすればお前が負けるという事か?」
「いえ、次決闘をした際には絶対に私が勝利いたします。」
「・・・だが、どのような卑怯な手を使ったのかわからないのであろう?では次も同じ結果になるのではないのか?」
「いえ、次こそは見破り、必ず勝利して見せます。」
なるほど、報告通りの無能か。
職業やスキルには恵まれている。
だが上に立つ者としての判断力は欠落している。
「なぜ貴様を呼んだか分かるか?」
「5つ星貴族への昇格の件でしょうか?」
「・・・・・ふう。」
王はまたため息をついた。
「お前の星を1つはく奪する。」
「・・・は?」
「聞こえなかったか?お前の星を一つはく奪する!」
「な、なぜですか?わ、私が星をはく奪?」
王は指を折りながら答える。
「理由は3つ。1つめが入学試験での決闘の際に、ルールを破り、ハルトを殺そうとしたこと。」
「2つめがブラック領の領民の死亡率の高さと、逃げだす領民が多い事だ。」
「3つめがブラック家の傘下貴族5家が相次ぎ星を返上したことだ。」
「今日からは心を入れ替え、ルールを守り、民を助け、傘下貴族と自身の領を発展させるように努めるのだ。」
「そ、それは何かの間違いです!」
「何がだ?」
「星のはく奪は何かの間違いです。」
「星のはく奪は決定だ。星が欲しくば、この国に貢献することだ。」
「金、お金!そうだ!1000億ゴールドを王家に寄付いたします。」
「足りんな。王家に5000億ゴールド。ハルトに1000億ゴールド寄付するなら星のはく奪を考え直そう。」
「は、ハルトに1000億ですか?あの平民の無能に?」
「嫌なら構わん。今すぐに星をはく奪する。」
「は、払います!」
「では、10日の猶予をやろう。それまでに6000億をここまで持ってくれば星のはく奪を取り消そう。」
「は、ハルトへは私が直接渡します。王にいらぬ手間はかけさせません。」
「もう一度言おう。10日後までに6000億をここまで持ってくれば星のはく奪を取り消そう。」
「か、かしこまりました。」
テイカーはふらふらと謁見の間を後にする。
「まったく、疲れるわ。」
王は側近に愚痴をこぼす。
「ハルト君への1000億は、明らかに踏み倒す気でしたな。」
「ああ、しかし、これでブラック家の資産は半減するな。」
「はい。」
ブラック家、経済的には王家をも超える力を持つと言われる。
だが王は、貴族の地位を餌にブラック家の資産を減らすことに成功した。
ブラック家が先代の頃までは、ブラック家の経済力の高さは喜ばしい事であった。
だが今はテイカーが当主となったことで状況が変わった。
テイカーに資産を持たせたままではこの国の害となる。
王はそのことを見抜いていた。
王は、テイカーの星のはく奪という権威よりも、権力の衰退を望んだ。
テイカーは星のはく奪という権威の没収を恐れる。そのことを王は利用する。
この動きには王都の懐事情もあった。
周りの貴族から難民を流され、王はその難民を救う為食事を施し続けた。
このことによって王都は疲弊する。
更に予算の一部を未来の投資の為使おうとするが、ほとんどの者に反対されうまくいかない。
多くの者が未来の発展を捨てるように今日や明日食べるパンを優先し、今の給金の増加を求める。
今日のパンも大事だが、ある程度未来の為に投資せねばいつまでも難民を維持するために疲弊し続けるが民の多くがその事を分からず聞く耳も持たない。
そして多くの者が待遇の悪さの不平不満しか言わない。
多くの民は、自身の未来の発展を自ら潰し、今の豊かさを優先し未来を食いつぶす。
そして、うまくいかなければ王のせいにするのだ。
多くの難民は。
「パンをください」
「服をください」
「住む場所をください」
しか言わない。余裕がないのだ。
そして1日1食しか食べられない鬱憤を王のせいにし、盗賊に身を落とすものが多くなる。
難民が来ると治安が悪くなるのだ。
王都の民は無意識に王の足を引っ張り続けた。
それだけではなく周りの貴族も王の足を引っ張る。
難民を意図的に王都に流すだけではない。
王都の脆弱性である『斥候能力の低さ』を利用し、テイカーを監視し、王がテイカーを暗殺出来ないよう目を光らせる。
暗殺しようものなら高価な水晶球を惜しみなく使い暗殺の現場を撮影する。
これはテイカーを守る為ではなく、貴族の力を維持するためのものだ。
王が簡単に4つ星貴族を殺せるという事は王の絶対的権力を意味し、周りの貴族を簡単につぶせるという事になる。貴族は王の権力増加を嫌うのだ。
更に王家に大量のスパイを送り込み王都を監視する。
貴族は有能な学園の卒業生を本来であれば一定数王都に迎え入れる習わしがあったが、理由をつけて有能な人材を囲い込み、王都に渡さないようにした。
まともに卒業生を送り込んでいるのはホワイト学園くらいなのだ。
