美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ

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第42話

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 メイは最近創作活動でおとなしい。
 焼肉攻撃が止んだけど、元気な妹が急におとなしくなると心配になるのだ。

 常にタブレットを持ち歩き、没頭して書き込んでいく。



 そんなある日、メイがタブレットをちらちらと見つめてにやにやする。

「1000、超えたよ!」
「ん?」

「エチエチな電子書籍の販売数が1000を超えたよ!」

 メイは僕にタブレットを見せる。

「新作の販売数が、1005。凄いじゃないか!」

 ファンがついて、時間が立てばもっと販売数は増えるだろう。
 ネット販売を始めてまだ時間が経っていないのに、これだけ売れるのは凄い!
 メイは天才なのかもしれない。

 リビングで皆がくつろぐ中、メイはみんなをちらちらと見ていた。

「ヒマリ、またモデルをやってよ」

 その後ヒマリはトイレに行くと見せかけて自室にこもり、出てこなくなった。

「……お姉ちゃん見て、たくさん売れたよ」
「頑張ったわね」

「僕の小説より稼ぎが良いんじゃないかな?」
「あら、シュウのラブコメの伸びはいいわ。後少しすれば月に5万円くらいになるはずよ?」

「次はお姉ちゃんをモデルにするね」

 ユキナは笑顔のまま小説を執筆すると言って自室にこもって出てこなくなった。

 メイは残ったユヅキを見る。

「な、何?どうしたの?」
「先生、私の創作活動を手伝って欲しいなー」

「少しだけならいいけど、あまり変な事は聞かないわよ?」
「大丈夫だよ、年上美人教師が生徒を分からせようとして逆にベッドで分からせられる話だよ。お兄ちゃんも一緒に部屋に行こうよ」

 ……僕は確認さえされずに取り込まれている!?
 でも、ヒマリをスケッチした時の記憶がよみがえる。
 かなり刺激的だった。

 メイはせかすように僕とユヅキを押して僕の部屋に向かった。


「で?どうすればいいんだい?」
「2人とも下着になって」

「は、恥ずかしいなあ」
「先生はもうお兄ちゃんとしてるよね?」
「そ、そうだけどぉ」

「お兄ちゃんに脱がせてもらおうか」

 ユズキは何も言わず、僕が服を脱がせようとしても抵抗しない。

 ユズキはこちょこちょされるのが好きだし、
 意外とMなんだよな。

「お兄ちゃん、トランクスだけ履いてベッドに寝て、上を向いて」

 僕はベッドに横になった。

「先生はお兄ちゃんにまたがって座って」

 ユズキが僕の上に座る。
 ぷにゅんと太ももの感触が伝わり、更にユヅキの体温が暖かくて、肌がしっとりしている。
 僕は一気に体温が高くなった。

「こ、こう?」

「もっと太ももでお兄ちゃんを挟み込むようにして、
 背骨は弓のようにしならせて、お兄ちゃんに抱きついた時に丁度胸がお兄ちゃんの顔に当たるようにして。

 もっと背骨をしならせて、違うよ!
 おへその下あたりはお兄ちゃんにくっ付いて!
 胸はお兄ちゃんの顔に触れないようにして!

 ポニーテールはほどいて!
 髪がで顔が隠れないようにして、お兄ちゃん、先生の髪をくしゃくしゃして、でも顔は私から見えるようにして!」

 メイ監督の指示が飛ぶ。
 ユズキの密着がエロい。
 
 ユヅキが汗を掻き、更に体温が上がり、肌が少しピンク色になって更に興奮してくる。
 しかもユズキの瞳がうるうると潤んで、目がとろんとしているのが更に興奮する。

 僕とユヅキの吐息が荒くなり、お互いが密着して更に熱くなってくる。

 メイはクーラーの室温をマックスに上げた。

 更にメイ監督はポーズを変えて指示を飛ばす。

「次はお兄ちゃんが先生に乗って、両腕を押さえて!
 ……はい、OKだよ、今度は先生を万歳させて右手で両腕を押さえつけて!
 左手は先生の顔を掴んで、違うよ、もっと物を扱うように!
 品定めをするように覗き込んで!
 もっと顔を近づけて、見下すような視線にして!

 ……次は先生がネコのポーズをして、両足はもっと開いて顔だけは後ろにいるお兄ちゃんを見て、上目づかいにして!
 お尻だけはもっと高くして、胸はもっと低くして、背骨をもっとそって!」

 メイ監督の要求は厳しい。
 表情から目の角度、更には体の体位を細かく微調整する。

 更にユズキのお尻を叩くようなポーズ、後ろからユズキを抱えるポーズ、様々なポーズを取り、時間が過ぎていく。

 ちなみにヒマリとユキナの部屋からは気配が一切しない。
 危機管理が出来ているのだろう。



 最後まで終わると、ユズキの吐息が激しい。

「なんだか、はあ、はあ、変な気分になっちゃった」

 ユズキが僕を見つめる。
 メイがタブレットを僕の机に置き、服を脱いでいった。
 ユズキも下着を外していく。

「はあ、はあ、お兄ちゃん、コンドーム、使うよね?つけてあげるね」
「さっきみたいに、物のようにシテ欲しいなあ」

 ユヅキとメイが迫って来る。
 く、僕は!
 
 抵抗できない。

 

 ◇



 しっかりした作りのベッドが激しく揺れた後、僕たちは眠りに落ち、そして朝を迎えた。

 チュンチュンチュンチュン!

 クーラーはキンキンに冷えている。
 でも、朝起きると少し寒い。

 昨日はあんなに暑かったのに。
 僕の両隣ではメイとユヅキがすやすやと寝ている。

 今日は休みだ。
 2人を邪魔しないようにゆっくりと起きようとするが、2人が目覚めた。

「お兄ちゃんおはよう」
「シュウ君、おはよう」

「おはよう。コーヒーを淹れるけど、飲むかな?」

「飲む。朝チュンコーヒーだね」
「私の分もお願いね」

「シュウ君」
「どうしたの?」
「シュウ君の声って、体に響くわね」

「子宮を振動させてるよ」
「メイ、下ネタか?」

「違うよ!本当にお兄ちゃんの声はお腹に響いて気持ちいいよ」

 声?意識した事は無かったけど、声質は少し低いのかもしれない。

「コーヒーを淹れるね」

 僕は部屋を出た。
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