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第16話
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少し前の話にさかのぼる。
カモンとティアがダンジョンに行った直後、2人を尾行する影が2つあった。
プロテクタとインスティである。
「インスティ、お前も来るのか」
「良いじゃないですか、お姫様が気になるんですよ」
「ティアか、あいつは頭はいいがどこか抜けてるからな」
「絶対に何かやっちゃいますよ」
「奇遇だな。俺もそう思ってる。ま、初めてのダンジョン探索なら何か失敗するだろ」
「カモン君がいてもそれでも何かやっちゃいそうですね」
「お姫様だからな。浮世離れしすぎている」
こうして斥候能力を持った2人はカモンとティアを尾行して観察を続ける。
まるで初めてのお使いを見守る保護者のようだ。
【プロテクタ視点】
ダンジョンに入るとティアが魔法を使いすぎて倒れた。
魔導士の初心者あるあるだな。
この前もヒールを使いすぎて倒れたばかりだぜ。
「ほら!やっぱりですよ!」
「だが、カモンがいる。まだ大丈夫だ」
「カモン君が無双してますね。カモン君いいですよ!」
カモンがティアをおんぶして前には薬草のバックを持ちつつ歩く。
「シュールな絵ですね」
「そうだな、だが、慣れさえすれば遠距離攻撃のティアと近接のカモンは良いコンビになるかもしれねえ。あれだ、伝説のようだぜ」
「泥まみれの英雄と氷の聖女ですね」
カモンを見ていると罰ゲームを受けている子供のように見えるぜ。
「スタンプイノシシ!それにチキンとホーンブルか!」
「ホーンブルが大きいですね」
カモンはスタンプイノシシとチキンを瞬殺して、ホーンブルに攻撃を当てた後ナイフを鞘にしまった。
するとホーンブルに追加の斬撃が発生してホーンブルが倒れた。
「前も見たが特殊な能力だぜ」
「あ、もう血抜きが終わりましたよ」
カモンは肩でホーンブルを背負い、背中に薬草のバックを背負う。そして両手でチキンとスタンプイノシシを持つ。
「罰ゲームですよね?」
「妙に手馴れてやがる。会社で荷物持ちまでやらされていたか?」
「それよりも、手馴れているのに煩わしそうですよね?」
「ストレージスキルを持っているのに隠している奴のように見えるぜ」
「それ!それですよ!何か隠してますって!絶対そうですよ!」
「もし、カモンがストレージのスキルを持っているとすりゃ、薬草が無くなってきたのもカモンの仕業かもな」
「薬草の話をしたら急に汗を掻いていましたね」
「間違いねえ。何か持ってやがる」
「スキルは持ってないようですよ」
「オリジナルスキルだな。カモンのオリジナルスキルに何かある」
「()内の能力が気になりますね」
カモンとティアは無事街に入っていく。
「インスティ、戻らなくていいのか?」
「は!すぐに戻ります!」
インスティは走ってギルドに戻っていった。
俺も戻るか。
もちろん俺も走る。
最近2人の動きが楽しくなってきやがった。
まるで自分の子を眺めてるようで楽しい。
俺もギルドに戻ると椅子に座り、何気ない顔で出迎えた。
2人の納品が終わり、ティアが子供にパンとスープを配り終ると、カモンが動いた。
ティアに話しかける。
当然俺とインスティは一緒になって話を聞く。
カモンは予想外の行動を取ることがある。
見守るべきだろう。
「ティアの魔力は今どのくらいかな?」
「値かな?値なら52よ」
「そっか。ちょっと人がいない所で話をしたいんだ」
「いいですよ!個室に案内しますね!」
そう言ってインスティが2人をギルドの部屋に案内する。
そして自分も部屋に入る。
図々しいな。
「プロテクタさんも入りますか?」
「……入る」
インスティの事は何も言えねえ。
カモンが何を言うか気になる。
かなり気になる。
「カモン、入っても良いか?」
「うん、良いよ」
俺達3人はカモンに注目した。
「ティアの魔力だけど限界値は100かな?」
「そうね」
「魔導士なら魔力上昇は2倍かな?」
魔導士は魔力のEXP上昇が2倍になる。
まあ、ティアは正確には魔導士じゃないがな。
「そ、そうね」
「これは内緒ね」
そう言ってカモンは鞘から紙とペンを取り出した。
やはり収納能力を持ってやがったか!
