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第10話

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 セーフゾーンに逃げ込んだ僕はすぐにステータスを開いた。



 カモン  男
 【中級ノービス→上級ノービス】(★鞘召喚・裁縫・採取・解体・鍛冶・紋章魔法の最終成長率を10倍にする)
 体力:【50/50 EXP0/51→50/100 EXP0/51】
 魔力:【50/50 EXP0/51→50/100 EXP0/51】
 器用:【50/50 EXP0/51→50/100 EXP0/51】
 才能:【53→56】
 スキル『★鬼人化:封印中』『短剣レベル【7→8】(戦闘力+24%)』『裁縫レベル6』『採取レベル7』『解体レベル6』『生活魔法レベル4』『鍛冶レベル3』『紋章魔法レベル1』
 武器:『★ナイフ召喚【レベル9攻撃力90→レベル10攻撃力100】(魔力吸収・斬撃・【マーキング】)』【『★鞘召喚レベル1』(異空間収納・自動採取)】
 防具:『★マント召喚レベル10防御力50(自動防御・魔力自動回復・状態異常耐性)』



 上級ノービスにランクアップして、★鞘召喚を覚えた。
 体力・魔力・器用の限界値もアップした。
 もっと強くなれる。

 ナイフ召喚の能力も追加された。

 マーキング=ナイフ攻撃がヒットするとヒット個所に赤い斬撃が発生。
 真の力を発揮する為には★鞘召喚のレベルアップが必要。

 鞘召喚のレベルアップが必要……
 上級ノービスの説明を見ると★鞘召喚の最終成長率が10倍だから、すぐ上げられる!

 鞘召喚の能力!これは!

 異空間収納=アイテムを別空間に保存できる。

 ストレージ!ストレージスキルと同じだ!
 ストレージスキルは希少スキルなんだ!
 どのくらい使えるか、いや、他のも全部見てから!
 見てから決めよう!


 自動採取=鞘を中心に半径7メートル内にある素材を自動採取できる。採取レベルにより能力が上昇する。

 採取レベル7で半径7メートルだから半径が増えていくのかな?

 

 1つずつ試そう。
 ストレージ!異空間収納からだ!

 僕は積み上げていた薪に異空間収納を使った。
 薪が鞘に吸い込まれる。

 鞘に意識を向けると薪が出てくる。

「おおおおおおおお!」

『★鞘召喚レベル1→2』

 レベルも上がった!

 まだ容量に余裕がある!
 異空間内の時間は止まっていて鮮度も維持できる!
 これなら効率よく稼げる!


 薪を全部集めて、いや、自動採取も試してみよう。

 落ちている木の枝や倒木から離れて自動採取を発動させる。
 半径7メートル内の木の枝や薪が異空間収納に入っていく。

 周りに生えている木を自動採取する。

「あれ?採取出来ない?」

 黒い小さな斬撃が発生してちょっとずつ木が切られていく。
 木は時間がかかるのかな?

 しばらく待ち、木が切られた瞬間にやっと木が回収された。
 木は切ってから自動採取した方がいいのか。

 次は魚とザリガニとカニだね。

「自動採取!……無理か」

 ストレージでも植物は収納できるけど生きている動物や魔物は収納出来ない。
 条件は同じなのかもしれない。

 次は薬草。

 黒い斬撃が発生して薬草の根元をえぐる。
 薬草が抜かれた瞬間に鞘に吸い込まれた。

「おおおおおお!」

 その後試すと薬草の他に食べられる草、キノコはすぐに自動採取できる!
 歩いていれば採取できる。

 後は砂鉄や石、粘土も自動採取できるぞ!
 
 ★鞘召喚はサポートに特化した能力なのかな?

 
 食事が終わったら、色々やる事があるけど、……決めた!

 僕は食事が終わると、溜めていた魔石をすべて体力につぎ込んだ。

 ゴリの居ない日中に活動しよう。


 僕はセーフゾーンを出てダンジョンの低層に向かった。

 僕は木に斬撃を放つ。
 切断された木を自動採取の能力で鞘に吸い込まれていく。
 たくさん木を取る!
 
 異空間収納にはまだまだ空きがある。
 僕は何度も木を切って回収していった。

『採取レベル7→8』

 自動収納を使うだけで採取レベルが上がっていく。
 次は沼地で粘土を採取する。
 採取したい物がたくさんあるんだ。
 砂鉄に薬草、キノコや食べられる草、木の実や石、採取できる素材は全部取る!

 薬草地帯に向かうとハーブトレントが6体ととスライムが50体以上いる。
 僕は右手にナイフを持ち、左手に鞘を持つ。

 走ってスライムに近づき斬撃を放ってスライムを倒した瞬間自動採取が発動してスライムが鞘に吸い込まれた。
 近くにある薬草や食べられる草も鞘に吸い込まれていく。

 僕はスライムとハーブトレントの群れに飛び込むように近づいて魔物を回収し、素材を回収していく。

 少し前までスライムとハーブトレントが怖かった。
 でも今は簡単に倒せる。
 自動採取のおかげで回収も楽になった。

 5体のスライムを斬撃で倒すと倒した瞬間にスライムが鞘に収納された。

『★鞘召喚レベル2→3』

 どんどんレベルが上がる。
 ハーブトレントに近づき、木の根を切りながらハーブトレントを倒す。

 低層の魔物が弱く感じる。
 
 魔物の数が減るとゴーストが5体、スケルトンが7体集まって来る。
 ゴーストとスケルトンは魔物と闘っている人の声や気配で集まり、EXPスティールでEXPを吸い取る習性がある。

 ゴーストとスケルトンが左手をかざしてEXPスティールを使っている隙に斬撃で倒していく。

『★鞘召喚レベル3→4』

 僕はすべての魔物をナイフの斬撃だけで倒し、その魔物を鞘に収納し薬草も自動採取で採取していった。

 今までの僕なら考えられないほど早く採取も魔物狩りも終わってる!
 もし、体力も魔力も器用も全部上げて鞘召喚のレベルが10になるまで続けたら、僕はどれだけの素材を手に入れる事が出来るんだろう?
 
 ワクワクしてきた!

 僕はその日から毎日毎日魔物を倒し、素材を採取していった。
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