痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ

文字の大きさ
上 下
103 / 191

第103話

しおりを挟む
【政府与党会議室・総理視点】

「総理、武具やアイテム不足で特級冒険者が撤退した事で国民から多くの批判が出ています」

 私は肘をテーブルについて組んだ両手に額を乗せて考える。

「君、そもそも国民からの医療費削減の声に応じて回復カードを優先して作る政策を打ち出したのだ。国民の手のひら返しを真に受けすぎではないかね!」

 私は黙って会議を聞き、検討に検討を重ね、更に検討した。

「しかし民意は民意です。今は特級冒険者の武具と、アイテム作成が急務かと」
「それにだよ! 国民の民意をくみ取って初級冒険者の育成を促進する為入門用の武具を安く供給する支援策を打ち出した。それが巡り巡って、特級冒険者の負担になっているのだ!」

「確かにそういう経緯はあります! ですが今は状況が変わったのです! 今は残った2つのダンジョンを消滅させない限り支持率は下がり続けるのは目に見えています!」
「そうだ! 国民の目に見える形で、装備やアイテムの作成を打ち出すべきだ! アシュラは武器の消耗が特に激しい、武具のストックは多く持たせるべきだろう!」

「具体的にどうするかの案を出しましょう。私は、上級錬金術師に要請を出して、一刻も早く武具を揃え、中級錬金術師には回復カードと耐久力回復のカードを作ってもらうよう要請するべきかと思います!」

 私は口を開いた。

「検討が終わりました。高校在学を除く、中級以上の錬金術師に要請を出し、錬金合宿を行ってもらい、異次元の特級冒険者支援を打ち出します!」

 こうして、ビルに錬金術師が集まり合宿が行われた。




【テロリスト・キヤマリュウタ視点】

「ここが錬金術師の集まるビルか」

 日本は狂っている。
 冒険者は体を張っている。

 なのに錬金術師はどうだ?
 後ろの安全地帯からアイテムを作って冒険者から巻き上げている。
 後ろからのうのうと金を稼ぎやがって!
 冒険者が血だらけで死にかけて撤退すればするほどお前らは大儲けかよ!

 俺が政治家になれればこんな国はすぐに変えてやるのに!
 なぜ俺が政治家になれないんだ!

 中途半端に冒険者や錬金術師を大人扱いしているがちぐはぐだらけだ。
 15才から大人だと言いつつ政治家にはなれないのはおかしい!
 日本の制度改革は遅すぎる!

 議員も議員で質が悪すぎる。
 ボケた老人は政治家になれる、でも将来を担う若者は封印されている。
 現役世代は仕事で選挙に行けない、そんな余裕は無い。
 期日前投票で権利を保障したように見せかけて現役世代には選挙に行って欲しくないのが透けて見える。

 ネット選挙を導入すれば簡単に解決できる、老人議員が有利な環境を壊したくないからネット選挙を導入しないだけだ。
 老人が支配した結果弱った国、それが今の日本だ。

 若者から税金を搾り取って老人に分配し続け若者を弱らせる。
 それがクズ議員のやり方だ。

 錬金術師も政治家も許せない。
 思い知らせてやる。

 俺は正面から堂々とビルの中に進んでいく。

「待て、ここは立ち入り禁止だ」
「おい!聞いているのか!」

「はあ、うざい。イフリート、殺せ!」

 炎で出来た人型が警備員を焼いていく。

「ぎゃああああああああああ!」

 次は、そうだそうだ。

「イフリート、避難用の階段を焼き溶かせ。エレベータも壊せ」

 イフリートが外に出て避難用の階段を熱で溶かしてエレベータを故障させた。

「炎のカード」

 カードを何枚も出してペタペタと壁に張っていく。
 上に上がり、カードを張っていった。
 警備の反応が遅い、最初の警備を殺したら上まで素通り出来る。
 この国はやはりダメだ。

 ビルから出て指をパチン鳴らすとビルから炎が上がった。

「はははははははは!イフリート!下から順にビルにいる人間を殺せ!お前の大好きな炎の空間だ!はははははははははははははは!俺が浄化してやるよ!」


 この日数多くの錬金術師が犠牲となった。
 そしてキヤマリュウタが監視カメラの映像に映り、指名手配された。





しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~

蒼田
青春
 人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。  目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。  しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。  事故から助けることで始まる活発少女との関係。  愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。  愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。  故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。 *本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。

処理中です...