138 / 191
第138話
しおりを挟む
俺とスズメさんはハザマ施設に向かった。
「中級、ゴーレムのハザマにする」
「上級のグレートゴーレムじゃなくてですか? 俺の事なら気にしなくても、朝までなら戦えますよ」
「そう、良かった、でも中級のゴーレム」
「分かりました」
ハザマに入るとスズメさんが走り蹴りでゴーレムを全滅させた。
「ここはダメ」
「ん?」
「次に行く」
「分かりました」
スズメさんはゴーレムのハザマに入ってモンスターを倒した後すぐに次のハザマに入るのを繰り返した。
「ダメ」
「おしい」
「全然ダメ」
「ダメすぎる」
「ここ、ここにする」
「なにか、あるんですか?」
「ある、ハザマの影にあるあの岩に移動して」
「はい」
「服を脱いで」
「ん?」
「意味が分からないです」
「そう、私が悪かった」
スズメさんはYシャツを脱ぎ、スカートを脱ぎ、下着を脱いで足のバトルブーツだけの状態になった。
「ここなら、デキる」
「い、いや、それは、ちょっと」
「今日は、大丈夫な日だから」
「こういう意味だったんですか? でも、これはさすがにまずいですって」
「フトシの、下は元気」
俺はスズメさんに追い詰められて壁ドンをされ逃げ場を塞がれた。
「ちょっと、そこは!」
「下は元気」
「スズメ、さん」
「もっと元気」
「はあ、はあ、俺、高校生で、もう、我慢、出来ません」
「いいよ、来て」
そういいつつスズメさんが、俺に乗ってバウンドした。
これが、チュンチュンジャンプか!
◇
「はあ、はあ、ゴーレムが、ポップしました。俺が、倒します」
バキャ!
スズメさんはバトルブーツでゴーレムを蹴り倒した。
「はあ、はあ、私が、上だから、私が、はあ、はあ、倒す……でも、次は」
スズメさんが後ろを向いて岩に両手をついた。
◇
魔法陣が光った!
誰か来た!
俺はとっさに後ろからスズメさんに抱き着いて口を塞いだ。
「ふー! ふー! ふー!」
「はあ、はあ……」
女性3人のパーティーだ。
「モンスターいないね。次行こ次」
「なんか、ここ空気が違うってゆうか、いつもとちがくない?」
「何が違うのよ?」
「うーん、うまく言えないけど」
「あの大岩は珍しいわね」
「行ってみる?」
まずい!
来られたらまずい!
「ふー! ふー! ふー!」
「はあ、はあ……」
「岩があるから変に感じたんだよ。すぐ出よう」
「そうだね」
3人は魔法陣から出た。
「スズメさん、もう出ましょう」
「……分かった」
2人でハザマを出てすぐの部屋に向かった。
シャワー・トイレ・着替え置き場がある4畳ほどの多目的ルーム。
個室が並び防音性能が高そうだ。
「この時間のここはヤリ部屋、スタッフは知っていて知らないふりをする。いつもきれい」
「……え?」
「暗黙の了解、冒険者も、知っていて知らないふりをする」
2人でシャワー室に入った。
◇
「ちょ、ちょっと、もう5時ですよ。もう無理ですって!」
「うん、でも、まだ半分しか経っていない」
「もうさすがにバレます」
「私の部屋なら大丈夫」
俺は唐揚げおにぎりとチキンサンド、そしてお茶を4本買ってスズメさんの部屋に向かった。
◇
時刻は11時ジャスト、スズメさんはベッドの上で眠っていた。
ゴミ箱には唐揚げおにぎりとチキンサンドの包装容器、そして4本のペットボトルが空になって無造作に詰められている。
ベッドの下には服が散乱している。
外からチュンチュンと鳥の鳴き声が聞こえた。
俺は、自分を押さえる事が出来なかった。
熱くなったスズメさんの体を冷ますようにクーラーの温度を下げた。
スズメさんにシーツをかけて部屋を出た。
「中級、ゴーレムのハザマにする」
「上級のグレートゴーレムじゃなくてですか? 俺の事なら気にしなくても、朝までなら戦えますよ」
「そう、良かった、でも中級のゴーレム」
「分かりました」
ハザマに入るとスズメさんが走り蹴りでゴーレムを全滅させた。
「ここはダメ」
「ん?」
「次に行く」
「分かりました」
スズメさんはゴーレムのハザマに入ってモンスターを倒した後すぐに次のハザマに入るのを繰り返した。
「ダメ」
「おしい」
「全然ダメ」
「ダメすぎる」
「ここ、ここにする」
「なにか、あるんですか?」
「ある、ハザマの影にあるあの岩に移動して」
「はい」
「服を脱いで」
「ん?」
「意味が分からないです」
「そう、私が悪かった」
スズメさんはYシャツを脱ぎ、スカートを脱ぎ、下着を脱いで足のバトルブーツだけの状態になった。
「ここなら、デキる」
「い、いや、それは、ちょっと」
「今日は、大丈夫な日だから」
「こういう意味だったんですか? でも、これはさすがにまずいですって」
「フトシの、下は元気」
俺はスズメさんに追い詰められて壁ドンをされ逃げ場を塞がれた。
「ちょっと、そこは!」
「下は元気」
「スズメ、さん」
「もっと元気」
「はあ、はあ、俺、高校生で、もう、我慢、出来ません」
「いいよ、来て」
そういいつつスズメさんが、俺に乗ってバウンドした。
これが、チュンチュンジャンプか!
◇
「はあ、はあ、ゴーレムが、ポップしました。俺が、倒します」
バキャ!
スズメさんはバトルブーツでゴーレムを蹴り倒した。
「はあ、はあ、私が、上だから、私が、はあ、はあ、倒す……でも、次は」
スズメさんが後ろを向いて岩に両手をついた。
◇
魔法陣が光った!
誰か来た!
俺はとっさに後ろからスズメさんに抱き着いて口を塞いだ。
「ふー! ふー! ふー!」
「はあ、はあ……」
女性3人のパーティーだ。
「モンスターいないね。次行こ次」
「なんか、ここ空気が違うってゆうか、いつもとちがくない?」
「何が違うのよ?」
「うーん、うまく言えないけど」
「あの大岩は珍しいわね」
「行ってみる?」
まずい!
来られたらまずい!
「ふー! ふー! ふー!」
「はあ、はあ……」
「岩があるから変に感じたんだよ。すぐ出よう」
「そうだね」
3人は魔法陣から出た。
「スズメさん、もう出ましょう」
「……分かった」
2人でハザマを出てすぐの部屋に向かった。
シャワー・トイレ・着替え置き場がある4畳ほどの多目的ルーム。
個室が並び防音性能が高そうだ。
「この時間のここはヤリ部屋、スタッフは知っていて知らないふりをする。いつもきれい」
「……え?」
「暗黙の了解、冒険者も、知っていて知らないふりをする」
2人でシャワー室に入った。
◇
「ちょ、ちょっと、もう5時ですよ。もう無理ですって!」
「うん、でも、まだ半分しか経っていない」
「もうさすがにバレます」
「私の部屋なら大丈夫」
俺は唐揚げおにぎりとチキンサンド、そしてお茶を4本買ってスズメさんの部屋に向かった。
◇
時刻は11時ジャスト、スズメさんはベッドの上で眠っていた。
ゴミ箱には唐揚げおにぎりとチキンサンドの包装容器、そして4本のペットボトルが空になって無造作に詰められている。
ベッドの下には服が散乱している。
外からチュンチュンと鳥の鳴き声が聞こえた。
俺は、自分を押さえる事が出来なかった。
熱くなったスズメさんの体を冷ますようにクーラーの温度を下げた。
スズメさんにシーツをかけて部屋を出た。
1
お気に入りに追加
664
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ぼっち陰キャはモテ属性らしいぞ
みずがめ
恋愛
俺、室井和也。高校二年生。ぼっちで陰キャだけど、自由な一人暮らしで高校生活を穏やかに過ごしていた。
そんなある日、何気なく訪れた深夜のコンビニでクラスの美少女二人に目をつけられてしまう。
渡会アスカ。金髪にピアスというギャル系美少女。そして巨乳。
桐生紗良。黒髪に色白の清楚系美少女。こちらも巨乳。
俺が一人暮らしをしていると知った二人は、ちょっと甘えれば家を自由に使えるとでも考えたのだろう。過激なアプローチをしてくるが、紳士な俺は美少女の誘惑に屈しなかった。
……でも、アスカさんも紗良さんも、ただ遊び場所が欲しいだけで俺を頼ってくるわけではなかった。
これは問題を抱えた俺達三人が、互いを支えたくてしょうがなくなった関係の話。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる