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第83話
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「で?何で男女同じ部屋なんだろ?」
レンパーティー。
ユイ。
アマミヤ先生。
レイカさん
そして俺の7人は相部屋なった。
レイカさんがノートパソコンを打つ手を止めて俺に向き合った。
「この強化合宿は、未来を担う冒険者を育てる建前の元、男女関係なくパーティーを組んでモンスターを倒す人材を育てる建前でハザマのモンスターを狩って貰うわ」
「うわ!凄い!官僚が言っちゃいけない事言ってる!」
「ま、そういう冗談な建前ね。そんな感じかしら」
「建前を聞きすぎて建前のゲシュタルト崩壊を起こしそうです」
「オオタ、冒険者は15才から大人、それがグローバルスタンダードだ。同意の上であれば行為は問題無い」
日本はグローバルスタンダードから遅れてはいるが、結婚は出来る。
「え?じゃあ同意の上ならアマミヤ先生と俺があんなことやこんなことをしてもいいんですか!?」
「……え?」
アマミヤ先生の顔が赤くなり考え込んだ。
「ふっふーーーん」
レイカさんがいたずらな笑みを浮かべた。
「そう、いいのよ。レン君とリナちゃんがあんなことやこんなことをしてもいいわ。それかフトシ君はユイちゃんとそうなってもいいし、アマミヤ先生と大人な関係になってもいいのよ。同意の上ならばね! さて、仕事仕事」
「レイカさん!」
「レイカ!にやにやしながらパソコンをカタカタしないで!」
レイカさんはアマミヤ先生とユイを無視するようににやにやしながらパソコンと向き合った。
「でも、レイカさんは男2人がいる部屋で良かったんですか?アマミヤ先生と仲がいいのは分かりますけど」
「そうねえ、他の部屋なら、もしかしたら身の危険を感じていたかもしれないわ。でも、2人は紳士だから、大丈夫よ」
「レンはともかくとして、俺は普通に性欲ありますけど」
「ねえ、フトシ君、布団の位置どうする? 誰を隣にするのがいいかな?」
「え?」
「アマミヤ先生?ユイちゃん? それともユズキちゃん?」
「レイカさん!」
「レイカ!オオタ、言わなくていいぞ、レイカはこういう所がある」
「だんだんレイカさんの事が分かってきました」
「ああ、修学旅行みたいで楽しいわね。モンスター省は本当に息苦しくて疲れるのよ」
「ツムギ、レイカはくすぐりに弱い」
「あ、ちょっと!いわないでよ!いのりだって弱い、ちょ! 今仕事中、ひゃああ!」
レイカさんがユイとアマミヤ先生にサイドを固められてくすぐられている。
エロい。
レイカさんが地面に倒れながら言った。
「はあ、はあ、ちょっと、やりすぎ、はあ、はあ」
「温泉、皆で行こうよお」
ユズキさんの言葉で温泉に行く事になった。
ユヅキさんは独特の間と言うか、タイミングがいい。
おっとりしているようで間を読んでいるのかもしれない。
レンと温泉に入ると、小さい声で言った。
隣は女風呂なのだ。
「なあ、レン、リナさんと付き合ってるんだよな?」
「そうだね。フトシはどうなの?」
「う~ん、俺は、無いな、無、虚無だ」
レンが真剣な顔で俺を見た。
「な、なんだよ?」
「フトシがその気になれば、ユイとも、アマミヤ先生とも、アオイとだって付き合えるよ。僕はユイを贔屓して応援しているけどね」
「……レンが、こういう事を言うのは珍しいな」
「そうかな?」
「いや、レンは細かい事は言わないけど、大事な所だけは言う、不思議ではないのか」
「いのり!誰が好きなのか言いなさい!こちょこちょこちょ!」
「レイカ!ああああ!はしゃぎすぎ、んあああああ!」
「す、すごい声だな」
「そうだね、でも、黙っていよう。皆の本音が知れるかもしれないよ」
レンにしては珍しい、いつもならみんなに教えるのにな。
「ユイちゃんは分かりやすいわよね?」
「え?私は」
「隙あり!」
「んんん!あ、ダメ!やめ!ああああああああああああ!」
「ユヅキちゃんとリナちゃんもガードが甘いわ!」
「やめなさいよ!ちょ!あ、ひ、くう!」
「あひゃうん!うおん!」
ユヅキさんはおっとりしているのに意外と声が大きい。
「興奮してしまう」
「分かるよ」
「出ようか」
「そうだね」
