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第32話
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僕とユキナは駅を降りると、自販機で飲物を買ってベンチで休憩してから家に帰った。
でもその時気になったのが、部活帰りの高校生に見られたことだ。
ユキナと僕の写真を勝手に撮って去って行く。
そういうのはやめて欲しい。
家に帰り、夕食の時間になり、4人で食事を摂る。
ユキナの動きは魅力があった。
ユキナの動作の1つ1つに華があって、見ていてきれいだ。
一流のスポーツ選手の動きがきれいに見えるのと同じ感じだ。
そんな中、メイが親指と人差し指で円を作る。
メイがお金マークを作ると違和感がある。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、相談があるんだ~」
メイが似合わないポーズのまま言った。
何のことか分かる。
エチエチ同人誌の販売だ。
だが一応聞く。
「何の相談かな?」
「同人誌をネットで売ってレビューを見ると、色々書かれてたんだ」
「レビューが来たのか。良かったじゃないか」
「そうね、良いと思うわ」
「全部のレビューが4件で、その内3件が同じ内容なんだ」
「見せて欲しい」
「あ、今そこを開くよ」
そう言って販売サイトを僕に見せた。
……なるほど。
「4件の内3件が絵はうまいけどストーリーが無い。残る1件は『見る価値無し』と書いた意味のない文章だね」
「初の作品でこんなに反応があるなんて凄いわね」
「でも、ダメ出しだよ?」
「メイ、悪い作品は酷評すらされないんだ。それどころか見られる事すらないんだよ。僕が最初に書いてネットに投稿した作品は、ほぼ反応が無かったんだ。反応がある時点で凄いんだ」
「そうよ、多くの作品が見られずに終わるわ」
僕はサイトを調べる。
やっぱりだ。
販売数が数百単位の作品は星による評価すらない物が多い。
メイの作品の販売数は500を超えている。
「見てみたけど、出だし好調だね。初めての作品でここまで反応を貰えるのが好感触だし、レビューのコメントも僕の意見と同じで次やる事も分かりやすい。1件だけの『見る価値無し』のコメントは気にしなくていいよ。次はもう構成を考えた作品を作っているから次の作品を完成させるだけでいいよ」
「でも、『見る価値無し』のコメントは気になるよ」
「メイはコメントが気になるのよね?」
「うん」
「メイ、気になるのは分かるよ。でもこのコメントは小学校のクラスに1人くらいはいる不良の言葉のようなものなんだ。先生の言う事に口出ししてくるけど、自分で何も変えず文句を言うだけの人だよ。他の生徒は先生の言う事をそこまで気にしていなかったりするあれだよ。メイの作品の反応は好感触だ」
「そうね、気になるのは分かるわ。でも、『見る価値無し』は何を言っているのか分からないわ。何をどうすればもっと良くなるか書いていないから、これを気にしてストレスを受けても作品の質が悪くなることはあっても良くなる方向には行かないわね。メイは良い絵を書いているわ」
「なんか元気が出て来たよ」
メイはなぐさめられると元気になるお得な性格なのだ。
まだ何も解決してないけどね。
小説投稿サイトなら、やばい人はコメントをブロック出来たり、コメントが認証制だったりして投稿者に配慮された投稿サイトの設計になっているけど、メイの場合は販売形式だから悪いレビューを消せないと思う。
コメントやレビューは難しい問題だと思う。
小説投稿サイトでも、心無いコメントで多くの才能があったかもしれない執筆者が筆を折って、場合によっては作品自体を消した人もいる。
人気が出なければ反応すらされず、人気が出てくると叩かれ出す。
「本当に、クリエイターは壁が多いよな」
「ふふふ、そうね。私とシュウも同じ問題を抱えているわね」
ユヅキがユキナに抱きつく。
「私だけのけ者みたいで嫌だなー」
「うん、話を変えよう。今日はユキナと3馬鹿で食事に行ってきたよ」
「ユキナは凄いのね」
「ユヅキも3馬鹿は苦手かな?」
「正直苦手かな。先生だから態度には出さないけど」
「何食べたの?」
「ミートソースよ」
「ミートソース、食べたい」
メイが言う。
しまった!
