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第7話
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ヒマリは真っ赤になり何も言わなくなり、家族の車が来ると急いで帰っていった。
ヒマリは真っ赤だった。
2日連続で恥ずかしがって帰っていくなんて。
母さんもメイも、爆弾発言が多い。
父さんは楽しそうににやにやしてあえて何も言わないし。
僕だけがフォローして疲れたよ。
母さんがまた笑いだして僕の肩をぽふっと叩く。
「ふふふふふ、シュウ、なに一人だけ仕事した子供見たいな顔してるのよ。おかしいわね。ふふふふふふふふ」
1回笑い出したら母さんは駄目なんだよな。
しばらく続くだろう。
「シュウは仕方ない。そういう年頃なんだろ」
母さんが父さんの言葉で更に笑いだした。
「お年頃って、ふふふ、もう、おかしいわあ」
こうなると何を言っても笑われるだろう。
僕は玉ねぎ剣士も自転車整備もやる事が無くなり、部屋に戻って小説の執筆を始めた。
僕はパソコンの前でアイデアを練る。
丸一日何も思いつかない事もある。
結局その日は何も思いつかず、就寝した。
【次の日の朝】
僕は起きてパソコンと向き合った。
昨日と違ってアイデアが沸き上がる。
この現実をモデルにする。
妹のメイ。
同じクラスのヒマリ
そして新米教師のユヅキ先生をモデルにしてラブコメを書く!
こうする事で設定に破綻が出ることは無い!
そして僕は匿名でモブの作家だ。
身バレする事もない。
しかも今日は父さんも母さんも出かけている!
店はお休みで思う存分執筆が出来る!
僕は冷蔵庫を確認した。
「食料ヨシ!」
これさえあればすべて大丈夫なのだ。
僕は廊下で笑った。
「ふっふっふ!今日は執筆漬けだ!はっはっはっはっはっはっはっは」
ガチャリ!
「お邪魔しまーす!」
ヒマリとメイが家の入口から入ってきた。
きゅうがてちてちと後ろからついてくる。
僕は固まる。
「……」
「なんで笑ってたの?」
ヒマリが真顔で聞いてくる。
僕の顔が赤くなる。
「な、何でもないんだ」
「そ、それよりも、トランクスとTシャツしか着てないから、その」
「あ、すまないね」
今度はヒマリが赤くなった。
僕は部屋に戻って小説を執筆した。
書ける!
筆が進みに進む!
僕は何かが乗り移ったように小説を執筆した。
「お兄ちゃん、お昼出来たよ」
「すぐ行く」
リビングに行くと食事がテーブルに用意されていた。
きゅうがちょうだいとメイにおねだりしている。
「きゅう、ダメ!お兄ちゃんが座ってから!」
「きゅ!きゅう!きゅう!」
きゅうは必至で食べ物をせがむ。
「もう座ったからきゅうにあげて大丈夫だよ」
「きゅう、お手」
きゅうはお手をした。
メイはきゅうに食事を出し、きゅうは食事に夢中になった。
何故かヒマリが僕を見てくる。
「どうしたのかな?」
「いつもとイメージが違うから」
「お兄ちゃんは学校ではデチューンしてるんだよ。えへへへえ」
2人の様子がおかしい。
「肉じゃがだね」
「そうだよ。お兄ちゃん好きだよね?」
「うむ」
メイが笑い、ヒマリは僕の様子を見ている。
「お兄ちゃん食べないの?」
「食べるよ。皆も食べよう」
僕たちは食事を始める。
僕の食べる様子をヒマリが伺う。
「これヒマリが作ったの?」
「そうだよ~。お兄ちゃんよく分かったねえ」
「2人の視線が分かりやすいよ」
「おいしい」
「お兄ちゃんもう一回言って~」
「美味しいよ」
メイは赤くなったヒマリの顔をタブレットでスケッチする。
恥ずかしい顔を最近書きたがっているようだ。
「良かったね。おいしいって言ってもらえて」
「そ、そうね」
「お兄ちゃん、もう一回美味しいって言って~」
「もう終わりだよ」
「え~。いじわる」
「それよりも、ヒマリを恥ずかしがらせるのは良くないよ」
「は、恥ずかしく、無いしぃ」
メイは置いたタブレットをまた手に取ってペンを走らせる。
「メイ、それやられると恥ずかしいと思うから、やめよう」
「3分経ったらやめるね」
「……」
それやめるって言わないからな。
僕は食事を終えると、ヒマリにお礼を言う。
「ヒマリ、美味しいご飯をありがとう」
メイがタブレットを取ろうとするので、僕はブロックする。
「メイ、やめようって言ったよ。恥ずかしがることをそんなに続けてするのは良くないよ」
「恥ずかしく、ないし、普通だしぃ」
「恥ずかしがらせてるのはお兄ちゃんだよ。私じゃないよ」
「恥ずかしく、無いしぃ」
「あ、お兄ちゃん、午後は何するの?」
「部屋にいるよ」
「……コーヒーを淹れて持って行くね。洗い物もヒマリと2人でやるよ」
「助かるよ」
僕は部屋に戻って執筆を続けた。
まだ文章の修正は必要だけど、もう5話分作った。
かなりのハイペースだ。
勢いだけで執筆できるし、筆が乗りに乗る。
「お兄ちゃん、コーヒー持って来たよ」
メイとヒマリが入ってきた。
「ありがとう」
僕はカタカタとキーボードを打ち鳴らす。
「……」
「……」
ヒマリが僕の背後に回り込もうとしてくる。
僕はパソコンの画面をすっと隠す。
「ヒマリ?どうしたの?」
「何をしてるのかなーと思って」
ヒマリが回り込んでパソコンを覗き込もうとした。
僕はパソコンの画面をすっと隠す。
「何で隠すの?」
「プライバシーがあるからね」
「まるでサラリーマンのようにカタカタとキーボードを打ってたよね?」
「コーヒーありがとう。さ、2人仲良く遊ぶんだ」
僕はヒマリの背中を押した。
「え、ちょっと」
そして部屋の外に追い出して扉を閉める。
「さて、執筆を続けよう」
しばらくすると、メイがやって来る。
「ヒマリは帰ったの?」
「今日は電車だから早く帰ったよ」
カタカタカタカタ!
