痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ

文字の大きさ
上 下
74 / 191

第74話

しおりを挟む
【山の中】

 俺の名は木山隆太キヤマリュウタ(22)。
 日本の政治を、世の中を憎んでいる。
 背は高いが痩せている。
 苦労してきたからだ。
 昔ガイコツに似ていると言われたが、それも苦労してきたせいだ。

 俺は恵まれない召喚系のスキルを持っている。
 召喚系の能力は戦闘力が低い場合が多い。
 召喚スキルは召喚したスキルが意思を持っていたり、物質化する。
 魔石を食べてもその成長に余分な力を使うと言われている。

 直接剣で斬ったり魔法で攻撃する他の系統より召喚系は成長効率が悪い、これが常識だ。


 高校に入るとみんな俺とパーティーを組んでくれなかった。
 先生に引率を頼んでも付いて来てくれなかった。
 1人でハザマに入り、頑張ってモンスターを倒しても先生に見つかって怒られた。

 何がパーティーを作れだ!
 コミュニケーションが大事?
 俺はパーティーを組んでもらうよう頼んで、先生に引率をしてもらうよう言った。
 その上で駄目だった。
 だから1人でハザマに潜っただけだ!

 しかも、先生たちは俺が死んでも責任を追及されないように自分たちの保身のために俺に怒っている。
 この歪んだ制度や仕組みがおかしいだけだ。
 うまく機能していないのが悪い!
 変えないお前らが悪い!

 俺は1年間バイトをして、戦闘訓練をこなし魔石を買って食べた。
 親に頭を下げて魔石を買って貰った。

 高校2年生から1人で冒険者ランクを上げて、1人でハザマに行った。
 何度も危ない目にあってそれでもやめず、努力し続けた。

 俺の力が認められ、先生が黙ると今度は生徒からパーティーに誘われた。
 俺をパーティーに入れてくれなかったあいつら手のひら返しをして来たときは本当に気色が悪かった。
 俺は呆れながらパーティーの誘いを断った。

 高校を卒業して少しすると中級冒険者になった。
 『イフリート』のスキルが大きくなった。
 更に『炎のカード』を覚え、俺のモンスター狩りは効率を上げた。

 俺はスケルトン狩りが得意だった。
 毎日毎日毎日毎日スケルトンを狩った。

 ある時スケルトンクイーンが出て来た。
 俺は偶然クイーンを倒すとスキルを手に入れた。
 
『スケルトンのハザマを出せる能力』

 そこから俺はハザマを出してスケルトンを狩りまくった。
 そして上級冒険者になっても陰口が聞こえて来た。

『ガイコツみたい』

『なんか怖い』

『人を殺しそう』

 俺は命を賭けて一人でハザマに入って戦った!
 何もせず平和に暮らしている奴に限って陰口が酷い、そいつらの正気を疑った。

 恨みが消えない。
 この世の中は間違っている。

 俺は政治家になろうと思った。
 何もせず文句を言うだけのクズと俺は違う。
 俺が変えてやる。

 だが、政治家になれるのは衆議院で満25歳以上。
 おかしい!
 22才の俺は政治家に立候補すら出来ない!
 何度意見を出しても無視される!

 なぜ俺が駄目なのに半分ボケて利権を守る為だけに動く老人政治家がいつまでも政治をやっている!
 バカなのか!?
 この世の中はやっぱり腐っている! 狂っている! 歪んでいる!

 冒険者が頑張ってもネットで叩かれ、高い税金を払い、老人の養分になり続けている!

 後ろからは錬金術師が高いアイテムを売って安全に金を稼いでいる!

 更に国の仕事を受注して丸投げしたり、補助金をもらい続けて利権を貪る害虫のような経営者ども! 

 俺が、冒険者がいるおかげでお前らは安全に暮らせている!

「クズどもが、余裕を持ちすぎだ。死んでも分からせてやる!」

 俺は日本の山奥、木の茂みに隠すように大量のハザマを発生させた。

 中級・スケルトンのハザマが無数に不気味な光を放つ。





 木山隆太キヤマリュウタはそこそこ恵まれていた。
 不遇ではあるがスキルを授かり、親から魔石を買ってもらう事が出来、更に無料の冒険者学校に通えた。

 彼の怒りは恨みに変わり収まらない。

 この日彼は、テロリストになった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~

蒼田
青春
 人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。  目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。  しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。  事故から助けることで始まる活発少女との関係。  愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。  愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。  故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。 *本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。

処理中です...