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第166話
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俺はなすがまま着替えて準備を整えた。
いのり・ユイ・ヒトミがウエディングドレス姿で現れた。
「……きれいだ、て、普通だったら手を組んで入るよな」
レイカさんがカメラを持って現れた。
「フトシ君、配信していい?」
「……どうぞ」
「私がお姫様抱っこをして貰って、ユイといのりは横で手を組んでもらいます」
「こうか?」
ヒトミを腕だけでお姫様抱っこして両腕をユイといのりで繋ぐ。
「いいですね!配信を開始しますね」
「いやいやいや! 違和感しかないですって!」
「配信スタート、レイカです、今日は結婚式の様子を配信します。入場をお願いします」
俺はこのまま入場して誓いの言葉を1人ずつ3回言って短い結婚式を終わらせた。
父さんや母さんはとても喜んでくれて、ゴウタさんは泣いていた。
始めていのりの両親と今ここで挨拶をして四天王も祝福してくれた。
てかいつまでその設定続くの?
ヒトミの家族だけは来なかったが、あまり聞かない方が良いと思い触れていない。
レンと話をした。
「結婚おめでとう」
「レンは、リナさんと結婚しないのか?」
隣にいたリナさんがレンを見た。
「そうだね、近いうちにしよう」
「……うん」
「じゃあ、一週間後に結婚式な」
俺は冗談を言った。
「え?」
「え?」
レイカさんがカメラを持って会話に割り込んできた。
「急展開です! レン君もまさかの結婚ですか!」
「まずは母さんと話をするよ」
「レン、お母さんは早く結婚して欲しいわ」
「……うん」
「わ、私もお母さんとお父さんに連絡するわ!」
連絡した後リナさんがOKサインを出した。
「リナ、結婚しよう」
「はい」
「僕が弱い時から気にかけてくれるリナに惹かれていたんだ」
「うん」
「強くなった僕じゃない、弱いころから僕を気にかけてくれたリナが好きだ」
2人がキスをした。
これだよこれ!
プロポーズはこういうのだよな!
レン、かっこいいぜ!
それに比べて俺のは何だ?
いつの間にか結婚が決まってヘリで運ばれて準備が終わったからはい結婚。
色々おかしい。
レンはいつも絵になって、しっかりしている。
配信はレンの結婚サプライズと共に終わった。
政府からしたらマスコミのいい餌だけど、今は2人の結婚を拍手で祝福しよう。
部屋に戻るといのりだけが待っていた。
「え? 皆は?」
いのりが落ち着きなく髪をいじった。
「ユイちゃんやヒトミちゃん、それに、レイカはもうシタでしょ? でも、私だけ……私だけがまだだから」
いのりが不安そうに俺を見つめた。
今くらいはしっかりしよう。
気持ちを伝えよう。
「いのりの事が前から好きだ。始めてゴウタさんのハザマに連れて行ってもらった時からアマミヤ先生に憧れていた。毎日毎日、休日もハザマに付き添って貰ってどんどん好きが強くなって、先生じゃなく、いのりと呼ぶようになって、今もその気持ちは変わっていない」
「……」
俺は、いのりとキスをした。
そして、同じ時を過ごした。
◇
横で眠るいのりを見て思った。
今までで、一番まともに抱き合ったような気がする。
しっかり告白して、しっかり抱き合った。
いのりが恥ずかしがって、それでも一生懸命1つになる姿にドキドキした。
【次の日の夜】
いのりとレイカさんがやって来た。
「フトシ君、昨日は、うまく出来なかったから、レイカに教えてもらったの」
「いやいや、十分にドキドキしたから大丈夫」
「いのりは奥手だから、せめて私の持てる技術をすべて教えていくわ」
レイカさんといのりが服を脱いでいく。
「フトシ君、いのりが恥ずかしがるからあまり見ないで」
レイカさんが後ろから抱き着いて目隠しした。
「ベッドに仰向けに寝て」
俺はレイカさんに膝枕をして貰い仰向けになった。
2人の魅力に逆らえない。
「いのりはさっき教えた通りに、フトシ君に乗って、手を繋いで、今よ!」
理性を、押えられない!
俺は、2人を抱いた。
◇
いのりとレイカさんが寝息を立てる。
俺は2人にサンドイッチ状態で天井を見上げた。
「……全然、普通じゃない」
いのり・ユイ・ヒトミがウエディングドレス姿で現れた。
「……きれいだ、て、普通だったら手を組んで入るよな」
レイカさんがカメラを持って現れた。
「フトシ君、配信していい?」
「……どうぞ」
「私がお姫様抱っこをして貰って、ユイといのりは横で手を組んでもらいます」
「こうか?」
ヒトミを腕だけでお姫様抱っこして両腕をユイといのりで繋ぐ。
「いいですね!配信を開始しますね」
「いやいやいや! 違和感しかないですって!」
「配信スタート、レイカです、今日は結婚式の様子を配信します。入場をお願いします」
俺はこのまま入場して誓いの言葉を1人ずつ3回言って短い結婚式を終わらせた。
父さんや母さんはとても喜んでくれて、ゴウタさんは泣いていた。
始めていのりの両親と今ここで挨拶をして四天王も祝福してくれた。
てかいつまでその設定続くの?
ヒトミの家族だけは来なかったが、あまり聞かない方が良いと思い触れていない。
レンと話をした。
「結婚おめでとう」
「レンは、リナさんと結婚しないのか?」
隣にいたリナさんがレンを見た。
「そうだね、近いうちにしよう」
「……うん」
「じゃあ、一週間後に結婚式な」
俺は冗談を言った。
「え?」
「え?」
レイカさんがカメラを持って会話に割り込んできた。
「急展開です! レン君もまさかの結婚ですか!」
「まずは母さんと話をするよ」
「レン、お母さんは早く結婚して欲しいわ」
「……うん」
「わ、私もお母さんとお父さんに連絡するわ!」
連絡した後リナさんがOKサインを出した。
「リナ、結婚しよう」
「はい」
「僕が弱い時から気にかけてくれるリナに惹かれていたんだ」
「うん」
「強くなった僕じゃない、弱いころから僕を気にかけてくれたリナが好きだ」
2人がキスをした。
これだよこれ!
プロポーズはこういうのだよな!
レン、かっこいいぜ!
それに比べて俺のは何だ?
いつの間にか結婚が決まってヘリで運ばれて準備が終わったからはい結婚。
色々おかしい。
レンはいつも絵になって、しっかりしている。
配信はレンの結婚サプライズと共に終わった。
政府からしたらマスコミのいい餌だけど、今は2人の結婚を拍手で祝福しよう。
部屋に戻るといのりだけが待っていた。
「え? 皆は?」
いのりが落ち着きなく髪をいじった。
「ユイちゃんやヒトミちゃん、それに、レイカはもうシタでしょ? でも、私だけ……私だけがまだだから」
いのりが不安そうに俺を見つめた。
今くらいはしっかりしよう。
気持ちを伝えよう。
「いのりの事が前から好きだ。始めてゴウタさんのハザマに連れて行ってもらった時からアマミヤ先生に憧れていた。毎日毎日、休日もハザマに付き添って貰ってどんどん好きが強くなって、先生じゃなく、いのりと呼ぶようになって、今もその気持ちは変わっていない」
「……」
俺は、いのりとキスをした。
そして、同じ時を過ごした。
◇
横で眠るいのりを見て思った。
今までで、一番まともに抱き合ったような気がする。
しっかり告白して、しっかり抱き合った。
いのりが恥ずかしがって、それでも一生懸命1つになる姿にドキドキした。
【次の日の夜】
いのりとレイカさんがやって来た。
「フトシ君、昨日は、うまく出来なかったから、レイカに教えてもらったの」
「いやいや、十分にドキドキしたから大丈夫」
「いのりは奥手だから、せめて私の持てる技術をすべて教えていくわ」
レイカさんといのりが服を脱いでいく。
「フトシ君、いのりが恥ずかしがるからあまり見ないで」
レイカさんが後ろから抱き着いて目隠しした。
「ベッドに仰向けに寝て」
俺はレイカさんに膝枕をして貰い仰向けになった。
2人の魅力に逆らえない。
「いのりはさっき教えた通りに、フトシ君に乗って、手を繋いで、今よ!」
理性を、押えられない!
俺は、2人を抱いた。
◇
いのりとレイカさんが寝息を立てる。
俺は2人にサンドイッチ状態で天井を見上げた。
「……全然、普通じゃない」
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