僕はキーボードを打ち鳴らす。
「……」
「……」
「お兄ちゃん」
「ん?」
「最近ベッドでシテないよね」
「……そうだな」
「ベッドで休憩しようよ?」
「もうちょっとしたらね」
「今日はお母さんもお父さんも居ないよ」
「……うん」
「夜まで帰ってこないって」
「そう、だね」
「まだコンドーム、2枚しか使ってないね」
そこまで言われたら、さすがに僕も体が熱くなる。
メイが着ていたワンピースを脱ぐ。
布の擦れる音に息が激しくなってしまう。
僕とメイは、ベッドで抱き合った。
ガチャリ!
「ごめんね、忘れ物、し、て」
ヒマリがドアから顔を覗かせる。
行為を見られた。
メイは号泣する。
「うえ~~~ん!見られたああ!」
ガチ泣きだ。
「わ、わた、私、ごめんなさい!帰るね!」
ヒマリが逃げるように帰ろうとする。
僕は素早くトランクスを履いてヒマリを捕まえた。
「わ、私見てないから!何も見てないからあ!!!」
ヒマリが泣きそうになりながら叫ぶ。
「うえ~~ん!!」
メイは号泣し続ける。
修羅場だ。
結果大事には至らなかったんだけど、あの時は焦ったよ。
ヒマリは真っ赤だった。
2日連続で恥ずかしがって帰っていくなんて。
母さんもメイも、爆弾発言が多い。
父さんは楽しそうににやにやしてあえて何も言わないし。
僕だけがフォローして疲れたよ。
母さんがまた笑いだして僕の肩をぽふっと叩く。
「ふふふふふ、シュウ、なに一人だけ仕事した子供見たいな顔してるのよ。おかしいわね。ふふふふふふふふ」
1回笑い出したら母さんは駄目なんだよな。
しばらく続くだろう。
「シュウは仕方ない。そういう年頃なんだろ」
母さんが父さんの言葉で更に笑いだした。
「お年頃って、ふふふ、もう、おかしいわあ」
こうなると何を言っても笑われるだろう。
僕は玉ねぎ剣士も自転車整備もやる事が無くなり、部屋に戻って小説の執筆を始めた。
僕はパソコンの前でアイデアを練る。
丸一日何も思いつかない事もある。
結局その日は何も思いつかず、就寝した。
【次の日の朝】
僕は起きてパソコンと向き合った。
昨日と違ってアイデアが沸き上がる。
この現実をモデルにする。
妹のメイ。
同じクラスのヒマリ
そして新米教師のユヅキ先生をモデルにしてラブコメを書く!
こうする事で設定に破綻が出ることは無い!
そして僕は匿名でモブの作家だ。
身バレする事もない。
しかも今日は父さんも母さんも出かけている!
店はお休みで思う存分執筆が出来る!
僕は冷蔵庫を確認した。
「食料ヨシ!」
これさえあればすべて大丈夫なのだ。
僕は廊下で笑った。
「ふっふっふ!今日は執筆漬けだ!はっはっはっはっはっはっはっは」
ガチャリ!
「お邪魔しまーす!」
ヒマリとメイが家の入口から入ってきた。
きゅうがてちてちと後ろからついてくる。
僕は固まる。
「……」
「なんで笑ってたの?」
ヒマリが真顔で聞いてくる。
僕の顔が赤くなる。
「な、何でもないんだ」
「そ、それよりも、トランクスとTシャツしか着てないから、その」
「あ、すまないね」
今度はヒマリが赤くなった。
僕は部屋に戻って小説を執筆した。
書ける!
筆が進みに進む!
僕は何かが乗り移ったように小説を執筆した。
「お兄ちゃん、お昼出来たよ」
「すぐ行く」
リビングに行くと食事がテーブルに用意されていた。
きゅうがちょうだいとメイにおねだりしている。
「きゅう、ダメ!お兄ちゃんが座ってから!」
「きゅ!きゅう!きゅう!」
きゅうは必至で食べ物をせがむ。
「もう座ったからきゅうにあげて大丈夫だよ」
「きゅう、お手」
きゅうはお手をした。
メイはきゅうに食事を出し、きゅうは食事に夢中になった。
何故かヒマリが僕を見てくる。
「どうしたのかな?」
「いつもとイメージが違うから」
「お兄ちゃんは学校ではデチューンしてるんだよ。えへへへえ」
2人の様子がおかしい。
「肉じゃがだね」
「そうだよ。お兄ちゃん好きだよね?」
「うむ」
メイが笑い、ヒマリは僕の様子を見ている。
「お兄ちゃん食べないの?」
「食べるよ。皆も食べよう」
僕たちは食事を始める。
僕の食べる様子をヒマリが伺う。
「これヒマリが作ったの?」
「そうだよ~。お兄ちゃんよく分かったねえ」
「2人の視線が分かりやすいよ」
「おいしい」
「お兄ちゃんもう一回言って~」
「美味しいよ」
メイは赤くなったヒマリの顔をタブレットでスケッチする。
恥ずかしい顔を最近書きたがっているようだ。
「良かったね。おいしいって言ってもらえて」
「そ、そうね」
「お兄ちゃん、もう一回美味しいって言って~」
「もう終わりだよ」
「え~。いじわる」
「それよりも、ヒマリを恥ずかしがらせるのは良くないよ」
「は、恥ずかしく、無いしぃ」
メイは置いたタブレットをまた手に取ってペンを走らせる。
「メイ、それやられると恥ずかしいと思うから、やめよう」
「3分経ったらやめるね」
「……」
それやめるって言わないからな。
僕は食事を終えると、ヒマリにお礼を言う。
「ヒマリ、美味しいご飯をありがとう」
メイがタブレットを取ろうとするので、僕はブロックする。
「メイ、やめようって言ったよ。恥ずかしがることをそんなに続けてするのは良くないよ」
「恥ずかしく、ないし、普通だしぃ」
「恥ずかしがらせてるのはお兄ちゃんだよ。私じゃないよ」
「恥ずかしく、無いしぃ」
「あ、お兄ちゃん、午後は何するの?」
「部屋にいるよ」
「……コーヒーを淹れて持って行くね。洗い物もヒマリと2人でやるよ」
「助かるよ」
僕は部屋に戻って執筆を続けた。
まだ文章の修正は必要だけど、もう5話分作った。
かなりのハイペースだ。
勢いだけで執筆できるし、筆が乗りに乗る。
「お兄ちゃん、コーヒー持って来たよ」
メイとヒマリが入ってきた。
「ありがとう」
僕はカタカタとキーボードを打ち鳴らす。
「……」
「……」
ヒマリが僕の背後に回り込もうとしてくる。
僕はパソコンの画面をすっと隠す。
「ヒマリ?どうしたの?」
「何をしてるのかなーと思って」
ヒマリが回り込んでパソコンを覗き込もうとした。
僕はパソコンの画面をすっと隠す。
「何で隠すの?」
「プライバシーがあるからね」
「まるでサラリーマンのようにカタカタとキーボードを打ってたよね?」
「コーヒーありがとう。さ、2人仲良く遊ぶんだ」
僕はヒマリの背中を押した。
「え、ちょっと」
そして部屋の外に追い出して扉を閉める。
「さて、執筆を続けよう」
しばらくすると、メイがやって来る。
「ヒマリは帰ったの?」
「今日は電車だから早く帰ったよ」
カタカタカタカタ!
僕はキーボードを打ち鳴らす。
「……」
「……」
「お兄ちゃん」
「ん?」
「最近ベッドでシテないよね」
「……そうだな」
「ベッドで休憩しようよ?」
「もうちょっとしたらね」
「今日はお母さんもお父さんも居ないよ」
「……うん」
「夜まで帰ってこないって」
「そう、だね」
「まだコンドーム、2枚しか使ってないね」
そこまで言われたら、さすがに僕も体が熱くなる。
メイが着ていたワンピースを脱ぐ。
布の擦れる音に息が激しくなってしまう。
僕とメイは、ベッドで抱き合った。
ガチャリ!
「ごめんね、忘れ物、し、て」
ヒマリがドアから顔を覗かせる。
行為を見られた。
メイは号泣する。
「うえ~~~ん!見られたああ!」
ガチ泣きだ。
「わ、わた、私、ごめんなさい!帰るね!」
ヒマリが逃げるように帰ろうとする。
僕は素早くトランクスを履いてヒマリを捕まえた。
「わ、私見てないから!何も見てないからあ!!!」
ヒマリが泣きそうになりながら叫ぶ。
「うえ~~ん!!」
メイは号泣し続ける。
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