身バレしないように奴隷少女を買ってダンジョン配信させるが全部バレて俺がバズる

ぐうのすけ

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第35話

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「今日はアサルトアントの巣に行こう。あそこが一番近い」
「ん、私が前に出る」
「アクリスピに付いていこう」



【アサルトアントの巣】

 多くのアサルトアントがアクリスピを狙う。

 アクリスピヘ斧を横なぎに振ってアサルトアントを倒すとそのままくるくると舞うように回転し続けた。

 ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

「おっし、全滅だ。次に行こう」

『いつ見ても飽きない』
『アクリスピのアックスダンスが好き』
『アクリスピ1人でよくね?』

 俺達は奥に進んだ。



 アクリスピが出てくるアサルトアントをすべて倒していく。
 アクリスピにとってはキャプテンタイプも働きアリも関係なくすべて雑魚だ。

「クイーンだな」
「私が、ヤル!」

 アクリスピにアサルトアントが群がる。

「それじゃ無理なんだよなあ」

 アクリスピは回転しながらすべてを倒していく。

「ああ、見てください!ハネ付きのアサルトアントが逃げます!」

 5体の羽根つきが逃げていく。

「次期女王アリだ。逃がしたらまずいよな」

 アクリスピは斧を投げる。
 2体のハネ付きを倒した。

「よっし、ここはアクリスピに任せてハネ付き3体を倒すぞ!」
「で、ですがアクリスピさんは武器を持っていませんわ!」
「大丈夫だ」

 アクリスピは2本のロングナイフに持ち替えて無双していく。

「ニャリス、ハネ付きを狙え!」
「おりゃあああああ!」

 バシュンバシュンバシュン!

「後1体だ!」

 逃げようとする次期女王アリをアサルトアントが守る。

 バシュンバシュンバシュン!

「ダメ!逃げられるよ!」

 ハネ付きが逃げていく。

「サンダーチェイン!サンダーチェイン!」

 カノンの攻撃で前にいるアサルトアントが痺れる。

「逃がしません!」

 アクアマリンが痺れたアサルトアントの上を飛び越えつつハネ付きに迫った。
 護衛のアサルトアントがアクアマリンを邪魔しようとする。

「させないよ!」
「ハイサンダー!」

 バシュンバシュンバシュン!
 バチバチバチバチ!

 アサルトアントが倒れて行く。

「アイスセイバー!」

 アクアマリンが氷の斬撃を出してハネ付きを倒した。

「魔法剣か!いつの間に!」
「最近覚えました」
「おお!いいじゃないか」

「アクリスピさんが1人で戦っていますわ」
「大丈夫だ、ほれ」

 アクリスピはロングナイフでクイーンを倒した。
 残ったアサルトアントをすべて倒して斧を回収する。

「近接攻撃しか出来ないアサルトアントじゃアクリスピ相手に分が悪すぎる」

「イクス、回収は任せる。次に行く」
「分かった。みんなはアクリスピについていってくれ」

 俺はアサルトアントを回収して巣を出た。


 次の巣に向かうとクイーンが倒されていた。
 ニャリスたちが疲れた為俺とアクリスピだけで3つ目の巣を潰した。

「私は、はあ、はあ、まだまだです」
「こいつは特別だ。比較しない方がいい。Sランク冒険者だからな」

「ご主人様は、はあ、はあ、ランクを上げないのですか?わたくし達よりランクが低いのはおかしい、ですわ」
「いや、俺は器用貧乏だ」
「イクスは万能の癒し手・イクス。つまり万能」

 残念だったな、アクリスピ、俺は戦っていないし力も使っていない。
 何も突っ込まれるような事はしていないのだ。

「早く帰って、ゲームする」
「素材は山分けでいいか?」
「寄付する」

「分かった」

 俺達はギルドに帰った。
 そしてギルドの前で甲殻を使い鎧と武器を必要分作り、解体して甲殻だけをまとめておいた。

「ニャリス、面白い事は無い。撮影しても意味ないぞ」
「気にしないで」
「ずっと話をして場を繋いでも疲れるだろ?」
「気にしないで」

「剣が出来た。リストの者に配ってほしい」
「OK、レアちゃん、剣が出来たよ」

「あ、ありがとうございます!」

 レアが俺に頭を下げる。

「おし、終わった。食事にしよう」

 中に入るとアクリスピが立ち上がった。

「ん?どうした?」
「クリアした!」

「ああ、ゲームか」

 ゲームを始めると止まらなくなってしまう。
 だからゲームはやっていない。

 アクリスピはゲームをしているとおとなしい。
 俺にとっては都合がいいのだ。

「アクリスピちゃん、何のゲームか教えて」

 俺は食事を頼む。
 ゲームには興味が無いのだ。

「偽りの英雄・万能の救い手イクスの物語」
「……なん、だと!なんで俺がゲームになっているんだ?」

「超、感動する』
「わあ、今流行ってるよね。偽りの英雄のタイトルだけどお母さんが真の英雄になる感動のストーリーだよね?1000万ダウンロード突破でパープルメアちゃんが作った作品かあ。私もゲーム実況しよっかな?」

「マジ、感想する」
「泣けるみたいだよね。所で、お母さんの髪と目が黒いのはおかしいよね?そこだけ気になったかな」
「イクス、髪と瞳の色、もどそっか」

「……なん、だと」
「新事実!お母さんは髪色と瞳の色を偽装していた!」

『お母さんの目が泳いだ!』
『来た来た来た来たあああああやっぱり来たああああああ!」

「イクス、色、もどそっか」

『汗が凄い。お母さんの汗が凄いwwwwwwwwww』
『アクリスピの後ろから殴って来る感じが好きだ』
『魔物に対して本気を出さないようにしていたお母さん、後ろから殴られる』
『不意打ちだよな』

 俺は髪色と瞳の色を元に戻した。

『お母さんのあの顔wwwwwwwwwwwwwwwwwww』
『あきらめた顔が良すぎる。お母さんマジで好きだ』
『もう何も無いと思ったらさらに秘密が出て来たwwwwwwwwwwwwwwww』

 俺は無言で食事を食べて帰った。
 その様子をニャリスは配信し続けていた。
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