カモンは紙に計算式を書いていく。
その後カモンが言った。
「ティアおばあちゃんに投資をしたいんだ」
「投資?よく分からないわ」
カモンが紙に書いていく。
投資計画
①僕がティアに魔石を渡してティアが魔力を100に上げる
②僕がポーションビンと薬草をティアに渡す
③ティアがポーションを作る
④ティアがパワーアップして楽になる
そして俺達に見せる。
ティアは金をあげようとしても意地でも受け取らない。
ならば投資として渡すわけか。
これならティアも受け取る可能性がある。
ティアは投資の知識を持っている。
さっきの計算はティアに魔石がいくら必要か調べていたか。
「それは、悪いよ」
「ティアおばあちゃん。僕の話を断ると、それは助けられる人を今後助けない事になるよ」
カモンが大人のマネをしたような言い方で言った。
「自己投資の重要性は分かるよね?前働いていた会社のオーナーが言っていたんだ。まずは自己投資だって」
ポーション王子の言葉か。
ティアは押しに弱い所がある。
あげると言うと受け取らないが、投資と言う事にして押せば行けるかもしれねえ。
「ティア、受け取れ」
「受け取りましょう」
カモンが魔石をテーブルの上に置いた。
2000個くらいか?
そして、テーブルに置ききれず大量の薬草を横の棚に置いた。
更に続ける。
「インスティ、他の素材を納品したいんだ。そしてそのお金でポーションビンを購入してティアおばあちゃんに渡したい」
「今すぐ用意しますね。ついて来てください」
インスティも押し通す気だ。
俺とティアが部屋に残される。
恐らく納品後カモンはダンジョンに行く。
そうする事で薬草を放置すれば腐らせることになる。
そうやってティアに受け取るしかなくなるよう誘導する気だぜ。
「ティア、受け取れ。借りを返したいなら力を手に入れろ。このままだと薬草が痛んじまう」
インスティが戻って来る。
「カモン君はダンジョンに向かいましたよ。しばらく戻ってきません」
「そんな!薬草はどうするのよ!」
「使えばいいじゃないですか。何回もポーションを調合してレベルを上げればいいんです」
俺とインスティが何度も説得する。
◇
ティアは折れた。
魔石を使って魔力を100に上げて必死でポーションを作る。
パリン!
失敗してポーションビンが割れる。
それでも何度もポーションを作る。
もう調合レベル2か。
成功率が高くなってきた。
レベル3になりゃ安定して稼げる。
それに、ティアが必死でポーションを作っている。
想いが強ければ強いほどレベルは上がりやすい。
調合レベルが上がるのは時間の問題だ。
カモン、お前は予想外だよ。
いい意味でな。
カモンとティアがダンジョンに行った直後、2人を尾行する影が2つあった。
プロテクタとインスティである。
「インスティ、お前も来るのか」
「良いじゃないですか、お姫様が気になるんですよ」
「ティアか、あいつは頭はいいがどこか抜けてるからな」
「絶対に何かやっちゃいますよ」
「奇遇だな。俺もそう思ってる。ま、初めてのダンジョン探索なら何か失敗するだろ」
「カモン君がいてもそれでも何かやっちゃいそうですね」
「お姫様だからな。浮世離れしすぎている」
こうして斥候能力を持った2人はカモンとティアを尾行して観察を続ける。
まるで初めてのお使いを見守る保護者のようだ。
【プロテクタ視点】
ダンジョンに入るとティアが魔法を使いすぎて倒れた。
魔導士の初心者あるあるだな。
この前もヒールを使いすぎて倒れたばかりだぜ。
「ほら!やっぱりですよ!」
「だが、カモンがいる。まだ大丈夫だ」
「カモン君が無双してますね。カモン君いいですよ!」
カモンがティアをおんぶして前には薬草のバックを持ちつつ歩く。
「シュールな絵ですね」
「そうだな、だが、慣れさえすれば遠距離攻撃のティアと近接のカモンは良いコンビになるかもしれねえ。あれだ、伝説のようだぜ」
「泥まみれの英雄と氷の聖女ですね」
カモンを見ていると罰ゲームを受けている子供のように見えるぜ。
「スタンプイノシシ!それにチキンとホーンブルか!」
「ホーンブルが大きいですね」
カモンはスタンプイノシシとチキンを瞬殺して、ホーンブルに攻撃を当てた後ナイフを鞘にしまった。
するとホーンブルに追加の斬撃が発生してホーンブルが倒れた。
「前も見たが特殊な能力だぜ」
「あ、もう血抜きが終わりましたよ」
カモンは肩でホーンブルを背負い、背中に薬草のバックを背負う。そして両手でチキンとスタンプイノシシを持つ。
「罰ゲームですよね?」
「妙に手馴れてやがる。会社で荷物持ちまでやらされていたか?」
「それよりも、手馴れているのに煩わしそうですよね?」
「ストレージスキルを持っているのに隠している奴のように見えるぜ」
「それ!それですよ!何か隠してますって!絶対そうですよ!」
「もし、カモンがストレージのスキルを持っているとすりゃ、薬草が無くなってきたのもカモンの仕業かもな」
「薬草の話をしたら急に汗を掻いていましたね」
「間違いねえ。何か持ってやがる」
「スキルは持ってないようですよ」
「オリジナルスキルだな。カモンのオリジナルスキルに何かある」
「()内の能力が気になりますね」
カモンとティアは無事街に入っていく。
「インスティ、戻らなくていいのか?」
「は!すぐに戻ります!」
インスティは走ってギルドに戻っていった。
俺も戻るか。
もちろん俺も走る。
最近2人の動きが楽しくなってきやがった。
まるで自分の子を眺めてるようで楽しい。
俺もギルドに戻ると椅子に座り、何気ない顔で出迎えた。
2人の納品が終わり、ティアが子供にパンとスープを配り終ると、カモンが動いた。
ティアに話しかける。
当然俺とインスティは一緒になって話を聞く。
カモンは予想外の行動を取ることがある。
見守るべきだろう。
「ティアの魔力は今どのくらいかな?」
「値かな?値なら52よ」
「そっか。ちょっと人がいない所で話をしたいんだ」
「いいですよ!個室に案内しますね!」
そう言ってインスティが2人をギルドの部屋に案内する。
そして自分も部屋に入る。
図々しいな。
「プロテクタさんも入りますか?」
「……入る」
インスティの事は何も言えねえ。
カモンが何を言うか気になる。
かなり気になる。
「カモン、入っても良いか?」
「うん、良いよ」
俺達3人はカモンに注目した。
「ティアの魔力だけど限界値は100かな?」
「そうね」
「魔導士なら魔力上昇は2倍かな?」
魔導士は魔力のEXP上昇が2倍になる。
まあ、ティアは正確には魔導士じゃないがな。
「そ、そうね」
「これは内緒ね」
そう言ってカモンは鞘から紙とペンを取り出した。
やはり収納能力を持ってやがったか!
カモンは紙に計算式を書いていく。
その後カモンが言った。
「ティアおばあちゃんに投資をしたいんだ」
「投資?よく分からないわ」
カモンが紙に書いていく。
投資計画
①僕がティアに魔石を渡してティアが魔力を100に上げる
②僕がポーションビンと薬草をティアに渡す
③ティアがポーションを作る
④ティアがパワーアップして楽になる
そして俺達に見せる。
ティアは金をあげようとしても意地でも受け取らない。
ならば投資として渡すわけか。
これならティアも受け取る可能性がある。
ティアは投資の知識を持っている。
さっきの計算はティアに魔石がいくら必要か調べていたか。
「それは、悪いよ」
「ティアおばあちゃん。僕の話を断ると、それは助けられる人を今後助けない事になるよ」
カモンが大人のマネをしたような言い方で言った。
「自己投資の重要性は分かるよね?前働いていた会社のオーナーが言っていたんだ。まずは自己投資だって」
ポーション王子の言葉か。
ティアは押しに弱い所がある。
あげると言うと受け取らないが、投資と言う事にして押せば行けるかもしれねえ。
「ティア、受け取れ」
「受け取りましょう」
カモンが魔石をテーブルの上に置いた。
2000個くらいか?
そして、テーブルに置ききれず大量の薬草を横の棚に置いた。
更に続ける。
「インスティ、他の素材を納品したいんだ。そしてそのお金でポーションビンを購入してティアおばあちゃんに渡したい」
「今すぐ用意しますね。ついて来てください」
インスティも押し通す気だ。
俺とティアが部屋に残される。
恐らく納品後カモンはダンジョンに行く。
そうする事で薬草を放置すれば腐らせることになる。
そうやってティアに受け取るしかなくなるよう誘導する気だぜ。
「ティア、受け取れ。借りを返したいなら力を手に入れろ。このままだと薬草が痛んじまう」
インスティが戻って来る。
「カモン君はダンジョンに向かいましたよ。しばらく戻ってきません」
「そんな!薬草はどうするのよ!」
「使えばいいじゃないですか。何回もポーションを調合してレベルを上げればいいんです」
俺とインスティが何度も説得する。
◇
ティアは折れた。
魔石を使って魔力を100に上げて必死でポーションを作る。
パリン!
失敗してポーションビンが割れる。
それでも何度もポーションを作る。
もう調合レベル2か。
成功率が高くなってきた。
レベル3になりゃ安定して稼げる。
それに、ティアが必死でポーションを作っている。
想いが強ければ強いほどレベルは上がりやすい。
調合レベルが上がるのは時間の問題だ。
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いい意味でな。
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