これによりホワイト領と王都はハルトが来るまで発展できず、他の貴族を発展させる結果となる。
他にも王都の領地近くの魔物は狩らず、放置することで足を引っ張る。
王は追い詰められていた。
内部の人間に王を助ける者は少なく、その時の自身の給金などの目先だけを見て行動し王の改革を無意識に阻み邪魔をする。
周りの貴族は自身が王となる為、自身の力を拡大させるため王の没落を望み意識的に足を引っ張る。
更にテイカーの特殊な行動が王の足をさらに引っ張った。
ブラック学園の入学試験会議、そこでテイカーは高らかに宣言した。
他の職員から見ればハルトは明らかに合格だ。
ハルトが不合格ならそのハルトに腕を切り落とされたテイカーも不合格のはずである。
腕を切り落とされても治療を受け元通りになるといつもの傲慢なテイカーに戻っていた。
ほぼすべての職員は黙ったが、一人の新人教師は意を決して発言する。
「ハルト君は優秀です。もう一度考え直してはいただけませんか?」
テイカーは机に置かれた資料を新人教師に投げつける。
「おい!この領地の統治者は誰だ?」
今にも殺しそうな顔で新人教師を睨みつける。
「て、テイカー・ブラック様です。」
「お前は俺に意見できるほど偉いのか?」
「いえ、違います。」
これ以上発言したら殺される。
職員全員が下を向く。
「今回は許してやる。次からは黙れよ!」
「・・・はい。」
こうして、ハルトはブラック学園の入学試験に落ちた。
だが、これにより、優秀な教師の離職率が高くなる。
テイカーは王に呼び出されていた。
王からのペナルティーは一切考えず、期待に胸を膨らませる。
これで俺は4つ星から5つ星貴族か。
ふ、優秀な俺にやっと王が気付いたか。
俺に任せておけばすべてうまく行く。
周りの無能どもに足を引っ張られてきたがようやく俺が正当に評価される時が来た!
謁見の間ににこにこしながら入ってくるテイカーを見て、王は深くため息をつく。
先代のブラック家当主は立派な男であった。
なぜこんな息子が生まれたのか不思議でならない。
王は入学試験の経緯。
ブラック家傘下貴族の相次ぐ星返上と少しずつ逃げ出す領民について把握していた。
一つだけ気になることがあった。
「ブラック学園の入学試験を受けたハルトは合格したのか?」
「いえ、不合格です。」
テイカーは笑顔で答える。
王はまた深いため息をつく。
「ハルトは優秀な筆記試験の結果を出し、しかも貴様の腕を簡単に切り落とせるほどの実力者と聞いている。不合格の理由を聞きたい。」
「ハルトは卑怯な方法を使いました。」
こいつは何を言っているのだ?現場にいた者の報告でも、鑑定による報告でも、ハルトとテイカーの実力差は明白だ。
「それは決闘の時の話か?」
「はい!」
「それは具体的にどのような卑怯な手を使ったのだ?」
「それは分かりませんが、卑怯な手を使ったに違いありません。」
「分からないという事は、次もう一度決闘をすればお前が負けるという事か?」
「いえ、次決闘をした際には絶対に私が勝利いたします。」
「・・・だが、どのような卑怯な手を使ったのかわからないのであろう?では次も同じ結果になるのではないのか?」
「いえ、次こそは見破り、必ず勝利して見せます。」
なるほど、報告通りの無能か。
職業やスキルには恵まれている。
だが上に立つ者としての判断力は欠落している。
「なぜ貴様を呼んだか分かるか?」
「5つ星貴族への昇格の件でしょうか?」
「・・・・・ふう。」
王はまたため息をついた。
「お前の星を1つはく奪する。」
「・・・は?」
「聞こえなかったか?お前の星を一つはく奪する!」
「な、なぜですか?わ、私が星をはく奪?」
王は指を折りながら答える。
「理由は3つ。1つめが入学試験での決闘の際に、ルールを破り、ハルトを殺そうとしたこと。」
「2つめがブラック領の領民の死亡率の高さと、逃げだす領民が多い事だ。」
「3つめがブラック家の傘下貴族5家が相次ぎ星を返上したことだ。」
「今日からは心を入れ替え、ルールを守り、民を助け、傘下貴族と自身の領を発展させるように努めるのだ。」
「そ、それは何かの間違いです!」
「何がだ?」
「星のはく奪は何かの間違いです。」
「星のはく奪は決定だ。星が欲しくば、この国に貢献することだ。」
「金、お金!そうだ!1000億ゴールドを王家に寄付いたします。」
「足りんな。王家に5000億ゴールド。ハルトに1000億ゴールド寄付するなら星のはく奪を考え直そう。」
「は、ハルトに1000億ですか?あの平民の無能に?」
「嫌なら構わん。今すぐに星をはく奪する。」
「は、払います!」
「では、10日の猶予をやろう。それまでに6000億をここまで持ってくれば星のはく奪を取り消そう。」
「は、ハルトへは私が直接渡します。王にいらぬ手間はかけさせません。」
「もう一度言おう。10日後までに6000億をここまで持ってくれば星のはく奪を取り消そう。」
「か、かしこまりました。」
テイカーはふらふらと謁見の間を後にする。
「まったく、疲れるわ。」
王は側近に愚痴をこぼす。
「ハルト君への1000億は、明らかに踏み倒す気でしたな。」
「ああ、しかし、これでブラック家の資産は半減するな。」
「はい。」
ブラック家、経済的には王家をも超える力を持つと言われる。
だが王は、貴族の地位を餌にブラック家の資産を減らすことに成功した。
ブラック家が先代の頃までは、ブラック家の経済力の高さは喜ばしい事であった。
だが今はテイカーが当主となったことで状況が変わった。
テイカーに資産を持たせたままではこの国の害となる。
王はそのことを見抜いていた。
王は、テイカーの星のはく奪という権威よりも、権力の衰退を望んだ。
テイカーは星のはく奪という権威の没収を恐れる。そのことを王は利用する。
この動きには王都の懐事情もあった。
周りの貴族から難民を流され、王はその難民を救う為食事を施し続けた。
このことによって王都は疲弊する。
更に予算の一部を未来の投資の為使おうとするが、ほとんどの者に反対されうまくいかない。
多くの者が未来の発展を捨てるように今日や明日食べるパンを優先し、今の給金の増加を求める。
今日のパンも大事だが、ある程度未来の為に投資せねばいつまでも難民を維持するために疲弊し続けるが民の多くがその事を分からず聞く耳も持たない。
そして多くの者が待遇の悪さの不平不満しか言わない。
多くの民は、自身の未来の発展を自ら潰し、今の豊かさを優先し未来を食いつぶす。
そして、うまくいかなければ王のせいにするのだ。
多くの難民は。
「パンをください」
「服をください」
「住む場所をください」
しか言わない。余裕がないのだ。
そして1日1食しか食べられない鬱憤を王のせいにし、盗賊に身を落とすものが多くなる。
難民が来ると治安が悪くなるのだ。
王都の民は無意識に王の足を引っ張り続けた。
それだけではなく周りの貴族も王の足を引っ張る。
難民を意図的に王都に流すだけではない。
王都の脆弱性である『斥候能力の低さ』を利用し、テイカーを監視し、王がテイカーを暗殺出来ないよう目を光らせる。
暗殺しようものなら高価な水晶球を惜しみなく使い暗殺の現場を撮影する。
これはテイカーを守る為ではなく、貴族の力を維持するためのものだ。
王が簡単に4つ星貴族を殺せるという事は王の絶対的権力を意味し、周りの貴族を簡単につぶせるという事になる。貴族は王の権力増加を嫌うのだ。
更に王家に大量のスパイを送り込み王都を監視する。
貴族は有能な学園の卒業生を本来であれば一定数王都に迎え入れる習わしがあったが、理由をつけて有能な人材を囲い込み、王都に渡さないようにした。
まともに卒業生を送り込んでいるのはホワイト学園くらいなのだ。
これによりホワイト領と王都はハルトが来るまで発展できず、他の貴族を発展させる結果となる。
他にも王都の領地近くの魔物は狩らず、放置することで足を引っ張る。
王は追い詰められていた。
内部の人間に王を助ける者は少なく、その時の自身の給金などの目先だけを見て行動し王の改革を無意識に阻み邪魔をする。
周りの貴族は自身が王となる為、自身の力を拡大させるため王の没落を望み意識的に足を引っ張る。
更にテイカーの特殊な行動が王の足をさらに引っ張った。
1
お気に入りに追加
1,372
あなたにおすすめの小説
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら
キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。
しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。
妹は、私から婚約相手を奪い取った。
いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。
流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。
そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。
それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。
彼は、後悔することになるだろう。
そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。
2人は、大丈夫なのかしら。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる