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第139話
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部屋に戻り、スマホを無視して眠ると、15時に目が覚めた。
スマホを見ると大量のメッセージと電話、特にヒトミからは何度も電話とメッセージが入っていた。
「まずい」
スズメさんとプレーしてましたとか言えない。
「どうしよ」
気分を変える為に部屋を出ると、スズメさんとばったり会った。
「フトシ、どうしたの?」
「……と、いうわけです」
スズメさんに相談した。
「うん、分かった、私にも責任がある。私に任せて」
結果、ハンマさんからシンさんに話が行って、そこからレイカさんに話が言った所で対策が練られた。
あれえええ!
もう3人にバレてる!
これ大丈夫!?
俺の部屋にシンさん、レイカさん、スズメさんが集まった。
「策ならありますよ。それはフトシ君がレン君に魔石を食べさせるために画策していた。そういう事にしちゃいましょう。それなら何を言われても魔石を集めていた、陰で進めていたで押し通せます。更に魔石を集める様子を配信して証拠を残しましょう。丁度ゼンさんがハザマ施設を閉めたいと言っていますし、他にも案がありますそれは……」
俺はレイカさんの案に乗った。
皆を呼んで配信を始めた。
「レイカです、今日は見切りのシンさんと期待の高校生冒険者のコラボ企画です!
やる事はシンプルでシンさんが高校生冒険者を一目見てランクをチェックする、そういう配信になっています!パチパチパチパチ!」
「シンさん、意気込みをどうぞ」
「僕が見ただけのクイックチェックだ。当然誤差はあるから、エンタメとして軽い気持ちで見て欲しい」
「では早速、ユイちゃんのランクをチェックしてもらいます」
「上級3」
「ユイちゃん、感想をどうぞ」
「フトシに魔石を借りています。そのおかげです」
「はい、ありがとうございました。次はレンパーティーのリナちゃん、ランクチェックをして貰います」
「中級6」
「おお!優秀ですね。どんどん行きましょう。次もレンパーティーのユヅキちゃんです!」
「中級5」
「私! 私も見て欲しいです」
「すまない、僕は錬金術の事はジャッジできない」
「そ、そんな!」
「最後に期待の新星、レン君のランクチェックをして貰います」
「中級9、レン君に一言いいたい」
「はい」
「フトシ君から魔石を借りられないか?君の生い立ちも性格も分かる。でも、時には協力を得た方が後々の結果が良くなる事もある。実は昨日フトシ君に相談を受けた。レン君に魔石を食べさせたいとね」
「貰えません。迷惑をかけたくありません」
「しかし、レン君、君はここで伸び悩むような人間ではない。もっと上に行ける」
「シンさん、今回は残念ですが諦めましょう。押し付けすぎるのは良くありません。次回はフトシ君を連れてハザマを閉める様子をお送りします。それではご視聴ありがとうございました」
配信が終わるとすぐにレイカさんと車に乗った。
「ここからは、ごまかしとは直接関係ない話になるわ。ゼンさんのハザマ消滅は、モンスター省から仕事をしろと怒られた私の都合よ。お願いね」
「分かりました」
「良かったわ。これでミッションコンプリートよ」
「俺は砦を使えませんし、まだハザマを消してもいませんよ?」
「ああ、良いの良いの、出来る範囲でやって貰って、それを配信するわね」
「はい、行きましょう」
俺は2人でゼンさんのハザマに出発した。
スマホを見ると大量のメッセージと電話、特にヒトミからは何度も電話とメッセージが入っていた。
「まずい」
スズメさんとプレーしてましたとか言えない。
「どうしよ」
気分を変える為に部屋を出ると、スズメさんとばったり会った。
「フトシ、どうしたの?」
「……と、いうわけです」
スズメさんに相談した。
「うん、分かった、私にも責任がある。私に任せて」
結果、ハンマさんからシンさんに話が行って、そこからレイカさんに話が言った所で対策が練られた。
あれえええ!
もう3人にバレてる!
これ大丈夫!?
俺の部屋にシンさん、レイカさん、スズメさんが集まった。
「策ならありますよ。それはフトシ君がレン君に魔石を食べさせるために画策していた。そういう事にしちゃいましょう。それなら何を言われても魔石を集めていた、陰で進めていたで押し通せます。更に魔石を集める様子を配信して証拠を残しましょう。丁度ゼンさんがハザマ施設を閉めたいと言っていますし、他にも案がありますそれは……」
俺はレイカさんの案に乗った。
皆を呼んで配信を始めた。
「レイカです、今日は見切りのシンさんと期待の高校生冒険者のコラボ企画です!
やる事はシンプルでシンさんが高校生冒険者を一目見てランクをチェックする、そういう配信になっています!パチパチパチパチ!」
「シンさん、意気込みをどうぞ」
「僕が見ただけのクイックチェックだ。当然誤差はあるから、エンタメとして軽い気持ちで見て欲しい」
「では早速、ユイちゃんのランクをチェックしてもらいます」
「上級3」
「ユイちゃん、感想をどうぞ」
「フトシに魔石を借りています。そのおかげです」
「はい、ありがとうございました。次はレンパーティーのリナちゃん、ランクチェックをして貰います」
「中級6」
「おお!優秀ですね。どんどん行きましょう。次もレンパーティーのユヅキちゃんです!」
「中級5」
「私! 私も見て欲しいです」
「すまない、僕は錬金術の事はジャッジできない」
「そ、そんな!」
「最後に期待の新星、レン君のランクチェックをして貰います」
「中級9、レン君に一言いいたい」
「はい」
「フトシ君から魔石を借りられないか?君の生い立ちも性格も分かる。でも、時には協力を得た方が後々の結果が良くなる事もある。実は昨日フトシ君に相談を受けた。レン君に魔石を食べさせたいとね」
「貰えません。迷惑をかけたくありません」
「しかし、レン君、君はここで伸び悩むような人間ではない。もっと上に行ける」
「シンさん、今回は残念ですが諦めましょう。押し付けすぎるのは良くありません。次回はフトシ君を連れてハザマを閉める様子をお送りします。それではご視聴ありがとうございました」
配信が終わるとすぐにレイカさんと車に乗った。
「ここからは、ごまかしとは直接関係ない話になるわ。ゼンさんのハザマ消滅は、モンスター省から仕事をしろと怒られた私の都合よ。お願いね」
「分かりました」
「良かったわ。これでミッションコンプリートよ」
「俺は砦を使えませんし、まだハザマを消してもいませんよ?」
「ああ、良いの良いの、出来る範囲でやって貰って、それを配信するわね」
「はい、行きましょう」
俺は2人でゼンさんのハザマに出発した。
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