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第64話
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ヒトミとアマミヤ先生はたくさん応援してくれた。
俺は調子に乗ってグレートオーガを倒し続けた。
グシャ!
1本角付きのボスを金棒で潰した。
「おっしゃー!また全滅!ハイつぎー!」
『オオタ、そろそろお昼休憩だ』
「分かりました。これが終わったら戻りますね」
『むむむ、アマミヤ先生はお弁当まで作ってるんですね。私も料理は出来ます!次は私が作ります!』
「そ、そうか、一旦戦闘を終わらせるな」
俺はグレートオーガを全滅させてプライベートルームに戻った。
「食事ですね。すぐにアイテムボックスから出します」
ヒトミは俺が出した弁当を見つめる。
お腹が空いていたんだな。
「お昼が遅くなってしまったな」
「オオタ、そういう事じゃ、いや、食事にしよう」
「え?なんですか」
「言ってしまうのはアオイに悪い。食事にしよう」
ホテルのロビーに似せて作った部屋でサンドイッチを食べながら電気ケトルのスイッチを入れた。
「電気が使えるんですか!」
「使えるし、ネットも使える」
「住めますね」
「ニートになっても安心だな」
「オオタなら、在学中にFIRE出来るだろう」
「働かないで生きていく、ですか?」
「FIREか、そうだな、1億円あればお金を気にせず生活できるだろう」
「節約生活をすればいくら貯めれば達成出来ますかね?私もFIREには興味があります」
「実家住み・車無し・格安スマホなどで固定費を押さえるミニマリスト生活なら、3000万、余裕を見て5000万もあれば1人で暮らしていけるだろう」
「夢がありますね」
ミニマリスト生活か、賃貸料金と車以外の部分は、先生が実施している事だろう。
でも、アマミヤ先生はあまり安い物件に住むと男の人が家に来そうだな。
美人のデメリットもあるのか。
「……もしも、ここまでモンスターが来たらどうなるんですかね?」
「多分、その前に俺が倒されて、砦が消えてモンスターが山に出てくる」
「全部突破されて、砦を解除してもモンスターが山から溢れてくるだろう。危険を知った上でオオタには今のやり方を続けて貰っている」
そのリスクを負った上で先生は俺に付き合ってくれている。
先生は堅実な部分とギャンブラーな部分を併せ持っているように感じた。
「恋が、人を狂わせるんですね」
「ん?ヒトミ、なんか言ったか?」
「何でもないです」
「気になるな」
「でも、大丈夫ですね、ダブルのスキルがありますから危なくなればダブルで一網打尽です」
あれ?話を逸らされた?
「マイルームの時に使っていたダブルは、今は使えないんだ」
「マイルーム関連のスキルはアイテムボックス以外別物に変わったんですね」
「そのイメージで合っている」
「オオタ、張り切りすぎだ。明日はランクアップ試験がある」
「いやあ、不安で魔石をたくさん食べておきたくなりますよね」
「大丈夫だ。オオタなら受かる」
「フトシ君は受かりますよ」
「砦のスキルを使うと手続きが面倒だから砦のスキルは使わずに試験を受けてみるつもりなんだ。俺の強みは使えない」
「大丈夫だ」
「大丈夫ですよ」
大丈夫と言われても俺は食後に大量の魔石を飲み込んだ。
俺は調子に乗ってグレートオーガを倒し続けた。
グシャ!
1本角付きのボスを金棒で潰した。
「おっしゃー!また全滅!ハイつぎー!」
『オオタ、そろそろお昼休憩だ』
「分かりました。これが終わったら戻りますね」
『むむむ、アマミヤ先生はお弁当まで作ってるんですね。私も料理は出来ます!次は私が作ります!』
「そ、そうか、一旦戦闘を終わらせるな」
俺はグレートオーガを全滅させてプライベートルームに戻った。
「食事ですね。すぐにアイテムボックスから出します」
ヒトミは俺が出した弁当を見つめる。
お腹が空いていたんだな。
「お昼が遅くなってしまったな」
「オオタ、そういう事じゃ、いや、食事にしよう」
「え?なんですか」
「言ってしまうのはアオイに悪い。食事にしよう」
ホテルのロビーに似せて作った部屋でサンドイッチを食べながら電気ケトルのスイッチを入れた。
「電気が使えるんですか!」
「使えるし、ネットも使える」
「住めますね」
「ニートになっても安心だな」
「オオタなら、在学中にFIRE出来るだろう」
「働かないで生きていく、ですか?」
「FIREか、そうだな、1億円あればお金を気にせず生活できるだろう」
「節約生活をすればいくら貯めれば達成出来ますかね?私もFIREには興味があります」
「実家住み・車無し・格安スマホなどで固定費を押さえるミニマリスト生活なら、3000万、余裕を見て5000万もあれば1人で暮らしていけるだろう」
「夢がありますね」
ミニマリスト生活か、賃貸料金と車以外の部分は、先生が実施している事だろう。
でも、アマミヤ先生はあまり安い物件に住むと男の人が家に来そうだな。
美人のデメリットもあるのか。
「……もしも、ここまでモンスターが来たらどうなるんですかね?」
「多分、その前に俺が倒されて、砦が消えてモンスターが山に出てくる」
「全部突破されて、砦を解除してもモンスターが山から溢れてくるだろう。危険を知った上でオオタには今のやり方を続けて貰っている」
そのリスクを負った上で先生は俺に付き合ってくれている。
先生は堅実な部分とギャンブラーな部分を併せ持っているように感じた。
「恋が、人を狂わせるんですね」
「ん?ヒトミ、なんか言ったか?」
「何でもないです」
「気になるな」
「でも、大丈夫ですね、ダブルのスキルがありますから危なくなればダブルで一網打尽です」
あれ?話を逸らされた?
「マイルームの時に使っていたダブルは、今は使えないんだ」
「マイルーム関連のスキルはアイテムボックス以外別物に変わったんですね」
「そのイメージで合っている」
「オオタ、張り切りすぎだ。明日はランクアップ試験がある」
「いやあ、不安で魔石をたくさん食べておきたくなりますよね」
「大丈夫だ。オオタなら受かる」
「フトシ君は受かりますよ」
「砦のスキルを使うと手続きが面倒だから砦のスキルは使わずに試験を受けてみるつもりなんだ。俺の強みは使えない」
「大丈夫だ」
「大丈夫ですよ」
大丈夫と言われても俺は食後に大量の魔石を飲み込んだ。
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