メイはこう言う所がある。
「メイ、今食事を食べてる最中だ。後にしよう」
「シュウ、いいじゃない。良かったら明日作るわよ?」
「お姉ちゃんありがとう!」
ユキナにメイも抱き着いた。
でもその時気になったのが、部活帰りの高校生に見られたことだ。
ユキナと僕の写真を勝手に撮って去って行く。
そういうのはやめて欲しい。
家に帰り、夕食の時間になり、4人で食事を摂る。
ユキナの動きは魅力があった。
ユキナの動作の1つ1つに華があって、見ていてきれいだ。
一流のスポーツ選手の動きがきれいに見えるのと同じ感じだ。
そんな中、メイが親指と人差し指で円を作る。
メイがお金マークを作ると違和感がある。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、相談があるんだ~」
メイが似合わないポーズのまま言った。
何のことか分かる。
エチエチ同人誌の販売だ。
だが一応聞く。
「何の相談かな?」
「同人誌をネットで売ってレビューを見ると、色々書かれてたんだ」
「レビューが来たのか。良かったじゃないか」
「そうね、良いと思うわ」
「全部のレビューが4件で、その内3件が同じ内容なんだ」
「見せて欲しい」
「あ、今そこを開くよ」
そう言って販売サイトを僕に見せた。
……なるほど。
「4件の内3件が絵はうまいけどストーリーが無い。残る1件は『見る価値無し』と書いた意味のない文章だね」
「初の作品でこんなに反応があるなんて凄いわね」
「でも、ダメ出しだよ?」
「メイ、悪い作品は酷評すらされないんだ。それどころか見られる事すらないんだよ。僕が最初に書いてネットに投稿した作品は、ほぼ反応が無かったんだ。反応がある時点で凄いんだ」
「そうよ、多くの作品が見られずに終わるわ」
僕はサイトを調べる。
やっぱりだ。
販売数が数百単位の作品は星による評価すらない物が多い。
メイの作品の販売数は500を超えている。
「見てみたけど、出だし好調だね。初めての作品でここまで反応を貰えるのが好感触だし、レビューのコメントも僕の意見と同じで次やる事も分かりやすい。1件だけの『見る価値無し』のコメントは気にしなくていいよ。次はもう構成を考えた作品を作っているから次の作品を完成させるだけでいいよ」
「でも、『見る価値無し』のコメントは気になるよ」
「メイはコメントが気になるのよね?」
「うん」
「メイ、気になるのは分かるよ。でもこのコメントは小学校のクラスに1人くらいはいる不良の言葉のようなものなんだ。先生の言う事に口出ししてくるけど、自分で何も変えず文句を言うだけの人だよ。他の生徒は先生の言う事をそこまで気にしていなかったりするあれだよ。メイの作品の反応は好感触だ」
「そうね、気になるのは分かるわ。でも、『見る価値無し』は何を言っているのか分からないわ。何をどうすればもっと良くなるか書いていないから、これを気にしてストレスを受けても作品の質が悪くなることはあっても良くなる方向には行かないわね。メイは良い絵を書いているわ」
「なんか元気が出て来たよ」
メイはなぐさめられると元気になるお得な性格なのだ。
まだ何も解決してないけどね。
小説投稿サイトなら、やばい人はコメントをブロック出来たり、コメントが認証制だったりして投稿者に配慮された投稿サイトの設計になっているけど、メイの場合は販売形式だから悪いレビューを消せないと思う。
コメントやレビューは難しい問題だと思う。
小説投稿サイトでも、心無いコメントで多くの才能があったかもしれない執筆者が筆を折って、場合によっては作品自体を消した人もいる。
人気が出なければ反応すらされず、人気が出てくると叩かれ出す。
「本当に、クリエイターは壁が多いよな」
「ふふふ、そうね。私とシュウも同じ問題を抱えているわね」
ユヅキがユキナに抱きつく。
「私だけのけ者みたいで嫌だなー」
「うん、話を変えよう。今日はユキナと3馬鹿で食事に行ってきたよ」
「ユキナは凄いのね」
「ユヅキも3馬鹿は苦手かな?」
「正直苦手かな。先生だから態度には出さないけど」
「何食べたの?」
「ミートソースよ」
「ミートソース、食べたい」
メイが言う。
しまった!
メイはこう言う所がある。
「メイ、今食事を食べてる最中だ。後にしよう」
「シュウ、いいじゃない。良かったら明日作るわよ?」
「お姉ちゃんありがとう!」
ユキナにメイも抱き着いた。
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