84 / 191
第84話
しおりを挟む
温泉から上がり、夕食を食べて廊下を歩くとアマミヤ先生が酔った男性職員に話しかけられていた。
完全に酔っぱらっている。
「ひっく、アマミヤ先生、一緒に飲みましょう」
「いえ、私は結構です」
「いいじゃないですか。男性職員だけでは華が無いが無いんです」
そう言いながらアマミヤ先生の浴衣姿を舐め回すように見た。
このままではアマミヤ先生にも男性職員にも良い事が無い。
「私はもうすぐ教師を辞めますので」
「やめるなら最後の飲み会に参加しましょう」
あ、ダメだな。
俺はアマミヤ先生の元に駆け寄った。
「アマミヤ先生!ユイが温泉でのぼせてしまったようで、でも男が運ぶのはまずいので手を貸してください!」
「分かった」
「待ってください! 用が済んだら!」
俺は男性職員が言い終わる前に大きな声で言った。
「それと夏休みの宿題を手伝ってください!宿題が頭から離れなくてハザマに集中出来ません!先生お願いします!」
「すぐに行こう」
俺とアマミヤ先生は走った。
俺とアマミヤ先生は皆がいる部屋に戻った。
「オオタ、助かった」
「いえ、でも」
「どうした?」
「いえ、誘いたくなる気持ちは分かります。向こうは酔ってましたし」
「そ、そうか」
レイカさんが遅れて部屋に入って来た。
「フトシ君、さすがね」
「レイカさん?」
「酔った男性職員からアマミヤ先生を無事救出、私が助けるまでも無かったわ」
「見てました?」
「ええ、助けようか迷っていると、颯爽と白馬の王子様が来るんだもの」
「白馬って」
「この部屋は私たち以外のお客さんを立ち入り禁止にしてもらったわ。それと、食事を部屋に持って来てもらうようにしたのと、後は夜になる前に温泉は済ませて、夜以降は部屋のお風呂を使いましょう。それと念のために女性陣は全員2人以上のグループで行動しましょう」
「「分かりました」」
「「……」」
「皆、どうしたの?フトシ君、解説をお願いできる?」
「レイカさんって、急に出来るキャリアウーマンみたいに変わるなーって」
「そうかしら?それほどでも、あるかしら」
レイカさんはふざけたように両手でふぁさあっと髪をなびかせた。
「はい、恋バナになるとアマミヤ先生とユイをからかって返り討ちに合ったり、温泉でも返り討ちに合ってるっぽいのに、急に目が変わってキャリアウーマンみたいになります」
「レイカは、そういう所がオオタと似ているかもしれない」
「俺?ですか?」
「あ、分かるかも、金棒を持つと、急に人格が変わったようになったり、ハザマに入った瞬間にスイッチが切り替わったように目つきが変わるよ?」
レイカさんが俺をじっと見た。
「特級冒険者や上級冒険者はそういう人が多いわよ。所で明日からのハザマ狩りなんだけど、チーム分けはどうするの?」
「レンのパーティーはレン、リナさん、ユズキさんの3人パーティー。アマミヤ先生には俺とユイがついて行きます」
「レン君、ハザマ狩りを後ろから見学させてもらっていいかしら?」
「僕は大丈夫だよ」
「私も問題無いわね」
「いいよお」
「助かるわ。フトシ君、ハザマ狩りを見学させてほしいわ」
「お断りします!」
「……え?」
「3人で集中してハザマ狩りをしたいので見学はお断りします!」
「え、と、そ、そうね。ふざけた印象を持たせてしまったわね。でもね、ハザマ施設に入ってふざけたりはしないわ。ハザマ狩りを見学させてほしいわ」
「お断りします! 俺まだまだなので!」
「よ、予想外、予想外ね、ここまで反対されるとは思わなかったわ。明日はレン君のパーティーを見学させてもらうわね」
完全に酔っぱらっている。
「ひっく、アマミヤ先生、一緒に飲みましょう」
「いえ、私は結構です」
「いいじゃないですか。男性職員だけでは華が無いが無いんです」
そう言いながらアマミヤ先生の浴衣姿を舐め回すように見た。
このままではアマミヤ先生にも男性職員にも良い事が無い。
「私はもうすぐ教師を辞めますので」
「やめるなら最後の飲み会に参加しましょう」
あ、ダメだな。
俺はアマミヤ先生の元に駆け寄った。
「アマミヤ先生!ユイが温泉でのぼせてしまったようで、でも男が運ぶのはまずいので手を貸してください!」
「分かった」
「待ってください! 用が済んだら!」
俺は男性職員が言い終わる前に大きな声で言った。
「それと夏休みの宿題を手伝ってください!宿題が頭から離れなくてハザマに集中出来ません!先生お願いします!」
「すぐに行こう」
俺とアマミヤ先生は走った。
俺とアマミヤ先生は皆がいる部屋に戻った。
「オオタ、助かった」
「いえ、でも」
「どうした?」
「いえ、誘いたくなる気持ちは分かります。向こうは酔ってましたし」
「そ、そうか」
レイカさんが遅れて部屋に入って来た。
「フトシ君、さすがね」
「レイカさん?」
「酔った男性職員からアマミヤ先生を無事救出、私が助けるまでも無かったわ」
「見てました?」
「ええ、助けようか迷っていると、颯爽と白馬の王子様が来るんだもの」
「白馬って」
「この部屋は私たち以外のお客さんを立ち入り禁止にしてもらったわ。それと、食事を部屋に持って来てもらうようにしたのと、後は夜になる前に温泉は済ませて、夜以降は部屋のお風呂を使いましょう。それと念のために女性陣は全員2人以上のグループで行動しましょう」
「「分かりました」」
「「……」」
「皆、どうしたの?フトシ君、解説をお願いできる?」
「レイカさんって、急に出来るキャリアウーマンみたいに変わるなーって」
「そうかしら?それほどでも、あるかしら」
レイカさんはふざけたように両手でふぁさあっと髪をなびかせた。
「はい、恋バナになるとアマミヤ先生とユイをからかって返り討ちに合ったり、温泉でも返り討ちに合ってるっぽいのに、急に目が変わってキャリアウーマンみたいになります」
「レイカは、そういう所がオオタと似ているかもしれない」
「俺?ですか?」
「あ、分かるかも、金棒を持つと、急に人格が変わったようになったり、ハザマに入った瞬間にスイッチが切り替わったように目つきが変わるよ?」
レイカさんが俺をじっと見た。
「特級冒険者や上級冒険者はそういう人が多いわよ。所で明日からのハザマ狩りなんだけど、チーム分けはどうするの?」
「レンのパーティーはレン、リナさん、ユズキさんの3人パーティー。アマミヤ先生には俺とユイがついて行きます」
「レン君、ハザマ狩りを後ろから見学させてもらっていいかしら?」
「僕は大丈夫だよ」
「私も問題無いわね」
「いいよお」
「助かるわ。フトシ君、ハザマ狩りを見学させてほしいわ」
「お断りします!」
「……え?」
「3人で集中してハザマ狩りをしたいので見学はお断りします!」
「え、と、そ、そうね。ふざけた印象を持たせてしまったわね。でもね、ハザマ施設に入ってふざけたりはしないわ。ハザマ狩りを見学させてほしいわ」
「お断りします! 俺まだまだなので!」
「よ、予想外、予想外ね、ここまで反対されるとは思わなかったわ。明日はレン君のパーティーを見学させてもらうわね」
0
お気に入りに追加
670
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる