1 / 85
3連続追放
しおりを挟む
「これはクリムとリンの分だ!」
俺【ハルト】は殴られ壁に吹き飛ばされる。
俺はヤマトからの移民でこのグレー王国にやってきた。
この国で俺のような黒目黒髪は珍しい。
平民で、両親は居ない。
殴ったのはパーティー【ブラックセイバー】のリーダー、テイカー・ブラックだ。
大貴族でしかも才能もある。将来の剣聖候補と言われている。
ただ、性格は最悪だ。
「お前が金を盗んだせいで、俺たちは依頼を失敗した!お前のせいで恥を掻いたじゃねーか!」
「俺はやってない!」
「嘘ついてんじゃねーぞ!依頼中に単独行動を取ったのはお前だけだ!お前しかいねーんだよ!」
「それは魔物の見回りをしてたんだ!それにいつも金を持ち歩いているのはテイカーだ!」
そう、いつも金を持ち歩いているのはテイカーだ。俺が金を持ち歩いたことは一度もない。
「お前が持ってたんだよ!」
テイカーが俺の腹を蹴り上げる。
「クリム、リン、お前らもそう思うだろ?」
クリムとリンもテイカーの意見に賛同する。
「ハルト、あんたが持ってて盗んだんでしょ?移民で平民のあんたなら盗んでもおかしくねーわよ!」
魔法使いのクリム・ポーション。
貴族の娘で、10本の指すべてに大きな宝石の付いた指輪を付けているのが特徴的だ。
「私もテイカーと同じ考えだぜ。パーティー5人の内3人がハルトが盗んだって言ってるんだ。多数決で決めるのが良いと思うぜ」
斧使いのリン・ハウス。
女だが、男っぽいしゃべり方をする
こうして俺はいつものように、貴族である3人に責任を押し付けられる。
テイカーは二人の答えに口角を釣り上げる。
「エステルはどう思う?」
「わ、私は別に……」
俺をちらっと見た後俯く。
木こりのエステルは、パーティーの中でたった一人のまともな存在だ。
犬族の美少女で、桃色の髪を肩まで伸ばし、赤い瞳を持つ。
エステルを見ると犬耳と尻尾がぺたんと垂れている。
「ち!平民が!」
テイカーは露骨に不快感を露わにした。
俺とエステルは平民で他の3人は貴族。
エステルは逆らえない。
「それになあ、お前の無能っぷりにはうんざりしてたんだ」
「確かに俺は戦闘職じゃない料理人だ。でも俺だって頑張ってるんだ」
テイカーの剣士やクリムの魔法使いは戦闘職と呼ばれ、優遇されている。
戦闘職以外の職業は非戦闘職と言われ、不遇の扱いを受ける。
「それだけじゃねーよ!スキルも無能だろ!経験値低下のスキルを2つも持ってんだろーが!」
俺は経験値低下のスキルを2つ持っているせいで、スキルとステータスレベルの取得経験値が25%まで減少している。
「待ってくれ!俺だってストレージのスキルで荷物を持ったり、料理を作ったりして貢献しているんだ!」
「は!ストレージのスキル持ちなんてどこにでもいるんだよ!料理なんて誰でも作れる!お前は役立たずなんだよ!」
「俺の料理はレベル6で回復力を高める効果があるんだ!」
料理スキルはレベル6を超えると料理に回復力を一定時間高める効果が付与されるのだ。
「経験値低下スキルを持っててレベル6に出来るわけねーだろ!嘘つくな!」
テイカーは俺の腹を蹴る。
「お前と話をしても時間の無駄だ!お前をパーティーから追放する!」
「賛成よ!」
「ようやくだぜ!」
クリムとリンがテイカーに続く。
「……分かったよ。俺はパーティーを抜ける」
「はっはっは!やっと自分の無能を認めたか!」
俺はゲラゲラと笑うテイカーに背を向けてその場から立ち去った。
学校敷地内の学生寮に戻ると、すぐに学校に呼ばれた。
「どうしました?」
「ハルト、お前パーティーの金を盗んだらしいな。お前を退学処分とする」
意味が分からなかった。
「え?」
「お前をこの学校から追放する」
「俺は盗んでない!」
「決定したことだ!出て行きなさい!」
「俺はやってないんだ!本当だ!」
「この学校の運営をしているテイカー君が嘘をついたというのかね?あまりうるさくすると殺されるぞ。」
俺は理解した。
テイカー・ブラック。
あいつは子供だが、ブラック家の当主だ。
運営は執事が代行しているとはいえ、あいつの発言一つで白が黒になる。
いや、最初から薄々分かっていた。でも、皆まともだって信じたかった。
俺がバカだったのか?
俺は黙って先生と一緒に歩きだす。
部屋の近くに行くと、テイカーが俺のバックパックを持って不気味に笑う。
バックパックを地面に投げ捨てクリムに合図する。
クリムが俺のバックパックに炎の魔法を放つ。
「ファイア!ファイア!ファイア!」
口角を釣り上げて笑う、テイカー・クリム・リン。
使い物にならなくなる俺の持ち物。
何事も無かったように無関心な先生。
遠巻きで視線を外す生徒。
俺は絶望した。
また期待しようとしてしまった。
もう何を言っても何をしても結果が悪くなるだけだ。
殺される前に立ち去ろう。
俺はテイカーに良く思われていない。
俺はヤマトから流れてきた移民。
黒目黒髪の異端者。
そして使えない無能。
そう思われている。
「!ハルト!このブラック家の領地からの追放だけで許してやる!ありがたく思えよ!はっはっはっは!」
俺は学園の外に向かって歩き出す。
エステルが走って俺の方に向かってくる。
「ごめんなさい!なにも出来なくてごめんなさい!」
エステルの目には涙が溢れ、犬耳と尻尾がぺたんと垂れる。
エステルの耳を撫でたくなる。が、
「・・・・しょうがなかったんだ。俺に近づくと巻き添えを食らうぞ。」
俺がのんびりしているとエステルまで危ない目に合う。
俺はまた歩き始める。
学校を出ると、雪が降り始めた。
「今日は寒いな。」
俺は街道を進み南のホワイト領を目指す。
領民ににやさしい領主が治めると評判の領地だ。
しかし12才になったばかりの子供を受け入れてくれるだろうか?
それだけではない。俺は移民だ。
不安がよぎる。
「いや、それしか出来ることを知らない。行くしかないんだ。」
頭に積もった雪を手で払い落し、手を見つめる。冷たい。
コートを燃やされてしまった。
お金もない。
歩く。ひたすら歩く。
暗くなり木をによりかかりながら休む。
朝から何も食べていない、体が冷えて眠れない。
早く朝にならないかな。
◇
ホワイト領
街道をパトロールする兵士達。
盗賊や魔物、倒木が無いか定期的に見回るのが彼らの任務だ。
「今日は寒いな。早く帰りたいぜ。」
「パトロールを始めてまだ1時間も経って無いわよ。まだまだ始まったばかりじゃない。」
「そうは言ってもこんなに寒いと心まで冷えちまうぜ。女性のぬくもりに癒されたいもんだ。」
「そんな相手が居れば良いわね。」
レナはプイっとそっぽを向いて答える。
「おいおい!俺のプロポーズに気づいてくれよ!この中で女はレナだけだろ?本当に心まで冷えちまうぜ。」
おどけた言い方のジン周りの兵がくすりと笑う。
「面倒でワザとスルーしたのよ。」
「レナ、ジン、静かにしろ。人が歩いてくるぞ。」
足取りに力が無い。
「・・・・・子供!?」
レナが急いで少年の元に走り出す。
黒目黒髪の子供が軽装で歩いているのが分かる。
衰弱している!
「雪で体が濡れて体温を奪われてる!大丈夫!?今助けるわ!」
「まず服を脱がせて体を拭くぞ!このままじゃ体温を奪われる!」
ジンが素早く対処を決める。
少年は意識を失った。
この時助けた少年、ハルトがのちに何度も覚醒し、大きな力を手に入れていく。
そしてホワイト領に多大な利益を生み出し、多くの人を救う事となる。
逆にハルトを追放したテイカーは、大きなしっぺ返しを食らう。
テイカーは冒険者としても貴族としてもじわじわと居場所を失い没落していく。
ハルト、覚醒の時は近い。
俺【ハルト】は殴られ壁に吹き飛ばされる。
俺はヤマトからの移民でこのグレー王国にやってきた。
この国で俺のような黒目黒髪は珍しい。
平民で、両親は居ない。
殴ったのはパーティー【ブラックセイバー】のリーダー、テイカー・ブラックだ。
大貴族でしかも才能もある。将来の剣聖候補と言われている。
ただ、性格は最悪だ。
「お前が金を盗んだせいで、俺たちは依頼を失敗した!お前のせいで恥を掻いたじゃねーか!」
「俺はやってない!」
「嘘ついてんじゃねーぞ!依頼中に単独行動を取ったのはお前だけだ!お前しかいねーんだよ!」
「それは魔物の見回りをしてたんだ!それにいつも金を持ち歩いているのはテイカーだ!」
そう、いつも金を持ち歩いているのはテイカーだ。俺が金を持ち歩いたことは一度もない。
「お前が持ってたんだよ!」
テイカーが俺の腹を蹴り上げる。
「クリム、リン、お前らもそう思うだろ?」
クリムとリンもテイカーの意見に賛同する。
「ハルト、あんたが持ってて盗んだんでしょ?移民で平民のあんたなら盗んでもおかしくねーわよ!」
魔法使いのクリム・ポーション。
貴族の娘で、10本の指すべてに大きな宝石の付いた指輪を付けているのが特徴的だ。
「私もテイカーと同じ考えだぜ。パーティー5人の内3人がハルトが盗んだって言ってるんだ。多数決で決めるのが良いと思うぜ」
斧使いのリン・ハウス。
女だが、男っぽいしゃべり方をする
こうして俺はいつものように、貴族である3人に責任を押し付けられる。
テイカーは二人の答えに口角を釣り上げる。
「エステルはどう思う?」
「わ、私は別に……」
俺をちらっと見た後俯く。
木こりのエステルは、パーティーの中でたった一人のまともな存在だ。
犬族の美少女で、桃色の髪を肩まで伸ばし、赤い瞳を持つ。
エステルを見ると犬耳と尻尾がぺたんと垂れている。
「ち!平民が!」
テイカーは露骨に不快感を露わにした。
俺とエステルは平民で他の3人は貴族。
エステルは逆らえない。
「それになあ、お前の無能っぷりにはうんざりしてたんだ」
「確かに俺は戦闘職じゃない料理人だ。でも俺だって頑張ってるんだ」
テイカーの剣士やクリムの魔法使いは戦闘職と呼ばれ、優遇されている。
戦闘職以外の職業は非戦闘職と言われ、不遇の扱いを受ける。
「それだけじゃねーよ!スキルも無能だろ!経験値低下のスキルを2つも持ってんだろーが!」
俺は経験値低下のスキルを2つ持っているせいで、スキルとステータスレベルの取得経験値が25%まで減少している。
「待ってくれ!俺だってストレージのスキルで荷物を持ったり、料理を作ったりして貢献しているんだ!」
「は!ストレージのスキル持ちなんてどこにでもいるんだよ!料理なんて誰でも作れる!お前は役立たずなんだよ!」
「俺の料理はレベル6で回復力を高める効果があるんだ!」
料理スキルはレベル6を超えると料理に回復力を一定時間高める効果が付与されるのだ。
「経験値低下スキルを持っててレベル6に出来るわけねーだろ!嘘つくな!」
テイカーは俺の腹を蹴る。
「お前と話をしても時間の無駄だ!お前をパーティーから追放する!」
「賛成よ!」
「ようやくだぜ!」
クリムとリンがテイカーに続く。
「……分かったよ。俺はパーティーを抜ける」
「はっはっは!やっと自分の無能を認めたか!」
俺はゲラゲラと笑うテイカーに背を向けてその場から立ち去った。
学校敷地内の学生寮に戻ると、すぐに学校に呼ばれた。
「どうしました?」
「ハルト、お前パーティーの金を盗んだらしいな。お前を退学処分とする」
意味が分からなかった。
「え?」
「お前をこの学校から追放する」
「俺は盗んでない!」
「決定したことだ!出て行きなさい!」
「俺はやってないんだ!本当だ!」
「この学校の運営をしているテイカー君が嘘をついたというのかね?あまりうるさくすると殺されるぞ。」
俺は理解した。
テイカー・ブラック。
あいつは子供だが、ブラック家の当主だ。
運営は執事が代行しているとはいえ、あいつの発言一つで白が黒になる。
いや、最初から薄々分かっていた。でも、皆まともだって信じたかった。
俺がバカだったのか?
俺は黙って先生と一緒に歩きだす。
部屋の近くに行くと、テイカーが俺のバックパックを持って不気味に笑う。
バックパックを地面に投げ捨てクリムに合図する。
クリムが俺のバックパックに炎の魔法を放つ。
「ファイア!ファイア!ファイア!」
口角を釣り上げて笑う、テイカー・クリム・リン。
使い物にならなくなる俺の持ち物。
何事も無かったように無関心な先生。
遠巻きで視線を外す生徒。
俺は絶望した。
また期待しようとしてしまった。
もう何を言っても何をしても結果が悪くなるだけだ。
殺される前に立ち去ろう。
俺はテイカーに良く思われていない。
俺はヤマトから流れてきた移民。
黒目黒髪の異端者。
そして使えない無能。
そう思われている。
「!ハルト!このブラック家の領地からの追放だけで許してやる!ありがたく思えよ!はっはっはっは!」
俺は学園の外に向かって歩き出す。
エステルが走って俺の方に向かってくる。
「ごめんなさい!なにも出来なくてごめんなさい!」
エステルの目には涙が溢れ、犬耳と尻尾がぺたんと垂れる。
エステルの耳を撫でたくなる。が、
「・・・・しょうがなかったんだ。俺に近づくと巻き添えを食らうぞ。」
俺がのんびりしているとエステルまで危ない目に合う。
俺はまた歩き始める。
学校を出ると、雪が降り始めた。
「今日は寒いな。」
俺は街道を進み南のホワイト領を目指す。
領民ににやさしい領主が治めると評判の領地だ。
しかし12才になったばかりの子供を受け入れてくれるだろうか?
それだけではない。俺は移民だ。
不安がよぎる。
「いや、それしか出来ることを知らない。行くしかないんだ。」
頭に積もった雪を手で払い落し、手を見つめる。冷たい。
コートを燃やされてしまった。
お金もない。
歩く。ひたすら歩く。
暗くなり木をによりかかりながら休む。
朝から何も食べていない、体が冷えて眠れない。
早く朝にならないかな。
◇
ホワイト領
街道をパトロールする兵士達。
盗賊や魔物、倒木が無いか定期的に見回るのが彼らの任務だ。
「今日は寒いな。早く帰りたいぜ。」
「パトロールを始めてまだ1時間も経って無いわよ。まだまだ始まったばかりじゃない。」
「そうは言ってもこんなに寒いと心まで冷えちまうぜ。女性のぬくもりに癒されたいもんだ。」
「そんな相手が居れば良いわね。」
レナはプイっとそっぽを向いて答える。
「おいおい!俺のプロポーズに気づいてくれよ!この中で女はレナだけだろ?本当に心まで冷えちまうぜ。」
おどけた言い方のジン周りの兵がくすりと笑う。
「面倒でワザとスルーしたのよ。」
「レナ、ジン、静かにしろ。人が歩いてくるぞ。」
足取りに力が無い。
「・・・・・子供!?」
レナが急いで少年の元に走り出す。
黒目黒髪の子供が軽装で歩いているのが分かる。
衰弱している!
「雪で体が濡れて体温を奪われてる!大丈夫!?今助けるわ!」
「まず服を脱がせて体を拭くぞ!このままじゃ体温を奪われる!」
ジンが素早く対処を決める。
少年は意識を失った。
この時助けた少年、ハルトがのちに何度も覚醒し、大きな力を手に入れていく。
そしてホワイト領に多大な利益を生み出し、多くの人を救う事となる。
逆にハルトを追放したテイカーは、大きなしっぺ返しを食らう。
テイカーは冒険者としても貴族としてもじわじわと居場所を失い没落していく。
ハルト、覚醒の時は近い。
0
お気に入りに追加
1,372
あなたにおすすめの小説
“金しか生めない”錬金術師は果たして凄いのだろうか
まにぃ
ファンタジー
錬金術師の名家の生まれにして、最も成功したであろう人。
しかし、彼は”金以外は生み出せない”と言う特異性を持っていた。
〔成功者〕なのか、〔失敗者〕なのか。
その周りで起こる出来事が、彼を変えて行く。
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら
キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。
しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。
妹は、私から婚約相手を奪い取った。
いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。
流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。
そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。
それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。
彼は、後悔することになるだろう。
そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。
2人は、大丈夫なのかしら。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる