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第65話
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【アクアマリン視点】
「これよりお母さん協会超会議を執り行います」
会議室の長くて四角いテーブルの奥にグランドさんとエムリアさんが座った。
グランドさんから見て右側には私達のパーティーが座ってその対面にはお母さん以外の英雄が座っている。
ニャリスはゴレショを起動させて配信している。
『アクリスピがボウルでフライドポテトを食べながらサイダーを飲んでいる』
『ドラグがアクリスピのフライドポテトを食べたぞ!』
『2人がにやにやしている、何か仕掛ける気か』
『お母さんはどこに行った?』
「イクスさんはエリクサー作成の為に籠っております。更に回復要員を訓練するためにポーションを大量に作っております。数か月は出てこないでしょう」
『アクリスピとドラグが笑顔になるわけだ』
『あの2人は絶対に何かする』
「皆さん、今回の超会議はイクスさんの行動に引っ掛かりはありませんか?そうです。ここに座るべきイクスさんが居ません。大事な超会議にもかかわらずです。結論から言います。これは皆への試練であると!」
『自分で質問してすぐに答えようとしている。早く言いたくて仕方ないんだろうな』
『ん?ん?』
『どういう事?』
『疲れてお隠れになっただけだろ?1人になりたいんだよ』
「失礼、今から私の思う真意を説明させていただきます。本来この長会議にイクスさんが出ていればすぐに会議は終わったでしょう。ですがイクスさんは私を含めたここにいるみんなに任せたのです。任せる側の立場になれば容易に想像できます。未熟な者に何かを任せる事はリスクです。一番楽な方法は自分でやってしまう事です。未熟な新人に任せる事は精神的なストレスを生みます。ですがそれでもなお!イクスさんは我々の成長にかけたのです!」
「え?お母さんは疲れて一人になりたいんだと思っていました」
私の発言にドラグさんが割って入った。
でも、にやにやと笑っている。
「違うな。確かに疲れたのはある。だがイクスは何手も先を読む。俺達で悩みながら結論を出していけ、あいつはそう言っているんだよ」
アクリスピさんがサイダーを口に流し込んだ後ドラグさんの言葉に続いた。
でも、にやにやと笑っている。
「その通り、イクスは皆に試練を与えた」
「わたくしもそう思いますわ。イクスさんはわたくしの思う遥か先を見ていますわ」
「僕もそう思うよ。皆に成長して欲しいから僕たちみんなに任せたんだよ」
「おおお!面白くなって来たよ。パープルメアはどう思う?」
「イクスは欠席したわ。私達でやる事になるわね」
「エムリアさんはどうかな?」
「イクスさんは私の想像をいつも超えて来ます。グランドさんや私の想像を超えたとしても何も不思議ではありませんがイクスさんの導きのまま進めばきっと後で答えが見つかるでしょう」
「たしかに、イクスさんなら私の考えをさらに超えた更に先を見通している可能性もあります。そこは危惧していました。しかし、今はイクスさんの導きのまま進めるしかないと思っています」
『そうか、この会議の楽しみ方が分かって来たぞ』
『俺も分かって来た』
『パープルメアはもう止める気が無いよな』
『パープルメアの答え=欠席したイクスが悪いわね』
『そんな顔をしてるよなwwwwwww』
「さて、脱線してしまいましたが話を今からやるべきイクスさんが提唱した案をボードにまとめました」
グランドさんが立ち上がり、ボードをくるりとひっくり返すと、大きな文字で方針が出てきた。
・冒険者カードへの星評価制度の導入
『これだけか?少なくね?』
『思ったより少ない』
『待て待て、説明を聞こうぜ』
「おほん、まずなぜ1点だけなのかを説明しておきます。事業の場合を例にとって考えてみましょう。トップがするべき重要な仕事は方針を決める事です。そして、その方針は選択と集中、すなわち厳選された最重要項目であるべきだと私は考えます。
逆に考えていただきたい。もしもトップが選択されていない曖昧な指示を出したらどうでしょう?
全部大事だから全部やれと言われたら働く者はどうなるでしょう?働く者は何に力を入れて進めればいいか分からずもやもやしたまま仕事を進める事となります。
つまり曖昧な指示を出す事はトップが現状維持を選択した、それと同じ事になるのです。
他のライバルは日々成長していますから現状維持はすなわち衰退です。
そして衰退の先にあるのは事業の取り潰しです。
対して、イクスさんが提唱した方針は星制度の導入1点のみです。
シンプルで1点だけ、実に美しく感じました。
イクスさんの案を聞いた時、私は鳥肌が立ちました。
イクスさんの話はシンプルで分かりやすく誰が聞いても理解できるような内容だったのです。
トップが決める方針は選択と集中されたシンプルな内容であるべきなのです。
その上で内容をお話しさせていただきます」
『引き込む力が強い。流石グランドさんだ』
『内容が気になって来たぜ』
『一気に引き込まれた』
『さっきまで気にならなかった星制度が気になる。これがグランドの力か』
『グランドがコーヒーを飲んだ。来るぞ!』
「結論から言います。冒険者の星制度とは貢献を軸とした評価制度となります。通常のランク評価では強さやクエストの達成、納品金額がランクの基準となります。
つまり今までであれば冒険者ランクのみによる仕事が出来るかどうかのみの評価だけしか評価基準がありませんでした。
対して星評価制度は、奴隷への教育・訓練・解放、そしてボランティアへの参加、寄付、こういった事で星が増えていく仕組みとなっております。
すなわち善行を可視化する仕組みとなっております。
イクスさんが提唱した新制度では、冒険者ランクに加えて星制度による善行度の2軸で冒険者を評価する仕組みとなっております」
『ああ、分かって来た。星評価制度で奴隷の解放を加速させる狙いか』
『もっと言うとギルド職員も星や銀行残高を見て相性の良さそうな奴隷を冒険者に紹介する事も出来るようになる』
『クエスト依頼に星持ちの条件を付ける事で人格者に依頼を出せるようになる』
『冒険者ランクが高いのに星が無いとプレッシャーになりそうだな』
『人格者じゃなくても寄付とかをする圧力が高まる。そして強制していないのもポイントだな。何か言われても、やるもやらないも自由ですと言えばいいからな』
「コメントの通り様々な効果があります。ですが、事前に確認したところ許可が下りそうなのは南のナインステートのみでした。ブルーフォレストの領主は当初乗り気でしたが国がやらないと実施できないとの事で現状1国のみで進める事になるでしょう。ドラグさん、後はお願いします」
「グランドの言った通りだ。そこでだ、これから新しく買った奴隷は育てて解放した後はナインステートで働いてもらう事にする。文句があるなら他の国も星制度を飲め!以上だ」
『他の3国に喧嘩を売っているだろ』
『いや、3国が星制度を導入しないだけだ。導入すれば済む話だろ』
『新しく何かを始めると問題が出てきたりするだろ?3国は様子を見たいんだよ』
『後から先駆者を見てまねをした方が楽だからな』
『だがいつまでも星制度を導入しなければ教育訓練を受けた奴隷解放者がすべてナインステートで働くことになる。ドラグはどんなに批判を受けても炎上しても気にしないだろう』
『ドラグは批判されてもいいと思っている。何か言われても嫌なら星制度を導入しろよでカウンターを返す未来しか見えない』
『残る3国は正論カウンターを受ける未来しかないわけか』
『これさ、お母さん協会は奴隷をどんどん買っていくだろ?解放された奴隷もどんどん奴隷を買うだろ?奴隷を買う事が他の国への改革圧力になる。祭りが始まるな』
『面白い!奴隷を買って他の3国に圧力を与え続けるか』
『星制度を導入しない3国は星制度を導入するか、それともそのまま国力を吸われて微妙に落ちていくかの2択を迫られる。当然何もしなければ民が星制度導入を呼びかける面倒なデモが起きるだろうな』
『案自体はシンプルだけどかなり計算されている。グランドの言った意味が分かって鳥肌が立って来た』
『お母さんツエエエエエエエエエエエエエエエ!!!』
『でも、この長会議ってほぼグランドの演説じゃなかったか?』
『シーーー!それ言っちゃ駄目』
「皆さんから何もない様なので超会議を終わります」
この配信は動画にアップされた後1000万再生を超えた。
この動きによりネット上で奴隷解放の制度の在り方について議論が活性化した。
イクスはグランドが仕掛けた変化をまだ知らない。
「これよりお母さん協会超会議を執り行います」
会議室の長くて四角いテーブルの奥にグランドさんとエムリアさんが座った。
グランドさんから見て右側には私達のパーティーが座ってその対面にはお母さん以外の英雄が座っている。
ニャリスはゴレショを起動させて配信している。
『アクリスピがボウルでフライドポテトを食べながらサイダーを飲んでいる』
『ドラグがアクリスピのフライドポテトを食べたぞ!』
『2人がにやにやしている、何か仕掛ける気か』
『お母さんはどこに行った?』
「イクスさんはエリクサー作成の為に籠っております。更に回復要員を訓練するためにポーションを大量に作っております。数か月は出てこないでしょう」
『アクリスピとドラグが笑顔になるわけだ』
『あの2人は絶対に何かする』
「皆さん、今回の超会議はイクスさんの行動に引っ掛かりはありませんか?そうです。ここに座るべきイクスさんが居ません。大事な超会議にもかかわらずです。結論から言います。これは皆への試練であると!」
『自分で質問してすぐに答えようとしている。早く言いたくて仕方ないんだろうな』
『ん?ん?』
『どういう事?』
『疲れてお隠れになっただけだろ?1人になりたいんだよ』
「失礼、今から私の思う真意を説明させていただきます。本来この長会議にイクスさんが出ていればすぐに会議は終わったでしょう。ですがイクスさんは私を含めたここにいるみんなに任せたのです。任せる側の立場になれば容易に想像できます。未熟な者に何かを任せる事はリスクです。一番楽な方法は自分でやってしまう事です。未熟な新人に任せる事は精神的なストレスを生みます。ですがそれでもなお!イクスさんは我々の成長にかけたのです!」
「え?お母さんは疲れて一人になりたいんだと思っていました」
私の発言にドラグさんが割って入った。
でも、にやにやと笑っている。
「違うな。確かに疲れたのはある。だがイクスは何手も先を読む。俺達で悩みながら結論を出していけ、あいつはそう言っているんだよ」
アクリスピさんがサイダーを口に流し込んだ後ドラグさんの言葉に続いた。
でも、にやにやと笑っている。
「その通り、イクスは皆に試練を与えた」
「わたくしもそう思いますわ。イクスさんはわたくしの思う遥か先を見ていますわ」
「僕もそう思うよ。皆に成長して欲しいから僕たちみんなに任せたんだよ」
「おおお!面白くなって来たよ。パープルメアはどう思う?」
「イクスは欠席したわ。私達でやる事になるわね」
「エムリアさんはどうかな?」
「イクスさんは私の想像をいつも超えて来ます。グランドさんや私の想像を超えたとしても何も不思議ではありませんがイクスさんの導きのまま進めばきっと後で答えが見つかるでしょう」
「たしかに、イクスさんなら私の考えをさらに超えた更に先を見通している可能性もあります。そこは危惧していました。しかし、今はイクスさんの導きのまま進めるしかないと思っています」
『そうか、この会議の楽しみ方が分かって来たぞ』
『俺も分かって来た』
『パープルメアはもう止める気が無いよな』
『パープルメアの答え=欠席したイクスが悪いわね』
『そんな顔をしてるよなwwwwwww』
「さて、脱線してしまいましたが話を今からやるべきイクスさんが提唱した案をボードにまとめました」
グランドさんが立ち上がり、ボードをくるりとひっくり返すと、大きな文字で方針が出てきた。
・冒険者カードへの星評価制度の導入
『これだけか?少なくね?』
『思ったより少ない』
『待て待て、説明を聞こうぜ』
「おほん、まずなぜ1点だけなのかを説明しておきます。事業の場合を例にとって考えてみましょう。トップがするべき重要な仕事は方針を決める事です。そして、その方針は選択と集中、すなわち厳選された最重要項目であるべきだと私は考えます。
逆に考えていただきたい。もしもトップが選択されていない曖昧な指示を出したらどうでしょう?
全部大事だから全部やれと言われたら働く者はどうなるでしょう?働く者は何に力を入れて進めればいいか分からずもやもやしたまま仕事を進める事となります。
つまり曖昧な指示を出す事はトップが現状維持を選択した、それと同じ事になるのです。
他のライバルは日々成長していますから現状維持はすなわち衰退です。
そして衰退の先にあるのは事業の取り潰しです。
対して、イクスさんが提唱した方針は星制度の導入1点のみです。
シンプルで1点だけ、実に美しく感じました。
イクスさんの案を聞いた時、私は鳥肌が立ちました。
イクスさんの話はシンプルで分かりやすく誰が聞いても理解できるような内容だったのです。
トップが決める方針は選択と集中されたシンプルな内容であるべきなのです。
その上で内容をお話しさせていただきます」
『引き込む力が強い。流石グランドさんだ』
『内容が気になって来たぜ』
『一気に引き込まれた』
『さっきまで気にならなかった星制度が気になる。これがグランドの力か』
『グランドがコーヒーを飲んだ。来るぞ!』
「結論から言います。冒険者の星制度とは貢献を軸とした評価制度となります。通常のランク評価では強さやクエストの達成、納品金額がランクの基準となります。
つまり今までであれば冒険者ランクのみによる仕事が出来るかどうかのみの評価だけしか評価基準がありませんでした。
対して星評価制度は、奴隷への教育・訓練・解放、そしてボランティアへの参加、寄付、こういった事で星が増えていく仕組みとなっております。
すなわち善行を可視化する仕組みとなっております。
イクスさんが提唱した新制度では、冒険者ランクに加えて星制度による善行度の2軸で冒険者を評価する仕組みとなっております」
『ああ、分かって来た。星評価制度で奴隷の解放を加速させる狙いか』
『もっと言うとギルド職員も星や銀行残高を見て相性の良さそうな奴隷を冒険者に紹介する事も出来るようになる』
『クエスト依頼に星持ちの条件を付ける事で人格者に依頼を出せるようになる』
『冒険者ランクが高いのに星が無いとプレッシャーになりそうだな』
『人格者じゃなくても寄付とかをする圧力が高まる。そして強制していないのもポイントだな。何か言われても、やるもやらないも自由ですと言えばいいからな』
「コメントの通り様々な効果があります。ですが、事前に確認したところ許可が下りそうなのは南のナインステートのみでした。ブルーフォレストの領主は当初乗り気でしたが国がやらないと実施できないとの事で現状1国のみで進める事になるでしょう。ドラグさん、後はお願いします」
「グランドの言った通りだ。そこでだ、これから新しく買った奴隷は育てて解放した後はナインステートで働いてもらう事にする。文句があるなら他の国も星制度を飲め!以上だ」
『他の3国に喧嘩を売っているだろ』
『いや、3国が星制度を導入しないだけだ。導入すれば済む話だろ』
『新しく何かを始めると問題が出てきたりするだろ?3国は様子を見たいんだよ』
『後から先駆者を見てまねをした方が楽だからな』
『だがいつまでも星制度を導入しなければ教育訓練を受けた奴隷解放者がすべてナインステートで働くことになる。ドラグはどんなに批判を受けても炎上しても気にしないだろう』
『ドラグは批判されてもいいと思っている。何か言われても嫌なら星制度を導入しろよでカウンターを返す未来しか見えない』
『残る3国は正論カウンターを受ける未来しかないわけか』
『これさ、お母さん協会は奴隷をどんどん買っていくだろ?解放された奴隷もどんどん奴隷を買うだろ?奴隷を買う事が他の国への改革圧力になる。祭りが始まるな』
『面白い!奴隷を買って他の3国に圧力を与え続けるか』
『星制度を導入しない3国は星制度を導入するか、それともそのまま国力を吸われて微妙に落ちていくかの2択を迫られる。当然何もしなければ民が星制度導入を呼びかける面倒なデモが起きるだろうな』
『案自体はシンプルだけどかなり計算されている。グランドの言った意味が分かって鳥肌が立って来た』
『お母さんツエエエエエエエエエエエエエエエ!!!』
『でも、この長会議ってほぼグランドの演説じゃなかったか?』
『シーーー!それ言っちゃ駄目』
「皆さんから何もない様なので超会議を終わります」
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