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第132話
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【見切りのシン視点】
全力で斬りかかるが、金棒が振られて剣だけでなく体も後ろに弾かれた。
ズザアアアアアアアアアア!
地面に吹き飛ばされ踏ん張った後が付く。
10メートルほど吹き飛んだか。
「手が、痺れる。何という力だ!」
金棒を振るのは何とか見えていた。
でも、その動きが速すぎて対応しきれない。
剣の勢いを押し返される。
剣の軸、いや、体の軸を狙うような正確な1撃!
まるで子供が大人に向かって行って押し返されるような感覚。
フトシ君はただ攻撃を軽く弾いただけだ。
打ち合えばそれが分かる。
全身から汗が噴き出した。
底が見えない。
砦パワーでフトシ君が強化されていると悪い噂はあった。
だが今は砦を進化中だという。
そして実際に戦ってみて分かる。
本物だ。
フトシ君が戦った動画は何度も見ている。
あれが本気だとしたら、僕はかなり手加減をされている。
「まだまだ! もっと行かせてもらう!」
ゴウン!
斬りかかると衝撃が返ってきて後ろに飛ばされた。
丁度10メートル吹き飛んだ。
いい塩梅に手加減されている。
手加減をする余裕がある!
「まだまだ!」
何度も斬りかかり何度も弾かれる。
フェイントは一切通用しない。
ただ体の芯を狙うような金棒の一撃が返って来るだけだ。
だがあまりにも無駄が無く、早い一撃に剣で防ぐだけで精いっぱいになる。
僕から攻撃を仕掛けているのに不思議と守りを迫られているように感じる。
「はあ、はあ、当てられる、気がしない」
『悪い噂はデマだな』
『シンのジャッジ&シンの用意した武器&シンの選んだハザマで戦った。これならズルは出来ない』
『シンが斬りかかってそれを弾くだけの配信なのに、見ていて飽きないな』
『動きがいいからだろう』
「配信を終わろうか。ずっと続けていたくなる。フトシ君の悪い噂はデマで上級レベル10を超える力を持っている」
『握手と写真は良いのか?』
『握手と写真を忘れている』
『いつものプレーはどうした!?』
高速でコメントが流れた。
「長くなりそうだ。配信が終わってからにする」
『その絵も見せて』
『フトシがかなり気に入られてて草』
「ご視聴いただきありがとうございました!」
ドローンが停止した。
「フトシ君、改めて握手をいいかな?」
「はい、今日はありがとうございました」
握手をした。
「写真を撮らせてもらってもいいかな?」
「はい、大丈夫です」
僕はフトシ君の周りを回りながら写真を撮った。
パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!
「撮りすぎじゃないですか?」
「僕は写真が得意ではない。無数の可能性の中からベストショットを探す!」
「多分、シンさんは自分で思っている以上に写真撮影がうまいと思いますよ」
「次は金棒を召喚して構えて欲しい」
集中してらっしゃる。
「はい、金棒!」
パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!
「SNSにアップしてもいいかな?」
「大丈夫です」
「連絡先を交換してもらってもいいかな?」
「大丈夫です」
「……よし、今日はありがとう。いい思い出になった」
「お、お疲れ様です」
彼は実力的には特級だ。
そして彼は他の特級と会議アプリで連絡先を交換している。
フトシ君が帰るのを見送った後決断した。
暗黒会議を招集する!
全力で斬りかかるが、金棒が振られて剣だけでなく体も後ろに弾かれた。
ズザアアアアアアアアアア!
地面に吹き飛ばされ踏ん張った後が付く。
10メートルほど吹き飛んだか。
「手が、痺れる。何という力だ!」
金棒を振るのは何とか見えていた。
でも、その動きが速すぎて対応しきれない。
剣の勢いを押し返される。
剣の軸、いや、体の軸を狙うような正確な1撃!
まるで子供が大人に向かって行って押し返されるような感覚。
フトシ君はただ攻撃を軽く弾いただけだ。
打ち合えばそれが分かる。
全身から汗が噴き出した。
底が見えない。
砦パワーでフトシ君が強化されていると悪い噂はあった。
だが今は砦を進化中だという。
そして実際に戦ってみて分かる。
本物だ。
フトシ君が戦った動画は何度も見ている。
あれが本気だとしたら、僕はかなり手加減をされている。
「まだまだ! もっと行かせてもらう!」
ゴウン!
斬りかかると衝撃が返ってきて後ろに飛ばされた。
丁度10メートル吹き飛んだ。
いい塩梅に手加減されている。
手加減をする余裕がある!
「まだまだ!」
何度も斬りかかり何度も弾かれる。
フェイントは一切通用しない。
ただ体の芯を狙うような金棒の一撃が返って来るだけだ。
だがあまりにも無駄が無く、早い一撃に剣で防ぐだけで精いっぱいになる。
僕から攻撃を仕掛けているのに不思議と守りを迫られているように感じる。
「はあ、はあ、当てられる、気がしない」
『悪い噂はデマだな』
『シンのジャッジ&シンの用意した武器&シンの選んだハザマで戦った。これならズルは出来ない』
『シンが斬りかかってそれを弾くだけの配信なのに、見ていて飽きないな』
『動きがいいからだろう』
「配信を終わろうか。ずっと続けていたくなる。フトシ君の悪い噂はデマで上級レベル10を超える力を持っている」
『握手と写真は良いのか?』
『握手と写真を忘れている』
『いつものプレーはどうした!?』
高速でコメントが流れた。
「長くなりそうだ。配信が終わってからにする」
『その絵も見せて』
『フトシがかなり気に入られてて草』
「ご視聴いただきありがとうございました!」
ドローンが停止した。
「フトシ君、改めて握手をいいかな?」
「はい、今日はありがとうございました」
握手をした。
「写真を撮らせてもらってもいいかな?」
「はい、大丈夫です」
僕はフトシ君の周りを回りながら写真を撮った。
パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!
「撮りすぎじゃないですか?」
「僕は写真が得意ではない。無数の可能性の中からベストショットを探す!」
「多分、シンさんは自分で思っている以上に写真撮影がうまいと思いますよ」
「次は金棒を召喚して構えて欲しい」
集中してらっしゃる。
「はい、金棒!」
パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!
「SNSにアップしてもいいかな?」
「大丈夫です」
「連絡先を交換してもらってもいいかな?」
「大丈夫です」
「……よし、今日はありがとう。いい思い出になった」
「お、お疲れ様です」
彼は実力的には特級だ。
そして彼は他の特級と会議アプリで連絡先を交換している。
フトシ君が帰るのを見送った後決断した。
暗黒会議を招集する!
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