温泉から出る瞬間に、レイカさんの笑い声が聞こえて来た。
4対1は無理だろうな。
レンパーティー。
ユイ。
アマミヤ先生。
レイカさん
そして俺の7人は相部屋なった。
レイカさんがノートパソコンを打つ手を止めて俺に向き合った。
「この強化合宿は、未来を担う冒険者を育てる建前の元、男女関係なくパーティーを組んでモンスターを倒す人材を育てる建前でハザマのモンスターを狩って貰うわ」
「うわ!凄い!官僚が言っちゃいけない事言ってる!」
「ま、そういう冗談な建前ね。そんな感じかしら」
「建前を聞きすぎて建前のゲシュタルト崩壊を起こしそうです」
「オオタ、冒険者は15才から大人、それがグローバルスタンダードだ。同意の上であれば行為は問題無い」
日本はグローバルスタンダードから遅れてはいるが、結婚は出来る。
「え?じゃあ同意の上ならアマミヤ先生と俺があんなことやこんなことをしてもいいんですか!?」
「……え?」
アマミヤ先生の顔が赤くなり考え込んだ。
「ふっふーーーん」
レイカさんがいたずらな笑みを浮かべた。
「そう、いいのよ。レン君とリナちゃんがあんなことやこんなことをしてもいいわ。それかフトシ君はユイちゃんとそうなってもいいし、アマミヤ先生と大人な関係になってもいいのよ。同意の上ならばね! さて、仕事仕事」
「レイカさん!」
「レイカ!にやにやしながらパソコンをカタカタしないで!」
レイカさんはアマミヤ先生とユイを無視するようににやにやしながらパソコンと向き合った。
「でも、レイカさんは男2人がいる部屋で良かったんですか?アマミヤ先生と仲がいいのは分かりますけど」
「そうねえ、他の部屋なら、もしかしたら身の危険を感じていたかもしれないわ。でも、2人は紳士だから、大丈夫よ」
「レンはともかくとして、俺は普通に性欲ありますけど」
「ねえ、フトシ君、布団の位置どうする? 誰を隣にするのがいいかな?」
「え?」
「アマミヤ先生?ユイちゃん? それともユズキちゃん?」
「レイカさん!」
「レイカ!オオタ、言わなくていいぞ、レイカはこういう所がある」
「だんだんレイカさんの事が分かってきました」
「ああ、修学旅行みたいで楽しいわね。モンスター省は本当に息苦しくて疲れるのよ」
「ツムギ、レイカはくすぐりに弱い」
「あ、ちょっと!いわないでよ!いのりだって弱い、ちょ! 今仕事中、ひゃああ!」
レイカさんがユイとアマミヤ先生にサイドを固められてくすぐられている。
エロい。
レイカさんが地面に倒れながら言った。
「はあ、はあ、ちょっと、やりすぎ、はあ、はあ」
「温泉、皆で行こうよお」
ユズキさんの言葉で温泉に行く事になった。
ユヅキさんは独特の間と言うか、タイミングがいい。
おっとりしているようで間を読んでいるのかもしれない。
レンと温泉に入ると、小さい声で言った。
隣は女風呂なのだ。
「なあ、レン、リナさんと付き合ってるんだよな?」
「そうだね。フトシはどうなの?」
「う~ん、俺は、無いな、無、虚無だ」
レンが真剣な顔で俺を見た。
「な、なんだよ?」
「フトシがその気になれば、ユイとも、アマミヤ先生とも、アオイとだって付き合えるよ。僕はユイを贔屓して応援しているけどね」
「……レンが、こういう事を言うのは珍しいな」
「そうかな?」
「いや、レンは細かい事は言わないけど、大事な所だけは言う、不思議ではないのか」
「いのり!誰が好きなのか言いなさい!こちょこちょこちょ!」
「レイカ!ああああ!はしゃぎすぎ、んあああああ!」
「す、すごい声だな」
「そうだね、でも、黙っていよう。皆の本音が知れるかもしれないよ」
レンにしては珍しい、いつもならみんなに教えるのにな。
「ユイちゃんは分かりやすいわよね?」
「え?私は」
「隙あり!」
「んんん!あ、ダメ!やめ!ああああああああああああ!」
「ユヅキちゃんとリナちゃんもガードが甘いわ!」
「やめなさいよ!ちょ!あ、ひ、くう!」
「あひゃうん!うおん!」
ユヅキさんはおっとりしているのに意外と声が大きい。
「興奮してしまう」
「分かるよ」
「出ようか」
「そうだね」
温泉から出る瞬間に、レイカさんの笑い声が聞こえて来た。
4対1は無理だろうな。
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